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ドラゴンの肉編
5.準備の時間
しおりを挟むまた、来ちゃいました。
あの3階の部屋の扉の前に。
「おかーさん。はやくいこー。」
最近買っってあげたおもちゃのステッキをもって娘は、はしゃいでおります。
娘はどうしようかと思いましたが、家に一人にさせるわけにもいかないので連れていくことにしました。
そして、今日はいろいろあると思うのでバッグにたくさんの物を入れてきました。
備えあれば憂いなしというやつです。
「よし、行こうか。」
娘の手を握り、私は扉を開けます。
そして、入っていった先は…………。
昨日の玉座の間でした。
私も驚きでしたが、そこに居た人達はもっと騒然としておりました。
「おぉ……、あなた方でしたか。」
ヴァーグ将軍は驚いた顔でこちらを見ております。
「しかし、慣れないものだな……。」
王様は不思議そうな顔でこちらを見てきます。
「……ゴホンッ、さて本題だが。」
王様の顔が真剣な顔になります。
「国中から選りすぐりの兵士達を集めた。武器に、装具もある。……先日の戦いで痛手を負ったが、充分に戦える用意はしてある。」
「あとは、あなた方が望むものを用意しよう。」
私達の望むものですか…………。
「あの……………。」
「何だ?」
私は王様に話します。
「……馬車を一台だけ用意して頂ければ、それだけで大丈夫です。」
恥ずかしながら、歳をとると歩くのも少し辛い場面がありますので乗り物は欲しいです。
そして玉座の間が騒然とします。
「まさか、二人で向かわれるおつもりか?」
「はい、そうですが……。」
「なんと………………。」
王様は愕然としておられます。
他所様の家に大人数で押しかけるのは不躾ですし、私達だけでいいかなと思ったのですが………。
「………確かに、我々では足手まといになるのかもしれないですな。」
ヴァーグ将軍は話します。
「いえっ!そういうわけでは………。」
「分かった。」
王様は話します。
「馬車を用意しよう。他の者達も万が一に備えて準備はさせておく。」
「はい、ありがとうございます。」
そして王様はヴァーグ将軍に命令します。
「ヴァーグよ!今すぐに馬車を手配するのだ。」
「はっ!」
そして、ヴァーグ将軍は兵士さん達に指示を出し城内は慌ただしくなってきました。
私も頑張らないといけないですね。
私は娘と一緒に用意された馬車へ向かいました。
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