オリジナル短編小説

夜月 雪

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白猫

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膝の上で眠っている一匹の白猫。
いつも生意気で、自由気まま。
そんな白猫がどこにもいなくなっていた。なぜいないのか気にはしたが、猫は死ぬを悟ると姿を消すと言われている。
もともと野良猫だったことを考え、そうなのだろうと考えて対して心配はしなかった。
1週間が過ぎた頃、家のドアを開けると1輪の花が置かれていた。
その時、初めて別れを告げられたことを知り、右目から一粒の涙を流した。
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