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私が童貞もらいます! 幼馴染の男子高生
第3話
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「俺、着替えていい?」
「えっ、今?!」
「うん、制服って窮屈なんだよ。」
許可を出していないのに、目の前でネクタイを外し、ジャケットを脱ぎ、ワイシャツのボタンを外し始める。
中に着ているTシャツ一枚になると、その辺に置かれていたパーカーを羽織って伸びをした。
「下も脱ぐけど、見る?」
断ると思ってヘラヘラ笑っているけど、こっちはセックスしに来たんだからな。
「どうぞ、お脱ぎください。」
「おお…じゃあ脱ぐわ…」
ベルトをガチャガチャ言わせて引き抜き、ズボンのファスナーを下げて床に落とした。シャツの丈が長いから、パンツはよく見えなかった。
やっぱり適当に置かれたジャージみたいなズボンを履いて、全身部屋着に着替え終わった。
制服はきちんとハンガーに掛けている。
「具合はどう?」
「あ、うん。大丈夫。」
ニコッと微笑んで、悠貴も床に座った。
「で、どうした訳?」
来た。
言わなければ、言わなければ始まらない。
勇気を出して、顔を上げる。
「悠貴さ、彼女いたことある?」
突然の質問に、鳩が豆鉄砲を食ったような顔をした。この言葉、人生で初めて使ったかも。
「はー?いたら小枝が知らない訳ないじゃん。え、なに、色恋系?俺あんまし得意じゃないんだけど。」
知ってるわい!確認だよ、確認!
「あのさ、セックスしたいんだよね。」
一瞬の間が出来た。
嫌な汗が背中を伝う。多分、顔も真っ赤だと思う。
「えっ、小枝が?えっ、彼氏いないのに?」
「そうだよ!」
「はー?!そんなの全く分かんねえ!俺の方が聞きたい!どうやったら彼女できんの?!そんでセックスに持ってくのってどうすんの?!俺、一生無理じゃね?つか、小枝は相手いんの?!」
「…だからー、悠貴とに決まってんでしょ!」
息が止まる。
「ええっ?!俺ぇー?!」
今までで一番笑える間抜けな反応だったけど、真剣だったからそれどころじゃなかった。
「す、すんの?俺と?セックス?!」
「そうだよ!」
「えっ、だから俺の部屋?」
「初めてで公園は無理。」
「確かに…初めてじゃなかったらいいんかい。いや、えっ…まじか…えっ、小枝とセックス…」
段々尻窄みになる悠貴に、不安を覚える。
「したくない?」
「いや、したいわ。こちとら毎日欠かさず一人でしてるっつうの。つか、何で急に?そんなに興味あったの?」
興奮して真っ赤になった顔は、悠貴も一緒だな、と安心した。
「悠貴が、モテてるから。」
「は?俺?どこが?」
「一部の女子にモテてるの!だから嫌だったの!」
「わ、分かんねえ。俺のどこにモテる要素があるのか、全然分かんねえわ。まじか…」
実はこう見えても、悠貴は結構なコンプレックス持ちだ。だから、いつもはああやってふざけ倒しているんだと思う。
「悠貴のこと、よく分かってない女子に…取られるのは嫌。」
「あー…えっと、小枝って俺のこと好きなの?」
置き所がないらしい手が、顔を撫でたり頭を掻いたり、忙しなく動いている。
そりゃあ、急にこんなことを言われたら動揺するだろう。
「…嫌いだったら、一緒にいないし。」
「それもそうだな。えーと…じゃあ…する?」
私はこくりと頷いた。
「えっ、今?!」
「うん、制服って窮屈なんだよ。」
許可を出していないのに、目の前でネクタイを外し、ジャケットを脱ぎ、ワイシャツのボタンを外し始める。
中に着ているTシャツ一枚になると、その辺に置かれていたパーカーを羽織って伸びをした。
「下も脱ぐけど、見る?」
断ると思ってヘラヘラ笑っているけど、こっちはセックスしに来たんだからな。
「どうぞ、お脱ぎください。」
「おお…じゃあ脱ぐわ…」
ベルトをガチャガチャ言わせて引き抜き、ズボンのファスナーを下げて床に落とした。シャツの丈が長いから、パンツはよく見えなかった。
やっぱり適当に置かれたジャージみたいなズボンを履いて、全身部屋着に着替え終わった。
制服はきちんとハンガーに掛けている。
「具合はどう?」
「あ、うん。大丈夫。」
ニコッと微笑んで、悠貴も床に座った。
「で、どうした訳?」
来た。
言わなければ、言わなければ始まらない。
勇気を出して、顔を上げる。
「悠貴さ、彼女いたことある?」
突然の質問に、鳩が豆鉄砲を食ったような顔をした。この言葉、人生で初めて使ったかも。
「はー?いたら小枝が知らない訳ないじゃん。え、なに、色恋系?俺あんまし得意じゃないんだけど。」
知ってるわい!確認だよ、確認!
「あのさ、セックスしたいんだよね。」
一瞬の間が出来た。
嫌な汗が背中を伝う。多分、顔も真っ赤だと思う。
「えっ、小枝が?えっ、彼氏いないのに?」
「そうだよ!」
「はー?!そんなの全く分かんねえ!俺の方が聞きたい!どうやったら彼女できんの?!そんでセックスに持ってくのってどうすんの?!俺、一生無理じゃね?つか、小枝は相手いんの?!」
「…だからー、悠貴とに決まってんでしょ!」
息が止まる。
「ええっ?!俺ぇー?!」
今までで一番笑える間抜けな反応だったけど、真剣だったからそれどころじゃなかった。
「す、すんの?俺と?セックス?!」
「そうだよ!」
「えっ、だから俺の部屋?」
「初めてで公園は無理。」
「確かに…初めてじゃなかったらいいんかい。いや、えっ…まじか…えっ、小枝とセックス…」
段々尻窄みになる悠貴に、不安を覚える。
「したくない?」
「いや、したいわ。こちとら毎日欠かさず一人でしてるっつうの。つか、何で急に?そんなに興味あったの?」
興奮して真っ赤になった顔は、悠貴も一緒だな、と安心した。
「悠貴が、モテてるから。」
「は?俺?どこが?」
「一部の女子にモテてるの!だから嫌だったの!」
「わ、分かんねえ。俺のどこにモテる要素があるのか、全然分かんねえわ。まじか…」
実はこう見えても、悠貴は結構なコンプレックス持ちだ。だから、いつもはああやってふざけ倒しているんだと思う。
「悠貴のこと、よく分かってない女子に…取られるのは嫌。」
「あー…えっと、小枝って俺のこと好きなの?」
置き所がないらしい手が、顔を撫でたり頭を掻いたり、忙しなく動いている。
そりゃあ、急にこんなことを言われたら動揺するだろう。
「…嫌いだったら、一緒にいないし。」
「それもそうだな。えーと…じゃあ…する?」
私はこくりと頷いた。
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