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桜花昇天之章
6話 駟輪の花冠 壱
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植物の影響は人間のみに限った事ではない。
自然の世界において生きる為に必要不可欠なのは共通。
他の生物においても資源の恵みは人の目に付かないよう
生産者として慎ましく生じる。
周りの雑草の1つですら決して欠かせない糧だが、
時として食す以外の事象を繋いでくれる事もある。
あたかも無意識に酸素を吸い続けるように、
動物も翠の恩恵を受けている。
地上を闊歩している限り、
彼らも例外なく接しているのだ。
時と場は4月の放課後、柚子芽小学校の職員室。
職員会議で来月の校外学習について
どこに行くのか話し合っていた。
普通なら、学年ごとに毎年同じ場所へ行くのが恒例だが、
今日は前途多難に決定できずにいる。
問題は場所というよりは、予算。
費用という足を運ぶものが実に現実味を帯びていたからだ。
「今年も去年と同じ所じゃないんですか?」
「中止のようです、国鉄運賃の上昇で地方上がりだと
捻出が厳しく、
私達の学校ではやりくりしにくいそうで」
「なら、今回はどこですか?
大抵、生産関連の所ですよね?」
「ええ、何か形に触れる機会が体験学習に相応しいので、
確かに工場見学に行くのが定番です・・・しかし」
逆を意味する接続語で、さっそく話に壁が生じる。
どちらかといえば、高費用を避けて望むようなルートに
値が偏り、柳碧町には相応しいような工場はなく、
見学先の足枷にされていた。
箕佐紀がいる農場は去年行ったので同じ場所には行けず、
周囲の町まで目を広げなくてはならないものの、
足となるリアルマネーが教員達に待ったをかけた。
公共施設の少なさが地方ならではの弱点で、
今年は少々弊害がもたらされる。
隣席の三木先生が小声で事情を話し合い、
しまりのない会議に吐露する。
「まず交通費が細々とかさんでいきますね。
ですが、あまり高額を請求するわけにはいかないですよ」
「うちは児童の数が少ないから・・・」
柳碧町ならではの少ない取り分に自由度の幅が狭まる。
元々の徴収が大してもらえないので、移動するのも一苦労。
裕福層も多くないここで、
羽が広がる御納めは期待できなかった。
都心では修学旅行で海外に行くケースもあるという。
人数の違いだけで経験も差が表れるなど、
一にも二にもお金がなければどうにもならなかった。
教育の沙汰も金次第とは。
少しでも子ども達に良い場所へ連れていかせたいが、
大人の足取りが重すぎて始めの一歩を踏み出し辛かった。
最高幹部となる校長の見解はどうなのか、続けて説明する。
「PTAの方にも話は通してあるが、
良い提案は受けられなかった。
彼女達も工面算段は我々同様覚束ないだろう」
面倒見の面倒見の方も低予算を駆使した校外学習の案が
普段から発言なしとばかり今回もないようだ。
しかし、どこかへ行けという背中押しは欠かせない。
旅費は無し、だけど外で何かを体験させろ。
柳碧町のあらゆる職場体験を網羅してしまった今、
教師陣の面々は顔を見合わせたまま校長の言葉の策無しに、
良い設備はどこにも見かけないと一時停滞。
これをきっかけに数十人の教室達が発言する。
「低予算の近場でどうにか許容してくれれば良いですが。
隣町ならバスで十二分に行動できる見込みがあります。
やはり、中止はあってはなりませんね」
「では、実際どこへ行きますか?
何もしませんでしたじゃ、
学習指導要領へ後々障りません?」
「自然を取り入れたものなら至る所にありそうですな。
うちの田植え実習を・・・あ、もう終わったんだった。
栽培環境に依存できぬならば、文部省へ・・・」
「そうだね、頼みは上に掛け合う手もあるが」
教育者としてやりくり上手を見せる必要がある。
中止という手もあるが、学校たるものに何もしないのは
如何なものか?
建前も否定しない中で、もらいっぱなしの予算を
どうにか講じなければならないだろう。
ならば、相談相手の最終手段として教育委員会に仰ぐ。
ここがどうにもできないなら教育庁枠から聞けば良い。
校長が受話器を取って直に連絡する、すると。
「「そういう事は各自で判断して行って下さい」」
「・・・・・・」
応えは自分でやれ、だった。
校長も受話器を握ったまま姿勢を停止。
全校数の乏しいここで消極的な助言は
言葉だけ丁重に返されてしまう。
これぞ、精神のたらい回し。
管理と独自の統制がとれない狭間で袋小路に
押し込められた感じだ。
少数人口さながら低予算で最低限に立ち回ざるをえない。
内容を見直してもう一度の職員会議を通した後、
短距離のバス走行を視野に入れた場所から
お金を回す観点を見出した。
という訳で、校外学習は隣町の牧場。
半ば遠足状態に費用をかけずに馬と触れ合う行事を
することに決定した。
そして時は少し進んで5月、3年1~2組は現地に到着。
バスで20分もかからずに隣町へ来た。
近場も近場だけあって、この場にいる者なら
誰でも見覚えのある所。学校の外に出て活動するのは
子どもにとって喜ばしい出来事、のはずだが
日曜のせいか、反応は賑やかな方向へ進んでいるように
見えない。
すでに学校以外で家族や友達と数度来ていたからだ。
丈士が茶々を入れる。
「オレ、もう3回くらいここに来たんだけど~」
「文句言わない、繰り返しの効果も社会なんだ」
強引な解釈ながら見慣れようとも、
送る毎日もれっきとした経験と教える(?)。
不平不満もやむなし、節約と学問こそ美徳として
やりくり上手にお金を使うやり方。
子どもへの経験と学校の都合を折り畳む。
牧場主と挨拶して、1頭の馬が連れてこられた。
ちなみにここは規模的に2000坪と、
牧場としては非常に狭くていささか足りてない。
グラウンドと同じく走らせるスペースはあるが、
競馬場のようなれっきとした設備という程でもない所だ。
そして、今日やる事は馬に乗って周回するという
実にシンプルで安上がりな学習である。
ここは決して口にしてはならず、
安かろうと経験は経験だからだ。
「では1人ずつ乗りましょう」
「乗ります!」
亜彗が真横から背中に乗る。
乗馬してゆっくりと回ってゆく。
許可された一頭の馬に一人一人周回してゆくのを見守る。
だが、ちょっと見放そうものなら勝手な振る舞いを
するのが子ども。
順番待ちの児童達が暇を持て余して遊び始めた。
太郎と次郎が茎のフレームを組み立てて基地を設計。
リオンがタンポポを開花して綿毛にぶら下がり滑空。
辺りが広い分、自由気ままに動きたがる。
「コラーッ、妙な家を建てちゃダメだ! 人の土地だぞ!」
「あー、せっかく作ったのに!」
「ちょっとそこ、浮遊禁止!」
「わーい!」
一部の特殊な能力をもつ双子を抱えて連れ戻し、
自分もタンポポを開花して追いかける。
隣町に来てまで面倒見を欠かせてはならないのが教師。
騒ぎが治まってからは再び乗馬の方へ顔を向き直す。
しかし、常に馬と隣り合わせに追従する子どももいる。
順番待ちでもなく、馬の手綱を引っ張って
先導する小さな子もいた。
(小学生?)
柚子芽小学校の児童ではない。
牧場主の息子か、無表情に言われるまま作業をしている。
この子も小学生で手伝いをしているようだ。
日曜日なのに、わざわざ休んで手伝っているのか。
トラブルが起これど、全員乗馬を終えた。
「というわけで、今日の校外学習はこれで終了します。
牧場の方にお礼をして帰りましょう!」
「ありがとうございましたー!」
なんだかんだいっても、みんな動物が好きだ。
教室で読み書きするだけでなく、
自然を目の当たりにするのも教育。
児童達を全員バスに乗せて、
自分と三木先生も最後の挨拶を事務所でする。
お礼と謝罪を共に、出ようとした時だった。
「「洸、あれを」」
「「うん」」
父親が子どもに何かを指示している。
置いてあった箱から輪っかのような物を取り出して
自分に差し出す。
来客用の花冠だ。
「これはシロツメクサの冠ですね」
「ええ、見学して頂いた方に差し上げております。
私達は縁起物として作る習慣があるんです」
先程、馬の頭にのせていた物と同じで、自分にもくれた。
景品用として作ったのだろう。
何度も練習したような等しい長さのもつれもない
結び目をしっかりと固定された丸い白の玉が並ぶ。
そういえば、周囲の草原にけっこう生えていた。
この花は主に春に咲き、2cm程球状に丸く
一度は誰の目にも留まった白い花弁が小さく集う
お椀の様なものは美しい装飾品と扱われている。
花は柔らかくなく、パサパサした感触が指を伝う。
「12個の花をきちんと繋げてありますね。
拒否反応も起こさずに結べたなんて流石です」
「これは私が手掛けている物ではありません。
子ども達には子ども自らと、
今回は息子が作成したものです」
「僕達の為にわざわざ作ってくれたのか、えらい。
解れもなく編むなんて、
君は相当好きな花なんだね」
「きらい」
一瞬、耳を傾ける事に疑問が生じる。
接客に反するような正直な三文字を細く簡潔に言い放つ。
子どもはシロツメクサを嫌悪していた。
弐に続く
自然の世界において生きる為に必要不可欠なのは共通。
他の生物においても資源の恵みは人の目に付かないよう
生産者として慎ましく生じる。
周りの雑草の1つですら決して欠かせない糧だが、
時として食す以外の事象を繋いでくれる事もある。
あたかも無意識に酸素を吸い続けるように、
動物も翠の恩恵を受けている。
地上を闊歩している限り、
彼らも例外なく接しているのだ。
時と場は4月の放課後、柚子芽小学校の職員室。
職員会議で来月の校外学習について
どこに行くのか話し合っていた。
普通なら、学年ごとに毎年同じ場所へ行くのが恒例だが、
今日は前途多難に決定できずにいる。
問題は場所というよりは、予算。
費用という足を運ぶものが実に現実味を帯びていたからだ。
「今年も去年と同じ所じゃないんですか?」
「中止のようです、国鉄運賃の上昇で地方上がりだと
捻出が厳しく、
私達の学校ではやりくりしにくいそうで」
「なら、今回はどこですか?
大抵、生産関連の所ですよね?」
「ええ、何か形に触れる機会が体験学習に相応しいので、
確かに工場見学に行くのが定番です・・・しかし」
逆を意味する接続語で、さっそく話に壁が生じる。
どちらかといえば、高費用を避けて望むようなルートに
値が偏り、柳碧町には相応しいような工場はなく、
見学先の足枷にされていた。
箕佐紀がいる農場は去年行ったので同じ場所には行けず、
周囲の町まで目を広げなくてはならないものの、
足となるリアルマネーが教員達に待ったをかけた。
公共施設の少なさが地方ならではの弱点で、
今年は少々弊害がもたらされる。
隣席の三木先生が小声で事情を話し合い、
しまりのない会議に吐露する。
「まず交通費が細々とかさんでいきますね。
ですが、あまり高額を請求するわけにはいかないですよ」
「うちは児童の数が少ないから・・・」
柳碧町ならではの少ない取り分に自由度の幅が狭まる。
元々の徴収が大してもらえないので、移動するのも一苦労。
裕福層も多くないここで、
羽が広がる御納めは期待できなかった。
都心では修学旅行で海外に行くケースもあるという。
人数の違いだけで経験も差が表れるなど、
一にも二にもお金がなければどうにもならなかった。
教育の沙汰も金次第とは。
少しでも子ども達に良い場所へ連れていかせたいが、
大人の足取りが重すぎて始めの一歩を踏み出し辛かった。
最高幹部となる校長の見解はどうなのか、続けて説明する。
「PTAの方にも話は通してあるが、
良い提案は受けられなかった。
彼女達も工面算段は我々同様覚束ないだろう」
面倒見の面倒見の方も低予算を駆使した校外学習の案が
普段から発言なしとばかり今回もないようだ。
しかし、どこかへ行けという背中押しは欠かせない。
旅費は無し、だけど外で何かを体験させろ。
柳碧町のあらゆる職場体験を網羅してしまった今、
教師陣の面々は顔を見合わせたまま校長の言葉の策無しに、
良い設備はどこにも見かけないと一時停滞。
これをきっかけに数十人の教室達が発言する。
「低予算の近場でどうにか許容してくれれば良いですが。
隣町ならバスで十二分に行動できる見込みがあります。
やはり、中止はあってはなりませんね」
「では、実際どこへ行きますか?
何もしませんでしたじゃ、
学習指導要領へ後々障りません?」
「自然を取り入れたものなら至る所にありそうですな。
うちの田植え実習を・・・あ、もう終わったんだった。
栽培環境に依存できぬならば、文部省へ・・・」
「そうだね、頼みは上に掛け合う手もあるが」
教育者としてやりくり上手を見せる必要がある。
中止という手もあるが、学校たるものに何もしないのは
如何なものか?
建前も否定しない中で、もらいっぱなしの予算を
どうにか講じなければならないだろう。
ならば、相談相手の最終手段として教育委員会に仰ぐ。
ここがどうにもできないなら教育庁枠から聞けば良い。
校長が受話器を取って直に連絡する、すると。
「「そういう事は各自で判断して行って下さい」」
「・・・・・・」
応えは自分でやれ、だった。
校長も受話器を握ったまま姿勢を停止。
全校数の乏しいここで消極的な助言は
言葉だけ丁重に返されてしまう。
これぞ、精神のたらい回し。
管理と独自の統制がとれない狭間で袋小路に
押し込められた感じだ。
少数人口さながら低予算で最低限に立ち回ざるをえない。
内容を見直してもう一度の職員会議を通した後、
短距離のバス走行を視野に入れた場所から
お金を回す観点を見出した。
という訳で、校外学習は隣町の牧場。
半ば遠足状態に費用をかけずに馬と触れ合う行事を
することに決定した。
そして時は少し進んで5月、3年1~2組は現地に到着。
バスで20分もかからずに隣町へ来た。
近場も近場だけあって、この場にいる者なら
誰でも見覚えのある所。学校の外に出て活動するのは
子どもにとって喜ばしい出来事、のはずだが
日曜のせいか、反応は賑やかな方向へ進んでいるように
見えない。
すでに学校以外で家族や友達と数度来ていたからだ。
丈士が茶々を入れる。
「オレ、もう3回くらいここに来たんだけど~」
「文句言わない、繰り返しの効果も社会なんだ」
強引な解釈ながら見慣れようとも、
送る毎日もれっきとした経験と教える(?)。
不平不満もやむなし、節約と学問こそ美徳として
やりくり上手にお金を使うやり方。
子どもへの経験と学校の都合を折り畳む。
牧場主と挨拶して、1頭の馬が連れてこられた。
ちなみにここは規模的に2000坪と、
牧場としては非常に狭くていささか足りてない。
グラウンドと同じく走らせるスペースはあるが、
競馬場のようなれっきとした設備という程でもない所だ。
そして、今日やる事は馬に乗って周回するという
実にシンプルで安上がりな学習である。
ここは決して口にしてはならず、
安かろうと経験は経験だからだ。
「では1人ずつ乗りましょう」
「乗ります!」
亜彗が真横から背中に乗る。
乗馬してゆっくりと回ってゆく。
許可された一頭の馬に一人一人周回してゆくのを見守る。
だが、ちょっと見放そうものなら勝手な振る舞いを
するのが子ども。
順番待ちの児童達が暇を持て余して遊び始めた。
太郎と次郎が茎のフレームを組み立てて基地を設計。
リオンがタンポポを開花して綿毛にぶら下がり滑空。
辺りが広い分、自由気ままに動きたがる。
「コラーッ、妙な家を建てちゃダメだ! 人の土地だぞ!」
「あー、せっかく作ったのに!」
「ちょっとそこ、浮遊禁止!」
「わーい!」
一部の特殊な能力をもつ双子を抱えて連れ戻し、
自分もタンポポを開花して追いかける。
隣町に来てまで面倒見を欠かせてはならないのが教師。
騒ぎが治まってからは再び乗馬の方へ顔を向き直す。
しかし、常に馬と隣り合わせに追従する子どももいる。
順番待ちでもなく、馬の手綱を引っ張って
先導する小さな子もいた。
(小学生?)
柚子芽小学校の児童ではない。
牧場主の息子か、無表情に言われるまま作業をしている。
この子も小学生で手伝いをしているようだ。
日曜日なのに、わざわざ休んで手伝っているのか。
トラブルが起これど、全員乗馬を終えた。
「というわけで、今日の校外学習はこれで終了します。
牧場の方にお礼をして帰りましょう!」
「ありがとうございましたー!」
なんだかんだいっても、みんな動物が好きだ。
教室で読み書きするだけでなく、
自然を目の当たりにするのも教育。
児童達を全員バスに乗せて、
自分と三木先生も最後の挨拶を事務所でする。
お礼と謝罪を共に、出ようとした時だった。
「「洸、あれを」」
「「うん」」
父親が子どもに何かを指示している。
置いてあった箱から輪っかのような物を取り出して
自分に差し出す。
来客用の花冠だ。
「これはシロツメクサの冠ですね」
「ええ、見学して頂いた方に差し上げております。
私達は縁起物として作る習慣があるんです」
先程、馬の頭にのせていた物と同じで、自分にもくれた。
景品用として作ったのだろう。
何度も練習したような等しい長さのもつれもない
結び目をしっかりと固定された丸い白の玉が並ぶ。
そういえば、周囲の草原にけっこう生えていた。
この花は主に春に咲き、2cm程球状に丸く
一度は誰の目にも留まった白い花弁が小さく集う
お椀の様なものは美しい装飾品と扱われている。
花は柔らかくなく、パサパサした感触が指を伝う。
「12個の花をきちんと繋げてありますね。
拒否反応も起こさずに結べたなんて流石です」
「これは私が手掛けている物ではありません。
子ども達には子ども自らと、
今回は息子が作成したものです」
「僕達の為にわざわざ作ってくれたのか、えらい。
解れもなく編むなんて、
君は相当好きな花なんだね」
「きらい」
一瞬、耳を傾ける事に疑問が生じる。
接客に反するような正直な三文字を細く簡潔に言い放つ。
子どもはシロツメクサを嫌悪していた。
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