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番外編2 ※

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「……っていう事があって。俺、やらかしちゃったみたい。」

「そうですか……。ごめんなさいアルト様、僕が変な事をお尋ねしたせいで!」

「ううん。恋人同士で……しかも近く結婚するなら、ちゃんと向き合わなきゃいけない事だったんだ。あぁ~、こうなったのも、俺がカイル様を好きすぎるせいだ──!この世界に来る前から、ずっと恋してたんだもん。カイル様を前にすると、もうその好きが溢れちゃって……!」

 俺の事は、親友のノアには話をしてある。

「アルト様、ここはあなたの気持ちを、全て正直にお話になってみては?実は……僕も昨日、勇気を出して自分の気持ちをアダムに伝えました。恥ずかしかったけど……彼はちゃんと話を聞いてくれ、そのおかげで……僕たちは──。」

 そう言って頬を染めるノアは、とても幸せそうで……ノアの願いが叶って良かったと思うと同時に、少し羨ましくもあった。

「うん、そうだね。ギクシャクしたまま結婚式を迎えるのは、嫌だもん。俺も、帰ったらちゃんと自分の気持ちをカイル様にお伝えするよ──!」

※※※

「カイル様、失礼します……あ、眠って、らっしゃる──?」

 カイル様はソファーにもたれ、目を閉じていらした。

 まつ毛、長い……高くてスラッとした美しい鼻、それから、薄く色っぽい唇──。

 俺は、カイル様の唇にチュッと、軽くキスを落とした。

 すると、俺の腰にカイル様の手が回され、その口づけは深いものへと変わった。

「ン……ハァ……ッ、カイル、さま……!」

 俺の身体から力が抜けて行き……俺は、ぐったりとカイル様にもたれかかった。

「アルト……君は、俺が怖いんじゃないのか?なのに、あんな可愛い事をされたら、俺は……。」

 俺から唇を放したカイル様は、熱い目で俺を見た。

「こ、怖くなんてありません!俺は、どんなカイル様だって好きです!ただ、この前はドキドキしてしまって……あんなカイル様の目、初めて見たから──。」
 
 だってゲームでは勿論、この世界に来てから、一度だってあんな目で見つめられた事などなかったから。

「アルト……俺は、君の中ではとても紳士的で穏やかな男なんだろうね。でも、俺の中にも欲望があって……君を前にすると、それが時々暴れ出しそうになる。君の中にいる聖人君子な俺を壊したくなくて……君に嫌われたくなくて、必死に抑えているけどね。」

 そんな……俺のカイル様への愛が、カイル様を縛ってた──?

「俺がカイル様を嫌いになっちゃうだなんて、絶対にないよ!俺、あなたにあんな目で見つめられて……このまま、全部食べられちゃうって思った。でも、そうなっても……俺、絶対後悔なんてしない。ううん……むしろ、そうなる事を望んでるんだ。俺……身も心も、早くカイル様のものになりたいんだ!」

 顔を真っ赤にし必死に話す俺を、カイル様は驚きの表情で見ていた。

「欲しいのは……俺ばかりかと思っていたよ、アルト。結婚式までもうすぐだが……その前に、君を抱いていいかい?」

「はい、カイル様。俺の全てを、あなたのものに──。」

※※※

「あッ……カイル、さま……ソコは──ッ!」

 カイル様は、俺の胸の飾りをパクリと口に含み軽く吸った。
 
 そしてもう片方の手で、反対の胸をクリクリと弄る。

 その刺激に、俺は熱い息を漏らした。

 そんな所で感じるなんて、思ってもみなかった。
 きっと触ってくれてるのがカイル様だから、そんなふうになるのだろう──。

「アルト、こっちも可愛がってあげるね。」

 そう言って、カイル様は胸から手を離すと、俺の緩く勃ち上がるソレに手を伸ばした。

 カイル様の大きな手が、優しく俺のソレを包み……そして、クチュクチュと刺激を与える。

「あぁ……ンンッ……あッ、カイルさま、あぁッ……!」
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