ハナキリンの恋

お粥定食

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22.

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シャルル「んっううっ。」
シャルルは長い睫毛のある瞼を開け、辺りを見渡した。
見るとナキは地面に倒れ伏し動かなくなっていた。
シャルルはナキに駆け寄り、ナキに呼び掛ける。
シャルル「ナキっ!ナキっ!」
しかし、ナキからは返事がなかった。
シャルルはギデリオンに向けて、怒りの表情向けながら言う。
シャルル「お前っ!良くも僕の仲間に手を出したな!」
シャルルは剣を持ち直し、ギデリオンに向けて、突進していた。
キイイインッ!
金属と金属の音が部屋に響き渡り、シャルルは剣をギデリオンに突き刺そうとするが中々上手くいかず、ギデリオンはシャルルに向けて、こう言う。
ギデリオン「心が乱れているぞ?そんなんでは私は倒せない。」
シャルル(落ち着け!必ず勝機はあるっ!)
シャルルはまず、心を平静に保ち、己の中の妖精の力を解放させる。
シャルル(母上、どうか僕に力を貸してください!)
一気にシャルルの身体から力が湧き、シャルルはギデリオンを追い詰める。
ギデリオン「妖精の力が目覚めたが、私に勝てるか?」
ギデリオンはシャルルの剣を弾き、シャルルの頭を剣で振り下ろす。
すぐさま、仮面で防御し仮面が壊れシャルルの顔が顕になる。
シャルル「ギデリオンこれでお前の命は終わりだ!」
シャルルはギデリオン渾身の一撃を決める。
ズドウッ!
シャルルの剣がギデリオンの胸を貫く。
ギデリオン「あっがあっ!」
血反吐を吐きながら、ギデリオンはその場で倒れる。
ギデリオン「オリヴィア、君が居ないと私は…。」
ギデリオンは地面に倒れ伏し、息を引き取る。
シャルル「これで、ギデリオンは倒した。マリー!」
シャルルはマリーの下に駆け寄る。
マリー「シャルル!会いたかった。」
シャルルはマリーを解放し、ひしと抱きしめ合いお互いの安否を確認する。
シャルル「マリー僕は本当はリックじゃなくてシャルルなんだ。」
マリー「ええっもう知ってる。それでも貴方への思いは変わらないわ。」
なき「やれやれ、二人共お似合いだぜ。」
シャルル「ナキ!無事だったの!?」
ナキ「ああっ何とかなそれよりもこの後パーティなんてどうだ?ドラギオンを倒し、愛しのマリーを救い出す事に成功した。」
シャルル「そうだね、パーティにしよう。」
ナキ「なあ、シャルル。お前等もう結婚しろ!」
シャルルは顔を赤らめながら、ナキに言う。
シャルル「なっ!?」
マリー「良いかも!」
マリーはシャルルの手を握りながら、ナキに賛同する。
シャルルはマリーと共に笑い合いながら、アジトを去り野営地でパーティしながら、お互いのこれからの将来を語っていく。
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