ビロードの天使

お粥定食

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毒々しいネオンが怪しく輝く歓楽街の隅の風俗店で男と男が情事を重ね終わった後に客らしき男は国重に質問をした。
客「ねえ、君僕が出会った中で中々の上玉だよ。今度僕とデートとかどう?」
国重「お気持ちは嬉しいのですが、その日は用事があってデートには行けません。」
客「そう?それは残念だねえ、所でまたやってくれるかい?」
客は国重の身体を弄りながら、国重に聞いた。

早朝
ビロードの生地を纏い、パンプスを履き歩きながら国重は憂鬱そうに帰路へと歩を進める。
???「兄ちゃん、アンタ中々良い顔をしてるな。どうだ?高く払ってやるから一発どうだ?」
男は国重の尻を揉みながら、国重に質問をする。
国重「ええ、なら少しあそこの路地で。」
国重は男を路地裏に誘導して、街道から姿を消した。
国重は男に奉仕をした後、渡された金を見やる。
男としてのプライドを無くして、身体を売るのはとても屈辱極まりないが、これもあの世界の為、そして何よりモーロとの約束の為に国重は帰路にたつ。
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