隷属王子

お粥定食

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セルウスはナズナと一緒にアニマの花を開花させる為まず花壇に向かった。
昨日の農場のすぐ横にある花とかハーブが植えられているその花壇の土の中にセルウスはナズナの言われたとおりに、アニマの種を植え、土を被せその上にまんべんなく水をじょうろでかけた。
水は土にみるみる吸収されていって、まるで生き物のように土が生き生きとしているように見える。
セルウス「…これでいいの?」
ナズナ「…まだ芽が出ていないからしばらくは畑を耕して、他の野菜を収穫しながら様子を見ましょう。」
ナズナはセルウスにそうアドバイスを言った後、セルウスの手を引いていちご畑に向かっていった。
いちご畑
ナズナ「さあ、今日はいちごの栽培をするわよ。」
セルウスはいちごと聞いて、小首を傾げた。
セルウス「いちご?」
ナズナ「一年に1度、旬の時期(5~6月ごろ)に収穫することができる果物でイチゴで、寒い時期以外年中花が咲き、季節を問わず収穫することができるけど、食味は大味になりやすいから追肥をこまめにしないと株疲れしやすいので
手間もかかっちゃうけどその分スイーツの材料にしたり、お菓子の材料にしたり出来てとってもやりがいのある果物よ!」
セルウスはナズナが楽しそうに語るのを何処か微笑ましいのと同時に懐かしさも自身の心の奥底から込み上げてきている。

ナズナ「さて、じゃあ最初はこのストロベリーポットに苦土石灰を1平方メートル当たり100g、さらに1週間以上前に完熟堆肥3㎏、有機入りの肥料を100g施して全体によく混ぜ込んで。」
セルウスはナズナの言われた通りにストロベリーポットの中に土を入れると共に苦土石灰を混ぜ込んだ。
ナズナ「出来た?」
セルウス「…こんな感じで良い?」
ナズナはセルウスのストロベリーポットの中の土を見て確認した。
ナズナ「中々良い出来栄えね。じゃあ次はイチゴはランナーとは反対側に花が咲き、実がなるので、花や実がなる方を手前に向けるなど、苗の向きを考えて植え付けまた、植え付けるときは、クラウン(根元の茎にあたる膨らんだところ)が土に埋まらないよう、必ず出しておいて。
後それから、乾燥には注意してね。」
ナズナから言われた通りに向きや深さに注意してイチゴの苗を植え付けた後、ナズナはセルウスにじょうろを渡した。
ストロベリーポットの中の土の中に埋まっているいちごの苗にセルウスは慎重に水やりを行っていく。
ナズナ「苗の所をまんべんなく水やりをしていくのよ。
その方が良くいちごが育つわ。」
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