氷檻

お粥定食

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霧の中 
ひたすら真っすぐ歩を進めているこの男は
ただ、自身が生き延びたいが為に自宅までの道のりを錯乱しながらもこの目の前の屋敷まで辿り着いた。
男「ハア、ハア、ハア。」
今まで朝からずっと齷齪走って来て、碌な食べ物も食べずに此処まで歩いて来た男は屋敷の玄関先で足を止めた。
男は意を決して、屋敷の扉を開けた。

男は昔から、この惑星に棲んでいる人の形をした生き物で、
この屋敷に来たのも自分の好奇心から中々外に出ることもよほど珍しい男が気になる物を見つけた事で、この屋敷に来ていた。
男(…今日は少し変わった、物が手に入った。)
この屋敷は長らく誰も住んでいない事から男が、自分の気になって見つけたものをこの屋敷の地下室に保存している。
ツカツカツカツカツカとブーツの音を高らかに、男は早速地下室へと足を運んだ。

地下室
この部屋にはかつて男が持ち帰った様々な物が棚に陳列して
ある。
男はその間を軽やかに進んでいく。
男が脇に抱えている物は誰かが書き記した日記帳らしき物で、長い年月外の空気に晒されて、ボロボロになっていた。
男はこの日記帳を一目発見した時、己の心の中で何かが光ったのを感じ、咄嗟にこの日記帳を自身の屋敷の地下に持ち帰ったのだった。

男は早速地下室の机の上でその日記帳1ページ開いてみた。

○月○日 月曜日 晴れ
今日もまたパトロール、広い宇宙空間を一人で見回るのも楽じゃない。
でも、今日は珍しい惑星を見つけた水と酸素が豊富にある様々な種類の動植物が生息している、青い星。
明日はそこに行ってみようと思う。

○月○日 火曜日 曇り
早速この青い星に着陸出来たけど、何だか思ったよりも空気が淀んでいるみたい。
でも、この惑星にも困っている人達がいたら手を差し伸べなくてはいけないわ。

○月○日 水曜日 曇り
今日は、あの魔物達の生体反応がレーダーに感知したから、しばらくこの惑星でまだ調査をしてみようと思う。

○月○日 木曜日 晴れ
今日、○○町と呼ばれる人家がひしめいている所に調査をしに言ったら、
微かにレーダーに魔物の反応が出た。
明日、またさっきの街の中を引き続き調査を続ける。

男はこの日記は遥か遠くの銀河を旅する者が、書いた日記帳だと気付いたのと同時に何処か心の中で、違和感のようなものを感じた。
男(…この気持ちは?…一体?)
そのまま男は日記帳を読み進めていると、この日記帳を書いた持ち主は遥か昔に魔物と戦い、人々を守る仕事をしていた事が記録されていた。

○月○日 金曜日 曇り
今日も魔物の痕跡を辿ってこの○○町を調査してみたけど、中々一向に魔物が見つからない。
今日は、人工紫外線でお腹を満たそうと思う。

○月○日 土曜日 曇り
今日も曇り空、空が灰色で元気が出ない。それでも、調査は続けないと行けない。
最近、この○○町で妙な事件が多発していると、聞いたわ。
明日もまた念入りに調査してみる。

男はこの日記帳に出てくる、○○町という街に何処か懐かしさを感じていた。

○月○日 日曜日 晴れ
今日、○○町を夕暮れ時まで調査していたら、魔物に襲われかけていた一人のこの惑星の現地人である青年に出会ったわ、優しそうな方だったけど何だかとても頼りなさげだったわ。

男「?」
男はこの日記帳に出て来た。青年に自分の頭が一瞬痛みを追ったことに気付いた。
男(一体この頭痛は?)
男は更に頭痛に耐えながら、記帳を読み進めた。
男は自分でも知らない衝動に駆られながら、次のページを開いてみた。

○月○日 月曜日 晴れ
あの男の人にまた会ってみたんだけれども、まだ魔物に襲われかけた事を気にしているみたいで、落ち込んでいるみたい。 
ちょっと明日励ましに行こうかな。

○月○日 火曜日 晴れ
あの男の人私が思ったよりも、意外と好奇心旺盛だわ。
私がこの惑星に来たのは魔物を狩る為と説明しても特にあまり私に警戒心は抱かなかったわ。
それどころか宇宙についても興味津々で、目を輝かせながら私に聞いてきたわ。

○月○日 水曜日 晴れ
私はしばらく、この惑星にまだ滞在する事にするわ。
あの○○さんという男性の事も少し気掛かりだから。 

男はこの日記帳に出てくる青年の名前の部分だけが掠れて読めなかった。

○月○日 木曜日 晴れ
今日もあの○○さんという方と一緒にいたわ。
この惑星の名前は地球と言って、とても多種多様な人型種族がいるらしいわ。
○○さんはどうやらこの日本という国の日本海沿岸の地方から遥々やって来て、一人暮らしをしながら故郷にいる家族に仕送りをしているらしいわ。
この○○さんという方はとても家族思いで良い人そう。
何だか少し気にってきたわ。

○月○日 金曜日 晴れ
今日は○○さんが仕事が休みだというので
少し○○さんと一緒に近所の公園に行ってみた。
公園には沢山の子供達が遊んでいて、笑顔が溢れていて楽しそうだった。
○○さんはこの公園には良く、行っていて。
良く仕事なんかで息詰まった時、この公園のベンチで一休みをするらしいわ。

○月○日 土曜日 晴れ
今日は○○さんの家に訪問したわ。何だかちょっと狭くてちっちゃい家だけど○○さんはとても気に入ってそう。
○○さんの住む部屋は思ったよりも広くて、窓からの景色がとても見晴らしが良いわ。
○○さんが作ってくれた『車麩』という料理を食べたら物凄くもっちりと歯ごたえもよく、淡白な味わいながらも出汁が中まで浸透していて口の中で、溶けていく感じがたまらない。

○月○日 日曜日 晴れ
今日はレーダーに微かに魔物の姿を捉えたので、まだこの惑星に滞在するけれども、あの○○さんがまた魔物に襲われそうになっていないか心配。

○月○日 月曜日 晴れ
今日も微かにレーダーに魔物の姿を捉える事が出来たものの、まだ魔物本体を捕らえる事には成功していない。
一体この惑星の何処にいるのかしら?

○月○日 火曜日 晴れ
今日は魔物を捕える為に○○さんと遊園地に行く事になった。
○○さんは仕事が休みだというので、私を連れてってくれた。
遊園地というものは○○さんいわく、とっても楽しい場所らしい。
遊園地についたらまず入場券を貰うためにお金を受付の人に払い、それで中に入れる。
園内はとても賑やかで、どこもかしこも人々の嬉しそうな笑いが溢れていて。
私は何だか、今まで戦いの中で忘れていた子供の頃の記憶が蘇ってきたわ。
それで私と○○さんは遊園地で沢山遊んだ。
乗り物に乗ったり、お昼は料理を食べたり、お土産屋さんを見て回ったりしてとても楽しかった。
でも、一つだけ気掛かりな事があったの。
それは夕暮れ時、私と○○さんが遊園地でいっぱい楽しんだ後、
私はふと園から出る帰り道の途中でとある一軒の建物を見つけたのその建物はどうやら○○さんいわく占い屋さんで
相手の運勢を占いで当ててくるお店らしいの。
私は気になって、○○さんに頼んでその占い屋さんに○○さんと一緒に入ったの。
その占い屋さんは○○さんの姿を一目見るなり、
○○さんに対して物凄く怒鳴り散らしたわ。
その後、帰り道で私は何だか○○さんに申し訳なくなって○○さんに謝罪の言葉を述べたのだけれど、○○さんは余り気にしていなさそうだったけど、大丈夫なのかしら?

○月○日 水曜日 晴れ
私は、色々とこの惑星の調査をしてみたけれども、ここに魔物はいなかったから私は○○さんに別れの言葉を言ったのだけれども、私は○○さんと離れるのが寂しくて○○さんにこういう約束をしたの。

いつまでも私の事を忘れないでくださいね。

ぱたんっ。
日記帳はここで終わっていた。
男(…?)
男は自身の胸に手を当てていて、自身の身体の一部が何故こんなにも騒がしいのか男は分からなかった。













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