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序章 光と闇の争乱
第2話 闇の女神が残した災厄
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これはレイル村ができる少し前の話。後に伝説となるダイヤが生まれる前の話だ。
「ここでいいのか?」
「ああ、いいさ。」
話し声がする。その声の中には主人公の父親ルルグの声も混じっていた。
「相談ってなんだ?」
「実はレイラのことなんだがいいか?」
「お前好きなのか?レイラのこと。」
ルルグはレイラのことをどのように思っているのかわからなかった。レイラのことを好きなのか好きじゃないのか。
しかし、このときのルルグにはレイラを助けたい一心だった。
レイラは3日前急に倒れ、意識を失った。すぐに医者をよんだが医者にも原因はわからなかったらしい。
そこでルルグは博識で昔からの親友でもあるテルに頼ることを決めたのだ。
そんなわけで、ルルグはテルのすむ都市アレストスを訪れた。
ルルグは本題を切り出した。レイラのことを助けたい、自分にできることは何か。テルに必死に頼み込んだ。
ルルグはレイラの症状を説明する。倒れたきり、目は開いているし心臓も動いているのに動かない。まるで魂が抜けたようだと。
「レイラは闇にとりこまれているかもしれない。」
テルはポツンと火の消え入るような声で呟いた。
「闇に取り込まれているってどういうことなんだ?」
「お前だって光と闇の聖戦は知っているだろ?」
「もちろん知っているさ。それがどうかしたのか?」
テルは深刻そうな顔でいい放つ。
「闇の女神は光の女神にまけた。だが闇の女神は倒れる寸前にとても恐ろしいことをしたんだ。」
テルは淡々と語る。
「闇の女神は倒れる寸前に人間たちに向かって自分が持つすべての負の力を解き放ったと言われているんだ。その結果、人間たちは次々とレイラのような症状にかかり始めた。それだけじゃない。人々は愛を忘れ、各々が殺しあった。まるでそれは地獄絵図のようだったらしい。だがそんなときに英雄カイロスが現れた。カイロスは人のココロを理解し、とても強かったという。カイロスは愛の力で闇に取り込まれている者をもとに戻し、またころしあいをしていた人々も武器を捨てた。という話なんだ。」
「それがどうかしたのか?おれはレイラを助けたいんだ。」
テルは落ち着いた表情でこう続けた。
「カイロスは闇に取り込まれたものをもとの正常な状態に戻したと文献には書いてある。つまり、もとに戻せるんだよ。」
そして最後にこう締めくくった。
「もし本当にレイラのことを助けたいのなら旅に出ろ。なぜレイラが闇に取り込まれたかはわからない。しかし、それも含めて調べるんだ。この旅で。」
このとき、ルルグはまだ18才、若くたくましい青年。旅に出ることをこのとき決意した。
ルルグは旅をした。山越え谷越え海を越え。
その結果、ついにレイラを正常な状態に戻すことに成功した。
その後、ルルグはレイラとともに村を作った。その村の名はレイル村。この物語の主人公であるダイヤが生まれる村。そして、その村は伝説の村であり、悲劇の運命をたどる村でもある。
なぜ、闇の女神が放った闇は再びレイラを襲ったのだろうか。これはルルグの旅のなかでわからなかった。しかし、いずれわかるだろう。だが一つ言えることがある。それはこの世界を闇が覆い始めていると言うことだ。
近い将来、この世界はあの悪夢がまたおきてしまうのだろうか?
それは誰にもわからない。
「ここでいいのか?」
「ああ、いいさ。」
話し声がする。その声の中には主人公の父親ルルグの声も混じっていた。
「相談ってなんだ?」
「実はレイラのことなんだがいいか?」
「お前好きなのか?レイラのこと。」
ルルグはレイラのことをどのように思っているのかわからなかった。レイラのことを好きなのか好きじゃないのか。
しかし、このときのルルグにはレイラを助けたい一心だった。
レイラは3日前急に倒れ、意識を失った。すぐに医者をよんだが医者にも原因はわからなかったらしい。
そこでルルグは博識で昔からの親友でもあるテルに頼ることを決めたのだ。
そんなわけで、ルルグはテルのすむ都市アレストスを訪れた。
ルルグは本題を切り出した。レイラのことを助けたい、自分にできることは何か。テルに必死に頼み込んだ。
ルルグはレイラの症状を説明する。倒れたきり、目は開いているし心臓も動いているのに動かない。まるで魂が抜けたようだと。
「レイラは闇にとりこまれているかもしれない。」
テルはポツンと火の消え入るような声で呟いた。
「闇に取り込まれているってどういうことなんだ?」
「お前だって光と闇の聖戦は知っているだろ?」
「もちろん知っているさ。それがどうかしたのか?」
テルは深刻そうな顔でいい放つ。
「闇の女神は光の女神にまけた。だが闇の女神は倒れる寸前にとても恐ろしいことをしたんだ。」
テルは淡々と語る。
「闇の女神は倒れる寸前に人間たちに向かって自分が持つすべての負の力を解き放ったと言われているんだ。その結果、人間たちは次々とレイラのような症状にかかり始めた。それだけじゃない。人々は愛を忘れ、各々が殺しあった。まるでそれは地獄絵図のようだったらしい。だがそんなときに英雄カイロスが現れた。カイロスは人のココロを理解し、とても強かったという。カイロスは愛の力で闇に取り込まれている者をもとに戻し、またころしあいをしていた人々も武器を捨てた。という話なんだ。」
「それがどうかしたのか?おれはレイラを助けたいんだ。」
テルは落ち着いた表情でこう続けた。
「カイロスは闇に取り込まれたものをもとの正常な状態に戻したと文献には書いてある。つまり、もとに戻せるんだよ。」
そして最後にこう締めくくった。
「もし本当にレイラのことを助けたいのなら旅に出ろ。なぜレイラが闇に取り込まれたかはわからない。しかし、それも含めて調べるんだ。この旅で。」
このとき、ルルグはまだ18才、若くたくましい青年。旅に出ることをこのとき決意した。
ルルグは旅をした。山越え谷越え海を越え。
その結果、ついにレイラを正常な状態に戻すことに成功した。
その後、ルルグはレイラとともに村を作った。その村の名はレイル村。この物語の主人公であるダイヤが生まれる村。そして、その村は伝説の村であり、悲劇の運命をたどる村でもある。
なぜ、闇の女神が放った闇は再びレイラを襲ったのだろうか。これはルルグの旅のなかでわからなかった。しかし、いずれわかるだろう。だが一つ言えることがある。それはこの世界を闇が覆い始めていると言うことだ。
近い将来、この世界はあの悪夢がまたおきてしまうのだろうか?
それは誰にもわからない。
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