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第7章:新春、急展開
第26話:レイは先生(二)
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「レイさん「ダン「明日は何をするの?」に入りたい」魔物を「ボスってどんなの?」いと思うの」バッタと倒したい」宝箱って「ゴーレムって「矢はゴーレムに効くの?」ですけど!」
「待て待て、一度に話しかけるな」
家に戻ったレイに、エルフたちが一斉に話しかけました。これからどうするかという話し合いをして、ダンジョンに入りたいという結論に達したようです。それも明日になれば変わっているかもしれませんが。
「最後までちゃんと聞かないと、連れていかないぞ」
レイがそう言うと、その場がシーンとなりました。レイの指示には絶対に従うという決まりだからです。ここのトップはレイ。それは彼女たちにもわかっています。
彼としては、一度はみんなをダンジョンに入らせるつもりですが、五〇人を同時に連れていくのは自殺行為です。クラストンに到着するまで、魔物を相手に後れをとったことはなかったエルフたちですが、落ち着きのなさを考えれば、大人数を連れて入ることはできません。
「ダンジョンに入るのは、一度に一〇人。だから、五回に分けて入る。誰が入るかはクジで決める。そこに俺と、ドロシーかフィルシーのどちらかが同行する」
エルフ一〇人に引率が二人いればどうにかなるだろう。そのようにレイは考えました。もう少し同行者を増やしたいところですが、家に残る四〇人の世話をどうするかという問題もあるからです。
「ねえ、レイ。レックスたちに相談したらどう?」
「あっちはあっちでパンダ狩りがあるからなあ」
「そっか。そっちも重要だね」
王族と貴族の間で毛皮が重宝されるグレーターパンダは、去年の途中まではほとんどレイたちが狩ったものが冒険者ギルドに持ち込まれていました。週に一〇〇匹から一五〇匹の範囲で狩りまくっていましたが、魔物なので、いくらでも発生するのです。
レックスたち『天使の微笑み』と知り合ったとき、レイはパンダ狩りのコツを教えました。今ではレックスたちもかなりの数を納品していて、しかもレイとレックスに倣って、鉄製の大型の盾を持ってパンダ狩りに参加するパーティーも増えています。納品する数を減らしても問題ないと、レイは冒険者ギルドのマーシャに言われています。
「エリは魔道具のこともあるし、ここに残ってくれ。それで、みんなの世話を頼む」
「任せといて~」
シーヴ、サラ、ケイト、ラケル、マイ、マルタの六人、そしてドロシーかフィルシーのどちらか、合計七人はダンジョン以外での活動のサポートをすることになりました。
「何人かずつあちこちに案内すればいいですね?」
「ああ、前と同じでいいと思う」
引率はシーヴが一番向いているようなので、レイは彼女に外への引率を頼むことにしました。まずは、馴染みの店や知り合いへの挨拶回りをして顔を覚えてもらうことから始まります。それが外出のための第一歩です。
ドロシーとフィルシーですら、一人で外には出してもらえません。誰かが必ず同行します。過保護と思うかもしれませんが、それくらいエルフという種族は珍しいのです。
◆◆◆
レイが先頭に立ってダンジョンに向かって歩いていると、向こうで手を振っている人がいるのが見えました。
「おーい、レイ君」
「あれ? アンナとリリー?」
そこには『天使の微笑み』のアンナとリリーがいました。フル装備で。
「本当に落ち着きがないね」
「ある意味ではすごいですね」
「今日は一〇人だからまだマシで。それで二人はここで何を?」
散歩というには物々しい格好で、今にもダンジョンに入りそうな格好です。ただし、ここにいるのは五人のうち二人だけです。
「シャロンちゃんから話を聞いて、それでこっちの手伝いにね」
シャロンのほうが二人よりも年上ですけどね。
「それは助かるけど、レックスのほうはいいのか?」
「今は仕事はお休みだから」
「怪我をしたとか?」
「ううん、おめでた」
「おめでた?」
そう言われたレイは、二人の腹部を見ましたが、鎧とローブで何もわかりません。
「私たちではなく、ステイシーとレイラがおめでたなんです」
「ああ、あの二人が」
レックスとアンナとリリーの三人は、ダンジョン内で魔物に襲われていたステイシーとレイラを助けました。二人は自分たちを助けてくれたレックスに一目惚れしました。たまたまレイがレックスたちに家を贈ったことで、五人は一軒家で生活を始めました。周囲に気を使わなくてもいいとなると、ということです。
「負けたわけじゃないからね」
「いや、そんなことは思ってないけど」
「私たちは【避妊】を使っているんです。一度に全員のお腹が大きくなると大変ですからね」
「そうそう。ちゃんと抱かれてるから大丈夫」
「朝っぱらからする話でもないだろう」
アンナとリリーを加えた一行は、そのままダンジョンに向かって歩いていきます。
「あの二人は王都の生まれなのよ」
「へえ。王都かあ」
レイの最初の目的地は王都でした。ただ、家を手に入れてしまったこと、そしてクラストンが住みやすい町であることから、王都に行く気がなくなっていました。
「王都は大変だそうですね。それでクラストンに移ってきたそうです。あ、そうでした。『双輪』のお二人と親しくさせてもらっています。みなさんともお知り合いだとか」
一四人という大所帯でダンジョンに入ります。あまり事情を知らない冒険者たちが、固まって移動するエルフたちを見て、何事かと驚いて目を見張りました。
「みなさん、挨拶をして」
「「「こんにちは~」」」
「え? 俺たち?」
ドロシーの指示で、すれ違う冒険者たちに礼儀正しく挨拶をするエルフたち。挨拶一つで相手の警戒心は減るものです。
ドロシーとフィルシーのときには、レイが二人を連れてあちこちの店を回りました。最初は怪訝な顔されたり驚かれたりしましたが、しばらくすると店主たちも慣れました。だから、人数が増えてもこれを続けていけばいいだけです。
さて、レイがダンジョンに来た理由は簡単です。みんなが来たがったというのはもちろんですが、魔物が町の外ほど強くないからです。森やその周辺にはラインベアーやカラムベアー、タスクボアーなど、少し油断すると命を落とす魔物がたくさんいます。レイたちは苦もなく倒していますが、普通は倒すのが大変な魔物ばかりなんです。
エルフは人間に比べれば腕力も体力もないので、集団で狩りをするのが基本です。できれば囲んでタコ殴りにできればとレイは考えました。
「レイさんレイさん、あれなにあれ?」
「あれはコケの一種だ。暗いところで光る——危ないから採りに行っちゃだめだ」
気になるものがあるほうへ向かってしまうので、なかなか前に進みません。
精神的には幼く、人間よりも体力も筋力もないエルフですが、それでも魔法は得意で、レイたちほどではないものの、剣も弓矢も使えます。
「ヤッ!」
「ハッ!」
現れた魔物を次々と狩っていくエルフたち。たとえ精神的に幼くても、剣と弓矢のキャリアは長いのです。戦闘能力は十分にあります。ただし、注意力が散漫になりやすいという、非常に大きな欠点があります。
「強いわね」
「強いですね」
「キャリアは俺たち以上にあるからな」
ここにいるエルフの中では、ドロシーが一番下で二〇代半ばですが、彼女は他のエルフたちからすると、人間の町で暮らす先輩になります。寿命が長すぎるため、一〇歳二〇歳は誤差も誤差。あまり年齢による上下関係がないエルフですが、立場に関してははっきりさせる傾向にあります。
ちなみに、ドロシーの次に若いのがメリナイスで三〇代前半、一番上がアガサの四〇代後半です。
「一〇〇歳になってようやく一人前らしいから、ここにいるみんなを人間で例えると、一〇代前半くらいか。もっと若いかもしれない」
「大変ね」
珍しいものを見てそっちに寄っていくのは、三歳から五歳くらいでしょう。それでも、一通りの家事ができたり魔物を狩ったり、社会性は十分にあります。子供と大人が一つの体の中に同居しているようなものです。
◆◆◆
「ようやくボス部屋か」
「長かったねえ」
「ここで終わったほうがいいでしょうね」
アンナとリリーが疲れた顔をしています。もちろんレイもくたびれ果てています。
ドロシーは何度かボス部屋に来たことがあるので落ち着いていますが、他の一〇人はそわそわしっぱなしです。前に何組かいるので、まだかまだかと首を伸ばして確認しています。
「やあ、レイ君。大変ですね」
ボス部屋の前にいたギルド職員がレイに気づいて声をかけました。ここにいるのはセイルかハンソンであることが多いですが、今日は礼儀正しい口調のタルロがいました。
「みんなも気をつけてね」
「「「ありがとうございます!」」」
「ちゃんと挨拶しますねえ。僕の娘もこれくらい礼儀正しけれはいいんですけどね。どうしてああなったのやら」
タルロがため息をつきました。
「娘さんがいたんですね」
「えっ? レイ君はうちの娘と何度もしゃべっているはずですよ。聞いていませんか?」
「え?」
何度もしゃべっている相手で、しかも礼儀正しくない女性がいたかどうか。レイは考えましたが、そんな女性は浮かんできません。
「誰ですか?」
「キャルって名前です。僕はスーザンの夫です」
「ああっ。でも、キャルさんって、ざっくりとした話し方をするだけで、礼儀正しくないことはないはずですけど?」
「それは当然ですよ。いいところを見せたい相手には礼儀正しくなるものですよ」
「……早くいい相手を見つけてくださいと言っといてください」
「それが見つかれば苦労しないんですよ」
そうこうしている間に扉のロックが外れ、レイたちの番になりました。
「みんな、いくぞ。気を抜かないようにな」
「「「はい!」」」
レイとドロシーを先頭に、その後ろにエルフたち、後ろにアンナとリリーという陣形でボス部屋に入っていきました。
「待て待て、一度に話しかけるな」
家に戻ったレイに、エルフたちが一斉に話しかけました。これからどうするかという話し合いをして、ダンジョンに入りたいという結論に達したようです。それも明日になれば変わっているかもしれませんが。
「最後までちゃんと聞かないと、連れていかないぞ」
レイがそう言うと、その場がシーンとなりました。レイの指示には絶対に従うという決まりだからです。ここのトップはレイ。それは彼女たちにもわかっています。
彼としては、一度はみんなをダンジョンに入らせるつもりですが、五〇人を同時に連れていくのは自殺行為です。クラストンに到着するまで、魔物を相手に後れをとったことはなかったエルフたちですが、落ち着きのなさを考えれば、大人数を連れて入ることはできません。
「ダンジョンに入るのは、一度に一〇人。だから、五回に分けて入る。誰が入るかはクジで決める。そこに俺と、ドロシーかフィルシーのどちらかが同行する」
エルフ一〇人に引率が二人いればどうにかなるだろう。そのようにレイは考えました。もう少し同行者を増やしたいところですが、家に残る四〇人の世話をどうするかという問題もあるからです。
「ねえ、レイ。レックスたちに相談したらどう?」
「あっちはあっちでパンダ狩りがあるからなあ」
「そっか。そっちも重要だね」
王族と貴族の間で毛皮が重宝されるグレーターパンダは、去年の途中まではほとんどレイたちが狩ったものが冒険者ギルドに持ち込まれていました。週に一〇〇匹から一五〇匹の範囲で狩りまくっていましたが、魔物なので、いくらでも発生するのです。
レックスたち『天使の微笑み』と知り合ったとき、レイはパンダ狩りのコツを教えました。今ではレックスたちもかなりの数を納品していて、しかもレイとレックスに倣って、鉄製の大型の盾を持ってパンダ狩りに参加するパーティーも増えています。納品する数を減らしても問題ないと、レイは冒険者ギルドのマーシャに言われています。
「エリは魔道具のこともあるし、ここに残ってくれ。それで、みんなの世話を頼む」
「任せといて~」
シーヴ、サラ、ケイト、ラケル、マイ、マルタの六人、そしてドロシーかフィルシーのどちらか、合計七人はダンジョン以外での活動のサポートをすることになりました。
「何人かずつあちこちに案内すればいいですね?」
「ああ、前と同じでいいと思う」
引率はシーヴが一番向いているようなので、レイは彼女に外への引率を頼むことにしました。まずは、馴染みの店や知り合いへの挨拶回りをして顔を覚えてもらうことから始まります。それが外出のための第一歩です。
ドロシーとフィルシーですら、一人で外には出してもらえません。誰かが必ず同行します。過保護と思うかもしれませんが、それくらいエルフという種族は珍しいのです。
◆◆◆
レイが先頭に立ってダンジョンに向かって歩いていると、向こうで手を振っている人がいるのが見えました。
「おーい、レイ君」
「あれ? アンナとリリー?」
そこには『天使の微笑み』のアンナとリリーがいました。フル装備で。
「本当に落ち着きがないね」
「ある意味ではすごいですね」
「今日は一〇人だからまだマシで。それで二人はここで何を?」
散歩というには物々しい格好で、今にもダンジョンに入りそうな格好です。ただし、ここにいるのは五人のうち二人だけです。
「シャロンちゃんから話を聞いて、それでこっちの手伝いにね」
シャロンのほうが二人よりも年上ですけどね。
「それは助かるけど、レックスのほうはいいのか?」
「今は仕事はお休みだから」
「怪我をしたとか?」
「ううん、おめでた」
「おめでた?」
そう言われたレイは、二人の腹部を見ましたが、鎧とローブで何もわかりません。
「私たちではなく、ステイシーとレイラがおめでたなんです」
「ああ、あの二人が」
レックスとアンナとリリーの三人は、ダンジョン内で魔物に襲われていたステイシーとレイラを助けました。二人は自分たちを助けてくれたレックスに一目惚れしました。たまたまレイがレックスたちに家を贈ったことで、五人は一軒家で生活を始めました。周囲に気を使わなくてもいいとなると、ということです。
「負けたわけじゃないからね」
「いや、そんなことは思ってないけど」
「私たちは【避妊】を使っているんです。一度に全員のお腹が大きくなると大変ですからね」
「そうそう。ちゃんと抱かれてるから大丈夫」
「朝っぱらからする話でもないだろう」
アンナとリリーを加えた一行は、そのままダンジョンに向かって歩いていきます。
「あの二人は王都の生まれなのよ」
「へえ。王都かあ」
レイの最初の目的地は王都でした。ただ、家を手に入れてしまったこと、そしてクラストンが住みやすい町であることから、王都に行く気がなくなっていました。
「王都は大変だそうですね。それでクラストンに移ってきたそうです。あ、そうでした。『双輪』のお二人と親しくさせてもらっています。みなさんともお知り合いだとか」
一四人という大所帯でダンジョンに入ります。あまり事情を知らない冒険者たちが、固まって移動するエルフたちを見て、何事かと驚いて目を見張りました。
「みなさん、挨拶をして」
「「「こんにちは~」」」
「え? 俺たち?」
ドロシーの指示で、すれ違う冒険者たちに礼儀正しく挨拶をするエルフたち。挨拶一つで相手の警戒心は減るものです。
ドロシーとフィルシーのときには、レイが二人を連れてあちこちの店を回りました。最初は怪訝な顔されたり驚かれたりしましたが、しばらくすると店主たちも慣れました。だから、人数が増えてもこれを続けていけばいいだけです。
さて、レイがダンジョンに来た理由は簡単です。みんなが来たがったというのはもちろんですが、魔物が町の外ほど強くないからです。森やその周辺にはラインベアーやカラムベアー、タスクボアーなど、少し油断すると命を落とす魔物がたくさんいます。レイたちは苦もなく倒していますが、普通は倒すのが大変な魔物ばかりなんです。
エルフは人間に比べれば腕力も体力もないので、集団で狩りをするのが基本です。できれば囲んでタコ殴りにできればとレイは考えました。
「レイさんレイさん、あれなにあれ?」
「あれはコケの一種だ。暗いところで光る——危ないから採りに行っちゃだめだ」
気になるものがあるほうへ向かってしまうので、なかなか前に進みません。
精神的には幼く、人間よりも体力も筋力もないエルフですが、それでも魔法は得意で、レイたちほどではないものの、剣も弓矢も使えます。
「ヤッ!」
「ハッ!」
現れた魔物を次々と狩っていくエルフたち。たとえ精神的に幼くても、剣と弓矢のキャリアは長いのです。戦闘能力は十分にあります。ただし、注意力が散漫になりやすいという、非常に大きな欠点があります。
「強いわね」
「強いですね」
「キャリアは俺たち以上にあるからな」
ここにいるエルフの中では、ドロシーが一番下で二〇代半ばですが、彼女は他のエルフたちからすると、人間の町で暮らす先輩になります。寿命が長すぎるため、一〇歳二〇歳は誤差も誤差。あまり年齢による上下関係がないエルフですが、立場に関してははっきりさせる傾向にあります。
ちなみに、ドロシーの次に若いのがメリナイスで三〇代前半、一番上がアガサの四〇代後半です。
「一〇〇歳になってようやく一人前らしいから、ここにいるみんなを人間で例えると、一〇代前半くらいか。もっと若いかもしれない」
「大変ね」
珍しいものを見てそっちに寄っていくのは、三歳から五歳くらいでしょう。それでも、一通りの家事ができたり魔物を狩ったり、社会性は十分にあります。子供と大人が一つの体の中に同居しているようなものです。
◆◆◆
「ようやくボス部屋か」
「長かったねえ」
「ここで終わったほうがいいでしょうね」
アンナとリリーが疲れた顔をしています。もちろんレイもくたびれ果てています。
ドロシーは何度かボス部屋に来たことがあるので落ち着いていますが、他の一〇人はそわそわしっぱなしです。前に何組かいるので、まだかまだかと首を伸ばして確認しています。
「やあ、レイ君。大変ですね」
ボス部屋の前にいたギルド職員がレイに気づいて声をかけました。ここにいるのはセイルかハンソンであることが多いですが、今日は礼儀正しい口調のタルロがいました。
「みんなも気をつけてね」
「「「ありがとうございます!」」」
「ちゃんと挨拶しますねえ。僕の娘もこれくらい礼儀正しけれはいいんですけどね。どうしてああなったのやら」
タルロがため息をつきました。
「娘さんがいたんですね」
「えっ? レイ君はうちの娘と何度もしゃべっているはずですよ。聞いていませんか?」
「え?」
何度もしゃべっている相手で、しかも礼儀正しくない女性がいたかどうか。レイは考えましたが、そんな女性は浮かんできません。
「誰ですか?」
「キャルって名前です。僕はスーザンの夫です」
「ああっ。でも、キャルさんって、ざっくりとした話し方をするだけで、礼儀正しくないことはないはずですけど?」
「それは当然ですよ。いいところを見せたい相手には礼儀正しくなるものですよ」
「……早くいい相手を見つけてくださいと言っといてください」
「それが見つかれば苦労しないんですよ」
そうこうしている間に扉のロックが外れ、レイたちの番になりました。
「みんな、いくぞ。気を抜かないようにな」
「「「はい!」」」
レイとドロシーを先頭に、その後ろにエルフたち、後ろにアンナとリリーという陣形でボス部屋に入っていきました。
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