47 / 92
第九章【紡ぐ言葉】
第四十七節 ファーニの丘①
しおりを挟む
――“ファーニの丘”。
そこはリベリア公国領内にある、緑豊かな自然の多い地である。
山よりは低く、傾斜は緩やかではあるが――、頂上の高台部分まで登りきるとリベリア公国領を一望できる丘陵となっていた。
辺りには樹木や茂みが多くあり、野生の動物も多数種が存在している。
高台付近には穏やかな澄んだ川が流れている場所もあり、その清流には魚影も見られるほどである。
リベリア公国からも然程離れていない位置にあるため、貴族たちの娯楽――、狩りや釣りを行う遊び場所としても、ファーニの丘は名前の知られた場所であった。
◇◇◇
ハルとビアンカは馬が歩けるギリギリの場所までファーニの丘を登り――、残りの道中は馬から降りて徒歩で丘を登ることにした。
「オルフェーヴル号もペトリュース号も、ここで良い子にして待っていてね」
程よい太さのある樹木に手綱を括りつけられ、待機を命じられた二頭の馬――、オルフェーヴル号とペトリュース号に、ビアンカはその馬体を優しく撫でながら声を掛けていた。
ビアンカの声に応えるように、二頭の馬は嘶きの声を上げる。
ハルはペトリュース号に括りつけていた自身の荷物を下ろし――、ショルダーバッグを肩に掛けながら、そんなビアンカの様子を見ていた。
ハルはいつも好んで着ている黒の外套を身に纏い――、背には弓を担ぎ、腰に矢筒と短剣を携えた井出達であった。
いつ何時、何があっても対応できる上――、弓で狩りを行った際に機能的とも言える格好である。
反対にビアンカは、旅装として派手すぎない色合いのケープ風のマントを身に纏っており――、その背中には棍武術で扱う根を担いでいる。肩からは小さめのショルダーバッグを掛けていて、軽めの荷物を携帯していた。
ビアンカの井出達は――、一見すると貴族の令嬢には見えない格好となっている。
このビアンカの格好も、ハルの身立てによるものだった。
亜麻色の髪をした年頃の貴族風の少女――。
その見た目は“リベリア公国の将軍――ミハイルの一人娘”の特徴として、有名になっているからである。
そのため、ハルは敢えてビアンカの着用する衣服にも気を遣い――、一見すると貴族の令嬢に見えない服装を指定して着させていたのだった。
「――よし、ビアンカ。そうしたら、高台の方を目指して登って行こう」
身支度を整えたハルが、未だに二頭の馬と戯れるビアンカに声を掛ける。
「うん。上の方に行くの――、楽しみだなあ」
ハルから移動の合間――、ファーニの丘の高台からリベリア公国領を一望できることを聞かされていたビアンカは、その瞳を輝かせて楽しみそうな様子を見せていた。
「結構、上の方まで登るようだから――、覚悟しておけよ」
ハルはビアンカの楽しみそうな様子に水を差すように苦笑する。
「大丈夫よ。こう見えても私に体力があるの、ハルも知っているでしょ?」
「そういや、そうだったな」
ハルとビアンカは、互いに笑い合いながらファーニの丘の山道を歩み始める。
「因みに――、ビアンカは兎とかを狩って食べるのと、魚を釣って食べるの。どっちがいいんだ?」
二人で歩調を合わせて歩みながら、ハルはビアンカに問いかける。
そんなハルの問いかけに、ビアンカは「んー……?」――と小首を傾げて悩む仕草を見せていた。
「――どうせなら、ハルと一緒にできる釣りがしてみたいな」
ビアンカは一巡考えて、答える。
「ハルが弓の扱いが上手なのはわかったけど――、私はハルが狩りをしているのを見ているしかできないじゃない?」
ビアンカの理由を聞いて、ハルは納得した表情を浮かべる。
確かに、狩りを行うとなると弓を扱えるハルが主体となって動くことになる。
となれば、ビアンカはハルのことを見守っていることしかできないので、それが退屈だ――と遠回しに言っているのだった。
「そうしたら――、高台の川で一緒に釣りをしよう」
「うんっ! 釣りとかするのって初めてだから、教えてね」
ハルの言葉に、ビアンカは笑顔を見せて言う。
「ああ――、一からしっかり教えてやるからな。任せておけ」
ビアンカの笑顔に釣られるように、ハルも少年らしい笑みを見せていた。
その後――、ハルとビアンカは談笑を交えつつ、二人で楽しげに山道を登っていく。
緩やかな傾斜の山道なため、酷く体力を使う――、ということもなく、散歩と言っても過言ではないほど穏やかなものだった。
「――ハル。あの白い花の名前は何ていうの?」
「あれは“蛍花”だな。太陽の光を昼間の内に吸収して夜に淡く光る花で、理由はわからないけれど、こういう道沿いに咲くから――、『旅人の道標の花』なんて呼ばれている花だ」
「へー」
ビアンカが、周りの緑に時折見える植物などに興味を示し、その興味を示した対象に指差しをしながらハルに質問を投げ掛ける。
その度にハルは自身の持っている知識をビアンカに教えてやっていた。
「――そういえば、俺の故郷だった里の周りにも咲いていたな」
ハルがぽつりと――、思い出したように呟いた。
深い森の中。人目を避けるように存在していた――、身近な人々を死に至らしめる呪いを伝承し、その継承を繰り返していた忌まわしき隠れ里。
その隠れ里に至る道中にも、ビアンカが興味を持った白い花――“蛍花”が密やかに咲いていたのだった。
「あ、そうしたら――。あの花を目印にして行けば、ハルの故郷の里に行けるかも知れないのね」
ビアンカがハルの呟きに反応し、問いかけていた。
「まあ……、まだ里が残っていれば――、だけどな」
ハルが故郷である里を飛び出して――、既に六百年以上の年月が流れている。
それ故、ハルはビアンカの質問に対し、曖昧そうに言葉を返していた。
(――“喰神の烙印”の眷属は不老長寿ではあるけれど、“始祖”である俺と違って不老不死じゃない……)
ハルはぼんやりと――、久方ぶりに思い出した故郷の里に考えを巡らせる。
(始祖の俺が里からいなくなったことで――、眷属たちがこの呪いの加護を受けられているのかがわからないな。もしかしたら――、呪いの加護を受けられなくなって、里が滅びている可能性もある……)
考え事をしながら、ハルは癖のように――、自身の革のグローブを嵌めた左手の甲を右手で握りしめていた。
「――ハル。高台が見えてきたよっ!」
ビアンカの発した大きな声に、ハルはハッと我に返る。
ハルが気付くと――、ビアンカの言った通り、もう目に見える場所までファーニの丘の高台付近まで登って来ていた。
「ハル、早く行こうっ!」
漸く見えてきた高台を目にして、ビアンカが今まで山道を登ってきた疲れを微塵も感じさせない様子で駆け出していた。
「お、おい。ちょっと待ってくれよっ!」
突然走り出したビアンカに、慌ててハルは声を上げる。
そうしてビアンカの後を追うように、ハルも高台に向かって走り出すのであった。
そこはリベリア公国領内にある、緑豊かな自然の多い地である。
山よりは低く、傾斜は緩やかではあるが――、頂上の高台部分まで登りきるとリベリア公国領を一望できる丘陵となっていた。
辺りには樹木や茂みが多くあり、野生の動物も多数種が存在している。
高台付近には穏やかな澄んだ川が流れている場所もあり、その清流には魚影も見られるほどである。
リベリア公国からも然程離れていない位置にあるため、貴族たちの娯楽――、狩りや釣りを行う遊び場所としても、ファーニの丘は名前の知られた場所であった。
◇◇◇
ハルとビアンカは馬が歩けるギリギリの場所までファーニの丘を登り――、残りの道中は馬から降りて徒歩で丘を登ることにした。
「オルフェーヴル号もペトリュース号も、ここで良い子にして待っていてね」
程よい太さのある樹木に手綱を括りつけられ、待機を命じられた二頭の馬――、オルフェーヴル号とペトリュース号に、ビアンカはその馬体を優しく撫でながら声を掛けていた。
ビアンカの声に応えるように、二頭の馬は嘶きの声を上げる。
ハルはペトリュース号に括りつけていた自身の荷物を下ろし――、ショルダーバッグを肩に掛けながら、そんなビアンカの様子を見ていた。
ハルはいつも好んで着ている黒の外套を身に纏い――、背には弓を担ぎ、腰に矢筒と短剣を携えた井出達であった。
いつ何時、何があっても対応できる上――、弓で狩りを行った際に機能的とも言える格好である。
反対にビアンカは、旅装として派手すぎない色合いのケープ風のマントを身に纏っており――、その背中には棍武術で扱う根を担いでいる。肩からは小さめのショルダーバッグを掛けていて、軽めの荷物を携帯していた。
ビアンカの井出達は――、一見すると貴族の令嬢には見えない格好となっている。
このビアンカの格好も、ハルの身立てによるものだった。
亜麻色の髪をした年頃の貴族風の少女――。
その見た目は“リベリア公国の将軍――ミハイルの一人娘”の特徴として、有名になっているからである。
そのため、ハルは敢えてビアンカの着用する衣服にも気を遣い――、一見すると貴族の令嬢に見えない服装を指定して着させていたのだった。
「――よし、ビアンカ。そうしたら、高台の方を目指して登って行こう」
身支度を整えたハルが、未だに二頭の馬と戯れるビアンカに声を掛ける。
「うん。上の方に行くの――、楽しみだなあ」
ハルから移動の合間――、ファーニの丘の高台からリベリア公国領を一望できることを聞かされていたビアンカは、その瞳を輝かせて楽しみそうな様子を見せていた。
「結構、上の方まで登るようだから――、覚悟しておけよ」
ハルはビアンカの楽しみそうな様子に水を差すように苦笑する。
「大丈夫よ。こう見えても私に体力があるの、ハルも知っているでしょ?」
「そういや、そうだったな」
ハルとビアンカは、互いに笑い合いながらファーニの丘の山道を歩み始める。
「因みに――、ビアンカは兎とかを狩って食べるのと、魚を釣って食べるの。どっちがいいんだ?」
二人で歩調を合わせて歩みながら、ハルはビアンカに問いかける。
そんなハルの問いかけに、ビアンカは「んー……?」――と小首を傾げて悩む仕草を見せていた。
「――どうせなら、ハルと一緒にできる釣りがしてみたいな」
ビアンカは一巡考えて、答える。
「ハルが弓の扱いが上手なのはわかったけど――、私はハルが狩りをしているのを見ているしかできないじゃない?」
ビアンカの理由を聞いて、ハルは納得した表情を浮かべる。
確かに、狩りを行うとなると弓を扱えるハルが主体となって動くことになる。
となれば、ビアンカはハルのことを見守っていることしかできないので、それが退屈だ――と遠回しに言っているのだった。
「そうしたら――、高台の川で一緒に釣りをしよう」
「うんっ! 釣りとかするのって初めてだから、教えてね」
ハルの言葉に、ビアンカは笑顔を見せて言う。
「ああ――、一からしっかり教えてやるからな。任せておけ」
ビアンカの笑顔に釣られるように、ハルも少年らしい笑みを見せていた。
その後――、ハルとビアンカは談笑を交えつつ、二人で楽しげに山道を登っていく。
緩やかな傾斜の山道なため、酷く体力を使う――、ということもなく、散歩と言っても過言ではないほど穏やかなものだった。
「――ハル。あの白い花の名前は何ていうの?」
「あれは“蛍花”だな。太陽の光を昼間の内に吸収して夜に淡く光る花で、理由はわからないけれど、こういう道沿いに咲くから――、『旅人の道標の花』なんて呼ばれている花だ」
「へー」
ビアンカが、周りの緑に時折見える植物などに興味を示し、その興味を示した対象に指差しをしながらハルに質問を投げ掛ける。
その度にハルは自身の持っている知識をビアンカに教えてやっていた。
「――そういえば、俺の故郷だった里の周りにも咲いていたな」
ハルがぽつりと――、思い出したように呟いた。
深い森の中。人目を避けるように存在していた――、身近な人々を死に至らしめる呪いを伝承し、その継承を繰り返していた忌まわしき隠れ里。
その隠れ里に至る道中にも、ビアンカが興味を持った白い花――“蛍花”が密やかに咲いていたのだった。
「あ、そうしたら――。あの花を目印にして行けば、ハルの故郷の里に行けるかも知れないのね」
ビアンカがハルの呟きに反応し、問いかけていた。
「まあ……、まだ里が残っていれば――、だけどな」
ハルが故郷である里を飛び出して――、既に六百年以上の年月が流れている。
それ故、ハルはビアンカの質問に対し、曖昧そうに言葉を返していた。
(――“喰神の烙印”の眷属は不老長寿ではあるけれど、“始祖”である俺と違って不老不死じゃない……)
ハルはぼんやりと――、久方ぶりに思い出した故郷の里に考えを巡らせる。
(始祖の俺が里からいなくなったことで――、眷属たちがこの呪いの加護を受けられているのかがわからないな。もしかしたら――、呪いの加護を受けられなくなって、里が滅びている可能性もある……)
考え事をしながら、ハルは癖のように――、自身の革のグローブを嵌めた左手の甲を右手で握りしめていた。
「――ハル。高台が見えてきたよっ!」
ビアンカの発した大きな声に、ハルはハッと我に返る。
ハルが気付くと――、ビアンカの言った通り、もう目に見える場所までファーニの丘の高台付近まで登って来ていた。
「ハル、早く行こうっ!」
漸く見えてきた高台を目にして、ビアンカが今まで山道を登ってきた疲れを微塵も感じさせない様子で駆け出していた。
「お、おい。ちょっと待ってくれよっ!」
突然走り出したビアンカに、慌ててハルは声を上げる。
そうしてビアンカの後を追うように、ハルも高台に向かって走り出すのであった。
1
あなたにおすすめの小説
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
【完結】冷酷伯爵ディートリヒは、去った妻を取り戻せない
くろねこ
恋愛
名門伯爵家に政略結婚で嫁いだ、正妻エレノア・リーヴェルト。夫である伯爵ディートリヒ・フォン・アイゼンヴァルトは、
軍務と義務を最優先し、彼女に関心を向けることはなかった。
言葉も、視線も、愛情も与えられない日々。それでも伯爵夫人として尽くし続けたエレノアは、ある一言をきっかけに、静かに伯爵家を去る決意をする。
――そして初めて、夫は気づく。
自分がどれほど多くのものを、彼女から与えられていたのかを。
一方、エレノアは新たな地でその才覚と人柄を評価され、
「必要とされる存在」として歩き始めていた。
去った妻を想い、今さら後悔する冷酷伯爵。前を向いて生きる正妻令嬢。
これは、失ってから愛に気づいた男と、
二度と戻らないかもしれない夫婦の物語。
――今さら、遅いのです。
欠席魔の公爵令嬢、冤罪断罪も欠席す 〜メイリーン戦記〜
水戸直樹
ファンタジー
王太子との婚約――それは、彼に恋したからでも、権力のためでもなかった。
魔王乱立の時代。
王も公爵も外征に出ている王都で、公爵令嬢メイリーンは“地味な婚約者”として王城に現れる。
だが、王太子は初顔合わせに現れなかった。
にもかかわらず、記録に残ったのは「公爵令嬢の欠席」。
抗議はしない。
訂正もしない。
ただ一つ、欠席という事実だけを積み上げていく。
――それが、誰にとっての不合格なのか。
まだ、誰も気づいていない。
欠席から始まる、静かなるファンタジー戦記。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
辺境伯夫人は領地を紡ぐ
やまだごんた
恋愛
王命によりヴァルデン辺境伯に嫁ぐことになった、前ベルンシュタイン公爵令嬢のマルグリット。
しかし、彼女を待っていたのは60年にも及ぶ戦争で荒廃し、冬を越す薪すら足りない現実だった。
物資も人手も足りない中、マルグリットは領地の立て直しに乗り出す。
戦しか知らなかったと自省する夫と向き合いながら、少しずつ築かれていく夫婦の距離。
これは、1人の女性が領地を紡ぎ、夫と共に未来を作る「内政×溺愛」の物語です。
全50話の予定です
※表紙はイメージです
※アルファポリス先行公開(なろうにも転載予定です)
サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします
二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位!
※この物語はフィクションです
流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。
当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。
~春の国~片足の不自由な王妃様
クラゲ散歩
恋愛
春の暖かい陽気の中。色鮮やかな花が咲き乱れ。蝶が二人を祝福してるように。
春の国の王太子ジーク=スノーフレーク=スプリング(22)と侯爵令嬢ローズマリー=ローバー(18)が、丘の上にある小さな教会で愛を誓い。女神の祝福を受け夫婦になった。
街中を馬車で移動中。二人はずっと笑顔だった。
それを見た者は、相思相愛だと思っただろう。
しかし〜ここまでくるまでに、王太子が裏で動いていたのを知っているのはごくわずか。
花嫁は〜その笑顔の下でなにを思っているのだろうか??
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる