俺様CEOは初恋に戸惑う

アタラン

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君が好きだと言えるまで  1

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目が覚めると真っ白い天井でいつも寝ているベッドより幾分固いマットに寝心地が悪かった。

意識が浮上してきたのか消毒液の匂いの中に花の様な香りが混じっている。

「いっ・・・いて。」

起き上がろうとするが全身が痛い・・頭を動かすと頭痛もする。


バイクが突っ込んできて沙羅をとっさに車に押し込んですぐに俺は・・・目が覚めて全身を打撲しているようだが骨は折っていないようで
ギブスはしていない。

頭に包帯があると言う事は頭を打ったのか?

冷静に自分の置かれている状況を考えていると右手が握られている事に気がついた。

俺より白くて小さな手で握っているのは沙羅だった。

「沙羅?」

「あっ・・気が付きましたか?」

沙羅の後ろにあるソファーで仮眠していたのか服部がホッとした声で言った。

「ああ。沙羅はずっとここにいたのか?」

「ええ。社長が運ばれてずっとです。」

服部が優しい目をして彼女をみているそれだけで何故かモヤモヤする。

「おいあまり見るな。」

ククっと服部は笑い「ソファーに運びましょうか?」と言うけど俺は、彼女の手を離すのが嫌でこのままでいいと答えた。

「社長をひいたバイクはまだ捕まってまでんが車載カメラの映像は警察に提出しましたから時間の問題です。あと・・。」

「なんだ、あと?」

「社長って本当に悪運が強いですよね。頭は打って少し裂傷がありましたが、骨折すらしてませんし内臓も大丈夫でしたよ。普通は、骨折くらいすると思うのですが。」

「日々体はそこそこ鍛えてるからだ!」

こんなに俺達が話しているのに沙羅は起きない。

「沙羅さんは、ずっと泣きながら手を握ってましたよ。疲れたんでしょうね。」

「泣いていた?」

「ええ。死なないでって。」

俺は、相沢から聞いた彼の弟の事件を思い出して俺も死ぬと思って彼女は不安定になったのだろうと思った。

スヤスヤと眠る顔の頬に涙の後が残っているのが俺の無事を思って泣いたのかと思うと愛しくてたまらなかった。

「一条社長?」

「ああ、起きたか。」

「大丈夫なんですか。」

俺は、すでにベッドから起きて私服に着替えていた。


「あれ?なんで私・・ここ社長が寝ていたベッドですよね。」


「そうだよ。眠って起きなかったかた俺は着替えている間寝かせたんだ。」

悔しいことに全身にまだ痛みが残っていたから服部にベッドに運ばせたが奴が彼女の体に触れるだけで腹立たしい。

「もう起き上がって大丈夫なんですか?頭も切っているのに・・。」

「ああ、数針だし出血したのが良かったのか血種もないしな。」

かなり強く打ったみたいで意識は飛んだが、裂傷から出血した事が幸いして血種もなくすぐに退院許可を出させる事ができた。

本当は、数日入院だとは言われたがベッドの寝心地が悪すぎる特別室でこのベッドなのは許せないし入院している場合ではなく仕事も立て込んでいた。

「今日だけはゆっくりしないと・・。」

「ああ。そのつもりだよ。」

服部が、部屋に入ってきて清算は終わりましたと言うから俺は沙羅を連れて病院を出た。

「沙羅その服に似合ってるね。」

「ありがとうございます。でも何故社長の車に女性の服が?あ!もしかしてプレゼントだったんじゃないですか?」

沙羅は、俺が自分ではない女を好きだと思っているんだったな・・。

「社長は商品サンプルや今後のイメージの為に買い物が趣味なんですよ。丁度沙羅さんのサイズで良かったです。」

服部のフォローはナイスなのか?どうなんだろうか・・・。

「そうなんですね。でもサイズがピッタリで驚きました。」

「ドレスは、クリーニングに出しましたから後でまたお渡ししますね。」

服部は有能だ!

服部の運転する車の後部座席に彼女と二人で乗ってとりあえず彼女のマンションへ送ろうとした時にブーブーっと俺のスマホに着信があった。

「はい。えっ・・解った。俺のマンションに連れていく。」

「行先変更だ俺のマンションだ。」

「どうしたのですか?」

「沙羅のマンションが放火された。あと犯行声明が・・同じ犯人だ!」

真っ青な顔になった沙羅を引き寄せて「大丈夫だ。俺が守るから。」震える彼女を俺は自分のマンションへ連れていった。

俺のマンションのセキュリティーは、万全で高層階だから放火も出来ないと沙羅に説明して相沢もすぐに来ると言えば少し彼女も安心した顔した。

リビングのソファーに彼女を座らせて少し甘い飲み物で温かいものと言えばココアだから俺は自分でココアをいれ彼女の手に持たせた。

「飲んだ方がいい。」

彼女は、一口そっと飲んで「美味しい」と言ってくれた。

俺は自分と服部用にコーヒーを淹れてテーブルの置いたら彼女は香が良いと言うから豆を焙煎して挽いたのは俺だと言うと驚いた顔をした。

「社長は、料理も上手ですよ。」

と服部が言うと「本当ですか?」というから後で何か作ってやると言うとグーっとお腹の音がしたのは服部だ。

「社長!お腹がすきました。」

「お前かよ。」

そう言いながら俺は、卵を溶いてオムレツを作ってサラダを添えて冷凍しておいたパンをオーブンで焼く。

「服部!運べ。」

まだ体が痛いから運ばせようと服部を呼ぶと沙羅が来て自分が運ぶと言うから一緒にテーブルに運んだ。

「美味しい・・フワフワ。」

顔を綻ばして食べる沙羅を見ながら食事をしていると相沢が来たようだった。

エントランスから開錠して許可しないとエレベーターが動かない仕組みになっているから、たとえ外部から人が入ってきても住居部分には入りにくいシステムになっていた。

服部が、玄関に相沢を迎えに行き彼はかなり疲れた顔をしていたが事情を説明してくれた。


その内容はあまりにも酷い内容だった。












    
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