10 / 20
君が好きだと言えるまで 1
しおりを挟む
目が覚めると真っ白い天井でいつも寝ているベッドより幾分固いマットに寝心地が悪かった。
意識が浮上してきたのか消毒液の匂いの中に花の様な香りが混じっている。
「いっ・・・いて。」
起き上がろうとするが全身が痛い・・頭を動かすと頭痛もする。
バイクが突っ込んできて沙羅をとっさに車に押し込んですぐに俺は・・・目が覚めて全身を打撲しているようだが骨は折っていないようで
ギブスはしていない。
頭に包帯があると言う事は頭を打ったのか?
冷静に自分の置かれている状況を考えていると右手が握られている事に気がついた。
俺より白くて小さな手で握っているのは沙羅だった。
「沙羅?」
「あっ・・気が付きましたか?」
沙羅の後ろにあるソファーで仮眠していたのか服部がホッとした声で言った。
「ああ。沙羅はずっとここにいたのか?」
「ええ。社長が運ばれてずっとです。」
服部が優しい目をして彼女をみているそれだけで何故かモヤモヤする。
「おいあまり見るな。」
ククっと服部は笑い「ソファーに運びましょうか?」と言うけど俺は、彼女の手を離すのが嫌でこのままでいいと答えた。
「社長をひいたバイクはまだ捕まってまでんが車載カメラの映像は警察に提出しましたから時間の問題です。あと・・。」
「なんだ、あと?」
「社長って本当に悪運が強いですよね。頭は打って少し裂傷がありましたが、骨折すらしてませんし内臓も大丈夫でしたよ。普通は、骨折くらいすると思うのですが。」
「日々体はそこそこ鍛えてるからだ!」
こんなに俺達が話しているのに沙羅は起きない。
「沙羅さんは、ずっと泣きながら手を握ってましたよ。疲れたんでしょうね。」
「泣いていた?」
「ええ。死なないでって。」
俺は、相沢から聞いた彼の弟の事件を思い出して俺も死ぬと思って彼女は不安定になったのだろうと思った。
スヤスヤと眠る顔の頬に涙の後が残っているのが俺の無事を思って泣いたのかと思うと愛しくてたまらなかった。
「一条社長?」
「ああ、起きたか。」
「大丈夫なんですか。」
俺は、すでにベッドから起きて私服に着替えていた。
「あれ?なんで私・・ここ社長が寝ていたベッドですよね。」
「そうだよ。眠って起きなかったかた俺は着替えている間寝かせたんだ。」
悔しいことに全身にまだ痛みが残っていたから服部にベッドに運ばせたが奴が彼女の体に触れるだけで腹立たしい。
「もう起き上がって大丈夫なんですか?頭も切っているのに・・。」
「ああ、数針だし出血したのが良かったのか血種もないしな。」
かなり強く打ったみたいで意識は飛んだが、裂傷から出血した事が幸いして血種もなくすぐに退院許可を出させる事ができた。
本当は、数日入院だとは言われたがベッドの寝心地が悪すぎる特別室でこのベッドなのは許せないし入院している場合ではなく仕事も立て込んでいた。
「今日だけはゆっくりしないと・・。」
「ああ。そのつもりだよ。」
服部が、部屋に入ってきて清算は終わりましたと言うから俺は沙羅を連れて病院を出た。
「沙羅その服に似合ってるね。」
「ありがとうございます。でも何故社長の車に女性の服が?あ!もしかしてプレゼントだったんじゃないですか?」
沙羅は、俺が自分ではない女を好きだと思っているんだったな・・。
「社長は商品サンプルや今後のイメージの為に買い物が趣味なんですよ。丁度沙羅さんのサイズで良かったです。」
服部のフォローはナイスなのか?どうなんだろうか・・・。
「そうなんですね。でもサイズがピッタリで驚きました。」
「ドレスは、クリーニングに出しましたから後でまたお渡ししますね。」
服部は有能だ!
服部の運転する車の後部座席に彼女と二人で乗ってとりあえず彼女のマンションへ送ろうとした時にブーブーっと俺のスマホに着信があった。
「はい。えっ・・解った。俺のマンションに連れていく。」
「行先変更だ俺のマンションだ。」
「どうしたのですか?」
「沙羅のマンションが放火された。あと犯行声明が・・同じ犯人だ!」
真っ青な顔になった沙羅を引き寄せて「大丈夫だ。俺が守るから。」震える彼女を俺は自分のマンションへ連れていった。
俺のマンションのセキュリティーは、万全で高層階だから放火も出来ないと沙羅に説明して相沢もすぐに来ると言えば少し彼女も安心した顔した。
リビングのソファーに彼女を座らせて少し甘い飲み物で温かいものと言えばココアだから俺は自分でココアをいれ彼女の手に持たせた。
「飲んだ方がいい。」
彼女は、一口そっと飲んで「美味しい」と言ってくれた。
俺は自分と服部用にコーヒーを淹れてテーブルの置いたら彼女は香が良いと言うから豆を焙煎して挽いたのは俺だと言うと驚いた顔をした。
「社長は、料理も上手ですよ。」
と服部が言うと「本当ですか?」というから後で何か作ってやると言うとグーっとお腹の音がしたのは服部だ。
「社長!お腹がすきました。」
「お前かよ。」
そう言いながら俺は、卵を溶いてオムレツを作ってサラダを添えて冷凍しておいたパンをオーブンで焼く。
「服部!運べ。」
まだ体が痛いから運ばせようと服部を呼ぶと沙羅が来て自分が運ぶと言うから一緒にテーブルに運んだ。
「美味しい・・フワフワ。」
顔を綻ばして食べる沙羅を見ながら食事をしていると相沢が来たようだった。
エントランスから開錠して許可しないとエレベーターが動かない仕組みになっているから、たとえ外部から人が入ってきても住居部分には入りにくいシステムになっていた。
服部が、玄関に相沢を迎えに行き彼はかなり疲れた顔をしていたが事情を説明してくれた。
その内容はあまりにも酷い内容だった。
意識が浮上してきたのか消毒液の匂いの中に花の様な香りが混じっている。
「いっ・・・いて。」
起き上がろうとするが全身が痛い・・頭を動かすと頭痛もする。
バイクが突っ込んできて沙羅をとっさに車に押し込んですぐに俺は・・・目が覚めて全身を打撲しているようだが骨は折っていないようで
ギブスはしていない。
頭に包帯があると言う事は頭を打ったのか?
冷静に自分の置かれている状況を考えていると右手が握られている事に気がついた。
俺より白くて小さな手で握っているのは沙羅だった。
「沙羅?」
「あっ・・気が付きましたか?」
沙羅の後ろにあるソファーで仮眠していたのか服部がホッとした声で言った。
「ああ。沙羅はずっとここにいたのか?」
「ええ。社長が運ばれてずっとです。」
服部が優しい目をして彼女をみているそれだけで何故かモヤモヤする。
「おいあまり見るな。」
ククっと服部は笑い「ソファーに運びましょうか?」と言うけど俺は、彼女の手を離すのが嫌でこのままでいいと答えた。
「社長をひいたバイクはまだ捕まってまでんが車載カメラの映像は警察に提出しましたから時間の問題です。あと・・。」
「なんだ、あと?」
「社長って本当に悪運が強いですよね。頭は打って少し裂傷がありましたが、骨折すらしてませんし内臓も大丈夫でしたよ。普通は、骨折くらいすると思うのですが。」
「日々体はそこそこ鍛えてるからだ!」
こんなに俺達が話しているのに沙羅は起きない。
「沙羅さんは、ずっと泣きながら手を握ってましたよ。疲れたんでしょうね。」
「泣いていた?」
「ええ。死なないでって。」
俺は、相沢から聞いた彼の弟の事件を思い出して俺も死ぬと思って彼女は不安定になったのだろうと思った。
スヤスヤと眠る顔の頬に涙の後が残っているのが俺の無事を思って泣いたのかと思うと愛しくてたまらなかった。
「一条社長?」
「ああ、起きたか。」
「大丈夫なんですか。」
俺は、すでにベッドから起きて私服に着替えていた。
「あれ?なんで私・・ここ社長が寝ていたベッドですよね。」
「そうだよ。眠って起きなかったかた俺は着替えている間寝かせたんだ。」
悔しいことに全身にまだ痛みが残っていたから服部にベッドに運ばせたが奴が彼女の体に触れるだけで腹立たしい。
「もう起き上がって大丈夫なんですか?頭も切っているのに・・。」
「ああ、数針だし出血したのが良かったのか血種もないしな。」
かなり強く打ったみたいで意識は飛んだが、裂傷から出血した事が幸いして血種もなくすぐに退院許可を出させる事ができた。
本当は、数日入院だとは言われたがベッドの寝心地が悪すぎる特別室でこのベッドなのは許せないし入院している場合ではなく仕事も立て込んでいた。
「今日だけはゆっくりしないと・・。」
「ああ。そのつもりだよ。」
服部が、部屋に入ってきて清算は終わりましたと言うから俺は沙羅を連れて病院を出た。
「沙羅その服に似合ってるね。」
「ありがとうございます。でも何故社長の車に女性の服が?あ!もしかしてプレゼントだったんじゃないですか?」
沙羅は、俺が自分ではない女を好きだと思っているんだったな・・。
「社長は商品サンプルや今後のイメージの為に買い物が趣味なんですよ。丁度沙羅さんのサイズで良かったです。」
服部のフォローはナイスなのか?どうなんだろうか・・・。
「そうなんですね。でもサイズがピッタリで驚きました。」
「ドレスは、クリーニングに出しましたから後でまたお渡ししますね。」
服部は有能だ!
服部の運転する車の後部座席に彼女と二人で乗ってとりあえず彼女のマンションへ送ろうとした時にブーブーっと俺のスマホに着信があった。
「はい。えっ・・解った。俺のマンションに連れていく。」
「行先変更だ俺のマンションだ。」
「どうしたのですか?」
「沙羅のマンションが放火された。あと犯行声明が・・同じ犯人だ!」
真っ青な顔になった沙羅を引き寄せて「大丈夫だ。俺が守るから。」震える彼女を俺は自分のマンションへ連れていった。
俺のマンションのセキュリティーは、万全で高層階だから放火も出来ないと沙羅に説明して相沢もすぐに来ると言えば少し彼女も安心した顔した。
リビングのソファーに彼女を座らせて少し甘い飲み物で温かいものと言えばココアだから俺は自分でココアをいれ彼女の手に持たせた。
「飲んだ方がいい。」
彼女は、一口そっと飲んで「美味しい」と言ってくれた。
俺は自分と服部用にコーヒーを淹れてテーブルの置いたら彼女は香が良いと言うから豆を焙煎して挽いたのは俺だと言うと驚いた顔をした。
「社長は、料理も上手ですよ。」
と服部が言うと「本当ですか?」というから後で何か作ってやると言うとグーっとお腹の音がしたのは服部だ。
「社長!お腹がすきました。」
「お前かよ。」
そう言いながら俺は、卵を溶いてオムレツを作ってサラダを添えて冷凍しておいたパンをオーブンで焼く。
「服部!運べ。」
まだ体が痛いから運ばせようと服部を呼ぶと沙羅が来て自分が運ぶと言うから一緒にテーブルに運んだ。
「美味しい・・フワフワ。」
顔を綻ばして食べる沙羅を見ながら食事をしていると相沢が来たようだった。
エントランスから開錠して許可しないとエレベーターが動かない仕組みになっているから、たとえ外部から人が入ってきても住居部分には入りにくいシステムになっていた。
服部が、玄関に相沢を迎えに行き彼はかなり疲れた顔をしていたが事情を説明してくれた。
その内容はあまりにも酷い内容だった。
0
あなたにおすすめの小説
行き遅れのお節介令嬢、氷の公爵様と結婚したら三人娘の母になりました
鳥柄ささみ
恋愛
お節介焼きで困っている人を放っておけないシアは、数多のご令嬢達から人気の令嬢だ。毎日ファンレターが届き、社交界に出れば令嬢に取り囲まれるほどである。
けれど、それに反比例するように男性からの人気はなく、二十七だというのに嫁の貰い手もないため、毎日母から小言をもらっていた。
そんなある日のこと、突然公爵家から縁談の話が。
シアは公爵家がなぜ自分に縁談など持ち掛けるのかと訝しく思いつつ話を受けると、なんと公爵の後妻として三人の娘の母代わりになれと言われる。
困惑するも、自分へ縁談を持ちかけた理由を聞いて、お節介なシアは嫁ぐこと決めたのだった。
夫になるレオナルドはイケメンなのに無表情で高圧的。三人の娘も二女のアンナを除いて長女のセレナも三女のフィオナもとても反抗的。
そんな中でもお節介パワーを発揮して、前向きに奮闘するシアの物語。
※他投稿サイトにも掲載中
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
彼の巨大な体に覆われ、満たされ、貪られた——一晩中
桜井ベアトリクス
恋愛
妹を救出するため、一ヶ月かけて死の山脈を越え、影の沼地を泳ぎ、マンティコアとポーカー勝負までした私、ローズ。
やっと辿り着いた先で見たのは——フェイ王の膝の上で甘える妹の姿。
「助けなんていらないわよ?」
は?
しかも運命の光が私と巨漢戦士マキシマスの間で光って、「お前は俺のものだ」宣言。
「片手だけなら……」そう妥協したのに、ワイン一杯で理性が飛んだ。
彼の心臓の音を聞いた瞬間、私から飛びついて、その夜、彼のベッドで戦士のものになった。
天然だと思ったギルド仲間が、実は策士で独占欲強めでした
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー本編8話+後日談7話⭐︎
ギルドで働くおっとり回復役リィナは、
自分と似た雰囲気の“天然仲間”カイと出会い、ほっとする。
……が、彼は実は 天然を演じる策士だった!?
「転ばないで」
「可愛いって言うのは僕の役目」
「固定回復役だから。僕の」
優しいのに過保護。
仲間のはずなのに距離が近い。
しかも噂はいつの間にか——「軍師(彼)が恋してる説」に。
鈍感で頑張り屋なリィナと、
策を捨てるほど恋に負けていくカイの、
コメディ強めの甘々ギルド恋愛、開幕!
「遅いままでいい――置いていかないから。」
ヤンデレ王子を闇落ちから救ったら愛執まみれの独占欲に囚われました
大江戸ウメコ
恋愛
幼い頃に精霊の祝福である未来視の力が開花し、「夫である第二王子ナハルドに殺される」という己の運命を知った伯爵令嬢ツィーラ。この悲惨な未来を変えるべく、ツィーラは彼を避けようとしたが、ひょんなことから婚約者に選ばれてしまった! ならば、ナハルドが将来闇落ちしないよう、側で彼を支えることを決意する。そんな努力の甲斐あって、ツィーラへの好意を隠さず伝えてくるほど、ナハルドとの関係は良好になった。だけど、彼の並々ならぬ執着心のすべてを、ツィーラはまだ知らなくて――
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる