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my treasure
my treasure 第4話
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上を向いて瞳を閉じる葵。俗にいうキス待ちをしているその姿を前に、葵命の虎が衝撃を受けないわけがない。
必死に崩壊しそうになる理性を繋ぎ止めながら愛しい人に覆いかぶさると、柔らかい唇に望まれるままキスを落とす虎。
「ほら。起きて? 俺の可愛い王子様」
「ふふ……おとぎばなしみたいだね」
「『いつまでも幸せに暮らしました』って?」
「うん。これからもずっとずっとしあわせだから」
葵はとても幸せそうに笑う。その笑顔が愛しくて堪らない虎は、『目覚めのキス』だけでいい? とついつい尋ねてしまう。
自分が恋人のキスをしたいだけだが、葵に求められたくて狡い聞き方をしてしまった。
己の余裕の無さに失笑が漏れそうだったが、葵はそんなことなど気にすることなく両手を広げ「とらくん、ぎゅってして」と綻ぶ花のような笑みを見せてくれた。
(嗚呼、ダメだ。葵が愛しすぎる……)
柔らかくすべすべな頬を包み込み、ありったけの想いを込めて口づける。
『愛してる』と、『葵以外要らない』と、何度も何度も心の中で想いを告げていれば、濃厚なキスに蕩けた表情を見せる愛しい人は可愛い声を離れた唇から零していた。
「らめ……、きもちぃよぉ……」
もじもじと身体をくねらせながらもしがみついてくる葵。
キスだけで蕩けてしまう恋人を前に虎は理性が音を立てて崩れてゆく感覚を覚えた。
だが、一瞬我に返った虎はこの艶めいた葵の姿は己の無意識の行動故だと知る。何故なら虎の手は葵の服下に潜り込み、己の欲のままぷっくりと膨らんだ乳首にしっかりと触れていたから。
「ご、ごめっ!」
慌てて手を引き抜いて身体を離す虎はらしくもなく動揺を見せる。
しかしそれは当然だ。絶対に信頼を裏切らないと決意していたはずなのにたった数分で頭から抜け落ちてしまえば己の意思の弱さを恐ろしいとさえ感じただろうに。
「? とらくん……?」
「本当にごめん! 本当にただ起こしに来ただけで襲うつもりはこれっぽっちもなかったから!」
勢いよく頭を下げ性欲に支配された自分の弱さを謝る虎。
すると葵は「え……? やめちゃうの……?」と寂し気な声をかけてきた。
「ま、葵?」
「ぼく、とらくんにさわってもらうの、だいすきだよ?」
舌足らずになっている呂律からおそらく葵はまだ半分寝惚けているのだろう。
寝惚けているが故、我慢する理性の働きも弱まっているためそんな男を煽るような言葉を事も無げに口にしてしまうに違いない。
虎が奥歯を噛みしめ必死に性欲と戦っているなど知る由もない葵は「つづき、して?」なんて何処か恥ずかしそうに上着の裾を引っ張ってくる。
愛しい人からの誘いに、男の脳内では天使と悪魔の大戦争が繰り広げられているに違いない。
葵からの予想外の誘いの言葉に固まってしまう虎だが、愛しい人が自分を呼ぶ声が耳に届けばハッと我に返る。
だが、我に返って直ぐに目に入る葵の色っぽい姿に頭に―――いや、下半身に血が集中してゆくのを感じた。
「とらくん?」
「頼む。誘惑、しないでくれ……」
目に毒だと顔を背ける虎。
彼は必死に自分に言い聞かせた。今日は平日だ。と、学業を疎かにしてはダメだ。と。
自分を信じて外泊することを許してくれた葵の両親に顔向けができない振る舞いはしてはダメだと再度己の立場を自覚した虎は深く息を吐き愛しい人へと向き直った。
「ほら、起きて学校に行く準備をしような」
「うん……」
頷きながらもどこか悲し気な姿は理性に猛攻を仕掛けてくる。
しかしそれ以上は何も言わず葵は上体を起こし伸びをして見せる。本当はもっと甘えたいだろうに黙って聞き分けるのは、虎の立場を理解しているからだろう。
「おはよう、虎君」
「おはよう、葵」
可愛い笑顔を見せてくれる愛しい人。本当ならもう一度キスをしたいところだが、同じ過ちを繰り返すわけにはいかないからぐっと我慢。
しかし、欲を抑えてさらさらの髪を撫でるだけに留めた虎だったが愛しい人は何処までも可愛くて小悪魔だった。
朝ごはんを食べようと立ち上がろうとした時、それを引き留めるように腕を引かれ、驚いている間に口角に触れる柔らかい葵の唇。
虎が反応するよりも先に「学校が終わったら、続き、してね?」とはにかみを見せる葵は僅かに頬を赤らめいそいそとベッドを降りてしまう。
きっと自分の大胆な行動が恥ずかしくなったのだろう。
そんなところも堪らなく愛おしくて、虎は顔を真っ赤に染めて緩む頬を手で覆い隠す。
「それは反則だろ……」
「虎君、早く」
廊下から顔を出して自分を呼ぶ姿にくらくらしてしまう。
虎は幸せな苦悩だと苦笑いを浮かべ「今行くよ」と愛しい人の後を追うように寝室を後にした。
必死に崩壊しそうになる理性を繋ぎ止めながら愛しい人に覆いかぶさると、柔らかい唇に望まれるままキスを落とす虎。
「ほら。起きて? 俺の可愛い王子様」
「ふふ……おとぎばなしみたいだね」
「『いつまでも幸せに暮らしました』って?」
「うん。これからもずっとずっとしあわせだから」
葵はとても幸せそうに笑う。その笑顔が愛しくて堪らない虎は、『目覚めのキス』だけでいい? とついつい尋ねてしまう。
自分が恋人のキスをしたいだけだが、葵に求められたくて狡い聞き方をしてしまった。
己の余裕の無さに失笑が漏れそうだったが、葵はそんなことなど気にすることなく両手を広げ「とらくん、ぎゅってして」と綻ぶ花のような笑みを見せてくれた。
(嗚呼、ダメだ。葵が愛しすぎる……)
柔らかくすべすべな頬を包み込み、ありったけの想いを込めて口づける。
『愛してる』と、『葵以外要らない』と、何度も何度も心の中で想いを告げていれば、濃厚なキスに蕩けた表情を見せる愛しい人は可愛い声を離れた唇から零していた。
「らめ……、きもちぃよぉ……」
もじもじと身体をくねらせながらもしがみついてくる葵。
キスだけで蕩けてしまう恋人を前に虎は理性が音を立てて崩れてゆく感覚を覚えた。
だが、一瞬我に返った虎はこの艶めいた葵の姿は己の無意識の行動故だと知る。何故なら虎の手は葵の服下に潜り込み、己の欲のままぷっくりと膨らんだ乳首にしっかりと触れていたから。
「ご、ごめっ!」
慌てて手を引き抜いて身体を離す虎はらしくもなく動揺を見せる。
しかしそれは当然だ。絶対に信頼を裏切らないと決意していたはずなのにたった数分で頭から抜け落ちてしまえば己の意思の弱さを恐ろしいとさえ感じただろうに。
「? とらくん……?」
「本当にごめん! 本当にただ起こしに来ただけで襲うつもりはこれっぽっちもなかったから!」
勢いよく頭を下げ性欲に支配された自分の弱さを謝る虎。
すると葵は「え……? やめちゃうの……?」と寂し気な声をかけてきた。
「ま、葵?」
「ぼく、とらくんにさわってもらうの、だいすきだよ?」
舌足らずになっている呂律からおそらく葵はまだ半分寝惚けているのだろう。
寝惚けているが故、我慢する理性の働きも弱まっているためそんな男を煽るような言葉を事も無げに口にしてしまうに違いない。
虎が奥歯を噛みしめ必死に性欲と戦っているなど知る由もない葵は「つづき、して?」なんて何処か恥ずかしそうに上着の裾を引っ張ってくる。
愛しい人からの誘いに、男の脳内では天使と悪魔の大戦争が繰り広げられているに違いない。
葵からの予想外の誘いの言葉に固まってしまう虎だが、愛しい人が自分を呼ぶ声が耳に届けばハッと我に返る。
だが、我に返って直ぐに目に入る葵の色っぽい姿に頭に―――いや、下半身に血が集中してゆくのを感じた。
「とらくん?」
「頼む。誘惑、しないでくれ……」
目に毒だと顔を背ける虎。
彼は必死に自分に言い聞かせた。今日は平日だ。と、学業を疎かにしてはダメだ。と。
自分を信じて外泊することを許してくれた葵の両親に顔向けができない振る舞いはしてはダメだと再度己の立場を自覚した虎は深く息を吐き愛しい人へと向き直った。
「ほら、起きて学校に行く準備をしような」
「うん……」
頷きながらもどこか悲し気な姿は理性に猛攻を仕掛けてくる。
しかしそれ以上は何も言わず葵は上体を起こし伸びをして見せる。本当はもっと甘えたいだろうに黙って聞き分けるのは、虎の立場を理解しているからだろう。
「おはよう、虎君」
「おはよう、葵」
可愛い笑顔を見せてくれる愛しい人。本当ならもう一度キスをしたいところだが、同じ過ちを繰り返すわけにはいかないからぐっと我慢。
しかし、欲を抑えてさらさらの髪を撫でるだけに留めた虎だったが愛しい人は何処までも可愛くて小悪魔だった。
朝ごはんを食べようと立ち上がろうとした時、それを引き留めるように腕を引かれ、驚いている間に口角に触れる柔らかい葵の唇。
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きっと自分の大胆な行動が恥ずかしくなったのだろう。
そんなところも堪らなく愛おしくて、虎は顔を真っ赤に染めて緩む頬を手で覆い隠す。
「それは反則だろ……」
「虎君、早く」
廊下から顔を出して自分を呼ぶ姿にくらくらしてしまう。
虎は幸せな苦悩だと苦笑いを浮かべ「今行くよ」と愛しい人の後を追うように寝室を後にした。
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