51 / 58
第50話 彼女たちはBLにハマるらしい
しおりを挟む
「ちょっと私行ってきます!!」
本気のかくれんぼでまさか私の部屋に入るなんて…ショタロイドの可愛い色気で脳みそバグってやがる!
急いで階段を駆け上がり自室へ、ベッドの下を覗き込むと…。
「んっ…」
BL本を見ながら足の付け根で手を動かすマリアさん…熱い吐息…見てはいけない物を見てしまった…。
マリアさん…ここではまずいっすよ…。だが幸いこちらには気がついていない。どれだけ集中してるんだ…。
――ここは一旦部屋の入り口まで戻って…。
「マリアさーん!かくれんぼ終わりましたよー!どこですかー!」
――ガタンッ!!
ベッドの下から激しい物音、びっくりするよね。でもこのくらいしないと気がつかなそうだし…みんな来てからだと色々まずいでしょ?
「は、はいぃ!!終わったんですね!ちょ、ちょっと待ってください!そこで!そこで待っていて下さい!動かず!!」
はい…そのつもりです…。
ガサガサと布が擦れる音が聞こえる、大丈夫、ゆっくりで。
……………。
「カエデさーん!マリアさんいたっすかー?」
「大丈夫?はしゃぎすぎたかしら?」
「お姉ちゃん大丈夫ー?」
全員が様子を見に来たところでベッドからノソノソ出てくるマリアさん…しかしその手には…。
「か、カエデさん。ベッドの下にこんなものが落ちていました!」
持ってくるの?このタイミングで!?
「なんすかそれ?」
「本?よね」
「すごいんですよ!お二人も見てください!!すごいんです!!」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆
全員食い入るようにBL本を見つめ、次々にページを捲っていく。
その目は狩人…コミケでの私ってこんな感じなのかも…。
ショタロイドはベッドでお休み中、というか人形とはいえこの光景を見せるのは胸が痛む…。
「カエデさん…これいくらっすか…?」
「言い値で良いわよ、買うわ」
「私もお給料貯めてますのである程度なら払えます」
BLって万能だったのか…初めからこうすれば良かったよ…。
フェチが刺激されたのか三人からもピンクのモヤが発生している。回収は…まぁしなくて良いか。
「こういう世界もあるんすねぇ…あ!さっきの写真?見せて欲しいっす!!」
「なるほど…リンさん…そういう事ね…」
「行きましょう!!」
三人は本を片手にバタバタと下に降りていく。もしかしてもう…。
下に降りると三人は写真を広げ、たいそう盛り上がっていた。
「この組み合わせならこっちが受けっすよ!!」
「違うわ!攻めはこっち!!」
「誘い受けですよ!神に誓って!!」
えぇ…神様まで巻き込まれてるよ…。
どちらが受けか攻めか、そんな談義に熱がこもるさっきまでかくれんぼを楽しんでいた三人。
人間どうなるか分からないもんだ。
しかしこれなら私も…。
「違います!そっちの男はリバです!」
「リバ?リバってなんすか?」
「攻めと受けをどっちもできる人です!」
「なるほど…いや、でも認めないわ!こっちが攻めよ!」
「この男性が受けた方がそそります!ご褒美みたいなもんじゃないですか!」
楽しい…数分前までとは打って変わってしまったが女子達とBLの会話かぁ。会話は弾み結局夜までBL談義に花を咲かせたのだ。
◇◆◇◆◇
「いやぁ楽しかったっす!ふぇち*らぼ楽しいっすねぇ!」
「そうねぇ、定期的に女の子だけの日を作ってくれないかしら?」
「この本…大事にしますね!聖書の隣に置いておきます!」
いや聖書の隣はダメでしょう?まぁいいか、さっき神に誓ってたし。
念願の女の子への布教も大成功。なんか本当の友達になったような…そんな暖かい気持ちになった。
とりあえず変な気を起こす前にショタロイドをモエロイドに戻そう。
自室へ戻りショタロイドの服を脱がせて…脱がせて…。
いやダメだ!我慢しろ私!!
悶々としながらモエロイドに戻し…久しぶりの自分で慰めて眠りについた。
本気のかくれんぼでまさか私の部屋に入るなんて…ショタロイドの可愛い色気で脳みそバグってやがる!
急いで階段を駆け上がり自室へ、ベッドの下を覗き込むと…。
「んっ…」
BL本を見ながら足の付け根で手を動かすマリアさん…熱い吐息…見てはいけない物を見てしまった…。
マリアさん…ここではまずいっすよ…。だが幸いこちらには気がついていない。どれだけ集中してるんだ…。
――ここは一旦部屋の入り口まで戻って…。
「マリアさーん!かくれんぼ終わりましたよー!どこですかー!」
――ガタンッ!!
ベッドの下から激しい物音、びっくりするよね。でもこのくらいしないと気がつかなそうだし…みんな来てからだと色々まずいでしょ?
「は、はいぃ!!終わったんですね!ちょ、ちょっと待ってください!そこで!そこで待っていて下さい!動かず!!」
はい…そのつもりです…。
ガサガサと布が擦れる音が聞こえる、大丈夫、ゆっくりで。
……………。
「カエデさーん!マリアさんいたっすかー?」
「大丈夫?はしゃぎすぎたかしら?」
「お姉ちゃん大丈夫ー?」
全員が様子を見に来たところでベッドからノソノソ出てくるマリアさん…しかしその手には…。
「か、カエデさん。ベッドの下にこんなものが落ちていました!」
持ってくるの?このタイミングで!?
「なんすかそれ?」
「本?よね」
「すごいんですよ!お二人も見てください!!すごいんです!!」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆
全員食い入るようにBL本を見つめ、次々にページを捲っていく。
その目は狩人…コミケでの私ってこんな感じなのかも…。
ショタロイドはベッドでお休み中、というか人形とはいえこの光景を見せるのは胸が痛む…。
「カエデさん…これいくらっすか…?」
「言い値で良いわよ、買うわ」
「私もお給料貯めてますのである程度なら払えます」
BLって万能だったのか…初めからこうすれば良かったよ…。
フェチが刺激されたのか三人からもピンクのモヤが発生している。回収は…まぁしなくて良いか。
「こういう世界もあるんすねぇ…あ!さっきの写真?見せて欲しいっす!!」
「なるほど…リンさん…そういう事ね…」
「行きましょう!!」
三人は本を片手にバタバタと下に降りていく。もしかしてもう…。
下に降りると三人は写真を広げ、たいそう盛り上がっていた。
「この組み合わせならこっちが受けっすよ!!」
「違うわ!攻めはこっち!!」
「誘い受けですよ!神に誓って!!」
えぇ…神様まで巻き込まれてるよ…。
どちらが受けか攻めか、そんな談義に熱がこもるさっきまでかくれんぼを楽しんでいた三人。
人間どうなるか分からないもんだ。
しかしこれなら私も…。
「違います!そっちの男はリバです!」
「リバ?リバってなんすか?」
「攻めと受けをどっちもできる人です!」
「なるほど…いや、でも認めないわ!こっちが攻めよ!」
「この男性が受けた方がそそります!ご褒美みたいなもんじゃないですか!」
楽しい…数分前までとは打って変わってしまったが女子達とBLの会話かぁ。会話は弾み結局夜までBL談義に花を咲かせたのだ。
◇◆◇◆◇
「いやぁ楽しかったっす!ふぇち*らぼ楽しいっすねぇ!」
「そうねぇ、定期的に女の子だけの日を作ってくれないかしら?」
「この本…大事にしますね!聖書の隣に置いておきます!」
いや聖書の隣はダメでしょう?まぁいいか、さっき神に誓ってたし。
念願の女の子への布教も大成功。なんか本当の友達になったような…そんな暖かい気持ちになった。
とりあえず変な気を起こす前にショタロイドをモエロイドに戻そう。
自室へ戻りショタロイドの服を脱がせて…脱がせて…。
いやダメだ!我慢しろ私!!
悶々としながらモエロイドに戻し…久しぶりの自分で慰めて眠りについた。
0
あなたにおすすめの小説
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
愛しているなら拘束してほしい
守 秀斗
恋愛
会社員の美夜本理奈子(24才)。ある日、仕事が終わって会社の玄関まで行くと大雨が降っている。びしょ濡れになるのが嫌なので、地下の狭い通路を使って、隣の駅ビルまで行くことにした。すると、途中の部屋でいかがわしい行為をしている二人の男女を見てしまうのだが……。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
転生したみたいなので異世界生活を楽しみます
さっちさん
ファンタジー
又々、題名変更しました。
内容がどんどんかけ離れていくので…
沢山のコメントありがとうございます。対応出来なくてすいません。
誤字脱字申し訳ございません。気がついたら直していきます。
感傷的表現は無しでお願いしたいと思います😢
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
ありきたりな転生ものの予定です。
主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。
一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。
まっ、なんとかなるっしょ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる