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お金持ちになりたいなら、財布を綺麗にしなさい

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「本当のお金持ちになりたいなら、財布を綺麗にしなさいな」
 皆さん、お財布はどんなお財布を使っていますか? 高級ブランドのピカピカのお財布ですか? しまむらで買ったプチプラのお財布ですか? 金キラリンのマネークリップですか?
 自分もよく人のお財布を見てきましたが、皆さん個性的なお財布を持ってましたね。
 自分もお財布は二つ持っています。一つは白蛇の本革財布と、もう一つはシャンパンゴールドの薄い財布です。白蛇財布は家にお金を保管するのに使っています。シャンパンゴールドの財布は普段使いにしています。薄くて軽いから持ち運びしやすいです。後、小銭とカードがたくさん入るから便利です。
  さあ、ここからが本題です。
  お金持ちのお財布ってどんなお財布か知りたいですか? お金持ちのお財布ってみんなが想像している高級ブランドの財布をイメージしてる人も多いと思います。
 じゃあ、貧乏人の財布ってどんなお財布だと思う? お金持ちと貧乏人の財布ってすごい制反対なんですよ。
 お金持ちって清潔感があって、時間をきっちり守って生活してるそうです。お金持ちは皆が思っているように高級シャンパンをがぶがぶ飲んだり、カジノで遊んだり、プライベートジェットでお金持ちの友達と豪遊しまくっていると思ってますよね。当然、お財布もシャネルとかグッチとか想像しますよね? ブラックカードもたくさん入っていると思いますよね?
 実際はお金持ちは五百万もする財布なんか買いません。ブラックカードなんか持ってません。札束を持ってみんなにばらまく様な事なんかしません。お金持ちは質素に暮らしていますから。自分の知り合いにすごいお金持ちがいるけど、そのお金持ちは一見地味な農家のオッサンみたいなルックスですが、関東地方で一番のお金持ちです。不動産投資や株式投資や純金積み立てなどで財を築いていた凄い地主さんです。
 自分は家族と一緒に地主さんと一緒にレストランで食事しましたが、その地主さんはユニクロのトレーナーとズボンの地味な格好でレストランに来ました。食事が終わって会計する時に地主さんが全部払ってくれるって事で、地主さんの財布をちらりと見ましたがその財布がまるで芸術品の様に綺麗でした。
 まず財布にレシートを全然ため込んでいませんでした。札束と普通のクレジットカード一枚だけのスッキリした財布でした。
 財布自体も合成皮革ではなく、ちゃんとした本革の財布でした。小銭は一切ない。
 自分はその芸術品のようなきれいな財布を見てすげーって声をあげました。
 自分はそのおじさんに「おじさん、何でそんなにきれいなお財布持っているの? どこのメーカーのお財布なの?」と下衆い事を聞いてしまいました。オジサンは一瞬黙っていました。
 ヤバいと思った私は、おじさんに「ごめん。変な事聞いてすいません」とおじさんに頭を下げて謝りました。
「いや良いよ。褒めてくれて。君は綺麗な財布が好きなんだね。君のはどんな財布なんだい?」オジサンは機嫌を悪くすることなく、ハハッと笑いながら自分の財布はどんなんだと逆に聞かれた。
「私の? じゃあ見せるよ」
 自分は聞かれたんなら、見せるしかないとバッグから財布を出した。自分の財布はどこかのスーパーでワゴンで安売りしていた黄色の財布だ。本革ではない合成皮革の財布で外側は何年も買い替えてないからボロボロで財布の中身はクシャクシャのお札に小銭がジャラジャラと入っていて、レシートが何十枚もたまっていた。まあ汚い財布。
「君のお財布、ゴミ箱みたいな財布だね」
 オジサンにゴミ箱みたいだねと言われて、うっ、ヤバいと、おじさんのお財布と比べたら乞食みたいなボロい財布で他の人から見ても恥ずかしいと思った。
 これはまずいと、どうしたらお金持ちみたいに綺麗な財布が作れるのか、
「すいません。手入れする暇が無くて。どうしたらお金持ちみたいなお財布になれるの?」
と聞いてみた。
「お金持ちの財布が欲しいのかい? じゃあ、簡単な事から教えるね」おじさんが笑顔で自分にお金持ちになれる財布のアドバイスをしてくれると言った。
「本当に? ちゃんとメモするから、教えてください!」
「良いよ。君の財布ってビニール製だよね? お金持ちはビニールのなんか使わないよ。本革の財布を使うんだ」
「本革か。牛革とか?」
「牛革か、クロコダイル革か、蛇革か、豚革とかだね。外国製のはダメだね。縫製が雑なのが多いから、出来る限り国産にした方が良い」
「はい。それで?」
「財布は一年ごとに新しい物に買い替えるんだ。自分は一年ごとに新しく財布を買い換えているよ。ボロボロになった財布はお金が出て行ってばかりになるんだよ。金運を挙げたければ、新しい財布にしなさい」
「それで、色とかは?」
「風水的に言えば、黒と白か、金とか茶と緑が一番いいかもしれない。黄色はお金を無駄に使ってしまう色だ。赤と青は金運的に良くない色だね。でも、財布に傷つかない様に丁寧に扱う方が大事だが」
「それで、他に何があるの?」
「お金持ちになりたいなら、レシートをしまい込まない方が良いね。君のはレシートを入れっぱなしにしてるから、財布が汚くなるんだよ。レシートはすぐに捨てなさい」
「は、はい! 今すぐ捨てます!」
 おじさんにレシートを捨てなさいと指摘された私は、すぐにレシートをゴミ箱に捨てた。

「レシート捨てました! 他に何が必要なのですか?」
「後は、財布をカバンにしまいっぱなしにしないで、家に買った後は財布の中身を全部からにして、箱とかに入れて暗い所に休ませるんだ。財布を休ませないと、金運が下がるんだ」
「何で金運が下がるの?」
「財布って、ただお金を入れる入れ物じゃないんだ。財布は金庫なんだ。財布をカバンの中に入れっぱなしにしてると、財布が窮屈になるんだ。君はカバンの中に入れっぱなしにしてるだろ?」
「そ、そうかも」
「やっぱりそうか。だから君は月末になるとお金が無いって言うんだ。これからはカバンに入れっぱなしにしないでね」
「は、はい~」
「後、お金ないっていうんじゃないよ。お金が無いって言っていると、本当にお金が無くなるよ。言霊っていうのを知ってるだろう?
 常にあるって言いなさい」
「ごめんなさい。お金ないってもう言いません~! お財布を毎日掃除して綺麗にします!」
 おじさんにお金ないって口癖にしてると、貧乏になるよと、怒られて自分はそそくさに謝った。
 これからは家に帰ったら、お財布を毎日掃除して綺麗な財布にしておこうと決めた。
「後、トイレが終わったらトイレを掃除しておいて綺麗にしておこうね。家に帰ったら靴をちゃんとげた箱にしまいなさい。これば大事」
「どうして? それって金運に関係あるの?」
「あるある。トイレは金運にすごく関係していて、お金持ちの家はトイレがすごく綺麗なんだ。
 わしの家がゴミもないし、ホコリも一切ない綺麗な家だっただろう。わしは毎日トイレ掃除をしているんだ。トイレ掃除だけは毎日しておきなさい」
「そうなんだ。自分は毎日やってないや」
「ダメじゃないか。だからお金が無いって言うじゃないか。学校だけじゃ駄目だぞ。家もやりなさい」
「は、はい!」
 自分はめんどくさがりでトイレ掃除も学校以外は時々しかやらないから、お金も無駄遣いしていることに気付かされてこれからは毎日トイレ掃除をしようと決めた。
 後、靴も家に帰ったらちゃんとげた箱に入れようと決めた。
「いいかい、お金持ちになるには基本はトイレ掃除を毎日する事、靴は家に帰ったら、げた箱にしまう事、お財布にレシートや領収書をしまいっぱなしにしない事。まず基本はこれだから。
 後、人に親切されたらありがとうと言え。どんな痛い言葉を聞かされても、文句は言わないで有難く思え。学校の勉強や行事も君にとってはいい経験になるんだよ」
「そうかも。確かに家庭科の授業でボタン付けのやり方を習ったのはいい勉強になったかも。家庭科のおかげでゆで卵作れる様になったり、歴史の授業で山本勘助って偉人の事知って良かったと思っているよ。何でも感謝するよ」
「そうだよ。人間って経験がものを言うんだよ。世間知らずはダメ。色んな人との出会いでどう話せばいいのか、分かって来るよ。どうやったらいい絵の具を安く買えるのか、何でも経験を積むことだね」
 お金持ちになるにはいろんな経験が必要。確かにおじさんは、第二次世界大戦の体験していて、戦時、戦後は物がない時代に耐えて生きてきた。農家を必死にやって貯めたお金で不動産投資や、純金積み立てをやって富を築いてきた。おじさんはお金儲けが好きなので、贅沢するのは好きではない。服もその辺のスーパーで買って来たような服で十分なタイプだ。見た目貧乏人でも本当はすごいお金持ちであるって、成金は見た目がは派手で本当のお金持ちは質素である。
「わかった。おじさん。私お金持ちになるよ。お金持ちになってお世話になった人たち全てにお礼できるように頑張るよ」
 おじさんとの食事会を終えて、家に帰った。
 家に帰ったら、まず靴をげた箱に入れた。
 ちゃんとうがいと手洗いをしっかり行った。
 部屋に入ったら、カバンから財布を出して財布の中身を綺麗な布でホコリを取った。財布を箱の中に入れて、タンスの上に休ませた。
「クリスマスになったら、財布を買い換えよう」その後に、クリスマスに通販で新しい財布を買った。
 新しい財布はシャイニーな輝きのシャンパンゴールドの色で牛革の財布だ。
 自分は金色が好きで、金運が上がりそうな感じで買ってみた。これからは財布だけでなく、物や人に対しても感謝して生きようと持った。
 本当のお金持ちになりたいなら、財布を綺麗にする事。財布が綺麗な人は物や人を大事に扱える素晴らしい人になれる。
 自分はそう信じて、財布を綺麗に扱っている。

 
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