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生きている者たちの情念の五十の詩
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生きて(いき)いるもの達(たち)の情念(じょうねん)の五十(ごじゅう)の詩(うた)
第一の詩
私だって生きる価値はある
私は醜い
だからみんなからいじめられた
しかし 私だって命はある
生きる価値はあるんだそれなのにみんなは私をバカにする
いじめる人達の方がどれほど醜いのか分かって無いんだ
いじめる人の心はみんな腐っている顔は綺麗なのにね
私は確かに醜い
でも生きる価値はあるみんなそうなんだ
いくら顔が綺麗でも心が醜ければ生きる価値は無いんだ
人はみんな顔が違うそれでいいんだ
綺麗でいる必要はない心が綺麗でいればいいんだ
みんなの心が綺麗になれる世の中ならこの世は永遠の平和がやってこれるから
第二の詩
お金の怖さ
お金は何でも買える
でも、買えなかったものもある
それは心だ
美しいお姫様に高価な宝石や綺麗なドレス 広大なお城を何でも捧げた
しかし その美しいお姫様は一切喜ばなかった
美しいお姫様は大きな国のお姫様だが いつも孤独だった
誰からも愛されず いつも一人で泣いていた孤独なお姫様だった
だからどんなに高価なものを貰っても笑顔を見せる事はなかった
お金は何のためにあるんだ?
何でお金という物を作ったんだ?
僕はお金を稼ぐために何でもした
美しいお姫様を喜ばせるために僕はお金を稼いだ
何でもあげたのに何にも喜んでくれないんだ?
お姫様が欲しかったのはただ一つ心から愛してくれる人だった
僕はそれが分からなかった
僕は名誉を手に入れても愛しいお姫様の心を手に入れる事は出来なかった
お金という物は買える物があっても買えないものがあるという事を僕は初めて思い知らされた
僕は永遠にその苦しみを味わななければいけないんだ
第三の詩
本を読ませてほしい
私の国はとても貧しい国です
私の家はボロボロの家で小さな畑で野菜を育てて生活しています
お金も少ししか持っていません
私の家には一冊も本を持っていません
家が貧乏で本が買えません
近くに図書館すらありません
みんな文字を読むこともできませんだから畑で野菜を育てて生活する事しかできません
ただ一回だけ本を読みました
私が小さい時に友達から一冊の絵本を貰いました
それはキラキラした色遣いで大きなお花が描かれている絵本でした
ひまわり、さくら、ばらという言葉を覚えました
ひらがなしか分からなかったけどとても楽しく読めました
私はその絵本を大事にしていました
でもお父さんがたった一杯のお酒の為に大事な絵本を売ってお金にしてしまいました
私は泣きました
大声を上げて泣きました
でも、その声を聞いてくれる人は誰もいませんでした
ほかの国はたくさん本を持っているのに私の国だけ本がないのはおかしいです
みんな本を読んで楽しく生きていきたいのに何で本を読むことを許してくれないの?
私にとって本は命の次に大事なものです
それを取りあげるなんて許せなかったのです
この世に本がなくなったら何も出来なくなってしまいます
夢を見ることもできません
少しでもいいから本を読ませてください
これが私の望みです
第四の詩
青い空を見せて下さい
僕は青い空を見たことがありません
僕はずっと部屋に閉じ込められていて、外を出たことがありません
青い空はテレビでしか見たことがありません
僕の部屋は真っ暗でテレビだけしか置いていません
部屋の中はゴミだらけです
僕以外の人間にあったのはテレビの中だけです
テレビに出ている人たちは青い空の下で楽しそうに走り回っていて、
その人たちの顔は輝く笑顔でいっぱいでした
でも僕は一度も笑った事がありません
どうしてかというと、僕は笑い方を知らないからです
両親は僕をしばりつけるのです
両親の顔はまるで毒蛇の様な顔です
僕が外に出ていってしまうのが怖くて、僕を部屋の中に閉じ込めるのです
僕が青い空を見るのが怖いのかな
そんなに僕を離したくないのかな
両親は僕に捨てられるのが怖いからだね
面倒を見てくれる人がいなくなってしまうからね
子供はお人形さんじゃないよ
僕にも自由に生きる権利はあるんだよ
僕はいろんな所に行っていろんな人たちを友達になりたいんだよ
両親はそんな自由な心を持った人と会った事がないから、その生き方が知らないんだ
僕に青い空を見せて欲しい
それが僕の願いです
第五の詩
私をなぐさめないで
私が落ち込んでいる時 友達が大丈夫だよと言った
大丈夫って良く分からない
何で友達は私の気持ちが分からないくせに そんな事が言えるの?
だまし言葉を言えばいいってもんじゃないよ
いつも一緒にいてくれるのはとても嬉しい
でも、私が大切にしているものを奪って笑顔で大丈夫とか言えるの?
あなたは分かっていないわ
私がどれほど大切にしていたのか、愛し合った思い出を簡単に壊されて私は地獄に落ちてしまうくらい落ち込んでいた
なぐさめるのは人を騙すことよ
笑顔で大丈夫とか言って あなたは大切なものを平気で奪った
そんなひどい事をして 笑顔でいられるなんておかしいわ
大切なものを奪う事は地獄に落ちる運命なのよ
あなたは今は幸せにいられるけどいつかは地獄の日々がやってくるわ
あなたは妖婦よ
それも歴史に残る妖婦よ
笑っていられるのは今のうちよ
そのうち笑えなくなるけどね
第六の詩
何で恋愛しないの
「私、恋愛しないから だって仕事と恋愛している 恋愛ってめんどうくさいわ」
美人で優しくて、仕事もできる女の人がそんな事を言った
何であなたは人を愛そうとしないの?
そんな言葉はたくさんの友達から何度も 何度も聞かされた
恋愛ってそんなに面倒くさいの?
愛は色々な事が起きる
大変な事も起きる
でも、楽しんで恋愛すればどんな事も乗り越えられる
今の人は、恋愛の楽しさを知らないから
怖がっているからいけない
恋愛をすれば心も体もきれいになれるのに 仕事も楽しくなれるきっかけになれるのにどうして怖がるの?
身も心もぶつかり合うのが怖いって言ってはいけないそんな事言っては何も出来なくなってしまうよ
どんな人でもその人の魅力を知れば その人の為に頑張っていけるのに身も心もぶつけ合うことが出来ないの?
今の世の中はリアルな恋愛がなくなっていく
私はそんな世の中になるのが怖い
愛のない世の中は世界が滅びてしまう
だから、みんな少しでも恋愛しようよ
そうすればみんな心も体ももっと綺麗になれるよ
怖がらないで身も心も委ねてみようよ
第七の詩
捨てられない人たち
私はモノをためる人なんて嫌い
嫌な思い出を捨てられない人も嫌い
過去の栄光を捨てられない人も嫌い
昔の恋人を捨てられない人も嫌い
ゴミなのにお金になるから捨てられない人も嫌い
他人ってなんで捨てることが出来ないの?
そんなに過去にしがみつきたいの?
過去の方が楽しいから?
今がつまらないから 楽しかったもの全部にしがみつきたいの?
そんな事はない
過去にしがみついていたら 何にもできなくなるよ
未来を想像すればいい
暗い未来ではないって思えばいい
その一歩を踏み出せば楽しく生きていられる
過去を手放せば良い事がたくさんあるから、全て捨ててしまえばいいんだよ
そうすれば暗い心に光が差し込んでくるから
思い切って過去のものを全て捨ててみよう
さあ、始めてみよう
第八の詩
デトックスしようよ
何であなたは、ムスッとしているの?
なんでいつも言いたい事を言えないの?
あなたの心には毒がたまっていて、楽しくいられないんだよ
嫌だって言えば心の中の毒が出てスッキリするよ
私だって心の中に毒がたまっているよ
でも、デトックスの為に思い切って言っているからスッキリしているんだよ
みんな毒がたまっているんだよ
だから、みんなで楽しい事をして心をデトックスしているんだよ
あなたは笑顔になれればみんな幸せになれるんだよ
本当の気持ちを言えばいいんだよ
辛い毒をデトックスして、すっきりしようよ
第九の詩
思い知らされました
自分の考えをほかの人に批判された
どうして?
僕はこれが正しいって言っているのになんで?
じゃあ、正しいってなんなの?
人はそれぞれ考え方は違うのに何で話し合おうとしないの?
みんなで考えればいいのに、何でそういう事をやろうとしないの?
みんな自分の事が大好きなんだね
他人の考えなんか興味がないんだね
誰か、話し合おうっていう人が出てくれることを僕は願っています
第十の詩
兄弟はめんどうくさい
私の友達は一人っ子です
私は大家族で育っていて 友達は核家族です
友達が言いました。一人っ子の方がいいって
兄弟がいるとめんどうくさいって言いました
どうしてなの?
両親からとられるのがくやしいから?
自分より優れていたら 嫌になってしまうから?
そんな事はない
ケンカもするけど 笑いあえることが出来る
私は友達に言いたい
兄弟がいると、お互いを高め合うことが出来るんだよ
色々な考えを見つけることが出来る
憎しみ合う事もあるけど、いつかはその憎しみが終わる時が来る
あなたはそれでもいいの?
第十一の詩
スランプというのなんで?
スランプって言葉あるけど、それに落ちてしまったからもう駄目だという人はそんな事言っていいの?
スランプというのは、新しい事をひらめかせるチャンスだっていうのを、置き換えればいいんだ
僕はそんな事を気にしない
だって新しい事をひらめかせるチャンスがやってくるんだよ
僕はスランプという言葉はネガティブな言葉ではないと思っている
言い方を変えればポジティブな言葉にもなれるんだ
それでいいじゃないか
落ち込んだ時にスランプっていうのをもうやめようよ
僕は落ち込まないように生きていけるのだから
第十二の詩
死んだ人は帰ってこない
私の祖父が亡くなった
私も家族も友達もみんな悲しみに暮れていた
もう大好きな祖父に会えない
でも、死んだ人は帰ってこない
それが真実だ
祖父はどんな苦しみの中に生きていても 愛する人を手に入れたくさんの家族を作った
お互いの心の内を偽らずに話せる友達もたくさん作った
私はそんなおおらかな祖父が大好きだ
祖父は幸せな人生を歩んで行けた
だから、笑顔で見送っていこう
祖父はそうしてもらいたいのだから
大好きな祖父は笑顔であの世に行けるのだから……
第十三の詩
猫背で良いの?
私のきょうだいは昔から猫背でした
勉強するときも 食事するとき、街を出て歩けばずっと猫背で歩いていました
なんできょうだいは猫背でいられるのだろうか?
今のトレンドなの?
猫背で歩いていたら 広い視野でモノを見ることが出来なくなるよ
好きな人が出来てもそれじゃあ 好きな人を見つめる事も出来なくなるよ
私は背筋をピンっとしていかないと 腰が痛くなってしまいます
だから少しは 背筋をピンっと伸ばしてやってみようよ
そうしたら人生楽しくなれるよ
猫背より背筋をピンっとしてた方がいいんじゃないの?
第十四の詩
ゲーマーは素晴らしいの?
あるゲーマーは世界一有名なゲーマーとして生きていました
しかし彼女は孤独でした
それはゲームの中でしかコミュニケーションをとることが出来ませんでした
リアルな世界では友達が一人もいませんでした
彼女はゲームの中でしか自分をさらけ出すことが出来ませんでした
リアルな世界では自分をさらけ出せないのがとても辛いのです
だから彼女はゲームの中に生きていかなければなりませんでした
世界一有名なゲーマーとして名を馳せていても本当は孤独な彼女でした
彼女の本当の心はリアルな世界で友達が欲しいのです
ゲームから離れて生きていきたいのです
ゲーマーは凄いかもしれないけど 本当はすごく孤独な人生を歩むことしかできない職業なのです
ゲーマーは素晴らしいの?
彼女の心はそうつぶやいていました
第十五の詩
明月
明るい月が僕を照らしている
寒い冬の夜に僕を照らしてくれている
変わらない毎日に嫌気をさして 僕の心はすっかり闇に落ちていた
でも久々に明月の日に海に行ってきた
その日の海は 凍えるような寒さと誰一人もいないそんな世界に
ぽっかりと浮かぶ明るい月があたたかく闇に落ちていた自分を優しく照らしてくれた
僕はその明るい月を見て懐かしい風景を思い出した
みんなでワイワイ夜遅くまで遊んでいた僕の故郷の海
あの頃は大きな夢をみんなで語り合い 熱い想いを心から言えた
他人と心と肌を触れ合うことを何よりも楽しめた そんな時代だった
でも今は そんな触れ合いが少なくなってしまった
僕は触れ合うことが好きだった でも今の世界は触れ合うことの大切さを失っている
温かい世界がどんどんなくなっている
僕たちにもう一度触れ合うことの大切さを教えて欲しい
そんな明るい月に僕はその思いに馳せていた
久々に見た明月の夜は闇に落ちていた僕にあたたかく照らしている
僕は誰もいない海に一人 ずっと明月を見つめていた
第十六の詩
仮面をかぶって生きていくしかない
私は真面目で仕事もできてみんなから慕われるそんな優等生だった
でも本当は 真面目でもないしわがままを言いたいと思っている
私の本当の素顔は人をねたみ 出世の為に周りの人を貶める為に
汚い手段をたくさん使ってきた
私は黒く染まったドブ川の様な女だ
みんなは私の本当の姿など誰も知らないのだ
私の仮面が取れたときはみんなどんな顔をするのだろうか
みんな私の事を化け物にあったような顔をしてみるのだろうか
そしてみんなから化け物として扱われるのだろうか
いいえ 私はそんな事を気にしないでやっていけるわ
だって私は 黒く染まったドブ川の様な女なのよ
みんなドブ川の様な私をゲラゲラと笑えばいいのよ
私の素顔はもう分かっているのだから
第十七の詩
砂漠の様な学校
学校は誰もが憧れる楽園のようなものだと 誰かが言った
私はそれを夢見て学校に入った
しかし その夢は脆くも崩れ去った
その学校はテストで満点を取るために教師に媚を売り 教師と偽りの恋をし
その偽りの恋でテストで満点を取った
友達と一緒にトイレに行くのは 一人では行ってはいけないという世にも恐ろしい学校の掟があるからだ
私の学校は誰もが憧れる様な学校ではなく 灼熱地獄と極寒の夜が入り混じったカラカラと乾ききった 砂漠のような学校だった
学校というものは何のために作ったのか
ドロドロとした世界をつくるために生まれたのか
みんなで楽しく学び みんなと楽しく遊び そして大きな夢を語り合う所をつくりたいのではないのか
どうして派閥を作り 学校という楽園で醜い争いを繰り広げなければならないのか
そんな砂漠の様な世界にして教育を行うという 何百年も続けていいのだろうか
そんな砂漠の様な世界をあってはいけないという 間違いを人々はいまだに気付いていない
気づいたころはもう本当の砂漠の様な世界になっている
私はそんなくだらない掟をつくってまで学校は素晴らしいという偽りの楽園を作る必要はないと 私はいつかみんなの前で言いたい
しかしそれを言わせてくれる人は一人もいないと思う
なぜなら この世は赤信号みんなで渡ればいいというくだらない掟があるからだ
媚びる時もみんな一緒 不正を行うのもみんな一緒 誰かをいじめる時もみんな一緒
そんな砂漠の様な学校をつくっている 世にも恐ろしい掟がある限り
第十八の詩
心がこもっていない絵
ある公募展でグランプリを取った作品があった
最新の画材で様々な技法を使いこなし キラキラ光る色彩と形の狂いのないデッサン力で評価され 満場一致で歴代のグランプリを超えるグランプリを取った
しかしこの絵を見たお客さんが「この絵は綺麗な絵だけど 心がこもってないね」と冷たく評価した
どうしてなの? 私はその人に尋ねてみた するとその人は鋭い事を言った
「この絵はキラキラ光る色彩と形の狂いのないデッサン 最新の画材で様々な技法を使いこなして審査員はこの絵を評価したけど僕はこの絵を落選させるよ」
そんな事はありませんよ 他はもっとひどい絵で入選だってあるよって言ったらその人は
「この絵は最新の画材で様々な技法を使いこなしました 色彩が綺麗です デッサンが狂ってないからってグランプリ獲れるとは限らないよ たとえ下手でも何か光っているのがあれば評価される時だってあるんだよ この絵はそんな事が分かってないんだ この絵は心が入ってない 完璧に見えて肝心の心が入ってないんだ」
なるほど その人は完璧であっても評価はされないっていうものがあるんだという言葉に私は心に大きな稲妻が走った
私は綺麗なものには目にない性格だ でも今日の出会いによって私の心に大きな変化があった
それは綺麗なものには心というものがない 毒というものがない そして本当の魅力というものが入っていない それがこの世の流行かもしれない
私はそんな絵の世界に興味というものがだんだん薄れていった
心のこもった絵 どこにあるんだ
第十九の詩
紅い空の真実
私と彼が初めて見た大きな山の上にある紅い山
それは紅い染め物のように美しく私と彼の恋をあたたかく見つめているかのようだった
私はその美しい空を見て大きく笑っているのに彼はなぜかメソメソしてて私はそんな彼を一発頬を殴った
彼は何故泣いているのかと怒鳴ったら彼は涙を流しながらこうつぶやいた
「僕はあの空が怖いんだ」
どうしてこの美しい空が怖いの?と私は口をとがらせて言った
すると彼は「あの空は誰かを連れ去っていくんだよ 僕の友達もあの紅い空の日に行方不明になってしまったんだ」
私はゾッとした あの紅い空の日私達は小学生だった
彼とその友達と一緒に神社で遊んでいた 帰ろうと思った時友達は ふらっと何処かへ消えていってしまった
私達は友達を必死に探した でもどこにもいなかった
友達はあの紅い空に連れて行かれたのか? こんなに美しい紅い空がこんな事をするのか? 私達は悪い事でもしたのか?
そんな考えがグルグルと回っていた
あの紅い空は誰かを連れていく そんな怖い話があるのかもしれない
友達はいまだに帰ってこなかった……
第二十の詩
魚の目
私はよく魚を買って食べる
その魚をさばくとき いつも思うのは魚の目がなぜか死んだような目をしているのはなぜだろう いつも不思議に思っていた
魚が広い海で泳いでいる時はキラキラと光った目で泳いでいるのだろうか?
私はそんな疑問が幼い頃から思っていて いまだに解決できない
そんな事は誰にも分からない 魚だけが知っているかもしれない
魚さん あなたは生きている時はどんな目をして生きていたのですか?
教えて欲しい 私にだけ
世界の中でも明らかにならない深い深い謎だ
魚さん 今日はどんな気持ちの目をしているの? 楽しいの? それとも悲しいの? 捕まえられると死にたくなるの?
教えて欲しい 私にだけ
第二十一の詩
枯れた花に水をやる
女は花だ 誰かに愛される前は閉ざされたつぼみだ
そんなつぼみに水をやらなければ つぼみはたちまち枯れてしまう
誰かこのつぼみに水をやって下さい 私をめぐんでください
そうでないと女は花を咲かせません
誰かに愛されないと生きていけないのです
お願いです 私に水をあげて下さい そうでないと愛も夢も花開かないのです
私は永遠に閉ざされたつぼみのまま 一生を終える事になります
女は花だ しかしほとんどの女は 誰にも水をあげられず つぼみのまま
一生を終えるのである
そんな悲しい花たちである
第二十二の詩
僕はオタクだ
僕はオタクだ それも小さいころからオタクだ
アニメや漫画 ゲームも好きなオタクです
みんなからオタクだから嫌だとか言われているけど 僕は全く気にしない
オタクでも 現実の女と結婚して子供もいる人もいる
オタク文化を通じて 世界の人たちと仲良くしている人たちもいる
オタクは何が悪いんだ? 気持ち悪いから? くだらない事にお金をかけているから? そんな事はない
オタクでも健康オタクや スポーツオタクとかオーガニックオタクとかいろんな種類のオタクがいるんだよ
オタクは悪い事ではない いろんなオタクがいるからこの世は楽しくなるんだ
それでもオタクを偏見しますか?
第二十三の詩
そんなにダイヤモンドの指輪が欲しいの?
女の子の憧れの一つ それは愛する人からダイヤモンドの指輪をプレゼントだ
ダイヤモンドの指輪は確かにきれいだ でもそんなものを貰って何が嬉しいのだろうか?
今の男の子は ダイヤモンドの指輪を買えるほどのお金を持っていないのが現実だ
何で女の子はダイヤモンドの指輪をそんなに貰いたいのだろうか?
愛の証として欲しいのか それともみんなに見せびらかしたいのだろうか
男の子はどんな気持ちで彼女のおねだりを聞いているのだろうか
彼女をつなぎとめたいのか それとも自分がすごいってところを見せつけたいのだろうか
私には全く分からない そんな男と女の心って謎が多すぎる
ただ一言言いたい
ダイヤモンドの指輪を持っていても必ず幸せにはなれないことを頭に入れて欲しい
愛というものはダイヤモンドの指輪で愛し合えるものではない
愛は複雑な世界で構築されている まるで迷路のような世界に入り込んでやっていくしかないのだ
それでも愛する人から ダイヤモンドの指輪をくれることを望みますか?
第二十四の詩
氷の王
ある国の王は冷静で聡明な性格で さまざまな功績を持った素晴らしい王がいました
しかし 冷静で聡明すぎる所がかえって近寄りがたい所があった
その王は「氷の王」という異名を持っていました
体が震えるくらいの美しさと驚くほどの賢さで 氷の様に感じていたのだろうか
しかしその氷の王には 冷たさの中に熱いものがあった
それは誰かを愛し そのために命がけでも守ろうとする強い心を持っていた
その氷の王は炎のように熱い心を持っていたから その強さにかえって人々を近づけさせない冷たさがあったのだろう
氷の王 本当は「炎の王」と呼んでもいいのではないのだろうか?
人は炎の様な人を好まないのかもしれない こんな世の中は氷の様に生きているものが好んでいるのかもしれない
炎は危険なものかもしれない しかし本当は炎のように熱いものが必要だという事が分かる時が来るのはいつになるのか分からない……
第二十五の詩
雨になると鼻が詰まる
私は雨になるといつも鼻が詰まってしまう
どうしてなんだろう? いつも鼻が詰まる時に思ってしまう
晴れた日はいつもスッキリするのに 雨の日は何で憂鬱になってしまうのだろうか?
そんな疑問を誰も答えてくれないのだ そんな憂鬱な日をすごさなければならないんだ?
誰か教えて欲しい 私は鼻で息を吸うことが出来なくなってしまう
深呼吸する事も出来なくなってしまう
口でフーフーしてやっていかなければいけなくなってしまう
誰か助けて欲しい……
医者もその疑問には「わかりません」の一点張りだ
私の鼻はピノキオみたいな変な魔法でもかかっているのだろうか?
そのうち鼻が長くなってしまうのだろうか?
そんな日々を過ごさなければいけないのだろうか?
私の息の根を止めたい者の企みなのか?
私は何もしていない 人を蹴落とすようなことをしていないし何でこんな目に合わなければいけないんだ?
雨の日がまたやってくる シトシトとしずくの音に私の心と鼻が憂鬱の日になってしまう
また私の鼻が詰まってしまう
第二十六の詩
硝子の声
硝子の窓がパリンッと割れた
突然の鳴き声に 私達は驚いた
何も悪い所がないのに 突然パリンッと割れた
何があったんだ? 私達はおそるおそる割れた硝子の窓の方に近づいた
そこにはたぬきのような猫がヌゥッと現れ そのたぬきのような猫がのっそり のっそりと歩いていった
そのたぬきのような猫が歩いた後に鮮やかな赤い色をしていた
なんだ? と思いおそるおそる赤い色の足跡のにおいを嗅いでみた
私達はびっくりした その匂いは鉄のにおいがしていた
その足跡の行方を私達は知ろうか 知らないふりしてここから出ようと怯えながら話した
硝子の声の正体は誰かの悲鳴かもしれない
その謎を知っているのはヌゥッと私達の前にやってきたたぬきのような猫がその硝子の声の真実を知っている
たぬきのような猫はなにか恐ろしい真実を知っている しかしそれを語ろうとしない
第二十七の詩
私のペンの秘密
私のペンは10年間使っている赤いシャーペンは 私の宝物である
その赤いシャーペンは文房具屋さんで買った ごく普通のシャーペンである
値段は300円 形はごくシンプルで飾りっ気のないシャーペンである
みんなはなんでそんな普通のシャーペンなんかで満足しているの? とよく言われる
私はそんな事を言われても分からない でもこれだけは言える
「ただ気に入っているだけ」と 言える
高級品じゃないけど私はこの赤いシャーペンを気にいっている
あなた達にどんな事言われても私は気にしないわ
私はこの普通のシャーペンを気に入っている
高級品よりも手になじむものを使っていればいいのだ
私はこの赤いシャーペンをずっと使っていく
10年 30年 100年後も
第二十八の詩
人は翼を失った
人は元々天使だった
広い 広い空を楽しそうに飛び回る そんな楽しい日々を送っていた
しかしある日天使たちは突然 空を飛ぶことをやめてしまった
広い 広い空を飛びまわる方が楽しいのにどうして狭い 狭い地上に降り立たなければいけないのか
天使たちの考えに生き物たちは疑問に思った
こんな事は誰が決めたんだ 地上の世界など黒く染まったつまらない世界なのにこんな選択をしたんだ
天使たちははじめから決めていた
黒く染まった狭い世界で生きていかなければならないんだと 地に降り立って生きていくと
空に飛びまわるのは楽だけど それでは進歩というものがなくなってしまう
だから私達は進歩するために地上に降りて生きていく この世は楽をして生きていけないからだ
生き物たちは大きな目からポロポロと涙がこぼれた
あの者たちは自立している
苦労してでも生きてこの世の進歩の為に地に降り立ったのだ
天使たちは自ら翼を捨てた
天使たちは翼を捨て人間になった
そして私達が生まれた
私達は元々翼があった
しかし地上の進歩の為にその翼を捨てた
そんな話を誰も信じる者がいなくなった
第二十九の詩
友達のヘアスタイル
私の友達はいつも奇抜なヘアスタイルをしている
髪を黄緑に染めたり 重そうなヘアアクセサリーをジャラジャラと髪に着けたり そして大きな赤いバラの花をドンッと頭の上に飾って町を歩いている
町の人たちは奇抜なヘアスタイルの友達を見てびっくりしている
友達はそんな街の人たちに見られてフフンッとすました顔をしている
隣にいる私はいつも友達のヘアスタイルと見比べると黒髪のお下げの地味な感じの私はどうすればいいのか分からない
友達は人の視線を全く気にしないのだ 私は人の視線を気にしてしまう
友達は自分に自信を持っている おとなし屋の恥ずかしがり屋の私をどう思っているのだろうか
友達は私と一緒にいるのはなぜなんだろう 地味な私を引き立て役として一緒にいてもらいたいのだろうか
友達は奇抜なヘアスタイルをしているのはそのせいなのか 注目してもらいたいからそうしているのだろうか
髪を黄緑に染めたり 巻き髪にしたり重そうなヘアアクセサリーをつけているのはなぜなんだと 私は思い切って聞いてみた
すると友達はしょんぼりとした顔で私の方に向けた
「私 本当はおとなし屋の恥ずかしがり屋なのよ」
私は驚いた まさか友達の本当の姿が分かってしまった
「私のヘアスタイルが派手なのはおとなし屋の恥ずかしがり屋を隠すためにやっているのよ」と口元を手で隠しながら低い声で話した
「私は黒髪のお下げにしているのはあなたが派手すぎるからよ。それなのにあなたの方がおとなし屋の恥ずかしがり屋っておかしいね」
私は黒髪のお下げを触れながら 大きな声で笑った
友達も頭の大きなバラの飾りをゆっくりと取って 薄くなった頭のてっぺんを撫でながら大きな声で笑った
第三十の詩
シワシワの眉間
私の眉間に大きなしわがある ピシッと大きなしわがある
三十路の私だが 悩み多い人生を歩んだために眉間にしわが寄ってしまい
永遠に刻まれてしまった
でも しわ伸ばしをしても 何になるんだろう?
私はこの眉間の大きなしわが必要かもしれない
私は努力家だ 勉強も毎日していたし 労働条件悪い仕事場でも辛い事があっても毎日働いていた
だから毎日頑張っていたから いつの間にか眉間にしわが寄ってしまった
しわが刻まれたのは私が頑張っていた努力の証なのだろうか
私は友達にしわ伸ばしをした方がいいのでは と言われるが どうでもいい
私は今の働く男の感じのする顔は私にとっては におい立つものもあるし
なによりも努力して生きている男だっていう この眉間のしわが何よりの誇りだと思っている
この大きな眉間のしわは 私にとってはかけがえのない宝物である
大きな眉間のしわ ありがとう!
第三十一の詩
一日 四十八時間だったらいいのに
どうして一日は二十四時間しかないのだろうか 誰が決めたのだ
だってやりたい事がたくさんあるのに まだまだ足りない
仕事も恋もしたいし 誰かを助ける事もしたい 家で趣味に没頭する時間が欲しい
やりたい事は数えきれないほどある でもなかなかできない
その望みを叶えてくれるものは誰もいない
ねぇ どうして一日は二十四時間しかないの 二十四時間だけじゃ足りないんだよ
こんな少ない時間じゃ 誰かが誰も知らないところで助けを求めて泣いているかもしれない
そんな助けを求めている声も 時間がないから助けられない そんな理由嫌だ
私は一日四十八時間が欲しい みんなそう思っている
やらなければいけないことを たくさんこなせるかもしれない
そうすればこの世はどんどん発展してくれる
誰かこの世に一日四十八時間をください そんな望みを叶えてよ
私のお願いは 誰にも叶えてくれそうもないなぁ
第三十二の詩
ある一枚のハガキ
私の手元に遠くなった兄弟の手紙が一枚だけある
昔は仲良かったが 今はもう会う事もなく その行方を知る事はなかった
私が何度かその兄弟に手紙を送ったが 一度も返事を返してくれることはなかった
私は遠い海の向こうに行き その地で楽しく生きている
でも兄弟は 私が遠い海の向こうに行くのを最後まで許してくれなかった
兄弟は私にそばに欲しいと何度も頭を下げて涙をボロボロとこぼした
私は海の向こうで暮らしたいのに 兄弟は故郷で生きていたいと 考えが水と油だった
兄弟は故郷で一生を終えたいという願いと 私は色々な所を回って生きていたいと願いはどちらが正しいのだろうか?
私は遠い向こうにわたることを決めた しかし兄弟はずっと私を睨んでいた
そんな出発の朝が一番苦しかった
私は遠い海の向こうで楽しく暮らすことが出来た しかし兄弟は故郷がどんどんさびしい所になっていったという 噂がちらほら私の元に来た
私は兄弟が心配になって 何度も手紙を出した しかし返事を返してくれませんでした
故郷で一生を終える 誰もいなくなっていく そんな日が自分たちも分かっているはずだ
兄弟たちは頭を固くしてまで 故郷で一生を終えたいのだろうか?
私は兄弟の考えが 恐ろしく感じた そんな故郷に縛られて生きていきたいのだろうか
ある日私の所に一枚のはがきがやってきた ごく普通のハガキに鉛筆書きで書かれていた
そのクセ字の多い文章に身に覚えがある
兄弟の字だ
私はそのハガキの内容をじっと見た 「俺はあんたを許せない あんたは故郷を裏切った おかげで故郷は誰もいなくなった」
そのクセ字の多い文章は 兄弟は底知れぬ憎しみが湧き上がって書いていたのだろうか?
私はポロポロと涙がこぼれた 私は故郷を裏切ったのか?
私は色々な所を回って生活したいのにそんな事を許してくれないの?
私を故郷に縛り付けたいのだろうか?
そんな黒い渦が 私の心の中にグルグルと流れた
私は何度も兄弟に手紙を送った しかし一度も返事を返してくれなかった
兄弟は私を余程恨んでいるのが分かった 私は故郷に帰るべきだろうか?
兄弟に謝ればいいのだろうか?
そんな決断がいまだに出来ない 今日だった
第三十三の詩
お薬って何
私は小さいころから薬を飲んでいる
病名は言えないけど とにかく薬を飲まなければいけない
人から見ればごく普通の人です 普通に生活しています
でも人と違うのは 薬を飲み続けなければ命が危なくなってしまうからです
私は薬を飲む事をやめたい でもそれは出来ないとお医者さんに言われた
じゃあ私は このままでいいのかと言いたい でも私は意見を言えない性格だ
私はどこまで弱い人間なんだ 薬に頼らなければ生きていかなければいけないのか
誰か私に薬を飲むことをやめさせてほしい お願いです
私は普通に生きていきたい 薬飲むことが普通じゃないのです
お医者さんは薬を飲ませて 金儲けしたいと思っている
こんな汚い世の中を何とかしてほしい
第三十四の詩
初めて手のひらに太陽を透かして見た
太陽が輝く夏の空 僕はなぜかキラキラ輝く太陽に手のひらをかざした
よく見ると手のひらの端っこの方が赤くなった 手のひらの真ん中の方は黒褐色になっていた
血潮の意味は全く分からなかった あの歌はなぜそう書いてあるのかを
誰かが教えてくれれば今分かったかもしれない
化学でも分からない ネットで調べてみても分からない
そんな謎だった
実際にやってみて 僕はなぜキラキラ輝く太陽に手のひらをかざしたのだろうか?
その意味は僕にも分からない でもやってみたかったかもしれない そんな気持ちがずっと会ったからかもしれないのか
第三十五の詩
チャレンジできない男子たち
草食系男子 昔からあった言葉だ 今の流行言葉は絶食系男子という言葉だ
そんな何とか男子とか最近何かと作られている
草食 絶食 なんかやる気のない言葉に見える
昔の男はどんな事にもチャレンジする そんな男たちがたくさんいた
だからこの世が発展した 女達もそんな男たちに影響され どんな事にもチャレンジする気力がわいてくるのだ
しかし 今の草食 絶食 そんな男たちは女の心になびいてくるわけがない
女達は強い者を見て 自分もそういう人になりたいという目標を立てられるのだ
草食 絶食は 女達にはそんな人にはなりたくないと 思うからだ
どんな事にもチャレンジする男たちは今でも必要だ
しかし 草食 絶食は出世なんかできるはずがない
そんな事は分かっているはずだ
草食 絶食男子よ 大志を抱け 私はそう言いたい
第三十六の詩
私は干された
私は幸せな毎日を送っていた みんなから愛され 私もそんな人たちを愛していた
しかし ある日突然 私はみんなから愛された日々が桜の花がはらり はらりと散ったかのように消えてしまった
私は何をしたんだと何度もみんなに訴えた しかしみんなは
「あなたは本当は酷い人よ」
稲妻が落ちてくるほどの 深い 深い悲しみだった
私は 干されたのだ 私が皆に優しくすればその人たちにとっては恨みへと変わっていったのだ
皆は私の事を何とも思っていないのだ
この世は 愛憎で出来ているのだ 誰かを愛すればお互い愛し 憎しみ合う
そんな黒い感情で出来ているのだ
だから誰かを干すことなんて簡単にできるのだから
第三十七の詩
毒の家族たち
今流行りの言葉「毒母 毒兄弟」
そんな言葉が世の中に広まっている もしかしたら私の家族もそうかもしれないと 私の心にズキッととげが刺さったかのような そんなとげとげしい言葉だった
そんな言葉は 大昔からあったかもしれない
貧乏な家の娘が 生活のために醜い大金持ちの男と結婚させられる娘が親の言いなりになるしかなかった
大金持ちの息子が使用人の女と愛を叶えるために 親と縁を切ってまで愛を貫いたこともあったかもしれない
ある兄弟が 一人の女を巡って家族だけでなく周りの人々を殺してでも 一人の女を巡って争いを起こしたかもしれない
それを見ている 生き物たちはどう思っているのだろうか
人って醜いんだなと 呆れてみているのだろうか
もしかしたら 前世はこんな醜い者だったかもしれないと思っているのだろうか
人は毒を持っている
だから「毒母 毒兄弟」という醜い言葉も出てくるのだろうから
第三十八の詩
損得勘定ってどういうことなの?
「損得勘定」って言葉があるけど 私には何なのか良く分からない
人付き合いに必要なのか 仕事に必要なのか 愛に対して必要なのか
私には さっぱりわからない
計算高い方が有利なのかもしれないが
嫌われる要素のひとつかもしれない
損得勘定で色々なものを選んでいけばいいかもしれないが 下手すれば損得勘定で全てが壊れていってしまう事もあるかもしれない
「損得勘定」 現代社会はそんな事をしてでも生きていかなければならない
汚い世の中になったもんだ
第三十九の詩
朝顔の花
夏の終わりが近づいたある朝
私は庭に出て 一つの大きな鮮やかな紫の朝顔が きらりと輝いて咲いていた
不満だらけに生きてきた僕にとっては 何とも思わなかった
朝顔さんよ 僕に何か言ってくれよ いつも眉間にしわを寄せて 口をへの字にして生きている僕を慰めてくれよ
ただパッと 鮮やかに咲いているだけの朝顔さんよ
イライラしているんだから 僕の心をスッキリさせてくれよ
朝顔さんよ あんたの綺麗な紫の花びらは 綺麗だけど 僕を慰める事は出来ないんだよ
第四十の詩
秋の日の苦しみ
秋が近づいてきた 空気が涼しくなり 鈴虫の美しい歌声がこの大地に響かせている
しかし人々は秋が近づいて 色々な事をやろうと思っている反面 ある恐怖が近づいているのも事実だ
それは食欲だ
食欲が増す秋は嬉しいと同時に その欲望に負けて健康を損なう事もあるからだ
食欲は色々な欲望と同じく その欲に溺れれば人は堕落していってしまうからだ
人々は欲望を押さえるのに必死だ
欲望を抑えきれず 人々は恐ろしい考えを持ってしまうのだ
食欲 肉欲 私欲 大欲 知識欲 無欲 愛欲
そんな言葉に人々は恐れを抱いている
いつか自分の中の欲望を抑えきれずに 爆発してすべてを失う怖さに
そんな澄み切った秋の日に 人々は食欲を抑えているのだ
第四十一の詩
小麦色の肌のあたし
今の世の中の美肌は雪の様な真っ白い肌が美しい そんなせまっ苦しい考えが美しいなんて くだらない
まあ肌が白い方がテレビ映えもするのかもしれないし 男受けの良い肌かもしれない
しかしあたしの肌は太陽に照りつけられて 焼かれたような小麦色の肌よ
シミが出来そうだとか 男受け悪いとか 美に対する意識を持っていないとか
皆からひどい事ばかり言われるんだから
でも私はそんな事言われても 気にしないんだからね
あたしは一度も自分の事卑しいと思った事はないのよ
他人の事をバカにするような人が卑しい人だって思っているんだから
小麦色の肌だって いいところはあるんだから
もう少し考えを広げた方が良いんじゃないの?
雪の様な真っ白い肌が美しいなんて いつかは終わってしまうかもしれないのよ
そんなせまっ苦しい考え いつまで持っているつもりなの?
小麦色の肌だっていい所があるって
第四十二の詩
逃げようなんて言っていいの?
逃げようっていう言葉ある
けど 逃げる前に向き合わなければならないこともあるんじゃないの?
それは今まで避けてきたこと もう一度向き合うことを
あなたは今まで避けていた者と もう一度向き合う事じゃないの?
あなたはその人を恨み続けてきたけど その人だって本当はあなたと一緒にいたかったことがあるんじゃないの?
あなたはそれから逃げるためにこの世の理不尽な部分と戦ってきたけど
あなたが戦うべき相手は 今まで避けてきた者ともう一度向き合う事じゃなかったの?
その人はただの不器用なだけ あなたも不器用
でもお互いの本心を打ち明ければ あなたの心の中の鉄の門が開けられるかもしれないよ?
その人はあなたを大事に思っている 不器用だからあなたを傷つけてしまった
人は器用じゃない 逃げたくなる時もある
でも逃げてはいけない時もある
それは今まで避けてきた者ともう一度向き合う事じゃないの?
逃げようなんて言っていいの?
そんな言葉はいつかは自分も周りの人を 大きな傷を負うことになってしまうのだから
第四十三の詩
色々な塗り絵
この世にはいろいろな塗り絵の本が売っている
大人も子供もみんな楽しく好きな色を塗っている
一つの線画にそれぞれ好きな色を塗って 色々な世界が見えてくるのだ
色を決めて塗らなくていい 仕事通りの絵とは違うのだから
みんな好きな色を塗って 楽しんでいればいい
みんなが一つの線画にどんな色が楽しいのかな? この色が好きだから塗ろう
この色が綺麗 灰色で塗っても楽しい みんなの言うとおりにしなくていい
塗り絵の世界は 面白い みんな違う色彩がある
どんな塗り方でもいい それが塗り絵の世界
第四十四の詩
ススキの草原
秋になると柔らかなススキの草原が秋の世界を 優しくささやいてくれる
柔らかな風と 羽毛のような穂が優しく やさしく ささやいてくれる
ススキの草原は 誰が見ても 心が和む そんな不思議な世界だ
このススキの草原を作ってくれた人は どんなに素晴らしい人なのだろうか?
羽毛のような穂は ふんわりと風になびいている
辺り一面がキラキラと光っている この光景を失くしたくない
こんな心が和むところを壊して 新しい街を作ろうなんて おかしいよ
ススキの草原 秋の世界には必要なものだ
懐かしい気持ちにさせてくれる 大事な所なのだから
第四十五の詩
綺麗な猫とそうでない猫
俺の家の庭に二匹の猫が毎日の様にやってくる
白絹の様に真っ白で金色の目が綺麗な猫 もう一匹は薄汚れた灰色でタヌキみたいな顔の猫だった
俺はそんな二匹の猫に ご飯に味噌汁をかけたものをあげて猫たちを喜ばせていた
綺麗な猫の方はいつも俺の汚い足にすり寄って来て ニャーンと可愛い声で甘えてくる
そうでない猫の方はご飯に味噌汁をかけたものをとにかく ガツガツと周りなんかどうでもいい感じで食べていた
俺はそんな二匹をいつも どんぐりのような目で見ていた
ある日突然 綺麗な猫の方が幽霊の様にいなくなった
そうでない猫の方はいつも通りに来ていた
そしていつも通りに ご飯に味噌汁をかけたものをガツガツと食べていた
綺麗な猫の方は 甘えてきて俺の好みの猫だった
そうでない猫の方は いつもご飯を食べに来るだけで ニャーンと 可愛い声で甘えるようなことはなかった
可愛い声を出して 人に気に入れられようとしていたんだな あの綺麗な猫の方は
そうでない猫の方は 甘えてはこなかったが 媚を売ってまで人に気に入られようとはしない猫なんだな
綺麗な猫の方は来なくなってだいぶ経つけど そうでない猫の方は毎日の様に
ご飯に味噌汁をかけたものを 周りを気にせず ガツガツと食べている
俺はその猫を とても愛おしく感じている
第四十六の詩
君が駆けてきた夢の道
君は夢のために学校を捨てた
学校を捨てたことに後悔はしなかった
僕は君との別れに涙がこぼれた
でも君は笑顔で僕を抱きしめてくれた 「僕は必ず夢をかなえるから!」と
僕も君のために 夢を一つ見つけた それは 弱い人達を偏見から守り その人達に夢を見つけ それを一緒に叶える様に手助けをすることを
学歴が高いだけでは 夢は叶える事は出来ない
学校を捨てても 夢は叶えられる
君はその夢を実現できたから
僕もその人たちの為に 今日もその人たちの夢の手助けをしている
第四十七の詩
ポーラスター
ポーラスター 永遠の輝き 私はその輝きに憧れている
でも私にはその輝きには届かない
でもある人は そんな私にこう言った
「人にはそれぞれ違う輝きがあるんだよ その輝きにはみんなポーラスターの様に輝いているんだよ」
そうか 人は人 輝きはみんな違う
私は私の輝き ポーラスターだと思えばいい
第四十八の詩
誰もいない我が家
今日も仕事が終わり 広い一軒家に帰ってきた
でもその広い一軒家には誰も俺の帰りを待ってくれる人はいない
かつては 父母 兄弟 甥っ子や姪っ子 たくさんのお手伝いさんがにぎやかにしていた我が家
でも今もう誰もいない 俺一人だけ
これから広い一軒家に俺みたいな人が暮らしているような
孤独な世の中になるんだろうな
第四十九の詩
木彫りのクマ
私の古い家に 小さな木彫りのクマがある
高級品ではないけど どうしてだか この古い家にある
この木彫りのクマは 細かく作っている 怒っている感じの顔のつくり
逞しい体つき 小さな鮭を必死に獲ろうとする 躍動感
いつも目にするけど なんだかよく出来ているなあと しみじみと思ってしまう
現実のクマは 大変だ 住むところがどんどんなくなっているから
第五十の詩
昼顔
昼顔の花は 真昼の空を艶やかに彩る 危険な香りも立ち込めている
ごく普通に暮らす女達は そんな昼顔の艶やかな美しさに 酔いしれている
昼顔の花 そんな危険な美しい花に引き寄せられる女達
その花の甘い罠にはまっていく ごく普通の女達
今日も真昼の空に艶やかに彩る
第一の詩
私だって生きる価値はある
私は醜い
だからみんなからいじめられた
しかし 私だって命はある
生きる価値はあるんだそれなのにみんなは私をバカにする
いじめる人達の方がどれほど醜いのか分かって無いんだ
いじめる人の心はみんな腐っている顔は綺麗なのにね
私は確かに醜い
でも生きる価値はあるみんなそうなんだ
いくら顔が綺麗でも心が醜ければ生きる価値は無いんだ
人はみんな顔が違うそれでいいんだ
綺麗でいる必要はない心が綺麗でいればいいんだ
みんなの心が綺麗になれる世の中ならこの世は永遠の平和がやってこれるから
第二の詩
お金の怖さ
お金は何でも買える
でも、買えなかったものもある
それは心だ
美しいお姫様に高価な宝石や綺麗なドレス 広大なお城を何でも捧げた
しかし その美しいお姫様は一切喜ばなかった
美しいお姫様は大きな国のお姫様だが いつも孤独だった
誰からも愛されず いつも一人で泣いていた孤独なお姫様だった
だからどんなに高価なものを貰っても笑顔を見せる事はなかった
お金は何のためにあるんだ?
何でお金という物を作ったんだ?
僕はお金を稼ぐために何でもした
美しいお姫様を喜ばせるために僕はお金を稼いだ
何でもあげたのに何にも喜んでくれないんだ?
お姫様が欲しかったのはただ一つ心から愛してくれる人だった
僕はそれが分からなかった
僕は名誉を手に入れても愛しいお姫様の心を手に入れる事は出来なかった
お金という物は買える物があっても買えないものがあるという事を僕は初めて思い知らされた
僕は永遠にその苦しみを味わななければいけないんだ
第三の詩
本を読ませてほしい
私の国はとても貧しい国です
私の家はボロボロの家で小さな畑で野菜を育てて生活しています
お金も少ししか持っていません
私の家には一冊も本を持っていません
家が貧乏で本が買えません
近くに図書館すらありません
みんな文字を読むこともできませんだから畑で野菜を育てて生活する事しかできません
ただ一回だけ本を読みました
私が小さい時に友達から一冊の絵本を貰いました
それはキラキラした色遣いで大きなお花が描かれている絵本でした
ひまわり、さくら、ばらという言葉を覚えました
ひらがなしか分からなかったけどとても楽しく読めました
私はその絵本を大事にしていました
でもお父さんがたった一杯のお酒の為に大事な絵本を売ってお金にしてしまいました
私は泣きました
大声を上げて泣きました
でも、その声を聞いてくれる人は誰もいませんでした
ほかの国はたくさん本を持っているのに私の国だけ本がないのはおかしいです
みんな本を読んで楽しく生きていきたいのに何で本を読むことを許してくれないの?
私にとって本は命の次に大事なものです
それを取りあげるなんて許せなかったのです
この世に本がなくなったら何も出来なくなってしまいます
夢を見ることもできません
少しでもいいから本を読ませてください
これが私の望みです
第四の詩
青い空を見せて下さい
僕は青い空を見たことがありません
僕はずっと部屋に閉じ込められていて、外を出たことがありません
青い空はテレビでしか見たことがありません
僕の部屋は真っ暗でテレビだけしか置いていません
部屋の中はゴミだらけです
僕以外の人間にあったのはテレビの中だけです
テレビに出ている人たちは青い空の下で楽しそうに走り回っていて、
その人たちの顔は輝く笑顔でいっぱいでした
でも僕は一度も笑った事がありません
どうしてかというと、僕は笑い方を知らないからです
両親は僕をしばりつけるのです
両親の顔はまるで毒蛇の様な顔です
僕が外に出ていってしまうのが怖くて、僕を部屋の中に閉じ込めるのです
僕が青い空を見るのが怖いのかな
そんなに僕を離したくないのかな
両親は僕に捨てられるのが怖いからだね
面倒を見てくれる人がいなくなってしまうからね
子供はお人形さんじゃないよ
僕にも自由に生きる権利はあるんだよ
僕はいろんな所に行っていろんな人たちを友達になりたいんだよ
両親はそんな自由な心を持った人と会った事がないから、その生き方が知らないんだ
僕に青い空を見せて欲しい
それが僕の願いです
第五の詩
私をなぐさめないで
私が落ち込んでいる時 友達が大丈夫だよと言った
大丈夫って良く分からない
何で友達は私の気持ちが分からないくせに そんな事が言えるの?
だまし言葉を言えばいいってもんじゃないよ
いつも一緒にいてくれるのはとても嬉しい
でも、私が大切にしているものを奪って笑顔で大丈夫とか言えるの?
あなたは分かっていないわ
私がどれほど大切にしていたのか、愛し合った思い出を簡単に壊されて私は地獄に落ちてしまうくらい落ち込んでいた
なぐさめるのは人を騙すことよ
笑顔で大丈夫とか言って あなたは大切なものを平気で奪った
そんなひどい事をして 笑顔でいられるなんておかしいわ
大切なものを奪う事は地獄に落ちる運命なのよ
あなたは今は幸せにいられるけどいつかは地獄の日々がやってくるわ
あなたは妖婦よ
それも歴史に残る妖婦よ
笑っていられるのは今のうちよ
そのうち笑えなくなるけどね
第六の詩
何で恋愛しないの
「私、恋愛しないから だって仕事と恋愛している 恋愛ってめんどうくさいわ」
美人で優しくて、仕事もできる女の人がそんな事を言った
何であなたは人を愛そうとしないの?
そんな言葉はたくさんの友達から何度も 何度も聞かされた
恋愛ってそんなに面倒くさいの?
愛は色々な事が起きる
大変な事も起きる
でも、楽しんで恋愛すればどんな事も乗り越えられる
今の人は、恋愛の楽しさを知らないから
怖がっているからいけない
恋愛をすれば心も体もきれいになれるのに 仕事も楽しくなれるきっかけになれるのにどうして怖がるの?
身も心もぶつかり合うのが怖いって言ってはいけないそんな事言っては何も出来なくなってしまうよ
どんな人でもその人の魅力を知れば その人の為に頑張っていけるのに身も心もぶつけ合うことが出来ないの?
今の世の中はリアルな恋愛がなくなっていく
私はそんな世の中になるのが怖い
愛のない世の中は世界が滅びてしまう
だから、みんな少しでも恋愛しようよ
そうすればみんな心も体ももっと綺麗になれるよ
怖がらないで身も心も委ねてみようよ
第七の詩
捨てられない人たち
私はモノをためる人なんて嫌い
嫌な思い出を捨てられない人も嫌い
過去の栄光を捨てられない人も嫌い
昔の恋人を捨てられない人も嫌い
ゴミなのにお金になるから捨てられない人も嫌い
他人ってなんで捨てることが出来ないの?
そんなに過去にしがみつきたいの?
過去の方が楽しいから?
今がつまらないから 楽しかったもの全部にしがみつきたいの?
そんな事はない
過去にしがみついていたら 何にもできなくなるよ
未来を想像すればいい
暗い未来ではないって思えばいい
その一歩を踏み出せば楽しく生きていられる
過去を手放せば良い事がたくさんあるから、全て捨ててしまえばいいんだよ
そうすれば暗い心に光が差し込んでくるから
思い切って過去のものを全て捨ててみよう
さあ、始めてみよう
第八の詩
デトックスしようよ
何であなたは、ムスッとしているの?
なんでいつも言いたい事を言えないの?
あなたの心には毒がたまっていて、楽しくいられないんだよ
嫌だって言えば心の中の毒が出てスッキリするよ
私だって心の中に毒がたまっているよ
でも、デトックスの為に思い切って言っているからスッキリしているんだよ
みんな毒がたまっているんだよ
だから、みんなで楽しい事をして心をデトックスしているんだよ
あなたは笑顔になれればみんな幸せになれるんだよ
本当の気持ちを言えばいいんだよ
辛い毒をデトックスして、すっきりしようよ
第九の詩
思い知らされました
自分の考えをほかの人に批判された
どうして?
僕はこれが正しいって言っているのになんで?
じゃあ、正しいってなんなの?
人はそれぞれ考え方は違うのに何で話し合おうとしないの?
みんなで考えればいいのに、何でそういう事をやろうとしないの?
みんな自分の事が大好きなんだね
他人の考えなんか興味がないんだね
誰か、話し合おうっていう人が出てくれることを僕は願っています
第十の詩
兄弟はめんどうくさい
私の友達は一人っ子です
私は大家族で育っていて 友達は核家族です
友達が言いました。一人っ子の方がいいって
兄弟がいるとめんどうくさいって言いました
どうしてなの?
両親からとられるのがくやしいから?
自分より優れていたら 嫌になってしまうから?
そんな事はない
ケンカもするけど 笑いあえることが出来る
私は友達に言いたい
兄弟がいると、お互いを高め合うことが出来るんだよ
色々な考えを見つけることが出来る
憎しみ合う事もあるけど、いつかはその憎しみが終わる時が来る
あなたはそれでもいいの?
第十一の詩
スランプというのなんで?
スランプって言葉あるけど、それに落ちてしまったからもう駄目だという人はそんな事言っていいの?
スランプというのは、新しい事をひらめかせるチャンスだっていうのを、置き換えればいいんだ
僕はそんな事を気にしない
だって新しい事をひらめかせるチャンスがやってくるんだよ
僕はスランプという言葉はネガティブな言葉ではないと思っている
言い方を変えればポジティブな言葉にもなれるんだ
それでいいじゃないか
落ち込んだ時にスランプっていうのをもうやめようよ
僕は落ち込まないように生きていけるのだから
第十二の詩
死んだ人は帰ってこない
私の祖父が亡くなった
私も家族も友達もみんな悲しみに暮れていた
もう大好きな祖父に会えない
でも、死んだ人は帰ってこない
それが真実だ
祖父はどんな苦しみの中に生きていても 愛する人を手に入れたくさんの家族を作った
お互いの心の内を偽らずに話せる友達もたくさん作った
私はそんなおおらかな祖父が大好きだ
祖父は幸せな人生を歩んで行けた
だから、笑顔で見送っていこう
祖父はそうしてもらいたいのだから
大好きな祖父は笑顔であの世に行けるのだから……
第十三の詩
猫背で良いの?
私のきょうだいは昔から猫背でした
勉強するときも 食事するとき、街を出て歩けばずっと猫背で歩いていました
なんできょうだいは猫背でいられるのだろうか?
今のトレンドなの?
猫背で歩いていたら 広い視野でモノを見ることが出来なくなるよ
好きな人が出来てもそれじゃあ 好きな人を見つめる事も出来なくなるよ
私は背筋をピンっとしていかないと 腰が痛くなってしまいます
だから少しは 背筋をピンっと伸ばしてやってみようよ
そうしたら人生楽しくなれるよ
猫背より背筋をピンっとしてた方がいいんじゃないの?
第十四の詩
ゲーマーは素晴らしいの?
あるゲーマーは世界一有名なゲーマーとして生きていました
しかし彼女は孤独でした
それはゲームの中でしかコミュニケーションをとることが出来ませんでした
リアルな世界では友達が一人もいませんでした
彼女はゲームの中でしか自分をさらけ出すことが出来ませんでした
リアルな世界では自分をさらけ出せないのがとても辛いのです
だから彼女はゲームの中に生きていかなければなりませんでした
世界一有名なゲーマーとして名を馳せていても本当は孤独な彼女でした
彼女の本当の心はリアルな世界で友達が欲しいのです
ゲームから離れて生きていきたいのです
ゲーマーは凄いかもしれないけど 本当はすごく孤独な人生を歩むことしかできない職業なのです
ゲーマーは素晴らしいの?
彼女の心はそうつぶやいていました
第十五の詩
明月
明るい月が僕を照らしている
寒い冬の夜に僕を照らしてくれている
変わらない毎日に嫌気をさして 僕の心はすっかり闇に落ちていた
でも久々に明月の日に海に行ってきた
その日の海は 凍えるような寒さと誰一人もいないそんな世界に
ぽっかりと浮かぶ明るい月があたたかく闇に落ちていた自分を優しく照らしてくれた
僕はその明るい月を見て懐かしい風景を思い出した
みんなでワイワイ夜遅くまで遊んでいた僕の故郷の海
あの頃は大きな夢をみんなで語り合い 熱い想いを心から言えた
他人と心と肌を触れ合うことを何よりも楽しめた そんな時代だった
でも今は そんな触れ合いが少なくなってしまった
僕は触れ合うことが好きだった でも今の世界は触れ合うことの大切さを失っている
温かい世界がどんどんなくなっている
僕たちにもう一度触れ合うことの大切さを教えて欲しい
そんな明るい月に僕はその思いに馳せていた
久々に見た明月の夜は闇に落ちていた僕にあたたかく照らしている
僕は誰もいない海に一人 ずっと明月を見つめていた
第十六の詩
仮面をかぶって生きていくしかない
私は真面目で仕事もできてみんなから慕われるそんな優等生だった
でも本当は 真面目でもないしわがままを言いたいと思っている
私の本当の素顔は人をねたみ 出世の為に周りの人を貶める為に
汚い手段をたくさん使ってきた
私は黒く染まったドブ川の様な女だ
みんなは私の本当の姿など誰も知らないのだ
私の仮面が取れたときはみんなどんな顔をするのだろうか
みんな私の事を化け物にあったような顔をしてみるのだろうか
そしてみんなから化け物として扱われるのだろうか
いいえ 私はそんな事を気にしないでやっていけるわ
だって私は 黒く染まったドブ川の様な女なのよ
みんなドブ川の様な私をゲラゲラと笑えばいいのよ
私の素顔はもう分かっているのだから
第十七の詩
砂漠の様な学校
学校は誰もが憧れる楽園のようなものだと 誰かが言った
私はそれを夢見て学校に入った
しかし その夢は脆くも崩れ去った
その学校はテストで満点を取るために教師に媚を売り 教師と偽りの恋をし
その偽りの恋でテストで満点を取った
友達と一緒にトイレに行くのは 一人では行ってはいけないという世にも恐ろしい学校の掟があるからだ
私の学校は誰もが憧れる様な学校ではなく 灼熱地獄と極寒の夜が入り混じったカラカラと乾ききった 砂漠のような学校だった
学校というものは何のために作ったのか
ドロドロとした世界をつくるために生まれたのか
みんなで楽しく学び みんなと楽しく遊び そして大きな夢を語り合う所をつくりたいのではないのか
どうして派閥を作り 学校という楽園で醜い争いを繰り広げなければならないのか
そんな砂漠の様な世界にして教育を行うという 何百年も続けていいのだろうか
そんな砂漠の様な世界をあってはいけないという 間違いを人々はいまだに気付いていない
気づいたころはもう本当の砂漠の様な世界になっている
私はそんなくだらない掟をつくってまで学校は素晴らしいという偽りの楽園を作る必要はないと 私はいつかみんなの前で言いたい
しかしそれを言わせてくれる人は一人もいないと思う
なぜなら この世は赤信号みんなで渡ればいいというくだらない掟があるからだ
媚びる時もみんな一緒 不正を行うのもみんな一緒 誰かをいじめる時もみんな一緒
そんな砂漠の様な学校をつくっている 世にも恐ろしい掟がある限り
第十八の詩
心がこもっていない絵
ある公募展でグランプリを取った作品があった
最新の画材で様々な技法を使いこなし キラキラ光る色彩と形の狂いのないデッサン力で評価され 満場一致で歴代のグランプリを超えるグランプリを取った
しかしこの絵を見たお客さんが「この絵は綺麗な絵だけど 心がこもってないね」と冷たく評価した
どうしてなの? 私はその人に尋ねてみた するとその人は鋭い事を言った
「この絵はキラキラ光る色彩と形の狂いのないデッサン 最新の画材で様々な技法を使いこなして審査員はこの絵を評価したけど僕はこの絵を落選させるよ」
そんな事はありませんよ 他はもっとひどい絵で入選だってあるよって言ったらその人は
「この絵は最新の画材で様々な技法を使いこなしました 色彩が綺麗です デッサンが狂ってないからってグランプリ獲れるとは限らないよ たとえ下手でも何か光っているのがあれば評価される時だってあるんだよ この絵はそんな事が分かってないんだ この絵は心が入ってない 完璧に見えて肝心の心が入ってないんだ」
なるほど その人は完璧であっても評価はされないっていうものがあるんだという言葉に私は心に大きな稲妻が走った
私は綺麗なものには目にない性格だ でも今日の出会いによって私の心に大きな変化があった
それは綺麗なものには心というものがない 毒というものがない そして本当の魅力というものが入っていない それがこの世の流行かもしれない
私はそんな絵の世界に興味というものがだんだん薄れていった
心のこもった絵 どこにあるんだ
第十九の詩
紅い空の真実
私と彼が初めて見た大きな山の上にある紅い山
それは紅い染め物のように美しく私と彼の恋をあたたかく見つめているかのようだった
私はその美しい空を見て大きく笑っているのに彼はなぜかメソメソしてて私はそんな彼を一発頬を殴った
彼は何故泣いているのかと怒鳴ったら彼は涙を流しながらこうつぶやいた
「僕はあの空が怖いんだ」
どうしてこの美しい空が怖いの?と私は口をとがらせて言った
すると彼は「あの空は誰かを連れ去っていくんだよ 僕の友達もあの紅い空の日に行方不明になってしまったんだ」
私はゾッとした あの紅い空の日私達は小学生だった
彼とその友達と一緒に神社で遊んでいた 帰ろうと思った時友達は ふらっと何処かへ消えていってしまった
私達は友達を必死に探した でもどこにもいなかった
友達はあの紅い空に連れて行かれたのか? こんなに美しい紅い空がこんな事をするのか? 私達は悪い事でもしたのか?
そんな考えがグルグルと回っていた
あの紅い空は誰かを連れていく そんな怖い話があるのかもしれない
友達はいまだに帰ってこなかった……
第二十の詩
魚の目
私はよく魚を買って食べる
その魚をさばくとき いつも思うのは魚の目がなぜか死んだような目をしているのはなぜだろう いつも不思議に思っていた
魚が広い海で泳いでいる時はキラキラと光った目で泳いでいるのだろうか?
私はそんな疑問が幼い頃から思っていて いまだに解決できない
そんな事は誰にも分からない 魚だけが知っているかもしれない
魚さん あなたは生きている時はどんな目をして生きていたのですか?
教えて欲しい 私にだけ
世界の中でも明らかにならない深い深い謎だ
魚さん 今日はどんな気持ちの目をしているの? 楽しいの? それとも悲しいの? 捕まえられると死にたくなるの?
教えて欲しい 私にだけ
第二十一の詩
枯れた花に水をやる
女は花だ 誰かに愛される前は閉ざされたつぼみだ
そんなつぼみに水をやらなければ つぼみはたちまち枯れてしまう
誰かこのつぼみに水をやって下さい 私をめぐんでください
そうでないと女は花を咲かせません
誰かに愛されないと生きていけないのです
お願いです 私に水をあげて下さい そうでないと愛も夢も花開かないのです
私は永遠に閉ざされたつぼみのまま 一生を終える事になります
女は花だ しかしほとんどの女は 誰にも水をあげられず つぼみのまま
一生を終えるのである
そんな悲しい花たちである
第二十二の詩
僕はオタクだ
僕はオタクだ それも小さいころからオタクだ
アニメや漫画 ゲームも好きなオタクです
みんなからオタクだから嫌だとか言われているけど 僕は全く気にしない
オタクでも 現実の女と結婚して子供もいる人もいる
オタク文化を通じて 世界の人たちと仲良くしている人たちもいる
オタクは何が悪いんだ? 気持ち悪いから? くだらない事にお金をかけているから? そんな事はない
オタクでも健康オタクや スポーツオタクとかオーガニックオタクとかいろんな種類のオタクがいるんだよ
オタクは悪い事ではない いろんなオタクがいるからこの世は楽しくなるんだ
それでもオタクを偏見しますか?
第二十三の詩
そんなにダイヤモンドの指輪が欲しいの?
女の子の憧れの一つ それは愛する人からダイヤモンドの指輪をプレゼントだ
ダイヤモンドの指輪は確かにきれいだ でもそんなものを貰って何が嬉しいのだろうか?
今の男の子は ダイヤモンドの指輪を買えるほどのお金を持っていないのが現実だ
何で女の子はダイヤモンドの指輪をそんなに貰いたいのだろうか?
愛の証として欲しいのか それともみんなに見せびらかしたいのだろうか
男の子はどんな気持ちで彼女のおねだりを聞いているのだろうか
彼女をつなぎとめたいのか それとも自分がすごいってところを見せつけたいのだろうか
私には全く分からない そんな男と女の心って謎が多すぎる
ただ一言言いたい
ダイヤモンドの指輪を持っていても必ず幸せにはなれないことを頭に入れて欲しい
愛というものはダイヤモンドの指輪で愛し合えるものではない
愛は複雑な世界で構築されている まるで迷路のような世界に入り込んでやっていくしかないのだ
それでも愛する人から ダイヤモンドの指輪をくれることを望みますか?
第二十四の詩
氷の王
ある国の王は冷静で聡明な性格で さまざまな功績を持った素晴らしい王がいました
しかし 冷静で聡明すぎる所がかえって近寄りがたい所があった
その王は「氷の王」という異名を持っていました
体が震えるくらいの美しさと驚くほどの賢さで 氷の様に感じていたのだろうか
しかしその氷の王には 冷たさの中に熱いものがあった
それは誰かを愛し そのために命がけでも守ろうとする強い心を持っていた
その氷の王は炎のように熱い心を持っていたから その強さにかえって人々を近づけさせない冷たさがあったのだろう
氷の王 本当は「炎の王」と呼んでもいいのではないのだろうか?
人は炎の様な人を好まないのかもしれない こんな世の中は氷の様に生きているものが好んでいるのかもしれない
炎は危険なものかもしれない しかし本当は炎のように熱いものが必要だという事が分かる時が来るのはいつになるのか分からない……
第二十五の詩
雨になると鼻が詰まる
私は雨になるといつも鼻が詰まってしまう
どうしてなんだろう? いつも鼻が詰まる時に思ってしまう
晴れた日はいつもスッキリするのに 雨の日は何で憂鬱になってしまうのだろうか?
そんな疑問を誰も答えてくれないのだ そんな憂鬱な日をすごさなければならないんだ?
誰か教えて欲しい 私は鼻で息を吸うことが出来なくなってしまう
深呼吸する事も出来なくなってしまう
口でフーフーしてやっていかなければいけなくなってしまう
誰か助けて欲しい……
医者もその疑問には「わかりません」の一点張りだ
私の鼻はピノキオみたいな変な魔法でもかかっているのだろうか?
そのうち鼻が長くなってしまうのだろうか?
そんな日々を過ごさなければいけないのだろうか?
私の息の根を止めたい者の企みなのか?
私は何もしていない 人を蹴落とすようなことをしていないし何でこんな目に合わなければいけないんだ?
雨の日がまたやってくる シトシトとしずくの音に私の心と鼻が憂鬱の日になってしまう
また私の鼻が詰まってしまう
第二十六の詩
硝子の声
硝子の窓がパリンッと割れた
突然の鳴き声に 私達は驚いた
何も悪い所がないのに 突然パリンッと割れた
何があったんだ? 私達はおそるおそる割れた硝子の窓の方に近づいた
そこにはたぬきのような猫がヌゥッと現れ そのたぬきのような猫がのっそり のっそりと歩いていった
そのたぬきのような猫が歩いた後に鮮やかな赤い色をしていた
なんだ? と思いおそるおそる赤い色の足跡のにおいを嗅いでみた
私達はびっくりした その匂いは鉄のにおいがしていた
その足跡の行方を私達は知ろうか 知らないふりしてここから出ようと怯えながら話した
硝子の声の正体は誰かの悲鳴かもしれない
その謎を知っているのはヌゥッと私達の前にやってきたたぬきのような猫がその硝子の声の真実を知っている
たぬきのような猫はなにか恐ろしい真実を知っている しかしそれを語ろうとしない
第二十七の詩
私のペンの秘密
私のペンは10年間使っている赤いシャーペンは 私の宝物である
その赤いシャーペンは文房具屋さんで買った ごく普通のシャーペンである
値段は300円 形はごくシンプルで飾りっ気のないシャーペンである
みんなはなんでそんな普通のシャーペンなんかで満足しているの? とよく言われる
私はそんな事を言われても分からない でもこれだけは言える
「ただ気に入っているだけ」と 言える
高級品じゃないけど私はこの赤いシャーペンを気にいっている
あなた達にどんな事言われても私は気にしないわ
私はこの普通のシャーペンを気に入っている
高級品よりも手になじむものを使っていればいいのだ
私はこの赤いシャーペンをずっと使っていく
10年 30年 100年後も
第二十八の詩
人は翼を失った
人は元々天使だった
広い 広い空を楽しそうに飛び回る そんな楽しい日々を送っていた
しかしある日天使たちは突然 空を飛ぶことをやめてしまった
広い 広い空を飛びまわる方が楽しいのにどうして狭い 狭い地上に降り立たなければいけないのか
天使たちの考えに生き物たちは疑問に思った
こんな事は誰が決めたんだ 地上の世界など黒く染まったつまらない世界なのにこんな選択をしたんだ
天使たちははじめから決めていた
黒く染まった狭い世界で生きていかなければならないんだと 地に降り立って生きていくと
空に飛びまわるのは楽だけど それでは進歩というものがなくなってしまう
だから私達は進歩するために地上に降りて生きていく この世は楽をして生きていけないからだ
生き物たちは大きな目からポロポロと涙がこぼれた
あの者たちは自立している
苦労してでも生きてこの世の進歩の為に地に降り立ったのだ
天使たちは自ら翼を捨てた
天使たちは翼を捨て人間になった
そして私達が生まれた
私達は元々翼があった
しかし地上の進歩の為にその翼を捨てた
そんな話を誰も信じる者がいなくなった
第二十九の詩
友達のヘアスタイル
私の友達はいつも奇抜なヘアスタイルをしている
髪を黄緑に染めたり 重そうなヘアアクセサリーをジャラジャラと髪に着けたり そして大きな赤いバラの花をドンッと頭の上に飾って町を歩いている
町の人たちは奇抜なヘアスタイルの友達を見てびっくりしている
友達はそんな街の人たちに見られてフフンッとすました顔をしている
隣にいる私はいつも友達のヘアスタイルと見比べると黒髪のお下げの地味な感じの私はどうすればいいのか分からない
友達は人の視線を全く気にしないのだ 私は人の視線を気にしてしまう
友達は自分に自信を持っている おとなし屋の恥ずかしがり屋の私をどう思っているのだろうか
友達は私と一緒にいるのはなぜなんだろう 地味な私を引き立て役として一緒にいてもらいたいのだろうか
友達は奇抜なヘアスタイルをしているのはそのせいなのか 注目してもらいたいからそうしているのだろうか
髪を黄緑に染めたり 巻き髪にしたり重そうなヘアアクセサリーをつけているのはなぜなんだと 私は思い切って聞いてみた
すると友達はしょんぼりとした顔で私の方に向けた
「私 本当はおとなし屋の恥ずかしがり屋なのよ」
私は驚いた まさか友達の本当の姿が分かってしまった
「私のヘアスタイルが派手なのはおとなし屋の恥ずかしがり屋を隠すためにやっているのよ」と口元を手で隠しながら低い声で話した
「私は黒髪のお下げにしているのはあなたが派手すぎるからよ。それなのにあなたの方がおとなし屋の恥ずかしがり屋っておかしいね」
私は黒髪のお下げを触れながら 大きな声で笑った
友達も頭の大きなバラの飾りをゆっくりと取って 薄くなった頭のてっぺんを撫でながら大きな声で笑った
第三十の詩
シワシワの眉間
私の眉間に大きなしわがある ピシッと大きなしわがある
三十路の私だが 悩み多い人生を歩んだために眉間にしわが寄ってしまい
永遠に刻まれてしまった
でも しわ伸ばしをしても 何になるんだろう?
私はこの眉間の大きなしわが必要かもしれない
私は努力家だ 勉強も毎日していたし 労働条件悪い仕事場でも辛い事があっても毎日働いていた
だから毎日頑張っていたから いつの間にか眉間にしわが寄ってしまった
しわが刻まれたのは私が頑張っていた努力の証なのだろうか
私は友達にしわ伸ばしをした方がいいのでは と言われるが どうでもいい
私は今の働く男の感じのする顔は私にとっては におい立つものもあるし
なによりも努力して生きている男だっていう この眉間のしわが何よりの誇りだと思っている
この大きな眉間のしわは 私にとってはかけがえのない宝物である
大きな眉間のしわ ありがとう!
第三十一の詩
一日 四十八時間だったらいいのに
どうして一日は二十四時間しかないのだろうか 誰が決めたのだ
だってやりたい事がたくさんあるのに まだまだ足りない
仕事も恋もしたいし 誰かを助ける事もしたい 家で趣味に没頭する時間が欲しい
やりたい事は数えきれないほどある でもなかなかできない
その望みを叶えてくれるものは誰もいない
ねぇ どうして一日は二十四時間しかないの 二十四時間だけじゃ足りないんだよ
こんな少ない時間じゃ 誰かが誰も知らないところで助けを求めて泣いているかもしれない
そんな助けを求めている声も 時間がないから助けられない そんな理由嫌だ
私は一日四十八時間が欲しい みんなそう思っている
やらなければいけないことを たくさんこなせるかもしれない
そうすればこの世はどんどん発展してくれる
誰かこの世に一日四十八時間をください そんな望みを叶えてよ
私のお願いは 誰にも叶えてくれそうもないなぁ
第三十二の詩
ある一枚のハガキ
私の手元に遠くなった兄弟の手紙が一枚だけある
昔は仲良かったが 今はもう会う事もなく その行方を知る事はなかった
私が何度かその兄弟に手紙を送ったが 一度も返事を返してくれることはなかった
私は遠い海の向こうに行き その地で楽しく生きている
でも兄弟は 私が遠い海の向こうに行くのを最後まで許してくれなかった
兄弟は私にそばに欲しいと何度も頭を下げて涙をボロボロとこぼした
私は海の向こうで暮らしたいのに 兄弟は故郷で生きていたいと 考えが水と油だった
兄弟は故郷で一生を終えたいという願いと 私は色々な所を回って生きていたいと願いはどちらが正しいのだろうか?
私は遠い向こうにわたることを決めた しかし兄弟はずっと私を睨んでいた
そんな出発の朝が一番苦しかった
私は遠い海の向こうで楽しく暮らすことが出来た しかし兄弟は故郷がどんどんさびしい所になっていったという 噂がちらほら私の元に来た
私は兄弟が心配になって 何度も手紙を出した しかし返事を返してくれませんでした
故郷で一生を終える 誰もいなくなっていく そんな日が自分たちも分かっているはずだ
兄弟たちは頭を固くしてまで 故郷で一生を終えたいのだろうか?
私は兄弟の考えが 恐ろしく感じた そんな故郷に縛られて生きていきたいのだろうか
ある日私の所に一枚のはがきがやってきた ごく普通のハガキに鉛筆書きで書かれていた
そのクセ字の多い文章に身に覚えがある
兄弟の字だ
私はそのハガキの内容をじっと見た 「俺はあんたを許せない あんたは故郷を裏切った おかげで故郷は誰もいなくなった」
そのクセ字の多い文章は 兄弟は底知れぬ憎しみが湧き上がって書いていたのだろうか?
私はポロポロと涙がこぼれた 私は故郷を裏切ったのか?
私は色々な所を回って生活したいのにそんな事を許してくれないの?
私を故郷に縛り付けたいのだろうか?
そんな黒い渦が 私の心の中にグルグルと流れた
私は何度も兄弟に手紙を送った しかし一度も返事を返してくれなかった
兄弟は私を余程恨んでいるのが分かった 私は故郷に帰るべきだろうか?
兄弟に謝ればいいのだろうか?
そんな決断がいまだに出来ない 今日だった
第三十三の詩
お薬って何
私は小さいころから薬を飲んでいる
病名は言えないけど とにかく薬を飲まなければいけない
人から見ればごく普通の人です 普通に生活しています
でも人と違うのは 薬を飲み続けなければ命が危なくなってしまうからです
私は薬を飲む事をやめたい でもそれは出来ないとお医者さんに言われた
じゃあ私は このままでいいのかと言いたい でも私は意見を言えない性格だ
私はどこまで弱い人間なんだ 薬に頼らなければ生きていかなければいけないのか
誰か私に薬を飲むことをやめさせてほしい お願いです
私は普通に生きていきたい 薬飲むことが普通じゃないのです
お医者さんは薬を飲ませて 金儲けしたいと思っている
こんな汚い世の中を何とかしてほしい
第三十四の詩
初めて手のひらに太陽を透かして見た
太陽が輝く夏の空 僕はなぜかキラキラ輝く太陽に手のひらをかざした
よく見ると手のひらの端っこの方が赤くなった 手のひらの真ん中の方は黒褐色になっていた
血潮の意味は全く分からなかった あの歌はなぜそう書いてあるのかを
誰かが教えてくれれば今分かったかもしれない
化学でも分からない ネットで調べてみても分からない
そんな謎だった
実際にやってみて 僕はなぜキラキラ輝く太陽に手のひらをかざしたのだろうか?
その意味は僕にも分からない でもやってみたかったかもしれない そんな気持ちがずっと会ったからかもしれないのか
第三十五の詩
チャレンジできない男子たち
草食系男子 昔からあった言葉だ 今の流行言葉は絶食系男子という言葉だ
そんな何とか男子とか最近何かと作られている
草食 絶食 なんかやる気のない言葉に見える
昔の男はどんな事にもチャレンジする そんな男たちがたくさんいた
だからこの世が発展した 女達もそんな男たちに影響され どんな事にもチャレンジする気力がわいてくるのだ
しかし 今の草食 絶食 そんな男たちは女の心になびいてくるわけがない
女達は強い者を見て 自分もそういう人になりたいという目標を立てられるのだ
草食 絶食は 女達にはそんな人にはなりたくないと 思うからだ
どんな事にもチャレンジする男たちは今でも必要だ
しかし 草食 絶食は出世なんかできるはずがない
そんな事は分かっているはずだ
草食 絶食男子よ 大志を抱け 私はそう言いたい
第三十六の詩
私は干された
私は幸せな毎日を送っていた みんなから愛され 私もそんな人たちを愛していた
しかし ある日突然 私はみんなから愛された日々が桜の花がはらり はらりと散ったかのように消えてしまった
私は何をしたんだと何度もみんなに訴えた しかしみんなは
「あなたは本当は酷い人よ」
稲妻が落ちてくるほどの 深い 深い悲しみだった
私は 干されたのだ 私が皆に優しくすればその人たちにとっては恨みへと変わっていったのだ
皆は私の事を何とも思っていないのだ
この世は 愛憎で出来ているのだ 誰かを愛すればお互い愛し 憎しみ合う
そんな黒い感情で出来ているのだ
だから誰かを干すことなんて簡単にできるのだから
第三十七の詩
毒の家族たち
今流行りの言葉「毒母 毒兄弟」
そんな言葉が世の中に広まっている もしかしたら私の家族もそうかもしれないと 私の心にズキッととげが刺さったかのような そんなとげとげしい言葉だった
そんな言葉は 大昔からあったかもしれない
貧乏な家の娘が 生活のために醜い大金持ちの男と結婚させられる娘が親の言いなりになるしかなかった
大金持ちの息子が使用人の女と愛を叶えるために 親と縁を切ってまで愛を貫いたこともあったかもしれない
ある兄弟が 一人の女を巡って家族だけでなく周りの人々を殺してでも 一人の女を巡って争いを起こしたかもしれない
それを見ている 生き物たちはどう思っているのだろうか
人って醜いんだなと 呆れてみているのだろうか
もしかしたら 前世はこんな醜い者だったかもしれないと思っているのだろうか
人は毒を持っている
だから「毒母 毒兄弟」という醜い言葉も出てくるのだろうから
第三十八の詩
損得勘定ってどういうことなの?
「損得勘定」って言葉があるけど 私には何なのか良く分からない
人付き合いに必要なのか 仕事に必要なのか 愛に対して必要なのか
私には さっぱりわからない
計算高い方が有利なのかもしれないが
嫌われる要素のひとつかもしれない
損得勘定で色々なものを選んでいけばいいかもしれないが 下手すれば損得勘定で全てが壊れていってしまう事もあるかもしれない
「損得勘定」 現代社会はそんな事をしてでも生きていかなければならない
汚い世の中になったもんだ
第三十九の詩
朝顔の花
夏の終わりが近づいたある朝
私は庭に出て 一つの大きな鮮やかな紫の朝顔が きらりと輝いて咲いていた
不満だらけに生きてきた僕にとっては 何とも思わなかった
朝顔さんよ 僕に何か言ってくれよ いつも眉間にしわを寄せて 口をへの字にして生きている僕を慰めてくれよ
ただパッと 鮮やかに咲いているだけの朝顔さんよ
イライラしているんだから 僕の心をスッキリさせてくれよ
朝顔さんよ あんたの綺麗な紫の花びらは 綺麗だけど 僕を慰める事は出来ないんだよ
第四十の詩
秋の日の苦しみ
秋が近づいてきた 空気が涼しくなり 鈴虫の美しい歌声がこの大地に響かせている
しかし人々は秋が近づいて 色々な事をやろうと思っている反面 ある恐怖が近づいているのも事実だ
それは食欲だ
食欲が増す秋は嬉しいと同時に その欲望に負けて健康を損なう事もあるからだ
食欲は色々な欲望と同じく その欲に溺れれば人は堕落していってしまうからだ
人々は欲望を押さえるのに必死だ
欲望を抑えきれず 人々は恐ろしい考えを持ってしまうのだ
食欲 肉欲 私欲 大欲 知識欲 無欲 愛欲
そんな言葉に人々は恐れを抱いている
いつか自分の中の欲望を抑えきれずに 爆発してすべてを失う怖さに
そんな澄み切った秋の日に 人々は食欲を抑えているのだ
第四十一の詩
小麦色の肌のあたし
今の世の中の美肌は雪の様な真っ白い肌が美しい そんなせまっ苦しい考えが美しいなんて くだらない
まあ肌が白い方がテレビ映えもするのかもしれないし 男受けの良い肌かもしれない
しかしあたしの肌は太陽に照りつけられて 焼かれたような小麦色の肌よ
シミが出来そうだとか 男受け悪いとか 美に対する意識を持っていないとか
皆からひどい事ばかり言われるんだから
でも私はそんな事言われても 気にしないんだからね
あたしは一度も自分の事卑しいと思った事はないのよ
他人の事をバカにするような人が卑しい人だって思っているんだから
小麦色の肌だって いいところはあるんだから
もう少し考えを広げた方が良いんじゃないの?
雪の様な真っ白い肌が美しいなんて いつかは終わってしまうかもしれないのよ
そんなせまっ苦しい考え いつまで持っているつもりなの?
小麦色の肌だっていい所があるって
第四十二の詩
逃げようなんて言っていいの?
逃げようっていう言葉ある
けど 逃げる前に向き合わなければならないこともあるんじゃないの?
それは今まで避けてきたこと もう一度向き合うことを
あなたは今まで避けていた者と もう一度向き合う事じゃないの?
あなたはその人を恨み続けてきたけど その人だって本当はあなたと一緒にいたかったことがあるんじゃないの?
あなたはそれから逃げるためにこの世の理不尽な部分と戦ってきたけど
あなたが戦うべき相手は 今まで避けてきた者ともう一度向き合う事じゃなかったの?
その人はただの不器用なだけ あなたも不器用
でもお互いの本心を打ち明ければ あなたの心の中の鉄の門が開けられるかもしれないよ?
その人はあなたを大事に思っている 不器用だからあなたを傷つけてしまった
人は器用じゃない 逃げたくなる時もある
でも逃げてはいけない時もある
それは今まで避けてきた者ともう一度向き合う事じゃないの?
逃げようなんて言っていいの?
そんな言葉はいつかは自分も周りの人を 大きな傷を負うことになってしまうのだから
第四十三の詩
色々な塗り絵
この世にはいろいろな塗り絵の本が売っている
大人も子供もみんな楽しく好きな色を塗っている
一つの線画にそれぞれ好きな色を塗って 色々な世界が見えてくるのだ
色を決めて塗らなくていい 仕事通りの絵とは違うのだから
みんな好きな色を塗って 楽しんでいればいい
みんなが一つの線画にどんな色が楽しいのかな? この色が好きだから塗ろう
この色が綺麗 灰色で塗っても楽しい みんなの言うとおりにしなくていい
塗り絵の世界は 面白い みんな違う色彩がある
どんな塗り方でもいい それが塗り絵の世界
第四十四の詩
ススキの草原
秋になると柔らかなススキの草原が秋の世界を 優しくささやいてくれる
柔らかな風と 羽毛のような穂が優しく やさしく ささやいてくれる
ススキの草原は 誰が見ても 心が和む そんな不思議な世界だ
このススキの草原を作ってくれた人は どんなに素晴らしい人なのだろうか?
羽毛のような穂は ふんわりと風になびいている
辺り一面がキラキラと光っている この光景を失くしたくない
こんな心が和むところを壊して 新しい街を作ろうなんて おかしいよ
ススキの草原 秋の世界には必要なものだ
懐かしい気持ちにさせてくれる 大事な所なのだから
第四十五の詩
綺麗な猫とそうでない猫
俺の家の庭に二匹の猫が毎日の様にやってくる
白絹の様に真っ白で金色の目が綺麗な猫 もう一匹は薄汚れた灰色でタヌキみたいな顔の猫だった
俺はそんな二匹の猫に ご飯に味噌汁をかけたものをあげて猫たちを喜ばせていた
綺麗な猫の方はいつも俺の汚い足にすり寄って来て ニャーンと可愛い声で甘えてくる
そうでない猫の方はご飯に味噌汁をかけたものをとにかく ガツガツと周りなんかどうでもいい感じで食べていた
俺はそんな二匹をいつも どんぐりのような目で見ていた
ある日突然 綺麗な猫の方が幽霊の様にいなくなった
そうでない猫の方はいつも通りに来ていた
そしていつも通りに ご飯に味噌汁をかけたものをガツガツと食べていた
綺麗な猫の方は 甘えてきて俺の好みの猫だった
そうでない猫の方は いつもご飯を食べに来るだけで ニャーンと 可愛い声で甘えるようなことはなかった
可愛い声を出して 人に気に入れられようとしていたんだな あの綺麗な猫の方は
そうでない猫の方は 甘えてはこなかったが 媚を売ってまで人に気に入られようとはしない猫なんだな
綺麗な猫の方は来なくなってだいぶ経つけど そうでない猫の方は毎日の様に
ご飯に味噌汁をかけたものを 周りを気にせず ガツガツと食べている
俺はその猫を とても愛おしく感じている
第四十六の詩
君が駆けてきた夢の道
君は夢のために学校を捨てた
学校を捨てたことに後悔はしなかった
僕は君との別れに涙がこぼれた
でも君は笑顔で僕を抱きしめてくれた 「僕は必ず夢をかなえるから!」と
僕も君のために 夢を一つ見つけた それは 弱い人達を偏見から守り その人達に夢を見つけ それを一緒に叶える様に手助けをすることを
学歴が高いだけでは 夢は叶える事は出来ない
学校を捨てても 夢は叶えられる
君はその夢を実現できたから
僕もその人たちの為に 今日もその人たちの夢の手助けをしている
第四十七の詩
ポーラスター
ポーラスター 永遠の輝き 私はその輝きに憧れている
でも私にはその輝きには届かない
でもある人は そんな私にこう言った
「人にはそれぞれ違う輝きがあるんだよ その輝きにはみんなポーラスターの様に輝いているんだよ」
そうか 人は人 輝きはみんな違う
私は私の輝き ポーラスターだと思えばいい
第四十八の詩
誰もいない我が家
今日も仕事が終わり 広い一軒家に帰ってきた
でもその広い一軒家には誰も俺の帰りを待ってくれる人はいない
かつては 父母 兄弟 甥っ子や姪っ子 たくさんのお手伝いさんがにぎやかにしていた我が家
でも今もう誰もいない 俺一人だけ
これから広い一軒家に俺みたいな人が暮らしているような
孤独な世の中になるんだろうな
第四十九の詩
木彫りのクマ
私の古い家に 小さな木彫りのクマがある
高級品ではないけど どうしてだか この古い家にある
この木彫りのクマは 細かく作っている 怒っている感じの顔のつくり
逞しい体つき 小さな鮭を必死に獲ろうとする 躍動感
いつも目にするけど なんだかよく出来ているなあと しみじみと思ってしまう
現実のクマは 大変だ 住むところがどんどんなくなっているから
第五十の詩
昼顔
昼顔の花は 真昼の空を艶やかに彩る 危険な香りも立ち込めている
ごく普通に暮らす女達は そんな昼顔の艶やかな美しさに 酔いしれている
昼顔の花 そんな危険な美しい花に引き寄せられる女達
その花の甘い罠にはまっていく ごく普通の女達
今日も真昼の空に艶やかに彩る
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