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「ば、化け物……!」

そのグロテスクな姿に、女奴隷は悲鳴を上げ、腰を抜かした。

化け物は女の悲鳴を聞いて、大きな図体の割には素早い動きで振り向くと、女を走って追いかけ、大きな手で捕まえた。
ゴツゴツとした体の化け物――オーガは、女の頬を長い舌でべろりと舐めた。

「ひっ……!」

女は老魔法使いの命令で服を着ておらず、全裸だった。

「おぉ……! この女が気に入りましたか……! どうぞ、お使い下され……!」

老魔法使いは、出来うる限りの低姿勢でオーガに声を掛けた。体の大きなオーガは、老魔法使いにとって、最も興味関心を惹いている魔物だった。

オーガは、鋭い歯の隙間から涎を垂らしながら、女の股を大きく広げ、凶悪なまでに膨らんだ肉棒を挿入しようとした。

「いやあぁあああ! そんなの入らな……! ……あぐっ!!?」

女奴隷は元娼婦だったが、オーガのそれは、想像を超える、規格外のサイズだった。

化け物は蠢くような呻き声を上げて、女に長くて硬い性器を挿入し、上下に揺さぶり始めた。

「この女はハーフエルフだったな。人間の女は妊娠する前に死んでしまったが、ハーフエルフは人間に比べると頑丈じゃ。大丈夫だろう……。ああ、どんな魔物が出てくるか、今から楽しみだ」

老魔法使いは、女奴隷の断末魔のような悲鳴を聞きながら、ぶつぶつと呟いた。

「ドロシー。お前には、高い金を払ったのだから、しっかりとオーガにご奉仕して、妊娠するのじゃぞ」

「あ、あー!! あぁ……!? 子宮っ、潰されちゃうぅぅぅ!!」

女奴隷は白目を剥いて、オーガに突き上げられていた。老魔法使いが考えこんでいる間に、既に1回、中出しされたのか、その腹は異様なほどに膨らんでいた。

「……もはや聞いておらんか。若いとは良いのぉ」

魔物は封印されている状態で、遺跡から出て来れない。そのため老魔法使いは、若い女奴隷を購入しては、古代遺跡に封印されていた魔物に孕み袋として与えていた。

「すべての事を知り尽くした気でいたが、まだわしの知らないことは多い。……古代人は難解な魔法を使いよる。興味深いが、もどかしいのぅ……」

魔法使いの英知をもってしても、魔物にかけられた封印の解除は出来なく、目途も立たなかった。

「わしが生きているうちに解放してやりたいが、今は時間がない。次の手を打たねば、わしの寿命が先に尽きてしまうわ」

魔法使いは、エルフやドワーフ、妖精など多種多様な女奴隷を遺跡に送り込み、化け物の遺伝子を継いだ子供を産ませた。産まれたての魔物は弱かったが、その分、制御しやすかった。



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