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第六章 春の色は何色か
四十三話 分岐点
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「宇佐美は勉強してるのか?」
カップラーメンを食べ終わり、満腹感に包まれながら洋平は口を開く。
夏休みという学生ならば誰しもが手放したくない長期休暇がかかった大事なテスト、それはすでに来週に差し迫っている。
キリング・タイムや神の事ももちろん忘れてはいけないが、学生の本分は勉学にある、戦いは勉強を疎かにしていい理由にはならない。
洋平は一輝の学力を知らない、授業中に何度か当てられているのを見たがそれでは彼の力を推し量る事はできなかった。
「一応してる、ただ俺もそこまで勉強が得意なわけじゃなくてな。それに前の学校とは、微妙に範囲が違うし」
「そっか、そうだよな。ちなみに何が苦手なんだ?」
「俺は……数学と英語だ、沢田は?」
「俺も似たようなもんだよ」
そうやって少し緩んだ空間の中で、彼らは何気ない日常の話題で言葉を交わす。
それは先ほどまでの、神や戦いの話題に押しつぶされそうな彼らの背中を軽くするには必要な事だった。
「なあ、テストが終わったら頼みがあるんだけど」
「どうした?」
「俺に武術を教えてくれないか?」
これから更に激しさを増していくであろうキリング・タイム、それを乗り越えるためには今のままでは駄目だと洋平は考えていた。
透との戦いはもちろん、武の戦いで彼は自分の無力をこれでもかというほど教えられた。そして選択者として強化された自分よりも強い一輝という存在、教えを乞うならばこれ以上の人間はいないだろう。
一輝も洋平の頼みに静かに頷く、彼もまたこの戦いに身を置く者として更に高みを目指そうと考えていた。
「じゃあ俺はそろそろ帰るよ、教えてもらうためにもまずはテストを乗り越えなくちゃな」
「そうだな」
二人は立ち上がると片づけをし、部屋を出た。
洋平を見送るため、一輝は玄関までやってきた。
「じゃあまた学校でな」
「ああ、気を付けて帰れよ」
そう言って二人は別れようとしたが、マガズミが何故か動こうとしない。
二人を交互に見比べ、一輝に近づいた。
「あのさ、アタシから提案があるんだけど」
「なんだ?」
「サグちゃんをさあ、あんたに預けてもいーい?」
「おまっ……なに考えてんだ?」
洋平が驚きのあまり声を上げると、マガズミは今から洋平を黙らせるという感情を隠す事無く振り向いた。
「こいつがこの戦いにただの人間として参加するなら、サグの存在は必要不可欠よ。こいつにとって一番避けるべきは一人で他の選択者と戦う事、サグには選択者が力を使った事を感知する方法を教えてる。この子がいれば一人でいるよりも、もっと早く相手に気付けるのよ」
やたらと早口で喋るマガズミに、洋平はもちろん一輝ですら何も言えずに立ち尽くす。
「で……でもよ、仮にサグキオナを一輝に預けたとしてそっちの方が危なくねえか? 前だってそれが原因で襲われたしよ」
「分かってないわねえ、こいつはあんたと一緒に選択者と戦ってる。それにあんたや神|《アタシら》ともそれなりにいるからね、他の人間よりも濃く神の気配が残ってんのよ、勘の良い奴ならそれに気付くでしょうね。そうなったらどうなるか、分からないわけじゃないでしょう?」
神の気配を漂わせる人間、それは他の選択者たちからすれば自身の敵にしか見えない。
一輝がいくら強いといっても、繰り返すようだがそれはあくまで普通の人間の範疇でだ。水がろ過され不純物が取り除かれていくように、選択者もその数が減っていけばおのずと強くなっていく。
得てしてそういった死地を抜けた者たちは、普通の人間とは違う特別な何かを知覚するようになるという事を、マガズミは今までの経験から知っていた。
「ちょっと待て、てことは学校の奴らもか?」
「あいつらは問題ないわよ、アタシは完全に存在を消してたし他の選択者とかに会ったわけでもない。普通はあいつらより、アンタの方に目が行くでしょうね」
とりあえずその言葉に洋平は、ほっと胸を撫で下ろす。
その様子を見たマガズミは、らしいなとでも言いたげにため息を吐く。
「とにかくそういう事だから、よろしくね」
「理屈は分かったけど……宇佐美はいいのか?」
一輝は先ほどから自分をぼんやりと見ているサグキオナを見る、少し考え彼は口を開いた。
「構わない、話は分かったしサグキオナは元々は俺についていたんだろう? なら俺が面倒を見るのが道理だろうな」
「サグもそれでいいでしょ?」
「はい、構いません。よろしくお願いします、宇佐美さん」
「こちらこそよろしく頼む」
丁寧に深々と頭を下げたサグキオナに、一輝もまた頭を下げ返す。
二人は、どこどなく似たような雰囲気を漂わせていた。
「それからさ、アタシから一輝クンにお願いがあるんだけど」
「何だ?」
「サグに色々と教えて、やらせてあげて。料理とか読書とか何でもいいからさ、さっきも言ったけどこの子には経験が足りない。だから色々と経験させてあげて」
「分かった、できるだけの事はやってみよう」
こうして全ての話が終わり、マガズミがサグキオナと別れの握手をしてから彼らは別れた。一輝はサグキオナと二人で、洋平たちが見えなくなるまで玄関先から見送っていた。
二人が見えなくなり、残された二人は特に話す事も無く顔を見合わせた。
「……よろしく頼む」
「よろしくお願いします」
二人は定型文のような挨拶をし、ぎこちなく家の中へ戻った。
「宇佐美は大丈夫かな……」
「大丈夫大丈夫、なんとかなるって」
洋平は帰りながら、一輝の身を案じていた。
マガズミもそうだが神というのは基本的にデリカシーが足りていない、一人になる時間がほとんど無いという事が、想像以上に苦痛だという事を彼は知っている。
最近こそ慣れてきたが、やはり一人になりたい瞬間はある。
集中したい時や、物思いふける時などだ。だが洋平の後ろにいるわざとらしいマヌケ面の神は、それを許してはくれない。ちょっかいを出してくるわけでは無いが、同じ部屋に誰かがいるという状況は洋平の行動の選択肢を狭めてしまっていた。
一輝もこれから苦労するだろうなと、先ほど別れた友人を想い洋平はため息を吐いた。
「そんなに心配しなくても大丈夫だって、一輝クンは人間にしちゃ器もデカいし。サグの事も受け入れて、仲良くやれるよ」
「だといいけどな……」
心配しながらも洋平はマガズミの言葉を否定はしなかった、一輝が自分と違って落ち着いており、更には適応力が高いという事は先の一件でよく知っている。
あの二人が揉めているところは、洋平には想像できなかった。
「あーあ、またアンタと二人の華が無い生活か。サグちゃんは可愛かったんだけどなー」
「嫌な奴だな」
「ご存じでしょ?」
「当たり前だ」
洋平はマガズミと久しぶりに長く話した、最近はサグキオナがいたからかマガズミは学校でも家でも、あまり話しかけてはこなかった。一言もというわけではないが、それでも最初の頃と比べればかなり話す機会は減っていた。
ほんの少し、ほんの少しだけ懐かしむような感覚を感じながら二人は帰路についた。
カップラーメンを食べ終わり、満腹感に包まれながら洋平は口を開く。
夏休みという学生ならば誰しもが手放したくない長期休暇がかかった大事なテスト、それはすでに来週に差し迫っている。
キリング・タイムや神の事ももちろん忘れてはいけないが、学生の本分は勉学にある、戦いは勉強を疎かにしていい理由にはならない。
洋平は一輝の学力を知らない、授業中に何度か当てられているのを見たがそれでは彼の力を推し量る事はできなかった。
「一応してる、ただ俺もそこまで勉強が得意なわけじゃなくてな。それに前の学校とは、微妙に範囲が違うし」
「そっか、そうだよな。ちなみに何が苦手なんだ?」
「俺は……数学と英語だ、沢田は?」
「俺も似たようなもんだよ」
そうやって少し緩んだ空間の中で、彼らは何気ない日常の話題で言葉を交わす。
それは先ほどまでの、神や戦いの話題に押しつぶされそうな彼らの背中を軽くするには必要な事だった。
「なあ、テストが終わったら頼みがあるんだけど」
「どうした?」
「俺に武術を教えてくれないか?」
これから更に激しさを増していくであろうキリング・タイム、それを乗り越えるためには今のままでは駄目だと洋平は考えていた。
透との戦いはもちろん、武の戦いで彼は自分の無力をこれでもかというほど教えられた。そして選択者として強化された自分よりも強い一輝という存在、教えを乞うならばこれ以上の人間はいないだろう。
一輝も洋平の頼みに静かに頷く、彼もまたこの戦いに身を置く者として更に高みを目指そうと考えていた。
「じゃあ俺はそろそろ帰るよ、教えてもらうためにもまずはテストを乗り越えなくちゃな」
「そうだな」
二人は立ち上がると片づけをし、部屋を出た。
洋平を見送るため、一輝は玄関までやってきた。
「じゃあまた学校でな」
「ああ、気を付けて帰れよ」
そう言って二人は別れようとしたが、マガズミが何故か動こうとしない。
二人を交互に見比べ、一輝に近づいた。
「あのさ、アタシから提案があるんだけど」
「なんだ?」
「サグちゃんをさあ、あんたに預けてもいーい?」
「おまっ……なに考えてんだ?」
洋平が驚きのあまり声を上げると、マガズミは今から洋平を黙らせるという感情を隠す事無く振り向いた。
「こいつがこの戦いにただの人間として参加するなら、サグの存在は必要不可欠よ。こいつにとって一番避けるべきは一人で他の選択者と戦う事、サグには選択者が力を使った事を感知する方法を教えてる。この子がいれば一人でいるよりも、もっと早く相手に気付けるのよ」
やたらと早口で喋るマガズミに、洋平はもちろん一輝ですら何も言えずに立ち尽くす。
「で……でもよ、仮にサグキオナを一輝に預けたとしてそっちの方が危なくねえか? 前だってそれが原因で襲われたしよ」
「分かってないわねえ、こいつはあんたと一緒に選択者と戦ってる。それにあんたや神|《アタシら》ともそれなりにいるからね、他の人間よりも濃く神の気配が残ってんのよ、勘の良い奴ならそれに気付くでしょうね。そうなったらどうなるか、分からないわけじゃないでしょう?」
神の気配を漂わせる人間、それは他の選択者たちからすれば自身の敵にしか見えない。
一輝がいくら強いといっても、繰り返すようだがそれはあくまで普通の人間の範疇でだ。水がろ過され不純物が取り除かれていくように、選択者もその数が減っていけばおのずと強くなっていく。
得てしてそういった死地を抜けた者たちは、普通の人間とは違う特別な何かを知覚するようになるという事を、マガズミは今までの経験から知っていた。
「ちょっと待て、てことは学校の奴らもか?」
「あいつらは問題ないわよ、アタシは完全に存在を消してたし他の選択者とかに会ったわけでもない。普通はあいつらより、アンタの方に目が行くでしょうね」
とりあえずその言葉に洋平は、ほっと胸を撫で下ろす。
その様子を見たマガズミは、らしいなとでも言いたげにため息を吐く。
「とにかくそういう事だから、よろしくね」
「理屈は分かったけど……宇佐美はいいのか?」
一輝は先ほどから自分をぼんやりと見ているサグキオナを見る、少し考え彼は口を開いた。
「構わない、話は分かったしサグキオナは元々は俺についていたんだろう? なら俺が面倒を見るのが道理だろうな」
「サグもそれでいいでしょ?」
「はい、構いません。よろしくお願いします、宇佐美さん」
「こちらこそよろしく頼む」
丁寧に深々と頭を下げたサグキオナに、一輝もまた頭を下げ返す。
二人は、どこどなく似たような雰囲気を漂わせていた。
「それからさ、アタシから一輝クンにお願いがあるんだけど」
「何だ?」
「サグに色々と教えて、やらせてあげて。料理とか読書とか何でもいいからさ、さっきも言ったけどこの子には経験が足りない。だから色々と経験させてあげて」
「分かった、できるだけの事はやってみよう」
こうして全ての話が終わり、マガズミがサグキオナと別れの握手をしてから彼らは別れた。一輝はサグキオナと二人で、洋平たちが見えなくなるまで玄関先から見送っていた。
二人が見えなくなり、残された二人は特に話す事も無く顔を見合わせた。
「……よろしく頼む」
「よろしくお願いします」
二人は定型文のような挨拶をし、ぎこちなく家の中へ戻った。
「宇佐美は大丈夫かな……」
「大丈夫大丈夫、なんとかなるって」
洋平は帰りながら、一輝の身を案じていた。
マガズミもそうだが神というのは基本的にデリカシーが足りていない、一人になる時間がほとんど無いという事が、想像以上に苦痛だという事を彼は知っている。
最近こそ慣れてきたが、やはり一人になりたい瞬間はある。
集中したい時や、物思いふける時などだ。だが洋平の後ろにいるわざとらしいマヌケ面の神は、それを許してはくれない。ちょっかいを出してくるわけでは無いが、同じ部屋に誰かがいるという状況は洋平の行動の選択肢を狭めてしまっていた。
一輝もこれから苦労するだろうなと、先ほど別れた友人を想い洋平はため息を吐いた。
「そんなに心配しなくても大丈夫だって、一輝クンは人間にしちゃ器もデカいし。サグの事も受け入れて、仲良くやれるよ」
「だといいけどな……」
心配しながらも洋平はマガズミの言葉を否定はしなかった、一輝が自分と違って落ち着いており、更には適応力が高いという事は先の一件でよく知っている。
あの二人が揉めているところは、洋平には想像できなかった。
「あーあ、またアンタと二人の華が無い生活か。サグちゃんは可愛かったんだけどなー」
「嫌な奴だな」
「ご存じでしょ?」
「当たり前だ」
洋平はマガズミと久しぶりに長く話した、最近はサグキオナがいたからかマガズミは学校でも家でも、あまり話しかけてはこなかった。一言もというわけではないが、それでも最初の頃と比べればかなり話す機会は減っていた。
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今までありがとうございました!
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追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
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