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アスイロキミイロ紙飛行機

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 紙飛行機を折る。

 簡単に破けてしまいそうな、頼りない紙で折る。

 少しでも遠くへ飛べと、少しでも高く飛べと祈って折る。

 今日の空を飛んだのは、少し悲しい青色飛行機。

 昨日の空を飛んだのは、燃えるような赤色飛行機。

 誰かの風に吹かれて、誰かの雨に打たれて。

 簡単に紙飛行機は色を変える、くしゃくしゃになって地面に落ちる。

 なんだか全部虚しくなって、なんだか全部悲しくなって、ふと手は止まる。

 それでもやっぱり飛んでほしくて、もう一回と手は動く。

 明日は何色の紙飛行機を飛ばそうか。

 青でも赤でも何色だっていい。

 明日の空を、どこまでもどこまでも飛んでいけ。

 私色の紙飛行機。
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