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本編
19、こいつを手に入れる ※
一通り後始末も終えたので、湯船に浸かり後ろから抱きしめて、穏やかな時間を過ごしていた。
「あのっ、お風呂入れてくれて、あ、りがとう」
「どういたしまして」
あんなに嫌がって泣いていたのにきちんとお礼は言うとか、素直で可愛すぎだろう! そしてチョロすぎる。後ろからピチャンと湯船からお湯をすくっては正樹の肩にかけて、全身を温めてやる。
「西条……」
「次、西条って呼んだら、許可取らずに後ろを犯すよ」
いきなりそんなこと言われてキョトンとした顔をしている。えっ! 可愛いっ。
「ごめんっ、さ、西条君」
「犯されたいの?」
考えた末、君付けって。
ちょっと笑いそうになったのを抑えて厳しめに聞いた。言質は取ったからな、俺は構わず正樹に触れた。
一瞬、正樹がびくってした。本気で怖がらせた? 抱かれるのを怖がられるのは辛い。でも、俺を覚えて欲しい、もう他の男でもいいなんて言わせたくない!! 俺に体だけでも溺れて欲しい。なんなら心も欲しい。
ううん、絶対心まで手に入れてやる!
俺の、正樹に勝っているところなんて経験値くらいだから、俺の持てる全ての技術を使ってでも、正樹を落としたい。
「ひっ!!」
「指、入っちゃったな」
「ああっ」
正樹が感じてくれている、嬉しい!!
「ふふ、可愛いっ。挿れるよ」
「あっ、あああっぅ、あうっ、んんんっぅ!」
下からズンズンと音がしそうな、そんな激しさで正樹の後ろを貫いた。
「あんっ、さい……あっ、怖いっ」
正樹を後ろから羽交い締めにするくらい、きつく抱きしめて、下から欲望を突き上げる。正樹は快楽に溺れながらも怖がっているのもわかった。
それでも名前で呼ぶことを覚えさせたい。そうしてくれたら目一杯甘やかすから、お願いだ。
「正樹に名字で呼ばれたくない。司って呼びすてで言え、そしたらちゃんと抱いてあげる。この体勢辛いだろう?」
理解した正樹は控えめに言葉を繋げた。
「つ、かさっ」
「良くできました!」
「ふわっ、んっ」
可愛い、思わず耳元で笑うとまた正樹の快楽のつぼを押したらしい。耳を舐めて、もう一度突き上げる。もう怖いことはしない、正樹が喜ぶことだけを体に覚えさせてあげる。
「はっ、司、これ、この体勢辛い。お湯も入っちゃうから、もう抜いてっ」
「そうだね、ちゃんと抱いてあげる約束だったな」
「うわぁ、えっ、なに?」
いったん抜いて、抱き上げた。そしたらバスタブに手をつかせて立ちバックの姿勢で犯した。
「ああっっ、やめっ、はぁ、はっ」
「これならお湯も入らないし、気にならないだろう?」
「やだっ! やっ、これじゃ顔が見えなくて怖いし、立っていられないっ、あん!」
俺の顔を見てやりたいのか!? 可愛すぎるだろう!!
「くそっ、可愛いこと言うな」
「あっ、いくっ、いっちゃう」
正樹の締め付けが強くなった。俺で感じてくれているのが嬉しくてたまらない、俺ももう限界だったけど正樹より先に達するのは流石にまずい。もうイッてくれぇ!!
「いいよ、出しちゃいな、終わったらベッドできちんと対面でしてあげる」
「ああっ!!」
正樹が達して、その後、秒で俺もイった。正樹の中で達してしまった! 散々泣かせながらも、かき出したのに、また正樹の中に俺の白濁を溢れるくらい入れた。
息切れしている正樹を後ろから抱きしめて、正樹が自分の力で立てなくていいように支えた。
「あ、つい、もう、無理っ」
「正樹?」
正樹は限界だったみたいで、意識を失った。
しまった!! 慌てて正樹の体を拭き、すぐにベッドへ運び水を飲ませ、正樹の顔をその辺にあった雑誌で煽り簡易的に風をおくった。
「ご、めん。また迷惑かけて」
辛そうに言う。俺が無理をさせたのに控えめに謝る、なんて健気で可愛くて愛らしい俺のオメガなんだろう。
「いや、初心者の正樹に盛りすぎた。こっちこそごめん」
経験豊富を見せつけてやるつもりだったけど、正樹の前では俺だって、初心者みたいなものだった。
唯一の正樹より勝る俺の自慢のテクニックのはずだったのに、してやられたぞ。そんな屈辱バレたくなくて強がって、そう言ってしまった!
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