私は、君を愛してしまった。

うさジャム🍓

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君との出会い

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「大丈夫ですか!?」
私は雪音。仕事帰り、泥だらけで横たわっている男の人を見つけた。彼は意識を失っているようだった。救急車を呼ぼうか迷ったが幸いにも家が近かったためとりあえずその人を家へと運んだ。


「これでよし!」
体についた泥を拭き取ると先ほどの姿からは想像もできない真っ白で綺麗な肌が目にはいった。
「すごく綺麗…」
そう言って私が彼の顔に手を伸ばした瞬間
「プログラムを起動します。」
「え、?」
プログラム?これってこの人の声?
「PSC16-7-Aインプットしました。起動します。」
う、動いた!?
「ここは…?」
さっき彼から聞こえた少し機械らしい声とは違ったより人間らしい声で彼は言った。
「こ、ここは私の家だよ」
「君は…?」
「私は雪音。実は…」
私はこの人が倒れていたこと、そして私がこの家へ運んで来たことを話した。
「なるほど…」
「それで、、君の名前は?」
名前が分からないことが不便に感じ私は聞いた。
「僕に名前はないよ。」
え、?名前がない?てことはやっぱり…?私は、思いきって聞いてみることにした。
「君は、ロボットなの?」
「…多分、そう。」
この世界にこんなに人間に似たロボットがいたなんて…
「そっか…じゃあさら君の名前は今から雪ね!」
「雪…ちなみに由来は?」
「雪の肌がすごく真っ白で綺麗だったから」
「僕は、肌の色で名前が決まったのか。」
雪が少し呆れたように笑った。
「まぁ、いいじゃんいい名前だと思うよ。」私も少し笑いながら言った。
「ねぇ、雪質問してもいいかな?」
「質問?」
「うん。私まだ雪のこと何も知らないから。」
「いいよ。僕の答えられることならなんでも答えるよ」
「ありがとう。」
そう言って私は雪に気になっていたことを聞いていった。
「雪ってどこから来たの?」
私が見つけた時には何故か泥だらけだったし…
「それが覚えてないんだ…。」
「そっか。」
私はこれ以上追求するのは良くないと思った。
「じゃあどうやって動いてるの?なんというか、動力源みたいな」
「それは普通にご飯のか食べればその栄養がエネルギーになる」
「そうなの!?すごい…じゃあ好きな食べ物とかあるの?」
「んー、基本はなんでも食べられる。」
なんだ…少し期待したのにな。
「でも…」
「でも?」
「シチューは好きかも。」
シチュー?なんかちょっと意外かも。
「よし、今日の夕飯はシチューで決定だね!」
「え、でも僕はもう出て行くよ。ずっとここにいるわけにもいかないし…。」
「でも、行くとこないんでしょ?だったらずっとここにいていいよ?」
「でも…」
「大丈夫。それに私雪と話すの好きだし。」
雪は少し躊躇っているようだったけど
「じゃあよろしく。」
と笑顔で言った。
「こちらこそ!」
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