なぜ処刑予定の悪役子息の俺が溺愛されている?

詩河とんぼ

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第13話 学園

 あれから四年、俺は11歳になっていた。
 今日は1ヶ月ぶりに寮に入っているレイ兄とサシャ姉が帰ってくる日だった。
 レイ兄とサシャ姉はこの国で最長の歴史を誇る、王国一の名門校・ラングウェー学園に中等部から編入した。この学園は7歳から12歳までの初等部・13歳から15歳までの中等部・16歳から18歳までの高等部があり、全寮制。もちろん申請をすれば休日などに帰ることができる。レイ兄とサシャ姉は去年の冬に編入試験を受け、見事合格。昨年度から通い始めた。初等部から入学しなかったのは、両親が少し寂しがっていたことと、ある程度勉強を家庭教師の先生から教わってれば良い。と考える人も多く、中等部から入る人がかなりいたためである。
 ちなみに、学費はかなり高く生徒の大体は貴族の子供などだが、学費無料の特待制度もあり、その制度を使い、入学する人もいる。毎年倍率が恐ろしく高いらしい。
 俺も来年の冬に編入試験を受ける予定である。

「わー!父様、母様、カイルー!久しぶり」

「お久しぶりですわ!」

 レイ兄は元気のまま、サシャ姉は以前より落ち着いていた。

「お帰り、二人とも」

「元気にしてた?」

 父と母がそう言って話が盛り上がり、そのまま家の中に入る。
 俺は「おかえりなさい」と言ってソファの隅でお菓子を食べていた。

「カイル、来年からカイルも一緒に学園に通えるかな?」

 サシャ姉が顔をコテンとやる。

「うーん。どうでしょう」

「家庭教師の先生からは余裕でしょうと言われているな」

 父が言う。

「おお!来年、一年だけだけど楽しみだね」

「そうね!」

 父の言葉に二人は嬉しそうにしていた。

 というか、二人とも本当に綺麗だな。
 白い髪に黄色い目のレイ兄は背がどんどん伸び、今は170を超えていそうなくらいで、鼻筋が通りまつ毛は長い。で、芸術品か?というくらい整っている。
 グレーの髪に赤い目をしたのサシャ姉の身長は現在160くらいで、立てば芍薬・座れば牡丹・歩く姿は百合の花という言葉の通りで守ってあげたくなるような人だ。
 俺は黒髪、赤目で身長は140ほど(ギリギリいってない)。……同年代の子と比べれば小さい方だ。顔立ちはイケメン!というより可愛らしく、以前よりは減ったが、髪が短いボーイッシュの女の子と間違われることもある。

 二人の兄姉と俺の見た目が違うのは、父が白髪赤目、母が黒髪に黄色い目をしているためである。サシャ姉様のグレーの髪は父の父、今は亡くなっているお爺さんがグレーの髪だったからだと話していた。

「カイルの誇れる姉様になれるよう頑張っているから、安心して入ってきてね」

「兄様もだよ!」

 と言われたため、

「もう、自慢のレイ兄様とサシャ姉様ですよ!」

 と返すと俺にハグをしてくる二人。相変わらずのブラコンが俺は嬉しかった。
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