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第一話 旦那様
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もしかしたら、年齢制限は変更するかもしれません。
以前、書いて途中で更新が止まってしまった同じ名前の作品(そちらは非公開にしました)を修正した作品です。以前の作品からは、メインキャラクターの名前などを変更しています。
よろしくお願いしますm(_ _)m
とある日の朝の廊下で、
「おはようございます」
「……」
挨拶をした俺に少し視線をやると、すぐに前を向いて旦那様のレオン・ラインドールは俺の横を通り過ぎた。
俺は無視をされ、はぁ……。と内心でため息をついた。
俺が旦那様の家――ラインドール公爵家に嫁いでから早半年。
この半年で、旦那様の方から話しかけられたことは数えるほどしかない。…………俺が旦那様に話をして相槌以外のまともな言葉が返ってきたことも。
どうして俺が旦那様と結婚をしたのか、それ以前に男の旦那様と結婚をしたのか、それは、この世界には男女の性とは別にα、β、Ωというバース性、言わば第二の性が存在し、男でもΩならαの子を孕むことができる。
俺はΩで、旦那様はαだ。そのため、子をなすという点では問題がない。しかし、俺は旦那様と付き合ったことはなく、半年前初めて顔合わせをして、そのまますぐに籍を入れた。
なぜなら、俺の実家のアストン家は伯爵家なのだが、超がつくほどの貧乏伯爵家であった。
前代の伯爵家当主だった俺の祖父の昔の友(祖父いわく)に騙されて多額の借金を背負わされてから領地の経営が困難となった。それでもなんとか現当主の父がギリギリのところで存続させていた。
しかし、もうアストン家の存続は無理だ、と没落する一歩前となったギリギリの時にラインドール家の方から支援を申し出してくれ、そのおかげでアストン家をなんとか立て直すことができた。
そして、そのラインドール家に支援を受ける際に条件にあったのが、俺がラインドール家の当主のレオンに嫁ぐことだった。その条件を両親から聞いた時、心の中は『なぜ話したこともない俺と?』とはてなマークでいっぱいだった。
ラインドール家の現当主・レオンは、1年ほど前に病気で突然亡くなってしまった前当主(レオンの父)から当主の座を引き継ぎ、21歳という若さで王国の筆頭公爵家当主となった人だ。そんな人ならば結婚相手など欲してなくても相手の方から寄って来るだろう。
仲が良好だった両親や兄弟は『本当に大丈夫?』『ノアが嫌なら断って、一家で平民として暮らそう。』とまで言って心配してくれたが、没落してしまいそうなアストン家を、大切な家族を救うチャンスを逃すことなどするはずもなく、少しどころかかなり不思議に思うことはありつつも、レオンハート家の要望をありがたく聞き入れた。
そうして威勢よくラインドール家に嫁ぎに行った俺が初めて旦那様からもらった言葉は――
『部屋に案内してもらえ』
…………はぁ?
思わずそんな言葉が口に出そうになった。
あれ?本当にこの方が俺の旦那様になる人なのか?
何か間違いでも起こっているのか!?
と思ったが、案内してくれた使用人の態度を見る限り、間違いはなさそうだった。
ならば、旦那様となったこの方と仲を深めよう!と意気込んでその日以降沢山話しかけたが、帰ってきたのは――
『……ああ』
…………はぁ!!??
何ですか!?ああしか言えない縛りでもされているのですか!?
それからも、旦那様と距離を近づけたいと根気強く話しかけたが、旦那様の相槌のレパートリーに
『……そうか』
が追加されただけであった。
以前、書いて途中で更新が止まってしまった同じ名前の作品(そちらは非公開にしました)を修正した作品です。以前の作品からは、メインキャラクターの名前などを変更しています。
よろしくお願いしますm(_ _)m
とある日の朝の廊下で、
「おはようございます」
「……」
挨拶をした俺に少し視線をやると、すぐに前を向いて旦那様のレオン・ラインドールは俺の横を通り過ぎた。
俺は無視をされ、はぁ……。と内心でため息をついた。
俺が旦那様の家――ラインドール公爵家に嫁いでから早半年。
この半年で、旦那様の方から話しかけられたことは数えるほどしかない。…………俺が旦那様に話をして相槌以外のまともな言葉が返ってきたことも。
どうして俺が旦那様と結婚をしたのか、それ以前に男の旦那様と結婚をしたのか、それは、この世界には男女の性とは別にα、β、Ωというバース性、言わば第二の性が存在し、男でもΩならαの子を孕むことができる。
俺はΩで、旦那様はαだ。そのため、子をなすという点では問題がない。しかし、俺は旦那様と付き合ったことはなく、半年前初めて顔合わせをして、そのまますぐに籍を入れた。
なぜなら、俺の実家のアストン家は伯爵家なのだが、超がつくほどの貧乏伯爵家であった。
前代の伯爵家当主だった俺の祖父の昔の友(祖父いわく)に騙されて多額の借金を背負わされてから領地の経営が困難となった。それでもなんとか現当主の父がギリギリのところで存続させていた。
しかし、もうアストン家の存続は無理だ、と没落する一歩前となったギリギリの時にラインドール家の方から支援を申し出してくれ、そのおかげでアストン家をなんとか立て直すことができた。
そして、そのラインドール家に支援を受ける際に条件にあったのが、俺がラインドール家の当主のレオンに嫁ぐことだった。その条件を両親から聞いた時、心の中は『なぜ話したこともない俺と?』とはてなマークでいっぱいだった。
ラインドール家の現当主・レオンは、1年ほど前に病気で突然亡くなってしまった前当主(レオンの父)から当主の座を引き継ぎ、21歳という若さで王国の筆頭公爵家当主となった人だ。そんな人ならば結婚相手など欲してなくても相手の方から寄って来るだろう。
仲が良好だった両親や兄弟は『本当に大丈夫?』『ノアが嫌なら断って、一家で平民として暮らそう。』とまで言って心配してくれたが、没落してしまいそうなアストン家を、大切な家族を救うチャンスを逃すことなどするはずもなく、少しどころかかなり不思議に思うことはありつつも、レオンハート家の要望をありがたく聞き入れた。
そうして威勢よくラインドール家に嫁ぎに行った俺が初めて旦那様からもらった言葉は――
『部屋に案内してもらえ』
…………はぁ?
思わずそんな言葉が口に出そうになった。
あれ?本当にこの方が俺の旦那様になる人なのか?
何か間違いでも起こっているのか!?
と思ったが、案内してくれた使用人の態度を見る限り、間違いはなさそうだった。
ならば、旦那様となったこの方と仲を深めよう!と意気込んでその日以降沢山話しかけたが、帰ってきたのは――
『……ああ』
…………はぁ!!??
何ですか!?ああしか言えない縛りでもされているのですか!?
それからも、旦那様と距離を近づけたいと根気強く話しかけたが、旦那様の相槌のレパートリーに
『……そうか』
が追加されただけであった。
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