【完結】塩対応だった旦那様が記憶喪失になった途端溺愛してくるのですが

詩河とんぼ

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第十六話 来客

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「これでよし、と」

 俺は、レオンの今日中にどうしてもやらなければならない仕事を終わらせた。
 レオンが仕事をできなくなってしまった時のために、大事なことだけ教えてもらい、手伝っていたことが役に立った。
 仕事を終わらせ、何をしようかなと考えていると、使用人から突然の来客があったということを告げられた。いつもは俺には伝えられないが、今はレオンが寝込んでいるため、俺に訪問を告げたらしい。

 応接間に向かうと、

「ごきげんよう、ノア様。また、突然来てしまい申し訳ありませんわ」

「こんにちは、サザンカ様。そんなこと、お気になさらないでください」

 数日前にも見た、サザンカ嬢がいた。
 よく来るな……。
 俺が迷惑とかでは全くもってないが、流石に来る頻度が多くないか?と内心で思ってしまう。

「サンシストから、レオンが体調を崩したと聞いて、心配で来てしまいましたの」

「そうなのですね、レオン様を心配してくださって、ありがとうございます」

 俺がそういうと、サザンカ嬢は切なげな雰囲気で話し出した。

「レオンは、昔から疲れて体調を崩すことが多くって――」

 当てつけか?と思ってしまうほどのレオンとの思い出を。

 それから30分くらいは軽く語っていたように思う。

「――たのです。…………それで、ノア様。よければレオンの顔を見てもよろしくって?」

「あぁ、はい。では案内しますね」

 と俺とサザンカ嬢は応接間を出て、レオンの部屋に向かった。


 コンコンコンとノックをして、

「レオン様、サザンカ様がお見舞いにいらしてくださいました」

 と伝えると、

「――入ってくれ」

 とドアの奥から言葉が返ってきた。

「レオン、体調は大丈夫かしら」

「まだ少し熱はあると思うが、寝ていたから朝よりはよくなった」

 ベットから体を起こし、レオンはサザンカ嬢と話していた。
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