1 / 54
1乙女ゲーの悪役令嬢に転生……した?
しおりを挟む
「はっ!ここはどこだ」
目が覚めると私はふかふかなベッドの上にいた。起き上がり、周りを見てみると私が使っているベッドが置いてある部屋は広く、私が借りているアパートの部屋の2倍はありそうだ。
―――す……すごい……でも私、ホテルなんて泊まってたっけ?
そんなことを考えていると、
「お嬢様!よかったです!お目覚めになられたのですね……もうお目覚めにならないかもしれない、とお医者さまもおっしゃっていたので……うっ」
とメイド服の女性が号泣しながら言ってきた。
「だっ大丈夫ですか!?あと、あの……私の名前ってなんて言うのでしたっけ?」
「?ぐすんっリューナ・クワソン伯爵令嬢様ですけれど、どうされたのですか?もしや、記憶喪失でもなってしまったのですか!?ううっ」
リューナ・クワソン?それって、あの「身分の壁をぶち壊せ!!ドキドキ♡学園」の病弱な悪役令嬢じゃないの!?私の名前は桑岡里奈だけど……え、何かの間違えじゃ……少し頭が痛くなってきた。
情報を整理しようと近くにある姿見で自分を見てみると、なんと驚いたことに、5~6歳の幼女の姿が映っていた。それも、陶器のようにきめ細かい色白の肌、朱色の絹糸のような腰まで伸びた美しい髪、ルビーのようにきれいな瞳、まるでゲームの中のリューナの幼少期版みたいな……だが、知っている姿よりももっと顔色が悪く、やせ細っていた。
あ!わかった!わたしはリューナに転生したんだ!すごいなあ
あははははは。お菓子食べたいなあ。
と現実逃避をしていた。
そういえば、今何歳なのだろう……もし、今頑張ったら、悪役令嬢にならないのでは!?
「私はいまいくつでしたっけ」
「えっと……昨日、5歳になられました。うっうわあああああん」
落ち着いてきていた(多分)私のメイドさんはそれを聞いてまた泣き出してしまった。
「お、落ち着いてください。私は今こうして生きているのですから、ね?」
といい、メイドさんをなだめた。そうして、私は、情報を紙にまとめようと、紙とペン、それとお菓子をもってくるように頼んだ。
そこで私は、絶望を知った。
「え……おかし?なんですかそれ?」
というメイドさんの一言によって。
「お菓子……まさかないなんてことはありませんよね!?」
鬼気迫る気配で迫る私。しかし、
「申し訳御座いません。私そのようなものは知らなくて」
はえ?お菓子がない?まさか甘味のもの全部がない……とかなんて訳ないよね。聞いてみると……
「かんみ?というものは存じあげませんね。辛味や苦味などは知っているのですが……」
あ―――終わったぁ。生きる希望がないという虚無感、私はこれからどうすれば―
あ!そうだ!ないなら作ればいいんだ!どうやって作ろうかな、あははははは―――
そんなことを考えていると、元々感じていた頭痛が強くなり、私の意識はとんだ。
「お、お嬢様ぁ―――
そんな悲鳴に似た叫び声がどこか遠くで聞こえた―――気がする。
目が覚めると私はふかふかなベッドの上にいた。起き上がり、周りを見てみると私が使っているベッドが置いてある部屋は広く、私が借りているアパートの部屋の2倍はありそうだ。
―――す……すごい……でも私、ホテルなんて泊まってたっけ?
そんなことを考えていると、
「お嬢様!よかったです!お目覚めになられたのですね……もうお目覚めにならないかもしれない、とお医者さまもおっしゃっていたので……うっ」
とメイド服の女性が号泣しながら言ってきた。
「だっ大丈夫ですか!?あと、あの……私の名前ってなんて言うのでしたっけ?」
「?ぐすんっリューナ・クワソン伯爵令嬢様ですけれど、どうされたのですか?もしや、記憶喪失でもなってしまったのですか!?ううっ」
リューナ・クワソン?それって、あの「身分の壁をぶち壊せ!!ドキドキ♡学園」の病弱な悪役令嬢じゃないの!?私の名前は桑岡里奈だけど……え、何かの間違えじゃ……少し頭が痛くなってきた。
情報を整理しようと近くにある姿見で自分を見てみると、なんと驚いたことに、5~6歳の幼女の姿が映っていた。それも、陶器のようにきめ細かい色白の肌、朱色の絹糸のような腰まで伸びた美しい髪、ルビーのようにきれいな瞳、まるでゲームの中のリューナの幼少期版みたいな……だが、知っている姿よりももっと顔色が悪く、やせ細っていた。
あ!わかった!わたしはリューナに転生したんだ!すごいなあ
あははははは。お菓子食べたいなあ。
と現実逃避をしていた。
そういえば、今何歳なのだろう……もし、今頑張ったら、悪役令嬢にならないのでは!?
「私はいまいくつでしたっけ」
「えっと……昨日、5歳になられました。うっうわあああああん」
落ち着いてきていた(多分)私のメイドさんはそれを聞いてまた泣き出してしまった。
「お、落ち着いてください。私は今こうして生きているのですから、ね?」
といい、メイドさんをなだめた。そうして、私は、情報を紙にまとめようと、紙とペン、それとお菓子をもってくるように頼んだ。
そこで私は、絶望を知った。
「え……おかし?なんですかそれ?」
というメイドさんの一言によって。
「お菓子……まさかないなんてことはありませんよね!?」
鬼気迫る気配で迫る私。しかし、
「申し訳御座いません。私そのようなものは知らなくて」
はえ?お菓子がない?まさか甘味のもの全部がない……とかなんて訳ないよね。聞いてみると……
「かんみ?というものは存じあげませんね。辛味や苦味などは知っているのですが……」
あ―――終わったぁ。生きる希望がないという虚無感、私はこれからどうすれば―
あ!そうだ!ないなら作ればいいんだ!どうやって作ろうかな、あははははは―――
そんなことを考えていると、元々感じていた頭痛が強くなり、私の意識はとんだ。
「お、お嬢様ぁ―――
そんな悲鳴に似た叫び声がどこか遠くで聞こえた―――気がする。
445
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢だけど、私としては推しが見れたら十分なんですが?
榎夜
恋愛
私は『花の王子様』という乙女ゲームに転生した
しかも、悪役令嬢に。
いや、私の推しってさ、隠しキャラなのよね。
だから勝手にイチャついてて欲しいんだけど......
※題名変えました。なんか話と合ってないよねってずっと思ってて
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
ヒロイン気質がゼロなので攻略はお断りします! ~塩対応しているのに何で好感度が上がるんですか?!~
浅海 景
恋愛
幼い頃に誘拐されたことがきっかけで、サーシャは自分の前世を思い出す。その知識によりこの世界が乙女ゲームの舞台で、自分がヒロイン役である可能性に思い至ってしまう。貴族のしきたりなんて面倒くさいし、侍女として働くほうがよっぽど楽しいと思うサーシャは平穏な未来を手にいれるため、攻略対象たちと距離を取ろうとするのだが、彼らは何故かサーシャに興味を持ち関わろうとしてくるのだ。
「これってゲームの強制力?!」
周囲の人間関係をハッピーエンドに収めつつ、普通の生活を手に入れようとするヒロイン気質ゼロのサーシャが奮闘する物語。
※2024.8.4 おまけ②とおまけ③を追加しました。
転生したら悪役令嬢だった婚約者様の溺愛に気づいたようですが、実は私も無関心でした
ハリネズミの肉球
恋愛
気づけば私は、“悪役令嬢”として断罪寸前――しかも、乙女ゲームのクライマックス目前!?
容赦ないヒロインと取り巻きたちに追いつめられ、開き直った私はこう言い放った。
「……まぁ、別に婚約者様にも未練ないし?」
ところが。
ずっと私に冷たかった“婚約者様”こと第一王子アレクシスが、まさかの豹変。
無関心だったはずの彼が、なぜか私にだけやたらと優しい。甘い。距離が近い……って、え、なにこれ、溺愛モード突入!?今さらどういうつもり!?
でも、よく考えたら――
私だって最初からアレクシスに興味なんてなかったんですけど?(ほんとに)
お互いに「どうでもいい」と思っていたはずの関係が、“転生”という非常識な出来事をきっかけに、静かに、でも確実に動き始める。
これは、すれ違いと誤解の果てに生まれる、ちょっとズレたふたりの再恋(?)物語。
じれじれで不器用な“無自覚すれ違いラブ”、ここに開幕――!
本作は、アルファポリス様、小説家になろう様、カクヨム様にて掲載させていただいております。
アイデア提供者:ゆう(YuFidi)
URL:https://note.com/yufidi88/n/n8caa44812464
あなたの重すぎる愛は私が受け止めます
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のクリスティーヌは、ある日自分が、前世で大好きだった漫画のヒロインに転生している事に気が付く。
だが、彼女が転生したヒロインは、前世で大好きだった悪役令息、アルフレッドを死に追いやった大嫌いなキャラクターだったのだ。自分の顔を見るだけで、殺意が湧くほど憎らしい。
でも…
“私は前世で大好きだったアルフレッド様が心から愛した相手。という事は、これからは私が愛するアルフレッド様を全力で愛し抜けばいいのでは?
そうよ、私がアルフレッド様を幸せにすればいいのよ!
私を悪役ヒロイン、クリスティーヌに転生させてくれてありがとう!私、絶対にアルフレッド様を幸せにして見せるわ!“
そう心に誓ったクリスティーヌだったが、現実はそう甘くはなくて…
前世の記憶を取り戻したクリスティーヌが、アルフレッドからの重い愛を全力で受け入れつつ、彼を守るため奮闘するお話しです。
ご都合主義全開ですが、どうぞよろしくお願いいたしますm(__)m
他サイトでも同時連載しています。
【本編完結】王子の寝た子を起こしたら、夢見る少女では居られなくなりました!
こさか りね
恋愛
私、フェアリエル・クリーヴランドは、ひょんな事から前世を思い出した。
そして、気付いたのだ。婚約者が私の事を良く思っていないという事に・・・。
婚約者の態度は前世を思い出した私には、とても耐え難いものだった。
・・・だったら、婚約解消すれば良くない?
それに、前世の私の夢は『のんびりと田舎暮らしがしたい!』と常々思っていたのだ。
結婚しないで済むのなら、それに越したことはない。
「ウィルフォード様、覚悟する事ね!婚約やめます。って言わせてみせるわ!!」
これは、婚約解消をする為に奮闘する少女と、本当は好きなのに、好きと気付いていない王子との攻防戦だ。
そして、覚醒した王子によって、嫌でも成長しなくてはいけなくなるヒロインのコメディ要素強めな恋愛サクセスストーリーが始まる。
※序盤は恋愛要素が少なめです。王子が覚醒してからになりますので、気長にお読みいただければ嬉しいです。
※本編完結しました。
※後日談を更新中です。
十八歳で必ず死ぬ令嬢ですが、今日もまた目を覚ましました【完結】
藤原遊
恋愛
十八歳で、私はいつも死ぬ。
そしてなぜか、また目を覚ましてしまう。
記憶を抱えたまま、幼い頃に――。
どれほど愛されても、どれほど誰かを愛しても、
結末は変わらない。
何度生きても、十八歳のその日が、私の最後になる。
それでも私は今日も微笑む。
過去を知るのは、私だけ。
もう一度、大切な人たちと過ごすために。
もう一度、恋をするために。
「どうせ死ぬのなら、あなたにまた、恋をしたいの」
十一度目の人生。
これは、記憶を繰り返す令嬢が紡ぐ、優しくて、少しだけ残酷な物語。
竜帝に捨てられ病気で死んで転生したのに、生まれ変わっても竜帝に気に入られそうです
みゅー
恋愛
シーディは前世の記憶を持っていた。前世では奉公に出された家で竜帝に気に入られ寵姫となるが、竜帝は豪族と婚約すると噂され同時にシーディの部屋へ通うことが減っていった。そんな時に病気になり、シーディは後宮を出ると一人寂しく息を引き取った。
時は流れ、シーディはある村外れの貧しいながらも優しい両親の元に生まれ変わっていた。そんなある日村に竜帝が訪れ、竜帝に見つかるがシーディの生まれ変わりだと気づかれずにすむ。
数日後、運命の乙女を探すためにの同じ年、同じ日に生まれた数人の乙女たちが後宮に召集され、シーディも後宮に呼ばれてしまう。
自分が運命の乙女ではないとわかっているシーディは、とにかく何事もなく村へ帰ることだけを目標に過ごすが……。
はたして本当にシーディは運命の乙女ではないのか、今度の人生で幸せをつかむことができるのか。
短編:竜帝の花嫁 誰にも愛されずに死んだと思ってたのに、生まれ変わったら溺愛されてました
を長編にしたものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる