アオハル24時間

なめこ

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はじめまして

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時は4月。桜がひらひらと舞う
昨日まで雨だったのが嘘のように晴天だった
俺は早めに学校に来ていた。毎日同じ朝で
卵とトーストを食べて来たとゆうのに。
そわそわしていた。

「おはようございます。早いですね」
ガララとドアが開いた。同じ歳の地毛なんだろうか?髪が栗色の可愛らしい 中条美久がひょこっと俺の隣にきた。「今日入学式ですもんね」「私のクラスの娘はどうかなあ??」とクラス名簿を見る。
そう。
そうなのだ。俺はこの学校に来て初めてクラスをもつ。七条美久も隣のクラスの担任だ。
「まあ、進学校だからヤンキーみたいのは
いないよ」「今時ヤンキーて」クスクスと
可愛らしく笑う。
そよーと開けていた窓から優しい風が
入ってきた。「あら、入学生かしら?」
視線が窓にいく。
ツヤツヤな真っ黒な髪が肩くらいの女の子だ。あんな娘見たことないし制服も真新しい。そうだ。新入生だよ。て、まだ入学式まで早くないか?10時からだからあと2時間以上はあるぞ!と思っているとその女の子は
玄関口には行かず職員室の窓までやってきた。キラキラのローファーが目立つ。
よく見ると彼女はかなり美少女だった。
くりくりのぱっちりおめめの今でゆう、清楚系?よくわからんが。とにかく美少女だった。俺はすかさず「新入生ですか?」「式までまだ時間ありますので」しかし

「はじめまして 先生。3年間お世話になります。 花見優香です」俺の顔を見て言った。花見優香。知ってる。俺のクラスだ。
入試トップで入った娘だ。さらに続けて彼女は「入学式まで時間潰してきます」と
さらーと反対方向を向いて歩きだした。
「何なんですかね?あの子」中条美久が
すかさず言った。「頭良すぎてずれてるんかな?」2人は特に気にしてはいなかった。

ん?
多分準備に追われてわかっていなかったんだと思う。そう、思うんだ。




入学式。彼女、花見優香は母親と普通に
時間通りにやってきた。俺は気にも留めず
何にも無く?いや、予定通りに式は終わった。クラスにそれぞれ別れて色々と説明し終わり、時間が余ってしまった。さてどうしよう?と悩んで自己紹介をひとり、ひとりして
もらう事にした。皆んなオドオドして可愛いかったんだよなー、花見優香までは。

ガタと机から立ち

「先生、私と結婚してください!」

皆んな時が止まったね。
そしてすぐに爆笑に変わった。なんだ
場の空気を変えてくれたんだな。俺はそう思い「いきなり入学式当日に変な事言わない!」とありきたりな言葉を言った。
「違うんです!先生!
本気なんです!卒業したら結婚していだだけませんか?」一瞬時が止まり場がまた凍る
むむ。こんなパターン初めてなんだけど?
焦る俺はとんでもない事を言ってしまう
「わかった、卒業したらかんがえて
やってもいいぞー笑」また場は笑いにかわり
「先生、プロポーズされちゃったねー」等と
声が聞こえてきてナイス俺。と思ったのが


間違えだったのか
よかったのかは

まだわからない。


花見はうれしいそうに
「私頑張って先生に似合う女性になります」
と顔を赤らめていたのはよく覚えている



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