ダンジョンを操れたので、異世界の芸能総監督になり、異世界美女と逆転人生を楽しみます

ムービーマスター

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この世界観って?芸能ギルドのシャーロン嬢登場

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「本日は態々わざわざ、遠くから起こし頂きまして感謝いたします」

金髪白人美女はそう言って、僕の眼を真っ直ぐに見て、手を差し伸べてきた。

僕は、突然のハリウッド女優顔負けの金髪美女から、
それも完璧な日本語で挨拶あいさつしてこられたから、
ハッキリ言って恐縮し、思わず差しだされた手を握手だと思い手を取って握手したが、
彼女は不思議そうに僕の行為を見て、この挨拶って違うんだけどな~な感じで、
戸惑った表情だったが、直ぐに気を取り戻して、僕の握手に合わせてくれた。

ま、確かに握手にしては、右手の甲を向けていたし、
これって、貴族や騎士男子が高貴な女性に対して手の甲にキスする、
あの挨拶なんでしょうか?

僕はしどろもどろに成りながらも、
僕の世界ではこの様な挨拶でスイマセンと謝ると、

「いえいえ大丈夫です」

と、ハリウッド女優と同等の素人童貞の僕には破壊的な笑顔で微笑んでくれたから、
僕は益々ますます恐縮きょうしゅくした。

しかし、部屋の温度が暖かいとは言え、結構薄着では?と改めて彼女の服装等を見ていた。

見ると靴というよりもサンダルで勿論もちろん素足すあしだった。

彼女はそんな役なのね、って感じでスルーしましたが。

「もうすぐ始まりますからね」

とか

「しっかり見ていてくださいね」

とか金髪美女は言いながら、前方の舞台を真剣に見ながら、両手を組み始めた。

何が始まるのか、この雰囲気だと、
やはり前方がメインの舞台で、
そこの真ん中に丁度ちょうど、明かりが集まる仕組みになっていて、
部屋全体の明かりが蝋燭ろうそくやランプなどの火の明かりだから、
やはりお店の中は全体的に暗く、この撮影には超高感度レンズで撮影?と感心したが、
何処どこをどう探しても撮影用カメラは見付からなかった。

僕は、この時点で完全にドッキリカメラ番組か、
記憶は定かじゃないが、これは映画やドラマの大掛かりな撮影では、
とそっちの方だと完全に信じ、
今までのパニックや汗、わきの下びっしょり~から、
やや落ち着いて、テーブルの上のおひや、お水を一気に飲んだ。

そして、5分ぐらいすると、
舞台に一人の、やっぱり金髪の美女が、
ちょっと遠いけど、顔かたちは、僕の隣の金髪美女とかなり似てる感じで、
服装も隣の女性と同じデザインだが、
舞台上の女性のドレスの色は濃いピンク色だった。

そして、濃いピンクの女性の後ろには、
民族楽器?バイオリンのように弾くけど、
形がもっと簡単で楕円形のような形に弦が数本ついていた、
そんな感じを持った男性二人が女性の後ろの椅子に座って、
何やらタイミングを計っているようだった。

お店の中は相変わらずガヤガヤしていて、舞台下の客席では、
テーブルで勝手気ままに歓談したり、立っていて、椅子が人数分に以上ある筈なのに、
態々、テーブルに腰を降ろしたり、舞台を見る状態ではなった。

その内に、バイオリンみたいな民族楽器の二人が何の前触れも無く、演奏し始め、
その後、濃いピンクドレス、ローズピンクの金髪美女がアカペラで歌い始め、
その歌や曲が、やはりこの土地の民謡のような昔からある北欧の古い歌だったので、
なんだか、この場所、居酒屋パブのお店の中では、雰囲気がそぐわない、
そして、歌の音量もアカペラだけど声量が弱いのか、反対側の僕らの席まで良く聴こえず、
何の民謡なのか、何の曲なのかも良く聞きとれず、
何よりも下のビアガーデンのような客席のガヤガヤ声に掻き消されて、酷い有様だった。

隣の金髪美女が

「もっと大きな声で歌わないと」

とか、

「もっと自信を持って」

みたいなことを言いながらブツブツと言っていた。

隣の彼女は舞台で歌っている娘と同じ事務所の設定なんだろうか?

何にしても、聞き取れる歌詞は全て日本語だったのに、まずは驚かされたのと、
改めて、ビアホールのような客席の話し声も、殆ど全てが日本語で、
何か凄い、と言うか、よくも日本語ペラペラの日本在中の外国人達を見付けてエキストラにしたよな~、
と、そっちの方に興味が移っていった。

僕が、舞台よりも客席や他の場所の方ばかりキョロキョロしていたので、
隣の金髪ギリシャ神話美女が

「ダメですか?」

と、突然、僕に話しかけて来た。

僕は当然、この完璧なまでの時代設定を再現した美術セットの事を聞いて来たのかと思い、

「いえいえ、素晴らしいとは思いますよ」

「え?ああ、そうですか、ではどの辺が、ですか、申し訳ありませんが、本日は彼女の声が出ていませんので」

隣の彼女の話す内容に、
どうやら前方の舞台で歌っているローズピンクの娘のことを聞いているのだと分かり

「ああ、今歌っている彼女のことですか、ちょっとここじゃあ聴き取れにくいですね」

そう言うと、途端に、隣の金髪美女が溜息ためいきく感じでがっくりとした。

「あの~、彼女は同じ事務所なんですか?」

僕はなんか落ち込んだ様子の金髪美女に、仕方なく話しかけたら

「はい、
あの、わたくし芸能ギルド所属の一応、
若手芸能企画提案を行っていますシャーロン・グラムデルと申します。
今歌っているのは私の芸能ギルドの歌手でシャルル・ラヴァンと申します」

そう言って、木の札に芸能ギルドと日本語で書かれているのをテーブルに出した。

僕は、う~ん、まさかこのやりとりもカメラに収められている?

と警戒しながらも、
如何いか()にも知っていますよ的に、
木の札を取って読んでいる、確認している振りをした。

隣の金髪美女シャーロン、
役柄の名前だろうがシャーロットはそっちもかなり恐縮している感じで、
妙にハキハキと受け答えした。

「彼女、シャルルさんを受け持っている人なんですか?シャーロンさんは」

「あの~さん付けは結構です、呼び捨てで構いません。
それで、どんな感じでしょうか?」

シャーロンには悪いが正直、歌が、声が全く聞き取りにくく、
だからと言って、態々、舞台のマン前まで行って聴いたとしても、
僕が好きそうな歌や曲ではなさそうなので、
歯切れの悪い感じで感想を話した。

シャーロンはそうですか、とか、
あの新曲は駄目ですか?と言ったので、
そんな世界観なの、この作品って、とビックリした僕は、
やっぱり改めて辺りを注意深く見廻した。
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