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日本アニメスレート2019に御招待
しおりを挟むこれからは、もっと思慮深く行動しなくては。
「それは構わないけど、尤(もっと)、今まで以上に僕の国の世界のことも、
シャーロンやグレアム王子や、
こちらの世界の芸能芸術セレブの皆さん達と僕がコミュニケーションを取らないといけないと思うんだ」
「と言うことは、
つまりムート先生は具体的にどうするおつもりなんですか?」
僕は躊躇(ためら)いがちに、だけど確信を持って
「僕がこれからこの世界で行いたいと言うことは、
僕がこの世界に僕の世界の音楽や芸術芸能の歴史を伝える、
一緒に研究する勉強会を定期的に行おうかと思っているんだよ。
と言うのも、多分、こちらの世界、シャーロンやシャルル、
その他の人々もなんだけど、何で突然、
あんなメロディや歌謡曲やJ‐POP音楽が出来たのだろう?
と、いきなり時代を超えた進化した音楽を聴かされたのだから、
感動はするけど、こちら側の芸術家や音楽家達にとっては、同じような音楽や曲が果たして自分たちにも、創作することが出来るのだろうか?
と大変不安になっていると思うんだ。
だからこそ、まずはこの音楽が出来た背景や、もっと言えば、
音楽の歴史自体を学んだ方が、無暗やたらに恐れることもないし、
最終的には、この世界でも僕らの世界を超えた名曲が生まれるかもしれない、
その為の勉強会、または学校みたいな」
「学校ですか、音楽学校を作るとか」
「そう言う意味とも違うかな、そうだ、
所謂、王族や貴族、豪商芸術芸能ギルド達が集うサロンみたいな、
そんな学校と言ったお固く無く、
もっと気取(きど)らずに集って情報交換する、
出来る場かな」
「ふ~ん、それではムート先生によるムート先生の世界の芸能芸術学びのサロンって感じでしょうか?」
「う~ん、まあ、そんな感じかな、
それを定期的に行うことにより、クレア国の芸術家、芸能界の方達、
それに両国の舞台俳優、女優、音楽家、演出家、戯曲家、画家、
歌手などと色々なアーティスト達も参加して、
情報共有と学びの場にしたいと、
そんなイメージかな」
「やっぱりムート先生は、学校の先生みたいなんですね。
ムート先生の授業なら、わたくし全部出席しますわ」
シャーロンは久々にドレス越しから見事な巨乳を僕の腕に押し付けた。
そう言えば、最近は色々とやることが多くなって、
この様に異世界に来たばかりのシャーロンとのイチャイチャ秘め事から、
遠のいてしまったな~、
と回顧録な気分と同時に、
久々のシャーロンの体臭付き香水の匂いを嗅いで勃起状態になった。
僕は、頭の中で、
そろそろ本格的な舌を入れたベロチューが出来るのでは、
と期待を膨らましていると
「いや~、こちらにいましたか、探しましたよ!武藤さん。
あ、これはこれはシャーロン姫、お久し振りです」
と、何時ものタイミング悪く、シャーロンとイチャラヴからの念願の、
悲願のベロデューを成し遂げようとする時に、まさかの、
いや、それが当然のように邪魔者達が現れて来るんだな。
「あ、片岡さん、どうしたんですか?
血相を変えて」
「あ、え、その、お邪魔では無かったですか?
武藤さん」
もはやお邪魔です、と言うのも野暮な話しだから、何時もの感じで
「大丈夫ですよ、それよりどうしましたか?」
「はい、武藤さん、あのですね、この前、わたしと武藤さんとで訪問した表参道の映像ストリーミング配信事業会社のネットムービーズ日本支社から連絡がありまして、来週で急なんですけどネットムービーズの社長であるキース・ハルスティングCEOが日本に来日するんです。
有楽町にある東京国際フォーラムで毎年開催されるネットムービーズ主催の【日本アニメスレート2019】に参加する為の来日なんですが、この機会に是非、武藤さんにお会いしたいとのオファーを頂いたのです」
「【日本アニメスレート2019】ですか?」
「わたしも実際には【日本アニメスレート】には行ったことが無いのですが、なんでも2017年からネットムービーズ主催で不定期で開催されていて、
ネットムービーズの毎年ごとのビジネス状況と、今後日本国内で、ネットムービーズ完全資本で制作するアニメ作品の説明(せつめい)云々(うんぬん)がメインらしいです。
やはり、日本と言ったらクールジャパン、
ジャパニメーションが人気ですから日本が世界に誇るアニメを今後はネットムービーズによる潤沢な資本金、製作費を投入されて、日本の零細企業だったアニメ制作会社と多数契約したので、
いきなり給料が上がった下請け会社達が一気に世界規模のアニメ作品を制作して行く、と言うのが流石アメリカ本社だけに実に抜け目が無いですね」
そう言えば、前に観たドキュメントTV番組で中国資本も日本の零細アニメ会社に投資提携してアニメ作品を製作し出しているシーンを思い出した。
今まで、日本のTV局を頂点として、
その下に電博のTV電波を大量に扱える広告代理店があり、
出版社がありの末端にあった下請け零細アニメ会社の不満を、
海外資本が
「あらよっと」
と言ってお金で引き抜く現象に、ある意味、
今までの既得権で殿様商売だった大手メディア企業達が環境変化に伴って大量死する恐竜なごとくに見え、
不謹慎だが「ざまあ」な感じで今の状況をみていた。
「ま、今の今まで、
日本の大手メディア企業は自分達の利益優先で走って来て、
末端で搾取されていたアニメ制作会社に、
還元してこなかったツケが回ってきたのだから、
同情の余地もないですがね」
と、まるで片岡さんは僕の考えを代弁するかのように、そう話した。
「ま、アメリカの各映像ストリーミング配信事業会社にとっては、日本の強みはマンガ、アニメ、アイドル、サブカルだけですから、そのコンテンツさへ頂ければ、日本の今までのヒエラルキーが変わって下剋上になろうが、【そんなの関係ね~】なんでしょうね。
と言うことで、今度の金、土、日に有楽町の東京国際フォーラムで開催される【日本アニメスレート2019】のチケットも贈られて来たんですけど、どうします?
行きますか?」
僕は、異世界でやることが多くなって来て忙しいことは忙しいんだけど、
とは言え、移動に便利な何処でもダンジョンがあるから、
実質移動時間は無いに等しいので、片岡さんに
「行きましょう。
そして、面倒な手続きやらあっち側の上目線的な殿様商売態度で無駄な時間ぽかったら、
速攻で、ダンジョンで帰りましょう」
「ま、本当ならダンジョンに入って追いかけて来る事が出来るのはネットムービーズのキース・ハルスティングCEOだけですけどね」
片岡さんはそう言うと、後は
「お邪魔しました~、あとは御ゆっくり~」
とちょっと茶化すようなニュアンスでダンジョンを当然のように使って、
豊洲ビル事務所へと戻って行った。
「ムート先生は御自身の世界でも忙しそうですね」
シャーロンは感心した表情で僕の顔を観ながらそう言った。
「いや~、そうでもないけど、で、
そうだ、話しの途中でした、勉強会みたいな、
僕の世界の芸術芸能の歴史や、最近の流行り、流れ等を一緒に楽しく学び合う両国の芸術芸能サロンを開催したいんだけど、
どうかな」
「えっ、わたくしとしては全然、構いませんわ、
それよりも、わたくし個人的には、その、ムート先生の世界の名曲達をもっともっと知りたいと思っていましたから、ホント願ったり叶ったりです。
早速、グレアム王子にも知らせないとね。
確かにわたくしも、この状況を、キサナ国だけがムート先生の名曲により、神曲によって、ぶっちぎりの芸術芸能大国になると、今度は妬(ねた)み嫉(そね)みから国同士の関係が悪化し、最終的には戦争状態にでもなれば、それこそ収拾がつかなくなりますわ」
「そうだね、本当にシャーロンの言う通りだ。
あと、キサナ国の近隣諸国だと何と言う国があるの?」
シャーロンは「あっ」と言葉には出さなかったが、そんな口の形をして
「ああ、そうでした、忘れる処でした。
キサナ国の南側にあるカスナ国のことを忘れていました。
そちらにも使者を送って行かないとイケません。
カスナ国は、ここキサナ国よりも、
更に芸術芸能の分野では遅れていて、その分、
軍備に力を入れていると言う武闘派な国ですから、
ことさら慎重にしないといけませんね」
シャーロンの説明に、
僕は勝手なイメージでカスナ国を現世の中国共産党のイメージ映像とダブらせていた。
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