人類をジャッジしてください!

ムービーマスター

文字の大きさ
21 / 53

ヴァチカン高位聖職者の秘密会議にまるで霊視テロ?もはや電波ジャックを超えちゃった!

しおりを挟む
またかよ、いきなりかよ、と、毒づいてみたが、そんなことをしてもヴァチカンの皆さんには関係が無いことだから、気持ちを新たにして自己紹介して見た。

「すいませんね!あの、実は先ほどからあなた達の会議と言うか、密談?って言っていいのか分かりませんが、黙って聞いていてスイマセン」

私の声もどこから聞こえるのかスピーカーでもどっかにあるのか分からないけど、とりあえず声が聞こえるみたいで、緊張がなんか二倍になっていた。

「は、はい、これはこれは、私どもも、勝手にあなた様のことを批判めいたことを言いまして、大変失礼致しました」

と、長老の高位聖職者が完璧な日本語で返してきた。

言語に関しては本当に助かるテクノロジーだ。

「いつから、ここで、聞いていたのですか?」

やっぱり私と歳がそんなに変わらない、若手の男が、ちょっと敵意を込めた声質で話してきた。

私は説明するよりも、先ほどの

「あの忌々しいジャップの男が、世界を審判する?まるで旧約聖書に書かれてある黙示録じゃないですか?・・・」

の映像をリピートして見せた。

その映像が部屋の至る所の反射する処に映像が映され、ちょっとしたダンスバーのクラブ感覚にも思えた。

若い男は、どうやって、こんな先ほどの事柄を録画されたのか、またはなんの仕掛けもない、プロジェクターもない部屋に映像が映るのか?を目にして、完全に驚愕状態だった。

私も自分でやっている事ではあるが、こんなに鮮やかに映像を操れるのなら、何もない青空に巨大な映像を映すことも可能なんだろうな~と、ドラえもん状態になっている自分が、いつものように俯瞰で観ている幽体な自分に指摘され、自分に戻った。

「すいませんね、これは全部、UFO内の彼ら宇宙人のテクノロジーなんですよ、決してあなた達を脅かす為に行っている訳ではありませんでして、されど、昨日も言いましたが、彼らは私をサポートすると言って効かないので、正直、困っているんですけど」

私は出来るだけフランクに話しかけてみたが、実際、彼らにどれだけの効果があったのかは分からない、って、心を読めばいいのだが、もうどうでもいいとも思っていた。

「彼らの真の目的は何なのでしょうか?」

やはりここでは最長老のようなお爺ちゃん高位聖職者が穏やかな感じでいい。

反対に若いって、自分と同じ年の男の方は完全に恐れと敵意を剥き出しにしていた。

こんなときに普通なら、無視する工藤ちゃんなんだけど、なんか苛めたくなっちゃって、先ほど彼の頭の中を覗いた、セルン=欧州原子核研究機構?スイスのジュネーブ中心部から20キロメートル弱、ここで反物質の研究が行われている。

反物質=鏡の中に写った物質の形をしたもの、も映像に出して見た。

「こ、これは?」

長老はそう言って、険しい顔で若いって40歳くらいだけど、の男を睨んでいた。

「そんなに、新技術が宇宙の真理を解き明かすのを、我が物にしたいのかね?」

長老は呆れた感じでそう40歳代の男に問いかけた。

「お、お前は一体、悪魔だ!こんな仕業は悪魔にしか出来ない」

と一応若手はそう言って、益々精神的に大分追い込まれているようだった。

どうもこの手の頭が切れる感じの男に限って、胡散臭いんだよな~と感じていたが、もっと調べれば出そうなので、この辺で辞めさせていただいた。

「失礼ではないか!言葉を慎みたまえ」

う~ん、やっぱり、この長老はリベラルな感じだ。

普通なら、その40代の男と一緒なくらいにパニくっても仕方が無い処を、ここの中でも一番精神的に安定していた。わたしもこれ以上、彼を追い詰めると何をしでかすか分からないので、彼を無視して、長老高位聖職者とお話しすることに決めた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

屈辱と愛情

守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。

200万年後 軽トラで未来にやってきた勇者たち

半道海豚
SF
本稿は、生きていくために、文明の痕跡さえない200万年後の未来に旅立ったヒトたちの奮闘を描いています。 最近は温暖化による環境の悪化が話題になっています。温暖化が進行すれば、多くの生物種が絶滅するでしょう。実際、新生代第四紀完新世(現在の地質年代)は生物の大量絶滅の真っ最中だとされています。生物の大量絶滅は地球史上何度も起きていますが、特に大規模なものが“ビッグファイブ”と呼ばれています。5番目が皆さんよくご存じの恐竜絶滅です。そして、現在が6番目で絶賛進行中。しかも理由はヒトの存在。それも産業革命以後とかではなく、何万年も前から。 本稿は、2015年に書き始めましたが、温暖化よりはスーパープルームのほうが衝撃的だろうと考えて北米でのマントル噴出を破局的環境破壊の惹起としました。 第1章と第2章は未来での生き残りをかけた挑戦、第3章以降は競争排除則(ガウゼの法則)がテーマに加わります。第6章以降は大量絶滅は収束したのかがテーマになっています。 どうぞ、お楽しみください。

灰かぶりの姉

吉野 那生
恋愛
父の死後、母が連れてきたのは優しそうな男性と可愛い女の子だった。 「今日からあなたのお父さんと妹だよ」 そう言われたあの日から…。 * * * 『ソツのない彼氏とスキのない彼女』のスピンオフ。 国枝 那月×野口 航平の過去編です。

処理中です...