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更に高い精神世界を目指す異星人たちと、面識がありそうな死んだ母親
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しかし、ここで誤解を招かないように説明しなくてはならないのですが、死んだ者たちと生命をもった者との接触は基本的には出来ないのです。
それは意識体の中にも色々なレベルや階層があり、精神世界はもっとも階層の多い世界が広がっているからです。
より高い次元の意識を持っている者は、どんな階層にも行けますが、意識が低い者は、その世界でしかいる事が出来ず、次の世界にくまでは、例えて言うなら、地球上の人間が一人に力で宇宙に行く、と言う位の努力と意識改革をしなくては到底もうひとつ上の世界には行けないのです。
それはまるで、その当時の物質社会から離れる事の出来ない者たちと、離れてはいるが、まだ未練があったり、戸惑っている者、そして、次の精神世界に行く準備をしている者、更に次の次の精神世界へと突き進んでいる者と、かなりの階層が表れ、そして、その階層は行った者しか分からないし、正しく教えることも、伝えることも出来ないのです。
そのことが、圧倒的なコミュニケーション不足と、お互いにと言うよりも、階層の下の段階の者にとってはかなりのジレンマを抱かせるのです。
しかし、このような状態に陥ったのはかなり不思議な、ある意味ではあり得ない世界が、この意中に誕生したと考えなくもない出来事でした。
片や、物質社会を頑なに死守しようとし、そうかと思えば、もう片方の意識は、自己の存在自体に対してどうするべきか、つまり肉体を捨てて、このまま宇宙空間と一体になると言う、究極の物質離れを考えていたのです。
物質社会支持者にとっては、だからこそ、我々は自殺願望を精神に抱えている精神異常者と捉えている者もいたり、もし、そうしてもらえるのならば、この物質社会から、精神世界の支持者が一斉にいなくなると言う事だから大いに結構なことではないか、と、全て解決すると言う楽観主義者まで出て来ました。
我々も、そうしたければ、そうするのも悪くはないことではあったのですが、しかし、我々は、今、現在進行し宇宙空間にまで物質社会と合理主義の基、邁進することが、結果的に全宇宙に対しての悪影響である事も知っていたのですから、我々だけがいなくなると言う選択はどうしても出来ませんでした。
と言うよりも、精神世界の究極的な考えは自己犠牲だったのですから、我々は、旧態依然として死守している物質社会と真っ向から対立しなくてはいけないことを痛いほど知っていたのです。
それは、我々がここまで進化し、生まれ育ったのも、目に見えないかもしれないし、もしくはその時は気が付かなかったのかもしれませんが、何かの犠牲の上で我々は生きて来たのだし、もしくは生かされてきたのだし、そこに気付く事が我々、知的生命体の最終的な役目なのです。
我々のゴールとは、全ての物に対して、迷惑をかけずに、反対に今度は我々自らが犠牲となって、次の世代を支援して行こうとすることが、我々の進む世界だったのです。
誰にも迷惑をかけない、それは、自分自身を下卑たり無価値な存在として考えるのではなく、生命体としての役割を止めて、次の段階として、それは多分、全宇宙の生命の設計に携わる事なのかもしれませんが、その生命や運命や宿命でさえも超過去から超未来までの時間軸や次元までも把握して、補足して行く高次元の意識体にならなければならないのです。
しかし、今でも、我々の説明は的を得ていたり、誤解を招かないように説明しているかは自信がありませんし、反対に、質問されたとしても、それに対して的確な答えを返す事が出来るかはまだまだ問題ではありますが、精神世界の我々の役目とは、大きな言い方をすれば、全宇宙の生命に対する摂理と秩序作りなのかもしれません」
そして、キャメロン系は徐(おもむろ)に立って、目の前に広がるモニターの洪水を見続けた。
私はと言えば、先ほどから話してもらった彼らの歴史や生い立ちを、本当に部分、部分でしか理解してはいなく、また、リアルに感じる事はなかった。
が、しかし、なんとなくだが、彼らの生い立ちの過去の一部が現在の我々の今、存在している世界なのだし、この世界も、ある意味では、彼らの一部であるような、そんな錯覚を覚えた。
彼らの底が見えない圧倒的な力の源を聴かされて、その源とは、全宇宙の構築の様な、そんな大それた世界観や、能力を持っているのなら、こんな有難い御講義を私一人にするのではなく、もっと大勢の識者たちに話せば、一発であなた達の信仰者になり、人類は正しき道を邁進するのでは、と、考えたが、また、そう言えば、彼らはメインに立つ事が出来ないと言うような説明もどっかでしていたから、やっぱり、そこの同じ民族なり種族でやらないとダメみたいな、そんな感じだったな。
でも、しかし、なぜに私なのか?彼らにもう聞こうとは思わないが、この事だけは納得いかなかった。
そして、もう一つ、不思議な気持ちになった事がある。
それは先ほど観た死んだ母親が出て来た夢の内容と、何となくだが、彼らの説明している精神世界とがリンクしているような気がして、ホントおかしな話なのだけれども、もしかしたら、彼らは、死んだ母親と面識があるのでは、とも考えてしまった。
もし、仮に、彼らの言う事が本当なのならば死んだ母親は、精神世界で、楽しくやっているのだろうか?まるで水を得た魚の様に、この現世には全くの興味も無く、新しい世界で学び、もっともっと高い意識レベルへと到達しているのだろうか?
そう考えると、嬉しような、ちょっぴり寂しいような気が、同時に私の心を襲ってきた。
それは意識体の中にも色々なレベルや階層があり、精神世界はもっとも階層の多い世界が広がっているからです。
より高い次元の意識を持っている者は、どんな階層にも行けますが、意識が低い者は、その世界でしかいる事が出来ず、次の世界にくまでは、例えて言うなら、地球上の人間が一人に力で宇宙に行く、と言う位の努力と意識改革をしなくては到底もうひとつ上の世界には行けないのです。
それはまるで、その当時の物質社会から離れる事の出来ない者たちと、離れてはいるが、まだ未練があったり、戸惑っている者、そして、次の精神世界に行く準備をしている者、更に次の次の精神世界へと突き進んでいる者と、かなりの階層が表れ、そして、その階層は行った者しか分からないし、正しく教えることも、伝えることも出来ないのです。
そのことが、圧倒的なコミュニケーション不足と、お互いにと言うよりも、階層の下の段階の者にとってはかなりのジレンマを抱かせるのです。
しかし、このような状態に陥ったのはかなり不思議な、ある意味ではあり得ない世界が、この意中に誕生したと考えなくもない出来事でした。
片や、物質社会を頑なに死守しようとし、そうかと思えば、もう片方の意識は、自己の存在自体に対してどうするべきか、つまり肉体を捨てて、このまま宇宙空間と一体になると言う、究極の物質離れを考えていたのです。
物質社会支持者にとっては、だからこそ、我々は自殺願望を精神に抱えている精神異常者と捉えている者もいたり、もし、そうしてもらえるのならば、この物質社会から、精神世界の支持者が一斉にいなくなると言う事だから大いに結構なことではないか、と、全て解決すると言う楽観主義者まで出て来ました。
我々も、そうしたければ、そうするのも悪くはないことではあったのですが、しかし、我々は、今、現在進行し宇宙空間にまで物質社会と合理主義の基、邁進することが、結果的に全宇宙に対しての悪影響である事も知っていたのですから、我々だけがいなくなると言う選択はどうしても出来ませんでした。
と言うよりも、精神世界の究極的な考えは自己犠牲だったのですから、我々は、旧態依然として死守している物質社会と真っ向から対立しなくてはいけないことを痛いほど知っていたのです。
それは、我々がここまで進化し、生まれ育ったのも、目に見えないかもしれないし、もしくはその時は気が付かなかったのかもしれませんが、何かの犠牲の上で我々は生きて来たのだし、もしくは生かされてきたのだし、そこに気付く事が我々、知的生命体の最終的な役目なのです。
我々のゴールとは、全ての物に対して、迷惑をかけずに、反対に今度は我々自らが犠牲となって、次の世代を支援して行こうとすることが、我々の進む世界だったのです。
誰にも迷惑をかけない、それは、自分自身を下卑たり無価値な存在として考えるのではなく、生命体としての役割を止めて、次の段階として、それは多分、全宇宙の生命の設計に携わる事なのかもしれませんが、その生命や運命や宿命でさえも超過去から超未来までの時間軸や次元までも把握して、補足して行く高次元の意識体にならなければならないのです。
しかし、今でも、我々の説明は的を得ていたり、誤解を招かないように説明しているかは自信がありませんし、反対に、質問されたとしても、それに対して的確な答えを返す事が出来るかはまだまだ問題ではありますが、精神世界の我々の役目とは、大きな言い方をすれば、全宇宙の生命に対する摂理と秩序作りなのかもしれません」
そして、キャメロン系は徐(おもむろ)に立って、目の前に広がるモニターの洪水を見続けた。
私はと言えば、先ほどから話してもらった彼らの歴史や生い立ちを、本当に部分、部分でしか理解してはいなく、また、リアルに感じる事はなかった。
が、しかし、なんとなくだが、彼らの生い立ちの過去の一部が現在の我々の今、存在している世界なのだし、この世界も、ある意味では、彼らの一部であるような、そんな錯覚を覚えた。
彼らの底が見えない圧倒的な力の源を聴かされて、その源とは、全宇宙の構築の様な、そんな大それた世界観や、能力を持っているのなら、こんな有難い御講義を私一人にするのではなく、もっと大勢の識者たちに話せば、一発であなた達の信仰者になり、人類は正しき道を邁進するのでは、と、考えたが、また、そう言えば、彼らはメインに立つ事が出来ないと言うような説明もどっかでしていたから、やっぱり、そこの同じ民族なり種族でやらないとダメみたいな、そんな感じだったな。
でも、しかし、なぜに私なのか?彼らにもう聞こうとは思わないが、この事だけは納得いかなかった。
そして、もう一つ、不思議な気持ちになった事がある。
それは先ほど観た死んだ母親が出て来た夢の内容と、何となくだが、彼らの説明している精神世界とがリンクしているような気がして、ホントおかしな話なのだけれども、もしかしたら、彼らは、死んだ母親と面識があるのでは、とも考えてしまった。
もし、仮に、彼らの言う事が本当なのならば死んだ母親は、精神世界で、楽しくやっているのだろうか?まるで水を得た魚の様に、この現世には全くの興味も無く、新しい世界で学び、もっともっと高い意識レベルへと到達しているのだろうか?
そう考えると、嬉しような、ちょっぴり寂しいような気が、同時に私の心を襲ってきた。
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