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第十四話 お情け
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おっと、レディの顔を見つめるのは紳士じゃあねぇな。さっさと探索を済ませるか。俺は机や引き出しを手当たり次第に探ってみる。当然、荒らしたりはしてねぇぞ? 俺は紳士な猫なのさ。
お、あったあった。俺は「にっき」と書かれた可愛らしいノートを見つけた。躊躇いもなく日記を開く。愛衣ちゃんに悪いと思わないのかって? まぁだって俺、猫だしな。てことで、日記を一通り読んでみた。拙い字だが思いってもんが篭もった日記だった。昨日のページに書かれた言葉に一番思いが篭っていた。
『だいすきなおとうさんが、かえってきますように』
あぁ、これは、何とかしてやらねぇと。愛衣ちゃんはまだ、あんな男を好きなんだな。いつかは元に戻ってくれると思って信じてるんだな。あんな男でも、愛衣ちゃんにとっちゃあ、唯一無二の父親ってぇわけか。
俺は日記をそっと背に乗せ、別の部屋の探索に向かった。探すのは勿論あの男、いや愛衣ちゃんの父親の部屋だ。
見つけた。部屋に入ると父親が仰向けで寝ていた。目には薄らと涙が浮かんでいる。……あぁ、そうだよな。こいつも苦しんでるんだ。奥さんが死んで、男手一人で小さい女の子を育てなきゃならなくなって、でも助けてくれる人はいなくて。
こいつの愛衣ちゃんに対する暴言暴力が許されるわけじゃあねぇが、あれだ、情状酌量の余地ありってやつだ。仕方ねぇ、俺がお前を助けてやるよ。俺は情け深い猫なのさ。
それに……。俺は机の上のブレスレットにちらりと目をやる。バラバラになったビーズを全部かき集めて、修復したんだろう。
──愛衣ちゃんに対する愛情は、残ってるみてぇだしな。
お、あったあった。俺は「にっき」と書かれた可愛らしいノートを見つけた。躊躇いもなく日記を開く。愛衣ちゃんに悪いと思わないのかって? まぁだって俺、猫だしな。てことで、日記を一通り読んでみた。拙い字だが思いってもんが篭もった日記だった。昨日のページに書かれた言葉に一番思いが篭っていた。
『だいすきなおとうさんが、かえってきますように』
あぁ、これは、何とかしてやらねぇと。愛衣ちゃんはまだ、あんな男を好きなんだな。いつかは元に戻ってくれると思って信じてるんだな。あんな男でも、愛衣ちゃんにとっちゃあ、唯一無二の父親ってぇわけか。
俺は日記をそっと背に乗せ、別の部屋の探索に向かった。探すのは勿論あの男、いや愛衣ちゃんの父親の部屋だ。
見つけた。部屋に入ると父親が仰向けで寝ていた。目には薄らと涙が浮かんでいる。……あぁ、そうだよな。こいつも苦しんでるんだ。奥さんが死んで、男手一人で小さい女の子を育てなきゃならなくなって、でも助けてくれる人はいなくて。
こいつの愛衣ちゃんに対する暴言暴力が許されるわけじゃあねぇが、あれだ、情状酌量の余地ありってやつだ。仕方ねぇ、俺がお前を助けてやるよ。俺は情け深い猫なのさ。
それに……。俺は机の上のブレスレットにちらりと目をやる。バラバラになったビーズを全部かき集めて、修復したんだろう。
──愛衣ちゃんに対する愛情は、残ってるみてぇだしな。
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