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こんなもの本当は僕だってつけたくないんですよずっと先輩が僕と一緒にいてくれれば必要ないんですからでもここまでの繰り返しで僕はもう学んじゃって
「くそ……」
しばらく何も考えたくない。目を閉じて転がっていると、じきに手に包みを持った佐久間が戻ってきた。
「先輩、肉と魚、どっちが好きですか?」
「魚……?」
「じゃあこっちですね、サバみたいな魚が挟んでありますよ」
小さな机に移動し、包みとお酒らしきものの入った瓶を受け取る。紙を開くと中からバゲットのサンドイッチが出てきた。野菜と大きな魚のはみ出す、なかなかのボリュームの一品だ。頬張ると、香ばしく炙られたパンに挟まった脂の乗った魚と、野菜の旨味が食欲を刺激する。瓶の中身は梅酒のような甘酸っぱい炭酸の果実酒で、それがシュワリと口の中を洗い流すと、そのまま体の隅々まで染み渡っていく気がした。
生きている、と思った。
「おいしい」
「ですね!」
小さい呟きに、ホッとしたように佐久間が目を細める。その目が濡れていた気がしたものの、一瞬で包み紙の向こうに隠れてしまった。気のせいかな、と思いつつ、サンドイッチを噛みしめる。
「なんか、こうやってゆっくり食事するの、久しぶりかも」
「先輩、休憩時間もちょっとお菓子齧るだけで、ずっと席にいましたもんね」
「んん……」
そんなところまで見られていたのか。これだから仕事のできる奴は嫌なんだ。抗議の意をこめて佐久間を睨もうとしたものの、目尻を下げて満足げに自分を見ている表情に毒気を抜かれてしまう。
「明日の朝は一緒に食べに行きましょうか。朝からやってるお店もありましたよ」
「そうだな」
答えると、パン屋と、リゾット屋みたいな所と、と佐久間が指を折って店を挙げていく。夕飯を買うだけでなく、一緒にリサーチしてきてくれたようだ。
「あ、そうだ先輩、いいもの買ってきたんですよ」
そう言った佐久間は、ごそごそとポケットを探って朱色の組紐を二本取り出した。
「何? ミサンガ?」
「に見えますけど、『再会のまじない』が編みこまれているらしいですよ、これ」
「な……」
んだそれ、そんな怪しいものに大切なお金を使うんじゃないと岸尾は言いそうになったが、一人で佐久間を町に送り出したのは自分なので残りの言葉を飲みこむ。何と反応すべきなのだろう、と考えているうちに、岸尾の左手首には赤い組紐が固く結わえつけられていた。
「先輩、一人になっちゃいそうで危なっかしいんで、お守りです」
佐久間のニコニコ顔とストレートな言葉が、ぐさりと岸尾の胸に刺さる。
(なんだそれ。迷子対策かよ。それじゃあまるっきり子供じゃないか)
だが今日の岸尾を見て佐久間はそう感じた、ということなのだろう。僕の分もあるんですよ、と腕を差し出してくる佐久間の左手首に同じように紐を結びながら、岸尾は俯いた。
「……ごめん、佐久間くん」
「はい?」
「いや、俺、今日は佐久間くんに頼りきりだったから。迷惑かけたなって……明日から頑張るから」
自分への悔しさや腹立たしさを、食べ終わった包み紙と一緒にクシャリと丸める。部屋の隅にあるごみ箱に向かって投げつけるが、縁に当たった紙くずは岸尾のどんくささを笑うように床に落ちた。岸尾がため息をついて立ちあがろうとすると、「そんなわけないじゃないですか!」と跳ねるように佐久間が立ちあがった。びくりとなる岸尾の手を取り、両腕で包み込むように胸に抱く。
「あ、あのっ、僕、先輩のお役に立てて嬉しいです! だから、その、もっと頼ってほしいというか……迷惑だなんて、考えないでください!」
「あ……う、うん、ありがとう……」
しまった、と思いながら岸尾はぎこちない笑みを浮かべた。後輩という佐久間の立場ならこう言う他ないことなんて、少し考えたらわかることなのに。また気を遣わせてしまっている。
明日の予定を話しているうちに電気代わりの光球が切れてしまったので、どちらからともなくベッドに向かう。ほろ酔いの体で岸尾が横になると、カーテンのない窓の向こうに大小二つの月があるのが見えた。片方は大きく明るく、もう片方は少し小さくて暗めだ。
「おやすみなさい、先輩」
「……おやすみ」
こうやってベッドで寝るのも久しぶりだ。熟睡して朝起きられなくなってしまうので、普段は椅子で仮眠を取るだけだった。
異世界転生も、慣れれば悪いものではないかもしれない。オメガと言われて驚いたけど、今のところ体に異変があるわけでもないし。アルコールのおかげで少し上向いてきた気分で目を閉じると、すぐに睡魔が襲ってくる。ふわふわとした意識を手放し、沈んでいくような感覚に身を任せる。
「嫌アアアアアアアアアァァァァッ!」
「ふぁっ⁉」
完全に眠りに落ちる直前、突然聞こえた叫び声に岸尾は飛び起きた。何事かと見回すと、横のベッドからはあはあと荒い息遣いが聞こえる。
「さ、佐久間くん、大丈夫?」
慌ててベッドの横に行き、佐久間の顔を覗き込む。焦点の合わない目でこちらを見る佐久間が月明かりの中に浮かび上がっていた。その表情はすべての希望を失ってしまったかのようで、先程までとの穏やかな様子との違いに岸尾はぎょっと身を固くした。
「っ……せんぱ……よかった……」
「どうした? どこか痛むのか?」
弱々しく伸ばしてくる手を握ると、佐久間は安心したように深呼吸をした。暖かい気候だと言うのに、その指先は真冬のように冷たく震えている。
「すいません、ちょっと……前の、こと、思い出しちゃって……」
「そっか。うん……」
こういうとき、気の利いた言葉が浮かばない自分が歯がゆい。さっきしてもらったように佐久間の肩を撫でると、ふっと微笑んだ佐久間がまた目を閉じて眠りに落ちていく。
二つの月に照らされる端正な顔を見ながら、岸尾はすうっと自分の心も冷えていくのを感じていた。
(……馬鹿だ、俺)
ベッド横に膝をついた岸尾は、少し温まってきた佐久間の手を額に当てた。
母に疎まれ、職場でも邪魔者扱いされてい岸尾と違って、佐久間には大切な人や物がたくさんあったはずだ。
――思い出すだけで、絶望に襲われてしまうほどに。
それを、岸尾がすべて奪ってしまった。ただ少しぼうっとしていた、それだけで。
なのに佐久間は元凶である岸尾を詰るでもなく、こうしてフォローしてくれている。岸尾にそんなに優しくするなんてお人好しが過ぎると思うのだが、きっとそういう性分なのだろう。岸尾宛の仕事を知らないうちにこっそり巻き取ってくれているのはいつもだったし、一人でオフィスに残っていると、後で夜食を持ってきて手伝ってくれたこともある。
「ああ、ごめん……俺のことなんて、助ける必要、なかったのに」
しかしどう悔やんでももう時間は戻らない。深く息を吸い込み、岸尾は心を決めた。
(佐久間くんのために、できるだけのことをしなくては)
それしか、できることは思いつかなかった。
しばらく何も考えたくない。目を閉じて転がっていると、じきに手に包みを持った佐久間が戻ってきた。
「先輩、肉と魚、どっちが好きですか?」
「魚……?」
「じゃあこっちですね、サバみたいな魚が挟んでありますよ」
小さな机に移動し、包みとお酒らしきものの入った瓶を受け取る。紙を開くと中からバゲットのサンドイッチが出てきた。野菜と大きな魚のはみ出す、なかなかのボリュームの一品だ。頬張ると、香ばしく炙られたパンに挟まった脂の乗った魚と、野菜の旨味が食欲を刺激する。瓶の中身は梅酒のような甘酸っぱい炭酸の果実酒で、それがシュワリと口の中を洗い流すと、そのまま体の隅々まで染み渡っていく気がした。
生きている、と思った。
「おいしい」
「ですね!」
小さい呟きに、ホッとしたように佐久間が目を細める。その目が濡れていた気がしたものの、一瞬で包み紙の向こうに隠れてしまった。気のせいかな、と思いつつ、サンドイッチを噛みしめる。
「なんか、こうやってゆっくり食事するの、久しぶりかも」
「先輩、休憩時間もちょっとお菓子齧るだけで、ずっと席にいましたもんね」
「んん……」
そんなところまで見られていたのか。これだから仕事のできる奴は嫌なんだ。抗議の意をこめて佐久間を睨もうとしたものの、目尻を下げて満足げに自分を見ている表情に毒気を抜かれてしまう。
「明日の朝は一緒に食べに行きましょうか。朝からやってるお店もありましたよ」
「そうだな」
答えると、パン屋と、リゾット屋みたいな所と、と佐久間が指を折って店を挙げていく。夕飯を買うだけでなく、一緒にリサーチしてきてくれたようだ。
「あ、そうだ先輩、いいもの買ってきたんですよ」
そう言った佐久間は、ごそごそとポケットを探って朱色の組紐を二本取り出した。
「何? ミサンガ?」
「に見えますけど、『再会のまじない』が編みこまれているらしいですよ、これ」
「な……」
んだそれ、そんな怪しいものに大切なお金を使うんじゃないと岸尾は言いそうになったが、一人で佐久間を町に送り出したのは自分なので残りの言葉を飲みこむ。何と反応すべきなのだろう、と考えているうちに、岸尾の左手首には赤い組紐が固く結わえつけられていた。
「先輩、一人になっちゃいそうで危なっかしいんで、お守りです」
佐久間のニコニコ顔とストレートな言葉が、ぐさりと岸尾の胸に刺さる。
(なんだそれ。迷子対策かよ。それじゃあまるっきり子供じゃないか)
だが今日の岸尾を見て佐久間はそう感じた、ということなのだろう。僕の分もあるんですよ、と腕を差し出してくる佐久間の左手首に同じように紐を結びながら、岸尾は俯いた。
「……ごめん、佐久間くん」
「はい?」
「いや、俺、今日は佐久間くんに頼りきりだったから。迷惑かけたなって……明日から頑張るから」
自分への悔しさや腹立たしさを、食べ終わった包み紙と一緒にクシャリと丸める。部屋の隅にあるごみ箱に向かって投げつけるが、縁に当たった紙くずは岸尾のどんくささを笑うように床に落ちた。岸尾がため息をついて立ちあがろうとすると、「そんなわけないじゃないですか!」と跳ねるように佐久間が立ちあがった。びくりとなる岸尾の手を取り、両腕で包み込むように胸に抱く。
「あ、あのっ、僕、先輩のお役に立てて嬉しいです! だから、その、もっと頼ってほしいというか……迷惑だなんて、考えないでください!」
「あ……う、うん、ありがとう……」
しまった、と思いながら岸尾はぎこちない笑みを浮かべた。後輩という佐久間の立場ならこう言う他ないことなんて、少し考えたらわかることなのに。また気を遣わせてしまっている。
明日の予定を話しているうちに電気代わりの光球が切れてしまったので、どちらからともなくベッドに向かう。ほろ酔いの体で岸尾が横になると、カーテンのない窓の向こうに大小二つの月があるのが見えた。片方は大きく明るく、もう片方は少し小さくて暗めだ。
「おやすみなさい、先輩」
「……おやすみ」
こうやってベッドで寝るのも久しぶりだ。熟睡して朝起きられなくなってしまうので、普段は椅子で仮眠を取るだけだった。
異世界転生も、慣れれば悪いものではないかもしれない。オメガと言われて驚いたけど、今のところ体に異変があるわけでもないし。アルコールのおかげで少し上向いてきた気分で目を閉じると、すぐに睡魔が襲ってくる。ふわふわとした意識を手放し、沈んでいくような感覚に身を任せる。
「嫌アアアアアアアアアァァァァッ!」
「ふぁっ⁉」
完全に眠りに落ちる直前、突然聞こえた叫び声に岸尾は飛び起きた。何事かと見回すと、横のベッドからはあはあと荒い息遣いが聞こえる。
「さ、佐久間くん、大丈夫?」
慌ててベッドの横に行き、佐久間の顔を覗き込む。焦点の合わない目でこちらを見る佐久間が月明かりの中に浮かび上がっていた。その表情はすべての希望を失ってしまったかのようで、先程までとの穏やかな様子との違いに岸尾はぎょっと身を固くした。
「っ……せんぱ……よかった……」
「どうした? どこか痛むのか?」
弱々しく伸ばしてくる手を握ると、佐久間は安心したように深呼吸をした。暖かい気候だと言うのに、その指先は真冬のように冷たく震えている。
「すいません、ちょっと……前の、こと、思い出しちゃって……」
「そっか。うん……」
こういうとき、気の利いた言葉が浮かばない自分が歯がゆい。さっきしてもらったように佐久間の肩を撫でると、ふっと微笑んだ佐久間がまた目を閉じて眠りに落ちていく。
二つの月に照らされる端正な顔を見ながら、岸尾はすうっと自分の心も冷えていくのを感じていた。
(……馬鹿だ、俺)
ベッド横に膝をついた岸尾は、少し温まってきた佐久間の手を額に当てた。
母に疎まれ、職場でも邪魔者扱いされてい岸尾と違って、佐久間には大切な人や物がたくさんあったはずだ。
――思い出すだけで、絶望に襲われてしまうほどに。
それを、岸尾がすべて奪ってしまった。ただ少しぼうっとしていた、それだけで。
なのに佐久間は元凶である岸尾を詰るでもなく、こうしてフォローしてくれている。岸尾にそんなに優しくするなんてお人好しが過ぎると思うのだが、きっとそういう性分なのだろう。岸尾宛の仕事を知らないうちにこっそり巻き取ってくれているのはいつもだったし、一人でオフィスに残っていると、後で夜食を持ってきて手伝ってくれたこともある。
「ああ、ごめん……俺のことなんて、助ける必要、なかったのに」
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