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5話 眼鏡と皮膚が繋がってんのか
このオタク……いや名前をハヤトと言うらしい彼とは「新作レンタルしてみた。」「この役者さんおすすめ。」とSNSと然程大差ないやりとりをしているうちにあっという間に一週間が経った。
そして待ちに待ったもう発売されてないレドの超プレミア特典の譲渡の日!まあちょっと心を許してる節はあるので
『お洒落してこいよ?』
と一つメッセージを送っておいた。正直期待はしてないのでショッピングが近くにあるか目星をつけておく。受け取るだけ受け取って帰らすのもマナー違反だとわかっているので、アクションは大事だ。
さて、予約したレストランは………
少し前にハヤトが「おすすめの店があるから僕が予約しておいた。穴場だよ。」と言っていた地図を確認する。電車一本で着きそうだなと考えていた時、メニューの値段をみて固まった。
「……これ一桁おかしくないか?いや、二桁くらい。」
目を擦ったり、検索し直したりして何度も見るがどう見ても庶民の行くような店じゃない。
いっそのこと魔力で偽金量産してしまおうかと考えたが、「会員制」「現金お断り」の文字を見て絶望する。今の俺の最大の天敵だ。
とりあえず家にあるありったけの金を握りしめ何も考えないで挑むことにした。もう知らん。これで足りないのならばハヤトに全部奢ってもらおう。
となんやかんやで朝から銀行を全力で駆け抜けた俺は予定より10分ほど遅刻した。何度も言う俺は悪くない。
それに店員と思わしき受付の人物は着物を着ており、明らか俺の普段着は浮いていた。
あとこいつは「レストラン」と言っていなかったか…?めちゃくちゃ高級旅館みたいなんだが。
「ボンボンか?」
「ぼんぼん?」
俺の嫌味を含んだ呟きに不思議そうな声色で返したのは今日の主犯である。
「遅かったね。探したよ。」
「……あのなあ………っ」
しかし怒りもすぐ彼のクソダサファッションで吹っ飛んでいった。
……確かに上下はいい。何がダサくさせていると言ったら渦巻きの線が入ってそうな分厚い丸眼鏡だった。明らかに眼鏡と服装があっていない。
「眼鏡取らない?」
「……これは取れない。」
「は?………一回でいいから取ってみろって……っ!この!馬鹿力!!」
魔力を使って力を増幅させたって、ハヤトの手で押さえられた眼鏡はびくともしない。なんならヒビすら入らない。
「眼鏡は駄目だっ!」
「なんでだよ!絶対かっこいいのに!勿体無いって!!」
絶対に取った方がいい俺VS絶対に眼鏡を取りたくないハヤトによりしばらく醜い攻防は続き、結局敗北したのは俺だった。………悪魔なのになんで?
そして待ちに待ったもう発売されてないレドの超プレミア特典の譲渡の日!まあちょっと心を許してる節はあるので
『お洒落してこいよ?』
と一つメッセージを送っておいた。正直期待はしてないのでショッピングが近くにあるか目星をつけておく。受け取るだけ受け取って帰らすのもマナー違反だとわかっているので、アクションは大事だ。
さて、予約したレストランは………
少し前にハヤトが「おすすめの店があるから僕が予約しておいた。穴場だよ。」と言っていた地図を確認する。電車一本で着きそうだなと考えていた時、メニューの値段をみて固まった。
「……これ一桁おかしくないか?いや、二桁くらい。」
目を擦ったり、検索し直したりして何度も見るがどう見ても庶民の行くような店じゃない。
いっそのこと魔力で偽金量産してしまおうかと考えたが、「会員制」「現金お断り」の文字を見て絶望する。今の俺の最大の天敵だ。
とりあえず家にあるありったけの金を握りしめ何も考えないで挑むことにした。もう知らん。これで足りないのならばハヤトに全部奢ってもらおう。
となんやかんやで朝から銀行を全力で駆け抜けた俺は予定より10分ほど遅刻した。何度も言う俺は悪くない。
それに店員と思わしき受付の人物は着物を着ており、明らか俺の普段着は浮いていた。
あとこいつは「レストラン」と言っていなかったか…?めちゃくちゃ高級旅館みたいなんだが。
「ボンボンか?」
「ぼんぼん?」
俺の嫌味を含んだ呟きに不思議そうな声色で返したのは今日の主犯である。
「遅かったね。探したよ。」
「……あのなあ………っ」
しかし怒りもすぐ彼のクソダサファッションで吹っ飛んでいった。
……確かに上下はいい。何がダサくさせていると言ったら渦巻きの線が入ってそうな分厚い丸眼鏡だった。明らかに眼鏡と服装があっていない。
「眼鏡取らない?」
「……これは取れない。」
「は?………一回でいいから取ってみろって……っ!この!馬鹿力!!」
魔力を使って力を増幅させたって、ハヤトの手で押さえられた眼鏡はびくともしない。なんならヒビすら入らない。
「眼鏡は駄目だっ!」
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