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本編
7 いくら貢げばいいですか?
またあれからクリスと会えない日が続き、勉学の方は前世の知識があったので難なくついていけるが、どうも剣術だけは上達しなかった。
ここは異世界転生特有の俺TUEEEEみたいな展開じゃないのかと思われたかもしれないが、元々レオナルドの身体は華奢だしそれに引きこもりの僕が身体に入ってるのだから、運動に関しては壊滅的だった。
なら魔法はないのかと聞かれるとあるにはある。だが使える者が限られていて、魔女の血を継ぐイグリエ家のみだ。そうクリスのいる家系である。大きな戦闘力になるので代々結婚する決まりらしい。これで公爵家も王家もよっぽどがない限りは安定なのだ。
そこに例外が現れるのが、BLゲームのヒロインである。イグリエ家の血をひかないのに強力な魔法が使えるのだ。魔女の生まれ変わりなのではないかと言われるほどには。
王家は財力、名声、武力ではどの貴族にも負けることはない。ただ魔法は例外で、そこにイグリエを超える戦力となるヒロインが現れてしまえば、王様や王妃様まで結婚に大賛成で簡単にクリアできてしまう。
つまり、父上や母上が敵になりかねないということ。
そのあたりは弱みやら契約やらで全力阻止したいところ。シナリオが始まるまでやらねばならない課題が多すぎる。
僕さえ強すぎる展開ならそんなこと何も気にされないのだろうが、どう頑張っても俺ツエー!なんて出来そうもなく。そのあたりは所詮凡人ってところだろう。
「殿下、イグリエ家からです。」
扉の向こうから声をかけてきた従者にがっつきそうになるのを寸前で我慢する。
向こうの警備している騎士たちは気配を読み取れるので、うおっと声を出していたのは無視しよう。ごめん、急にドアの前に近づいて。
そして例のブツを受け取る。イグリエ家からの贈り物といえばこれしかねえだろ!!
そう、手紙の返事である。
きっと絶対多分事故の手紙の中身は読まれてないだろうと、信じて恐る恐る開いた。
『お機嫌いかがですか、レオナルド殿下。何せ急いで書いたものですから挨拶もなしにお許しください。返事を書くと胸を張って言ったものの、こうしてペンを手に取ると頭が真っ白になってしまいます。殿下はおそらくあの手紙にたくさん書かれていましたでしょう。厚さに心温まりました。何卒お忙しいと聞きます。疲れが癒されるよう香を送りました。ご自愛くださいませ。』
すぅーーーーーーーーー
手紙を吸うのは些か下品なので、空気を吸う。
字綺麗すぎんか?社交辞令な文だけどでもそれでも推しが直筆で書いたってのがすごくいい。うんすごくいい。あれから数日経っていたが、この日のために頑張ってきたと言っても過言ではない。実質新婚気分だ。まあ結婚したことないんだけど。
ジーンとした余韻に浸ってたいところをすぐに鍵箱にしまい、香の粉を少し小袋に入れお守りにする。
ん?どうしてこんなことをしてるかって?
そりゃあ今夜はレオナルドが誘拐される日だからだ。
ここは異世界転生特有の俺TUEEEEみたいな展開じゃないのかと思われたかもしれないが、元々レオナルドの身体は華奢だしそれに引きこもりの僕が身体に入ってるのだから、運動に関しては壊滅的だった。
なら魔法はないのかと聞かれるとあるにはある。だが使える者が限られていて、魔女の血を継ぐイグリエ家のみだ。そうクリスのいる家系である。大きな戦闘力になるので代々結婚する決まりらしい。これで公爵家も王家もよっぽどがない限りは安定なのだ。
そこに例外が現れるのが、BLゲームのヒロインである。イグリエ家の血をひかないのに強力な魔法が使えるのだ。魔女の生まれ変わりなのではないかと言われるほどには。
王家は財力、名声、武力ではどの貴族にも負けることはない。ただ魔法は例外で、そこにイグリエを超える戦力となるヒロインが現れてしまえば、王様や王妃様まで結婚に大賛成で簡単にクリアできてしまう。
つまり、父上や母上が敵になりかねないということ。
そのあたりは弱みやら契約やらで全力阻止したいところ。シナリオが始まるまでやらねばならない課題が多すぎる。
僕さえ強すぎる展開ならそんなこと何も気にされないのだろうが、どう頑張っても俺ツエー!なんて出来そうもなく。そのあたりは所詮凡人ってところだろう。
「殿下、イグリエ家からです。」
扉の向こうから声をかけてきた従者にがっつきそうになるのを寸前で我慢する。
向こうの警備している騎士たちは気配を読み取れるので、うおっと声を出していたのは無視しよう。ごめん、急にドアの前に近づいて。
そして例のブツを受け取る。イグリエ家からの贈り物といえばこれしかねえだろ!!
そう、手紙の返事である。
きっと絶対多分事故の手紙の中身は読まれてないだろうと、信じて恐る恐る開いた。
『お機嫌いかがですか、レオナルド殿下。何せ急いで書いたものですから挨拶もなしにお許しください。返事を書くと胸を張って言ったものの、こうしてペンを手に取ると頭が真っ白になってしまいます。殿下はおそらくあの手紙にたくさん書かれていましたでしょう。厚さに心温まりました。何卒お忙しいと聞きます。疲れが癒されるよう香を送りました。ご自愛くださいませ。』
すぅーーーーーーーーー
手紙を吸うのは些か下品なので、空気を吸う。
字綺麗すぎんか?社交辞令な文だけどでもそれでも推しが直筆で書いたってのがすごくいい。うんすごくいい。あれから数日経っていたが、この日のために頑張ってきたと言っても過言ではない。実質新婚気分だ。まあ結婚したことないんだけど。
ジーンとした余韻に浸ってたいところをすぐに鍵箱にしまい、香の粉を少し小袋に入れお守りにする。
ん?どうしてこんなことをしてるかって?
そりゃあ今夜はレオナルドが誘拐される日だからだ。
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