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本編
13 僕の立場ってどうなってんの
明け方であるので謁見の間などの大きな場所ではなく、汎用性の高い比較的こじんまりとした客室で報告することになった。決して狭くはないが。
もちろんクリスも証人としてここに来ている。優秀な専属従者がイグリエ家に連絡済みなため問題はない。
「まずは状況を説明してもらおうか。」
「はい父上。」
目線で控えの者に訴えると縄で縛り付けた男を運んできた。
「具体的な時間は分かりませんが、僕の就寝後この男が計画的にさらいました。どうやら隣国と手を組んでいたみたいで、人質になるところだったのです。そこをクリスが危険を察知し転移魔法で助けにきてくださったのが大まかな流れです。」
「何!?」
クリスもそれに頷くと、父上が焦った表情で男を見た。隣国は大国ではないが軍事に力を入れていることで有名だ。危うく戦争になってしまうところだったので当然の反応だろう。
「クリス・イグリエ…誠に大義であった。褒美は何なりと言え。」
「そんな僕には勿体無いお話です。」
深々と頭を下げるが、クリスのおかげで戦争を防げたのだ。貰っておいた方が王にとってもが都合がいいと思う。
目で催促すれば、クリスはおずおずと口を開いた。
「では恐れながら。私はレオナルド殿下の婚約者であり、そして騎士になりとうございます。」
「「「!?」」」
僕と父が同時に驚いたとともに、後ろに控えていた秘書のメガネもズレ落ちた。あれ、ゲームのクリスって騎士やってたっけ?
「それは本気なのか?」
「レオナルド殿下が私の大きな体格でも好きだと言ってくださり、そして伏せておりましたがどうやら剣術の才能があるようでして、今回の件で彼を守りたいと……そう強く思ってしまったのです。」
「オメガましてや未来の王妃である者が剣を握る前例はない。臣下らから下劣な言葉を耳にするかもしれないのだぞ。」
真剣に僕の苦手な大蛇、いや虎のような威厳の目を浴びせられてもクリスは深呼吸をすると「彼のためなら周りから何を言われようと構いません。」と即答で返した。
僕が第三者で、壁の花ならヒューと口笛を飛ばしたり、ハンカチで涙を拭いたりしたいものだが、その守りたい人物の本人だと思うと思考が停止した。
従者たちからの「お前が剣術できないからだろ」とかいう言葉が何故か視線で伝わってくるのだが、知らないふりをしておこう。
「……好きにしなさい。」
「!ありがとうございます!!」
パアッと明るい顔になったクリスの顔がかわいいなあなんて現実逃避をしたりする。僕のことは置いてきぼりに話はどんどん纏まっていくのを横目で見ていた。
あれ、僕第一王子の扱いされてなくない!?
もちろんクリスも証人としてここに来ている。優秀な専属従者がイグリエ家に連絡済みなため問題はない。
「まずは状況を説明してもらおうか。」
「はい父上。」
目線で控えの者に訴えると縄で縛り付けた男を運んできた。
「具体的な時間は分かりませんが、僕の就寝後この男が計画的にさらいました。どうやら隣国と手を組んでいたみたいで、人質になるところだったのです。そこをクリスが危険を察知し転移魔法で助けにきてくださったのが大まかな流れです。」
「何!?」
クリスもそれに頷くと、父上が焦った表情で男を見た。隣国は大国ではないが軍事に力を入れていることで有名だ。危うく戦争になってしまうところだったので当然の反応だろう。
「クリス・イグリエ…誠に大義であった。褒美は何なりと言え。」
「そんな僕には勿体無いお話です。」
深々と頭を下げるが、クリスのおかげで戦争を防げたのだ。貰っておいた方が王にとってもが都合がいいと思う。
目で催促すれば、クリスはおずおずと口を開いた。
「では恐れながら。私はレオナルド殿下の婚約者であり、そして騎士になりとうございます。」
「「「!?」」」
僕と父が同時に驚いたとともに、後ろに控えていた秘書のメガネもズレ落ちた。あれ、ゲームのクリスって騎士やってたっけ?
「それは本気なのか?」
「レオナルド殿下が私の大きな体格でも好きだと言ってくださり、そして伏せておりましたがどうやら剣術の才能があるようでして、今回の件で彼を守りたいと……そう強く思ってしまったのです。」
「オメガましてや未来の王妃である者が剣を握る前例はない。臣下らから下劣な言葉を耳にするかもしれないのだぞ。」
真剣に僕の苦手な大蛇、いや虎のような威厳の目を浴びせられてもクリスは深呼吸をすると「彼のためなら周りから何を言われようと構いません。」と即答で返した。
僕が第三者で、壁の花ならヒューと口笛を飛ばしたり、ハンカチで涙を拭いたりしたいものだが、その守りたい人物の本人だと思うと思考が停止した。
従者たちからの「お前が剣術できないからだろ」とかいう言葉が何故か視線で伝わってくるのだが、知らないふりをしておこう。
「……好きにしなさい。」
「!ありがとうございます!!」
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あれ、僕第一王子の扱いされてなくない!?
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