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本編
24 あれ?そこのお二人最強説教コンビになったり…?
「おーい!クリス!」
「!?!?殿下!」
慌てて戻ってくると、テラスから僕のことを探しているクリスに声をかけた。彼は見つけるなりすぐ、高いところから飛び降りてきて、僕を抱えてヒョイっとテラスに戻った。
「ふう、助かったよありがとう。」
「助かったよじゃありませんよ!一体何があったのですか!?」
パンとクリスが手を叩くと背後からポチが現れる。
「殿下!?急にいなくなるので探しておりました。」
ガッと両肩を掴むと近距離で怒鳴られた。痛い痛い!ちょ、僕一応王子だからね!?
「そうですよ!ポチと心配していたんです。無事だったから良かったものの。」
勢いのあるポチにクリスまで加わってきた。
ん?二人ともいつの間に顔見知りになったんだ?
そして今かなり長い間二人からお説教を食らっている。こういうのは右から左に聞き流す。うんそういうの大事だから。
「ヒロインに誘拐されました。」なんて言われるはずもなく勝手に転移していた旨を伝えた。もちろんクリスのせいじゃないことも伝えて。
「まあ大騒ぎにしたくないし、ちょっとした事故だったからさ、ポチもクリスも内緒にしててね?」
二人から逃げるようにホールに向かって歩んでから、少し振り返って笑ってやった。真面目くんたちめ!王子命令だぞ!!
僕の笑顔が気に入らなかったのか真顔で固まっている二人を焦ったく思い、クリスにファーストダンスを誘った。『めんどくせーので有耶無耶作戦』だ!
「ほら、始まってしまう。行くよクリス。」
「っ、まだ話は終わってませんからー!!」
そう言いつつも大人しく着いてくる彼に苦笑いしつつ、腰を抱き寄せた。
「で、でん、か、近いです。」
「?今から踊るのだから当然じゃないか。」
ホールに着くと全ての視線は僕たちに向かっていた。悪目立ちしているようでこれはこれでソワソワする。
ファーストダンスと言えど、二人で踊るのはこれが初めてなので色んな意味でファーストだった。
でも、クリスと僕ならいける気がする。分からないが直感がそう言っていた。
「緊張しないで、ほら楽しもうよ。」
「だって私のような者が………」
「何言ってんの。僕の立派な婚約者でしょ?」
「は、はぃっ!」
表情はガチゴチだが、ダンスは見事なもので周りは息を呑んで様子を窺っていた。王子妃教育頑張ってるのだろうなと、水の飲み方や、歩き方、仕草から全て伝わってくる。
ああ…どうしよう。きっと僕は彼のことを手放すことができない。
この醜い執着は悟られないよう心の中に厳重にしまっておくのが懸命だろう。緊張が少しずつほぐれて嬉しそうに笑う彼の顔を見てそう思わざるを得なかった。
「!?!?殿下!」
慌てて戻ってくると、テラスから僕のことを探しているクリスに声をかけた。彼は見つけるなりすぐ、高いところから飛び降りてきて、僕を抱えてヒョイっとテラスに戻った。
「ふう、助かったよありがとう。」
「助かったよじゃありませんよ!一体何があったのですか!?」
パンとクリスが手を叩くと背後からポチが現れる。
「殿下!?急にいなくなるので探しておりました。」
ガッと両肩を掴むと近距離で怒鳴られた。痛い痛い!ちょ、僕一応王子だからね!?
「そうですよ!ポチと心配していたんです。無事だったから良かったものの。」
勢いのあるポチにクリスまで加わってきた。
ん?二人ともいつの間に顔見知りになったんだ?
そして今かなり長い間二人からお説教を食らっている。こういうのは右から左に聞き流す。うんそういうの大事だから。
「ヒロインに誘拐されました。」なんて言われるはずもなく勝手に転移していた旨を伝えた。もちろんクリスのせいじゃないことも伝えて。
「まあ大騒ぎにしたくないし、ちょっとした事故だったからさ、ポチもクリスも内緒にしててね?」
二人から逃げるようにホールに向かって歩んでから、少し振り返って笑ってやった。真面目くんたちめ!王子命令だぞ!!
僕の笑顔が気に入らなかったのか真顔で固まっている二人を焦ったく思い、クリスにファーストダンスを誘った。『めんどくせーので有耶無耶作戦』だ!
「ほら、始まってしまう。行くよクリス。」
「っ、まだ話は終わってませんからー!!」
そう言いつつも大人しく着いてくる彼に苦笑いしつつ、腰を抱き寄せた。
「で、でん、か、近いです。」
「?今から踊るのだから当然じゃないか。」
ホールに着くと全ての視線は僕たちに向かっていた。悪目立ちしているようでこれはこれでソワソワする。
ファーストダンスと言えど、二人で踊るのはこれが初めてなので色んな意味でファーストだった。
でも、クリスと僕ならいける気がする。分からないが直感がそう言っていた。
「緊張しないで、ほら楽しもうよ。」
「だって私のような者が………」
「何言ってんの。僕の立派な婚約者でしょ?」
「は、はぃっ!」
表情はガチゴチだが、ダンスは見事なもので周りは息を呑んで様子を窺っていた。王子妃教育頑張ってるのだろうなと、水の飲み方や、歩き方、仕草から全て伝わってくる。
ああ…どうしよう。きっと僕は彼のことを手放すことができない。
この醜い執着は悟られないよう心の中に厳重にしまっておくのが懸命だろう。緊張が少しずつほぐれて嬉しそうに笑う彼の顔を見てそう思わざるを得なかった。
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