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本編
28 怪しすぎるけどありがとう
学園と言っても僕はほとんど学び終えているため、人脈を作るためにここにいるようなものだ。
つまり授業を受けなくても許されるわけで……
てことで訓練場に来ております。まあ僕は努力家なのでね、もう少し剣術をモノにしたいというかなんというか。クリスは「私が守るのでそんなことしなくていいんです!」と剣を握ること自体を拒絶してる節がある。そんなこととは失礼な。ある程度人並みにできなくて、今まで恥をかいてきたんだから。
「あっ、お稽古中デスカ?」
聞き覚えしかない声に振り返ると、そこには例の商人がニタニタしてこちらを見ていた。
「今授業中だろう?なんでここにいるのさ。」
「だって、アレ興味ないからデスネ。」
はあ。てことはサボりじゃん。入学してまだ少ししか経ってないのにいい度胸だ。
「あなたもサボりデス?」
「まさか。もう学び終わってるだけだよ。」
「ふーん、あっ!剣は強く握らナイ!」
ビシッと指摘され首を傾げた。
「いや力入れないとどうやって持つんだよ。」
「こちらの国の持ち方は知らないケド、オレの国は剣と手を紐で結びつけて流すヨ!」
「流す?」
「ちょっと待っててクダサイ。」と言いゴソゴソ何かを探す素振りを見せると懐から紐を取り出した。え、持ってんの?
「オレの国はこんなのを使う。手と剣を出シテ。」
「…わかった。」
少し警戒したものの普通に手と剣を紐でぐるぐる巻きつけられただけだった。何か特別なものかと思ったがどうならただの紐みたい。
「オレの国は魔族の血が流れているカラ、慣れたら紐じゃナクテ、魔力で手と繋げるケドネ。なら空気に沿って振り回してミテ。」
とりあえず手を上げて振り下ろしてみた。まっすぐ降ろせるわけじゃなく、くねくねと軌道を変えまくり、あれこれ普通に持つより難しいんじゃ。
「タブンだけど、これできるようになったら直接持ってするのもできるようになるヨ!タブン!」
多分で保険をかけるな。とりあえずこの状態で真っ直ぐ剣を降ろせるようになったらいいんだな。「空気の抵抗を感じナサイ」と繰り返すあたり、どうやら力が足りないのではなく剣の進む向きが駄目らしい。
「どうして僕のだめな所教えてくれるの?一応商人なんでしょ。対価は何?」
「イエイエイエ、対価なんてものはいりマセン!オレは貴方と仲良くなりたいノデ!」
確かに王家と近づけたら得なことしかないだろう。納得できる理由だが、どうしても常々ニタニタしている彼の目は笑っていなくて信用できなさそうだった。
つまり授業を受けなくても許されるわけで……
てことで訓練場に来ております。まあ僕は努力家なのでね、もう少し剣術をモノにしたいというかなんというか。クリスは「私が守るのでそんなことしなくていいんです!」と剣を握ること自体を拒絶してる節がある。そんなこととは失礼な。ある程度人並みにできなくて、今まで恥をかいてきたんだから。
「あっ、お稽古中デスカ?」
聞き覚えしかない声に振り返ると、そこには例の商人がニタニタしてこちらを見ていた。
「今授業中だろう?なんでここにいるのさ。」
「だって、アレ興味ないからデスネ。」
はあ。てことはサボりじゃん。入学してまだ少ししか経ってないのにいい度胸だ。
「あなたもサボりデス?」
「まさか。もう学び終わってるだけだよ。」
「ふーん、あっ!剣は強く握らナイ!」
ビシッと指摘され首を傾げた。
「いや力入れないとどうやって持つんだよ。」
「こちらの国の持ち方は知らないケド、オレの国は剣と手を紐で結びつけて流すヨ!」
「流す?」
「ちょっと待っててクダサイ。」と言いゴソゴソ何かを探す素振りを見せると懐から紐を取り出した。え、持ってんの?
「オレの国はこんなのを使う。手と剣を出シテ。」
「…わかった。」
少し警戒したものの普通に手と剣を紐でぐるぐる巻きつけられただけだった。何か特別なものかと思ったがどうならただの紐みたい。
「オレの国は魔族の血が流れているカラ、慣れたら紐じゃナクテ、魔力で手と繋げるケドネ。なら空気に沿って振り回してミテ。」
とりあえず手を上げて振り下ろしてみた。まっすぐ降ろせるわけじゃなく、くねくねと軌道を変えまくり、あれこれ普通に持つより難しいんじゃ。
「タブンだけど、これできるようになったら直接持ってするのもできるようになるヨ!タブン!」
多分で保険をかけるな。とりあえずこの状態で真っ直ぐ剣を降ろせるようになったらいいんだな。「空気の抵抗を感じナサイ」と繰り返すあたり、どうやら力が足りないのではなく剣の進む向きが駄目らしい。
「どうして僕のだめな所教えてくれるの?一応商人なんでしょ。対価は何?」
「イエイエイエ、対価なんてものはいりマセン!オレは貴方と仲良くなりたいノデ!」
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