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本編
29 【クリス・イグリエ視点】私の独白
突然ですが、私の名前はクリス・イグリエ。レオナルド・サーベス殿下の婚約者であります。
私との婚約は家のおかげで決まり、幼少期の自分は実は少し傲慢だったんです。
初めて殿下とお会いした日「思ってたよりも大きいね。」なんて言われて、イグリエ家で褒められて育った私は自分の見目が醜いことに気がつきました。
殿下も悪気はなかったようで、素直な感想が口から漏れたような感じでした。
それから殿下よりも高い身長の己を恨み、「毎日大きくなりませんように」と祈りながら眠りにつく日々でした。
そして王様の計らいでもう一度彼とお会いした日、あの日とうってかわって僕の容姿を褒めてくださったのです。あまり信じれないのですが必死な様子に思わず笑ってしまいました。
きっと殿下の本心は初日に会った日の彼なのでしょう。どれだけ王子妃教育を頑張っても心のうちは見えなくて、不安で仕方ありません。
彼の容姿は私と何かの間違えかと思ってしまうくらい(小柄ではないのですが)細くて、美しい瞳にそれと同じ色の黄金の絹のような髪。まるで天から授けられたかのような美に、本人は自覚されてませんが、パーティなどの会場では皆の視線はすべて集めていました。
彼は剣術は苦手なようで…失礼ですがずっとその調子でいて欲しいと思ってしまいます。美の塊なような方があれ以上に筋肉がついてしまうなんて神からの怒りを買うことでしょう。だからこそ私は彼の分まで剣を握り、背負おうと思います。
これらを含め私はそんな素晴らしい方に愛される資格はないのです。王家は結婚したあと、側室を設けることが義務付けられています。
お優しい殿下のことですから、きっと心苦しく思われるでしょう。私は心構えはとっくにできておりますのに……………………しかしですね、できれば今だけ、私を愛して欲しいと思うのはおかしなことでしょうか。
私との婚約は家のおかげで決まり、幼少期の自分は実は少し傲慢だったんです。
初めて殿下とお会いした日「思ってたよりも大きいね。」なんて言われて、イグリエ家で褒められて育った私は自分の見目が醜いことに気がつきました。
殿下も悪気はなかったようで、素直な感想が口から漏れたような感じでした。
それから殿下よりも高い身長の己を恨み、「毎日大きくなりませんように」と祈りながら眠りにつく日々でした。
そして王様の計らいでもう一度彼とお会いした日、あの日とうってかわって僕の容姿を褒めてくださったのです。あまり信じれないのですが必死な様子に思わず笑ってしまいました。
きっと殿下の本心は初日に会った日の彼なのでしょう。どれだけ王子妃教育を頑張っても心のうちは見えなくて、不安で仕方ありません。
彼の容姿は私と何かの間違えかと思ってしまうくらい(小柄ではないのですが)細くて、美しい瞳にそれと同じ色の黄金の絹のような髪。まるで天から授けられたかのような美に、本人は自覚されてませんが、パーティなどの会場では皆の視線はすべて集めていました。
彼は剣術は苦手なようで…失礼ですがずっとその調子でいて欲しいと思ってしまいます。美の塊なような方があれ以上に筋肉がついてしまうなんて神からの怒りを買うことでしょう。だからこそ私は彼の分まで剣を握り、背負おうと思います。
これらを含め私はそんな素晴らしい方に愛される資格はないのです。王家は結婚したあと、側室を設けることが義務付けられています。
お優しい殿下のことですから、きっと心苦しく思われるでしょう。私は心構えはとっくにできておりますのに……………………しかしですね、できれば今だけ、私を愛して欲しいと思うのはおかしなことでしょうか。
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