30 / 117
本編
30 誤解と語弊と誤り
「いいチョーシデスネ!」
パチパチと手を叩きながらヤンは笑う。こいつが「攻略対象者の好感度を上げる瓶」を売ってくれるのは、ヤンが素を見せてくれるようになるくらい親しくならないといけない。
別に瓶が欲しいわけじゃないけど、なんとしてでもヒロインに流れるのを止めたい。その瓶のせいで「ハーレムルート」に入られでもしたら面倒が降りかかるのはこちらだ。
たくさんの権力者たちが一人の男に夢中になってカオスである。
攻略対象者が裏攻略対象者を攻略してもいいのか?と疑問に思いはするが、どうにかしてそんな面倒くさいものは阻止したい気持ちの方が強い。
だがしかし仮面のような笑顔が早々取れそうな気配はなく、気がついたら半年くらいが経っていた。ついに本人に聞いてしまうくらいには焦っている。
「………いつになったら心開いてくれるの?」
「エー!オレは殿下に心しか開いてないデス!」
ずっっっとこの調子である。
嘘つけ。と呆れた顔を見せると胡散臭い顔を崩さない。そろそろ疲れるなと思い始めていた時だった。
「殿下。少しよろしいですか?」
「ん?どうしたんだい。」
そう声をかけてきたのは天使クリスだった。反射神経のように返答してしまうくらいには心から笑顔が溢れる。
早歩きで歩く彼に置いてかれないようせっせと進むに連れて着いたのは人気の少ない場所、かと思いきや空き部屋に押し込まれる形だ壁ドンされた。
へ?なに?どういうこと???
この体制は…………もしや抱かれてしまう?今から?今から!?きゃーーー!!禁断のナニかを感じるよ!!クリスなら大歓迎だわ!!!なんてウホウホ鼻息を荒らして待ち構えていると。
「殿下!ヤンのことがお好きなのですか!」
「……………?」
デンカ、ハ、ヤン、ノ、コトガ、スキ、ナノデスカ………スキ?
?、?????、なにごと?どゆこと????
とんでもない爆弾発言が投下されてきたせいで、宇宙猫になっている僕のことなんか知らずクリスは語り始める。
「私は殿下が愛された方でしたらどんな方でも応援いたします。たとえヤン様がアルファだとしても素敵だとさえ思います。」
「え?あの、クリス、?」
「お優しい貴方様のことですから言いづらかったことでしょう。ご心配なく!私めはちっとも気にしておりません。これからは堂々とお過ごしください。あっ、王妃の座は政治上譲れないのですけど、そこはお許しくださいね。」
「ちょっと一旦落ち着い」
「そろそろ私は授業があるのでこれにて失礼します。」
「あ、待っ…………」
?、?脳の処理が追いつかない。クリスは何を言って行ったんだ。
ヤンノコトガスキ………ヤンノ………ヤン………………………
「ヤンのことが好き!?!?!?」
盛大に誤解をしている彼の元へ全力ダッシュで駆け抜けるのが0.001秒後の話。
パチパチと手を叩きながらヤンは笑う。こいつが「攻略対象者の好感度を上げる瓶」を売ってくれるのは、ヤンが素を見せてくれるようになるくらい親しくならないといけない。
別に瓶が欲しいわけじゃないけど、なんとしてでもヒロインに流れるのを止めたい。その瓶のせいで「ハーレムルート」に入られでもしたら面倒が降りかかるのはこちらだ。
たくさんの権力者たちが一人の男に夢中になってカオスである。
攻略対象者が裏攻略対象者を攻略してもいいのか?と疑問に思いはするが、どうにかしてそんな面倒くさいものは阻止したい気持ちの方が強い。
だがしかし仮面のような笑顔が早々取れそうな気配はなく、気がついたら半年くらいが経っていた。ついに本人に聞いてしまうくらいには焦っている。
「………いつになったら心開いてくれるの?」
「エー!オレは殿下に心しか開いてないデス!」
ずっっっとこの調子である。
嘘つけ。と呆れた顔を見せると胡散臭い顔を崩さない。そろそろ疲れるなと思い始めていた時だった。
「殿下。少しよろしいですか?」
「ん?どうしたんだい。」
そう声をかけてきたのは天使クリスだった。反射神経のように返答してしまうくらいには心から笑顔が溢れる。
早歩きで歩く彼に置いてかれないようせっせと進むに連れて着いたのは人気の少ない場所、かと思いきや空き部屋に押し込まれる形だ壁ドンされた。
へ?なに?どういうこと???
この体制は…………もしや抱かれてしまう?今から?今から!?きゃーーー!!禁断のナニかを感じるよ!!クリスなら大歓迎だわ!!!なんてウホウホ鼻息を荒らして待ち構えていると。
「殿下!ヤンのことがお好きなのですか!」
「……………?」
デンカ、ハ、ヤン、ノ、コトガ、スキ、ナノデスカ………スキ?
?、?????、なにごと?どゆこと????
とんでもない爆弾発言が投下されてきたせいで、宇宙猫になっている僕のことなんか知らずクリスは語り始める。
「私は殿下が愛された方でしたらどんな方でも応援いたします。たとえヤン様がアルファだとしても素敵だとさえ思います。」
「え?あの、クリス、?」
「お優しい貴方様のことですから言いづらかったことでしょう。ご心配なく!私めはちっとも気にしておりません。これからは堂々とお過ごしください。あっ、王妃の座は政治上譲れないのですけど、そこはお許しくださいね。」
「ちょっと一旦落ち着い」
「そろそろ私は授業があるのでこれにて失礼します。」
「あ、待っ…………」
?、?脳の処理が追いつかない。クリスは何を言って行ったんだ。
ヤンノコトガスキ………ヤンノ………ヤン………………………
「ヤンのことが好き!?!?!?」
盛大に誤解をしている彼の元へ全力ダッシュで駆け抜けるのが0.001秒後の話。
あなたにおすすめの小説
番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か
雪兎
BL
第二性が存在する世界。
Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。
しかし入学初日、彼の前に現れたのは――
幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。
成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。
だが湊だけが知っている。
彼が異常なほど執着深いことを。
「大丈夫、全部管理してあげる」
「君が困らないようにしてるだけだよ」
座席、時間割、交友関係、体調管理。
いつの間にか整えられていく環境。
逃げ場のない距離。
番を拒みたいΩと、手放す気のないα。
これは保護か、それとも束縛か。
閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。
元カレに追い出された専門学生がネカフェでP活相手のパパちんぽに理解らせられてトロトロのメロメロになっちゃう話
ルシーアンナ
BL
既婚子持ちバイ×専門学生
Pixiv https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=27436158
ムーンライトノベルズ https://novel18.syosetu.com/n1512ls/
fujossy https://fujossy.jp/books/31185
冤罪で堕とされた最強騎士、狂信的な男たちに包囲される
マンスーン
BL
王国最強の聖騎士団長から一転、冤罪で生存率0%の懲罰部隊へと叩き落とされたレオン。
泥にまみれてもなお気高く、圧倒的な強さを振るう彼に、狂った執着を抱く男たちが集結する。
ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました
あと
BL
「お兄ちゃん!一肌脱ぎます!」
完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け
可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…?
攻め:ヴィクター・ローレンツ
受け:リアム・グレイソン
弟:リチャード・グレイソン
pixivにも投稿しています。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)