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本編
31 怒ってますから!!!!!
「待て待て待て待て!!」
「?」
クリスは普通に歩いているようだが、僕は全力ダッシュである。最近彼の身長は抜かしたはずだが、あれ?脚の長さが違うのか?…………あんまり深く考えないようにしよう。
「どうしました?」
「話がある。今から授業ってサボれる?」
「サボっ、…いやそういうわけには………」
「どうせ全部知ってる話だしいいだろう。クリスは真面目だなあ。」
少し迷ってる節はあるが、僕が手を引くと大人しく着いてくるので一安心だ。
正直僕は怒っている。この何十年もの愛がちっとも伝わっていなかったなんて。
みな授業を受けているため誰もいない木陰のあるベンチに一緒に座った。
「それでお話とは?」
「クリス……君のことを僕は愛しているし伝えてきたつもりだったけど少しも伝わってなかったかい?」
「…殿下が私のことを愛している?」
さぞ今知りましたと言わんばかりの表情に天を仰ぐ。いや鈍すぎんか?ラブコメの主人公の幼馴染かなんかか?
「殿下がお優しいからではなく?」
「同情心とかで僕がそんな嘘をつくとでも?」
「ならこの首輪も、殿下からの本心と思ってしまっていいのですか?」
初めて僕主催のお披露目パーティを開いた日に送った首輪まで義務とかそういうのでプレゼントしていたと思ってたようで…………このニブチンが!!!!でもそこもまたいい!!!!!!!
「そ、そっかあ、そうですか……っ」
「ク、クリス!?」
突然涙をこぼす彼に驚きつつ、慌てて抱きしめる。
「っ、私、愛されてるのですね。」
「……だから昔から君に一途だってば。」
ハンカチで涙を拭いてあげると「すみません、何故か涙が止まらなくて」と言いさらに寄ってきた。
彼が泣いている所を見るは初めてで、もしかしたら最初で最後の表情かもしれないので目に焼き付けておく。変態でごめん。
「こんな腫れた目では人前に出れませんね。」
「うーん、ならお茶でもしちゃおうか。」
「ふっふふ、とことん学業をサボるおつもりですね。」
笑う彼の言葉は聞こえなかったことにして、背後についていた専属の従者に部屋と紅茶を用意するように頼んだ。準備が整うまで結構時間があるので、とあることを聞いてみる。
「ねえクリス。今回の誤解の件も私情も含めての話だけど、僕のことはレオって呼んでよ。」
「!そ、そんな!恐れ多い!」
「どうして?これで嫌でも僕はクリスのことが大好きって伝わるでしょ。ほら、レオって2文字だけだ。」
「~~~っ~!急にはだめです!心の準備が」
ずっと前から愛称で呼んで欲しかったのだが、言うタイミングもなかったもので。その分早く言って欲しくて顔を真っ赤にさせるクリスを急かしてしまう。
「二人っきりのときだけでいいからさ。」
「………………っ、………レ、オ」
「はあ、無理好き可愛い。」
心の声がダダ漏れだったが、クリスはキャパオーバーで耳に入ってすらいないようで、僕の肩に顔を埋めると従者が来るまでそうしていた。
正直僕への破壊力も飛んでもなかったので鼻血が出そうなのをなんとか耐えた。それだけで偉いぞ。よくやった。
「?」
クリスは普通に歩いているようだが、僕は全力ダッシュである。最近彼の身長は抜かしたはずだが、あれ?脚の長さが違うのか?…………あんまり深く考えないようにしよう。
「どうしました?」
「話がある。今から授業ってサボれる?」
「サボっ、…いやそういうわけには………」
「どうせ全部知ってる話だしいいだろう。クリスは真面目だなあ。」
少し迷ってる節はあるが、僕が手を引くと大人しく着いてくるので一安心だ。
正直僕は怒っている。この何十年もの愛がちっとも伝わっていなかったなんて。
みな授業を受けているため誰もいない木陰のあるベンチに一緒に座った。
「それでお話とは?」
「クリス……君のことを僕は愛しているし伝えてきたつもりだったけど少しも伝わってなかったかい?」
「…殿下が私のことを愛している?」
さぞ今知りましたと言わんばかりの表情に天を仰ぐ。いや鈍すぎんか?ラブコメの主人公の幼馴染かなんかか?
「殿下がお優しいからではなく?」
「同情心とかで僕がそんな嘘をつくとでも?」
「ならこの首輪も、殿下からの本心と思ってしまっていいのですか?」
初めて僕主催のお披露目パーティを開いた日に送った首輪まで義務とかそういうのでプレゼントしていたと思ってたようで…………このニブチンが!!!!でもそこもまたいい!!!!!!!
「そ、そっかあ、そうですか……っ」
「ク、クリス!?」
突然涙をこぼす彼に驚きつつ、慌てて抱きしめる。
「っ、私、愛されてるのですね。」
「……だから昔から君に一途だってば。」
ハンカチで涙を拭いてあげると「すみません、何故か涙が止まらなくて」と言いさらに寄ってきた。
彼が泣いている所を見るは初めてで、もしかしたら最初で最後の表情かもしれないので目に焼き付けておく。変態でごめん。
「こんな腫れた目では人前に出れませんね。」
「うーん、ならお茶でもしちゃおうか。」
「ふっふふ、とことん学業をサボるおつもりですね。」
笑う彼の言葉は聞こえなかったことにして、背後についていた専属の従者に部屋と紅茶を用意するように頼んだ。準備が整うまで結構時間があるので、とあることを聞いてみる。
「ねえクリス。今回の誤解の件も私情も含めての話だけど、僕のことはレオって呼んでよ。」
「!そ、そんな!恐れ多い!」
「どうして?これで嫌でも僕はクリスのことが大好きって伝わるでしょ。ほら、レオって2文字だけだ。」
「~~~っ~!急にはだめです!心の準備が」
ずっと前から愛称で呼んで欲しかったのだが、言うタイミングもなかったもので。その分早く言って欲しくて顔を真っ赤にさせるクリスを急かしてしまう。
「二人っきりのときだけでいいからさ。」
「………………っ、………レ、オ」
「はあ、無理好き可愛い。」
心の声がダダ漏れだったが、クリスはキャパオーバーで耳に入ってすらいないようで、僕の肩に顔を埋めると従者が来るまでそうしていた。
正直僕への破壊力も飛んでもなかったので鼻血が出そうなのをなんとか耐えた。それだけで偉いぞ。よくやった。
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