【完結】イケメン高身長オメガな悪役令息を溺愛します。※主人公攻め

りゅの

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本編

49 使えそうで使えない盾な件について

「レオナルド様、案外エユサンいい人でしたヨ。」
「そ、そうなのか?」

と、僕に謎の報告を入れてからヤンはエユにつきっきりになった。少し寂しい………じゃなくて手持ち無沙汰な気持ちはあるが、僕にとっての問題児2セット同士くっついてくれるならそれでよし。

時々、彼らを見かけることはあるし、ヤンが心の底から笑顔になる様子確認しているため、お幸せにと思うと同時に、BLゲー回避余裕すぎ!そうすべて解決したと考えていた。。







……なんでまだエユが付き纏ってくるのかなあ。

「レオナルド殿下、ここの問題を教えてくれませんか。」
「っ、………ヤンに聞いたら?今はどこかへ行ってるみたいだけど、彼クラスの中でもかなり優秀だよ。」

僕の提案に「いえ!レオナルド様がいいんです!」なんて即答で言ってくる。

僕と一緒に読書を楽しんでいたクリスも流石に目障りなのか、額に青筋が通っていた。

「エユ様、そろそろ空気を読んだ方がよろしいかと。四六時中殿下に付き纏って疲弊させているのが分からないのですか!」
「ひゃ!」

出来るだけ関わらないよう言っていたクリスは数ヶ月目にしてついに怒りを露わにした。溜まりに溜まった殺気が飛び出し、エユはへなへなと座り込む。

「そ、そんなあ、。ボ、ボクは分からないし所を聞いただけなのにぃ、、クリス様酷いです!!」

あ、まずいなと直感で思った。これはヒロインが入学してクリスからいじめられ始めるシチュにそっくりなのだ。

断罪されるシーンはクリス最推し人間なので知らないが、ここはよく知っている。選択肢によって攻略対象であるレオナルドが手を差し伸べてくれるというものだ。

しかし、例外なのが今僕が現場に最初から最後までいること。そのシチュは後から登場するはずなのでその点ゲームと異なる。

有難いことに僕は自由に行動できるので強制力はそこまで強くないのかもしれない。

「エユさん!」「大丈夫ですかエユ様!」

ワラワラとヒロインのモブ取り巻きが数名集ってきた。途中観戦者から見たら、完全に悪いのはクリスである。

悪役クリスとポロポロと愛らしく涙を流すヒロイン、それを慰めるモブたち。

あれ?ねえ僕は?え?もしかして空気?

「……いい加減にしてくれないかな。」

流石に僕が声をあげると辺りは静まり返る。

「いくらここが平等を謳歌するとしてそんなに騒いでいいと思ってるの?僕を誰だと思ってる。」

怒りに任せ、断罪でもしたら僕の品位が下がりかねないので押し殺してニコと笑えば、震え上がったモブたちは下がっていった。一応王子なので、一応。

「エユさん。」
「はっ、はい!」

声をかけられると思っていなかったのだろう。ヒロインも一度ビクッとしてから分は弁えているようで下がっていった。

「大丈夫かいクリス。前も言ったけど、いつでも僕が側にいるとは限らないんだから、エユとは関わらないでね?分かった?」
「すみません殿下…つい。」
落ち込むクリスの頭を撫でてから「空気が悪くなっちゃったし、お庭でも見に行こうよ。」

僕がそう手を差し伸べると、彼は頷いて嬉しそうに手を握り返してくれた。



そんなやりとりをヤンが冷めた目で見ていたのに気が付かなかったが。


感想 18

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