50 / 117
本編
49 使えそうで使えない盾な件について
「レオナルド様、案外エユサンいい人でしたヨ。」
「そ、そうなのか?」
と、僕に謎の報告を入れてからヤンはエユにつきっきりになった。少し寂しい………じゃなくて手持ち無沙汰な気持ちはあるが、僕にとっての問題児2セット同士くっついてくれるならそれでよし。
時々、彼らを見かけることはあるし、ヤンが心の底から笑顔になる様子確認しているため、お幸せにと思うと同時に、BLゲー回避余裕すぎ!そうすべて解決したと考えていた。。
……なんでまだエユが付き纏ってくるのかなあ。
「レオナルド殿下、ここの問題を教えてくれませんか。」
「っ、………ヤンに聞いたら?今はどこかへ行ってるみたいだけど、彼クラスの中でもかなり優秀だよ。」
僕の提案に「いえ!レオナルド様がいいんです!」なんて即答で言ってくる。
僕と一緒に読書を楽しんでいたクリスも流石に目障りなのか、額に青筋が通っていた。
「エユ様、そろそろ空気を読んだ方がよろしいかと。四六時中殿下に付き纏って疲弊させているのが分からないのですか!」
「ひゃ!」
出来るだけ関わらないよう言っていたクリスは数ヶ月目にしてついに怒りを露わにした。溜まりに溜まった殺気が飛び出し、エユはへなへなと座り込む。
「そ、そんなあ、。ボ、ボクは分からないし所を聞いただけなのにぃ、、クリス様酷いです!!」
あ、まずいなと直感で思った。これはヒロインが入学してクリスからいじめられ始めるシチュにそっくりなのだ。
断罪されるシーンはクリス最推し人間なので知らないが、ここはよく知っている。選択肢によって攻略対象であるレオナルドが手を差し伸べてくれるというものだ。
しかし、例外なのが今僕が現場に最初から最後までいること。そのシチュは後から登場するはずなのでその点ゲームと異なる。
有難いことに僕は自由に行動できるので強制力はそこまで強くないのかもしれない。
「エユさん!」「大丈夫ですかエユ様!」
ワラワラとヒロインのモブ取り巻きが数名集ってきた。途中観戦者から見たら、完全に悪いのはクリスである。
悪役クリスとポロポロと愛らしく涙を流すヒロイン、それを慰めるモブたち。
あれ?ねえ僕は?え?もしかして空気?
「……いい加減にしてくれないかな。」
流石に僕が声をあげると辺りは静まり返る。
「いくらここが平等を謳歌するとしてそんなに騒いでいいと思ってるの?僕を誰だと思ってる。」
怒りに任せ、断罪でもしたら僕の品位が下がりかねないので押し殺してニコと笑えば、震え上がったモブたちは下がっていった。一応王子なので、一応。
「エユさん。」
「はっ、はい!」
声をかけられると思っていなかったのだろう。ヒロインも一度ビクッとしてから分は弁えているようで下がっていった。
「大丈夫かいクリス。前も言ったけど、いつでも僕が側にいるとは限らないんだから、エユとは関わらないでね?分かった?」
「すみません殿下…つい。」
落ち込むクリスの頭を撫でてから「空気が悪くなっちゃったし、お庭でも見に行こうよ。」
僕がそう手を差し伸べると、彼は頷いて嬉しそうに手を握り返してくれた。
そんなやりとりをヤンが冷めた目で見ていたのに気が付かなかったが。
「そ、そうなのか?」
と、僕に謎の報告を入れてからヤンはエユにつきっきりになった。少し寂しい………じゃなくて手持ち無沙汰な気持ちはあるが、僕にとっての問題児2セット同士くっついてくれるならそれでよし。
時々、彼らを見かけることはあるし、ヤンが心の底から笑顔になる様子確認しているため、お幸せにと思うと同時に、BLゲー回避余裕すぎ!そうすべて解決したと考えていた。。
……なんでまだエユが付き纏ってくるのかなあ。
「レオナルド殿下、ここの問題を教えてくれませんか。」
「っ、………ヤンに聞いたら?今はどこかへ行ってるみたいだけど、彼クラスの中でもかなり優秀だよ。」
僕の提案に「いえ!レオナルド様がいいんです!」なんて即答で言ってくる。
僕と一緒に読書を楽しんでいたクリスも流石に目障りなのか、額に青筋が通っていた。
「エユ様、そろそろ空気を読んだ方がよろしいかと。四六時中殿下に付き纏って疲弊させているのが分からないのですか!」
「ひゃ!」
出来るだけ関わらないよう言っていたクリスは数ヶ月目にしてついに怒りを露わにした。溜まりに溜まった殺気が飛び出し、エユはへなへなと座り込む。
「そ、そんなあ、。ボ、ボクは分からないし所を聞いただけなのにぃ、、クリス様酷いです!!」
あ、まずいなと直感で思った。これはヒロインが入学してクリスからいじめられ始めるシチュにそっくりなのだ。
断罪されるシーンはクリス最推し人間なので知らないが、ここはよく知っている。選択肢によって攻略対象であるレオナルドが手を差し伸べてくれるというものだ。
しかし、例外なのが今僕が現場に最初から最後までいること。そのシチュは後から登場するはずなのでその点ゲームと異なる。
有難いことに僕は自由に行動できるので強制力はそこまで強くないのかもしれない。
「エユさん!」「大丈夫ですかエユ様!」
ワラワラとヒロインのモブ取り巻きが数名集ってきた。途中観戦者から見たら、完全に悪いのはクリスである。
悪役クリスとポロポロと愛らしく涙を流すヒロイン、それを慰めるモブたち。
あれ?ねえ僕は?え?もしかして空気?
「……いい加減にしてくれないかな。」
流石に僕が声をあげると辺りは静まり返る。
「いくらここが平等を謳歌するとしてそんなに騒いでいいと思ってるの?僕を誰だと思ってる。」
怒りに任せ、断罪でもしたら僕の品位が下がりかねないので押し殺してニコと笑えば、震え上がったモブたちは下がっていった。一応王子なので、一応。
「エユさん。」
「はっ、はい!」
声をかけられると思っていなかったのだろう。ヒロインも一度ビクッとしてから分は弁えているようで下がっていった。
「大丈夫かいクリス。前も言ったけど、いつでも僕が側にいるとは限らないんだから、エユとは関わらないでね?分かった?」
「すみません殿下…つい。」
落ち込むクリスの頭を撫でてから「空気が悪くなっちゃったし、お庭でも見に行こうよ。」
僕がそう手を差し伸べると、彼は頷いて嬉しそうに手を握り返してくれた。
そんなやりとりをヤンが冷めた目で見ていたのに気が付かなかったが。
あなたにおすすめの小説
番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か
雪兎
BL
第二性が存在する世界。
Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。
しかし入学初日、彼の前に現れたのは――
幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。
成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。
だが湊だけが知っている。
彼が異常なほど執着深いことを。
「大丈夫、全部管理してあげる」
「君が困らないようにしてるだけだよ」
座席、時間割、交友関係、体調管理。
いつの間にか整えられていく環境。
逃げ場のない距離。
番を拒みたいΩと、手放す気のないα。
これは保護か、それとも束縛か。
閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。
元カレに追い出された専門学生がネカフェでP活相手のパパちんぽに理解らせられてトロトロのメロメロになっちゃう話
ルシーアンナ
BL
既婚子持ちバイ×専門学生
Pixiv https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=27436158
ムーンライトノベルズ https://novel18.syosetu.com/n1512ls/
fujossy https://fujossy.jp/books/31185
冤罪で堕とされた最強騎士、狂信的な男たちに包囲される
マンスーン
BL
王国最強の聖騎士団長から一転、冤罪で生存率0%の懲罰部隊へと叩き落とされたレオン。
泥にまみれてもなお気高く、圧倒的な強さを振るう彼に、狂った執着を抱く男たちが集結する。
ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました
あと
BL
「お兄ちゃん!一肌脱ぎます!」
完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け
可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…?
攻め:ヴィクター・ローレンツ
受け:リアム・グレイソン
弟:リチャード・グレイソン
pixivにも投稿しています。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)