【完結】イケメン高身長オメガな悪役令息を溺愛します。※主人公攻め

りゅの

文字の大きさ
65 / 117
本編

64 己の嫉妬に耐えろ!王子!

クリスと僕は3年生と混じり、卒業パーティーが開かれた。

僕は黒を基として己の黄金の髪と瞳が映える服装をしてみた。もちろん全身黒とは言わず、灰色や白の布とも合わせてもらい刺繍もかなり手の凝ったもので良い感じだ。クリスがおすすめしていた店で頼んで良かったと思う。

クリスは反対に淡い水色ぽい素材をベースにしていたので、覚えているかは定かではないが、初めて僕がパーティーを主催した時と真逆のコーデだ。クリスは銀髪に透き通った青い目をしており、神秘的な人像が出来上がっていた。

黒は相変わらず人気がないので、厨二病仲間が増やせるよう宣伝しておく。かっこいいんだぞ!


ザワザワ……


ただでさえここの主役のようなものなのに、あの事件のせいでさらに注目を浴びることになり少し疲れている。

気に食わないのは聖人様と崇められつつあるクリスがチヤホヤされていることだ。陰口を叩かれることに比べたら嬉しいことだが、挨拶にきたアルファたちは優しく天使のようなクリスに頬を染めているのが時々見受けられた。評価が上がった瞬間手のひらを返しやがって。

だからって僕はオメガの人と仲良くしてクリスを嫉妬させよう!なんてするくらい大人気ないわけではない。

そう悶々としている間に見慣れた顔ぶれが近づいてきた。

「久しゅうございます、レオナルド殿下。それとお初にお目にかかりますクリス・イグリエ殿。」
「初めまして、丁寧な挨拶をありがとうございます。」
「おお久しいねレイジェス!変わりないか?」

彼は僕に家庭教師がいた頃、第一団長から教えてもらう際、団長の息子、レイジェスとも手合わせをしていたことがあった。僕のように剣術が苦手だったのに今では次期団長と言われている、素晴らしい努力家だ。

1つ年上、尚且つSクラスにいなかったので会う機会はなかったがこうして会えてとても嬉しい。






他にも懐かしい人物と挨拶を兼ねて会話したあと、僕とクリスは休憩室に移動した。

2人きりで話をしたかったからだ。

「僕たち少し早いけど卒業しちゃうんだね。」
「ええ、本当に色々ありましたけど楽しかったですよ。」

また来年の結婚まで会えることはグッと減る。お互い多くの準備がいるのだ。

「……殿下、最後にお願いがあります。」
「珍しいね。もちろんクリスのお願いだったら何でも聞いてあげるよ。」

彼がお願いなんて僕の父に「騎士になりたい」と言い出したことくらいだろうか。物欲が乏しいのは知っているので、あまり想像がつかない。あ!まさか僕に会いたい!とか?可愛いこと言ってくれるじゃん。まあ、ここまで妄想だけど。

と脳内で色々なシュミレーションをしている間にクリスは意志が固まったようで僕に向き直った。

「レ、レオ。……キスしたい、です。」
「えっ、」

変な声が出るどころじゃなくて、一周回って奇声は出なかった。もちろん彼がなんと言ったのか理解できすぎているが、反芻してきまう。

き、きす、、、?童貞ノーキス男、ここにて卒業しちゃう?ファーストキスってやつ?

はわわと震えるはずの手足を王子様補正でどうにかして彼の白い手の甲に指を乗せた。

「わかった。ならもう少し近づいて。」
「は、はい、」

お互いぎこちなくゆっくりと近づき、僕がクリスを抱きしめると共にふにっとやわらかい唇が触れ合った。

「っ、ああ、今とても幸せです。」
「ふふ、僕もだよ。」

ぎゅっとキスしたときよりも近い距離で抱きしめると、心まで暖かくなった気がした。

ディープキスをお望みかと思ったがそうでもないようなので安心した。そこまで心の準備はできていないしな。僕だってキャパオーバーだ。

ー ゴーン、ゴーン、ゴーン ー

「あっ、」「おや」

2人で顔を見合わせると「戻ろうか。」と言って席を立ち上がる。こうしてあっという間に一日は鐘と共に終わりを告げた。
感想 18

あなたにおすすめの小説

番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か

雪兎
BL
第二性が存在する世界。 Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。 しかし入学初日、彼の前に現れたのは―― 幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。 成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。 だが湊だけが知っている。 彼が異常なほど執着深いことを。 「大丈夫、全部管理してあげる」 「君が困らないようにしてるだけだよ」 座席、時間割、交友関係、体調管理。 いつの間にか整えられていく環境。 逃げ場のない距離。 番を拒みたいΩと、手放す気のないα。 これは保護か、それとも束縛か。 閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。

元カレに追い出された専門学生がネカフェでP活相手のパパちんぽに理解らせられてトロトロのメロメロになっちゃう話

ルシーアンナ
BL
既婚子持ちバイ×専門学生 Pixiv https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=27436158 ムーンライトノベルズ https://novel18.syosetu.com/n1512ls/ fujossy https://fujossy.jp/books/31185

王太子が護衛に組み敷かれるのは日常

ミクリ21 (新)
BL
王太子が護衛に抱かれる話。

冤罪で堕とされた最強騎士、狂信的な男たちに包囲される

マンスーン
BL
​王国最強の聖騎士団長から一転、冤罪で生存率0%の懲罰部隊へと叩き落とされたレオン。 泥にまみれてもなお気高く、圧倒的な強さを振るう彼に、狂った執着を抱く男たちが集結する。

寝てる間に××されてる!?

しづ未
BL
どこでも寝てしまう男子高校生が寝てる間に色々な被害に遭う話です。

ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました

あと
BL
「お兄ちゃん!一肌脱ぎます!」 完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け 可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…? 攻め:ヴィクター・ローレンツ 受け:リアム・グレイソン 弟:リチャード・グレイソン  pixivにも投稿しています。 ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。

批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)