【完結】イケメン高身長オメガな悪役令息を溺愛します。※主人公攻め

りゅの

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番外編ストーリー要素強めなR-18

16 ?クリスに弱いかもしれない。

「ありがとう助かったよ。」
「いえ、お困りのように見えましたので。」

2人で肩を並べ大きなため息をついた。幸いあいつが追いかけてくることもなく執務室へと向かう。

「汲んだ水は廊下の近くの棚に置いてあります。……クリス様のところへ行かれないんですか?」
「今は薬が効いているだろうし大丈夫。それよりもまずはポチだ。」
「…?」

朝早くから駆け回っているであろう彼は2日しか代理をしていないが疲労で辛そうだった。完全にホワイト企業からブラックと化している。

「少し仮眠を取ったほうがいい。後で起こしにくるから。」
「そうしたいのは山々ですが、まだ残っているものが……」
「何を言ってるんだい?全部僕がやるから。」

無遠慮に仮眠室のふかふかとベッドに押し飛ばすと、抵抗も虚しく一瞬で夢の世界へと入っていった。……まさかオールしてないよな?

「ヤン。」
「!……バレてましたカ?」
「気配の読み取りだけは得意だからね。」

たまたま通りかかったヤンを足止めさせ、ポチの仕事である移動を要するものは全部こいつにやらせよう。

ニコニコと笑顔な僕に、普段ヘラヘラとした態度ではなく嫌な予感がしているのだろう固まっている彼に仕事を押し付けた。

もちろん面倒事の片付けが全て済めば褒美はやるつもりだと言えばヤル気スイッチが入ったみたいで

「レオナルド様!高くつきますからネ!!!」

と言いながら飛んで部屋を出て行った。

「おー、そりゃあ怖いな。」

これでザッと問題は解決した。もちろんポチのことは起こす気はさらさらない。








「ただいまクリス。起きてる?」
「!はい。だいぶ楽になりました。」

おでこを触ってみるとマシになったとはいえまだ熱はある。先程と違うといえばハッキリと意識を持ったまま彼が起きていられるということだった。

袖を引っ張られ僕の腕を抱きしめてくる。普段はそんなことしないのに珍しく甘えただ。身体と精神ともにが弱っているのもあるだろうが。

「なあに、寂しかった?」
「…………ええ。少しだけ。」

スリッと頬を寄せてくるのでそれに応えるように頭を撫でてやった。

しばらく戯れたあとカートに載せた桶を持ってきて隣まで運ぶ。ちょっとぶりに冷たい水に当たったのか、少し驚いていてかわいい。

手をタオルで吹き終わったあと机と椅子をベッドの横まで移動させてきて腰をかける。紙を数枚めくった途端

「私もします!」

と僕が引き継いだ仕事を指差してそう言った。

「駄目だよ。薬で熱下がってるだけなんだからね。」
「ですが、これは風邪ではありませんので。」

お互い1歩も譲らない攻防が数十分続いたが結局は僕が折れて、書類の分別だけ任せることにした。





感想 18

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