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番外編ストーリー要素強めなR-18
17【クリス・イグリエ視点】分かりやすい彼ら
「ごめんね居てあげたいんだけど。」
「もう大丈夫ですから。」
今日からレオは同盟国の使節団との食事があるということで数日空けることになった。
私は4日もすればすっかりいつも通りになり元気だというのに、心配しすぎなのでは?と思うくらいに何度も確認を取ってくる。
単に心配性なのか、それとも私が不在の間何かあったのか。
「どうかお気をつけて。」
「ああ、ありがとう。愛してるよ。」
突然頬にキスをされて驚いている私にレオは、ハハッと笑って出ていった。
ポチさんもいるというのに、、あの方は、、、。
恥ずかしくなっている自分を頑張って奮い立たせて何事もないような顔をする。
「ポチさんも行かれないのですか?」
「ああ、クリス様が心配だからと。」
「………大袈裟ではありません?いつも通りになりましたのに。」
「多分体調面のことではありませ…」
コンコン
何か言いかけていたポチを遮るかのようにノックがされる。
「入りなさい。」
入ってきたのはここの者ではない、明らか向こうの人間だった。手には手紙のようなものを持っている。
「お茶会の招待状?」
「ラレンド様からですね。……断られた方が宜しいかと。」
「でも私この方から誘われたのは初めてだから断れないのでは…。」
レオがやたら心配していたのはこれか?
「もしかして殿下とラレンド様ってお会いになられたりしてます?」
「………いいえ。」
嘘が下手な彼を見て確信を得た。間違いなくこのお茶会に何かあると。しかし人脈の広いラレンド様のことだから敵に回すと私の社会的立場がない。それくらい強い力を持っているのだ。
言われていることは想像がつく。そして殿下が彼のことを分かりやすいくらい毛嫌いしているのも知っていた。
このままでは彼の言いなりになってしまうだろう。
「……一肌私が脱ぎましょう。不在の対価はこれでいいでしょうし。」
「…クリス様?」
「ポチさん。殿下のことは恋愛的な意味で好まれてますよね。」
「ッ!?そ、そんなことは!!」
「私が叶えて差し上げます。」
図星を突かれた彼はギョッと目を見開いた。何を言っているんだと言いたげに。
「ラレンド様が引退後も権力を手にできるよう1番の側室の座を埋めようとしています。………ポチさんが嫌でしたら親戚の者を連れて行きますが…」
「ベータの私でも大丈夫なのですか?」
「性別を公開してはいませんし、偽装は殿下の協力があれば問題ありません。殿下もポチさんのことは好いているでしょうし、私もポチさんのことは好きなんです。」
1の側室なら大好きなポチさんに……気持ち的には味方でいる彼なら安心できる。それくらい信頼はしていた。
「安心してください。茶会でポチさんの名前を出すつもりはありません。それまでにどうか決断なさってください。その時殿下にもお伝えしますしね。」
ここから始まるであろう女の戦いに拳を握りしめる。絶対にこれ以上強い権力を手にさせるわけにはいかない。それほどには殿下を愛している自負はある。
「……その前に一つお話があります。」
と決意したように彼は殿下にさえ話したことのないような秘密を打ち明けてきた。
「……素晴らしいですねポチさん。」
あとは彼が意を決めてくれることと、殿下の承認で上手くいくことだろう。
「もう大丈夫ですから。」
今日からレオは同盟国の使節団との食事があるということで数日空けることになった。
私は4日もすればすっかりいつも通りになり元気だというのに、心配しすぎなのでは?と思うくらいに何度も確認を取ってくる。
単に心配性なのか、それとも私が不在の間何かあったのか。
「どうかお気をつけて。」
「ああ、ありがとう。愛してるよ。」
突然頬にキスをされて驚いている私にレオは、ハハッと笑って出ていった。
ポチさんもいるというのに、、あの方は、、、。
恥ずかしくなっている自分を頑張って奮い立たせて何事もないような顔をする。
「ポチさんも行かれないのですか?」
「ああ、クリス様が心配だからと。」
「………大袈裟ではありません?いつも通りになりましたのに。」
「多分体調面のことではありませ…」
コンコン
何か言いかけていたポチを遮るかのようにノックがされる。
「入りなさい。」
入ってきたのはここの者ではない、明らか向こうの人間だった。手には手紙のようなものを持っている。
「お茶会の招待状?」
「ラレンド様からですね。……断られた方が宜しいかと。」
「でも私この方から誘われたのは初めてだから断れないのでは…。」
レオがやたら心配していたのはこれか?
「もしかして殿下とラレンド様ってお会いになられたりしてます?」
「………いいえ。」
嘘が下手な彼を見て確信を得た。間違いなくこのお茶会に何かあると。しかし人脈の広いラレンド様のことだから敵に回すと私の社会的立場がない。それくらい強い力を持っているのだ。
言われていることは想像がつく。そして殿下が彼のことを分かりやすいくらい毛嫌いしているのも知っていた。
このままでは彼の言いなりになってしまうだろう。
「……一肌私が脱ぎましょう。不在の対価はこれでいいでしょうし。」
「…クリス様?」
「ポチさん。殿下のことは恋愛的な意味で好まれてますよね。」
「ッ!?そ、そんなことは!!」
「私が叶えて差し上げます。」
図星を突かれた彼はギョッと目を見開いた。何を言っているんだと言いたげに。
「ラレンド様が引退後も権力を手にできるよう1番の側室の座を埋めようとしています。………ポチさんが嫌でしたら親戚の者を連れて行きますが…」
「ベータの私でも大丈夫なのですか?」
「性別を公開してはいませんし、偽装は殿下の協力があれば問題ありません。殿下もポチさんのことは好いているでしょうし、私もポチさんのことは好きなんです。」
1の側室なら大好きなポチさんに……気持ち的には味方でいる彼なら安心できる。それくらい信頼はしていた。
「安心してください。茶会でポチさんの名前を出すつもりはありません。それまでにどうか決断なさってください。その時殿下にもお伝えしますしね。」
ここから始まるであろう女の戦いに拳を握りしめる。絶対にこれ以上強い権力を手にさせるわけにはいかない。それほどには殿下を愛している自負はある。
「……その前に一つお話があります。」
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「……素晴らしいですねポチさん。」
あとは彼が意を決めてくれることと、殿下の承認で上手くいくことだろう。
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