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12話
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「って!ご主人様!?こんな所までいかがなさったんですか!」
さっきの狂ったような表情が嘘だったかのように、ニコニコと従順そうな顔をする。まだ出会ったことのない最後の攻略者だろう。
ーーーーーーーーー
『トーア・セヴィレス』
執事家系
代々クロレビア家に使える従者の1人。暗いことも処理も言われたことはなんでもする。
仕事は主にユースの身の回りのお世話。お気に入りのハンスに表仕事をやらせ、招待状の管理、使用人の管理をメインで行なっている。
ハンスたちがつけてる首輪とはまた別物で、代々伝わる首輪。愛情や感情などは一切持てないようになり反抗する気力さえ奪う。
普段は無表情。主人の前では笑顔になるようプログラムされている。実はユースの持つカリスマさには心から尊敬している。
ご奉仕たまにあり
トーア・セヴィレスの現在の好感度 : 18%
ーーーーーーーーー
ボロがでないようにと慌てて図鑑と好感度を展開するが、どうやら他のキャラと違って「詳細不明」の項目はないようだ。
「ご主人様、今夜は特段冷えているそうですのでこのままでは風邪をひかれてしまいます。僕がお部屋まで案内しますよ。」
ニコっと機械のような笑顔を浮かべ、まるで妹のことなど見えてないような空気に嫌な気持ちになる。
しかし妹の面倒をみろと命令したのは紛れもない俺であり、ここの当主の命令しか聞くことのできない彼は顔色ひとつ変えずに承諾したのが何年前の話だったか。
「その前に1つ訂正がある。俺はティアと仲を深めることにしたんだ。もう世話はしなくていい。むしろ彼女をいじめるような輩があれば殺してやれ。」
「かしこまりました。」
急な変更にも不満を一つも出さずにニタニタという音が似合いそうな笑顔をみせる彼を内心では恐怖していた。
怖い、こいつも怖すぎる。
「ティア、もう怯えないで。俺が悪かったから、さあ帰ろう。」
「お、お兄様………私、わた、し、」
悪党の張本人に涙を必死に抑えながらだきついてくる彼女に「こんな簡単に人を信じて大丈夫なのか?」という心配の方がぐんぐせり上がってくる。
「あの……今夜は仲直りの印に私と一緒に寝てくださいますか?」
「え、?いや、いくら兄妹といってもそれは不味いのでは…血も繋がってないし…。」
「お兄様が近くにいてくれたら安心する気がするんです。」
と言いながらチラッと背後を見るので、そこで「なるほど。」と理解した。トーアには本気で怯えているようだったので、俺という盾がいれば身の安全は確保できるだろう。そして俺は元々ティアのことを毛嫌いしているので、彼女の美貌に目が眩むことはない。そう判断したのだ。
しかし俺はこの時もう一つの可能性を考えてもいなかった。
よくよく考えたらユースを恨んでない時点でおかしかったのだ。だというのに抱きつかれているせいで気がついていなかった。妹の悪党のような表情に。
さっきの狂ったような表情が嘘だったかのように、ニコニコと従順そうな顔をする。まだ出会ったことのない最後の攻略者だろう。
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『トーア・セヴィレス』
執事家系
代々クロレビア家に使える従者の1人。暗いことも処理も言われたことはなんでもする。
仕事は主にユースの身の回りのお世話。お気に入りのハンスに表仕事をやらせ、招待状の管理、使用人の管理をメインで行なっている。
ハンスたちがつけてる首輪とはまた別物で、代々伝わる首輪。愛情や感情などは一切持てないようになり反抗する気力さえ奪う。
普段は無表情。主人の前では笑顔になるようプログラムされている。実はユースの持つカリスマさには心から尊敬している。
ご奉仕たまにあり
トーア・セヴィレスの現在の好感度 : 18%
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ボロがでないようにと慌てて図鑑と好感度を展開するが、どうやら他のキャラと違って「詳細不明」の項目はないようだ。
「ご主人様、今夜は特段冷えているそうですのでこのままでは風邪をひかれてしまいます。僕がお部屋まで案内しますよ。」
ニコっと機械のような笑顔を浮かべ、まるで妹のことなど見えてないような空気に嫌な気持ちになる。
しかし妹の面倒をみろと命令したのは紛れもない俺であり、ここの当主の命令しか聞くことのできない彼は顔色ひとつ変えずに承諾したのが何年前の話だったか。
「その前に1つ訂正がある。俺はティアと仲を深めることにしたんだ。もう世話はしなくていい。むしろ彼女をいじめるような輩があれば殺してやれ。」
「かしこまりました。」
急な変更にも不満を一つも出さずにニタニタという音が似合いそうな笑顔をみせる彼を内心では恐怖していた。
怖い、こいつも怖すぎる。
「ティア、もう怯えないで。俺が悪かったから、さあ帰ろう。」
「お、お兄様………私、わた、し、」
悪党の張本人に涙を必死に抑えながらだきついてくる彼女に「こんな簡単に人を信じて大丈夫なのか?」という心配の方がぐんぐせり上がってくる。
「あの……今夜は仲直りの印に私と一緒に寝てくださいますか?」
「え、?いや、いくら兄妹といってもそれは不味いのでは…血も繋がってないし…。」
「お兄様が近くにいてくれたら安心する気がするんです。」
と言いながらチラッと背後を見るので、そこで「なるほど。」と理解した。トーアには本気で怯えているようだったので、俺という盾がいれば身の安全は確保できるだろう。そして俺は元々ティアのことを毛嫌いしているので、彼女の美貌に目が眩むことはない。そう判断したのだ。
しかし俺はこの時もう一つの可能性を考えてもいなかった。
よくよく考えたらユースを恨んでない時点でおかしかったのだ。だというのに抱きつかれているせいで気がついていなかった。妹の悪党のような表情に。
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