パンツを見たら殺しますよ?

ねむり だいじろう

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第2章 ただいま開店準備中!!

第9話 修行

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美桜とレオは早朝からトレーニングにはげんでいた。

「ミオの武器は、スピードと柔軟性じゅうなんせいだ。」
「はい。」
「だが、腕力は足りない。」
「・・・はい。」
「責めているんじゃないぞ。筋力はこれからきたえればいいんだ。」
「はい!」
「しかし、今すぐどうにかなるものでもない。」
「はい。」
「そこでだ、今は相手の力を利用することを考えてみろ。」
「はい!・・・利用、ですか?」
「そうだ。」

「打って来てみろ!」
「はい!」

高速ステップ!

低く沈み込み、間合まあいをめる!

胸部きょうぶへの打突だとつ!!―――


美桜の目の前には、まだ薄暗い空が広がっていた。

「え?」
「どうだ?何をされたか分かったか?」

美桜は、地面に寝転がっていた。
レオが手を差し伸べる。

「あ・・・ありがとうございます。」

手を取る美桜。

少しほほ紅潮こうちょうしているのは、朝焼あさやけのせいだろうか。

「・・・何が起きたのか、分かりません。」
「そうか。俺は今、ほとんど力を使っていないんだ。」
「ミオの打ってきた手首を取って、軽くひねっただけだ。」
「まぁ、首に軽く手刀しゅとうを入れておいたがな。ガッハッハ。」

ズキッ

今頃、首に痛みが・・・
確かに、打たれていたようだ。

「痛かったか?スマンすまん。治療しておこう。」

「ヒール」

「え?治癒魔法ちゆまほう使えるんですか?」
「かすり傷くらいしか治せないがな。ガッハッハ!」


早朝の公園に、レオの笑い声がひびいた―――



「あれ?この声、レオかな?」
「ほっほっほ。朝から元気なやつじゃの。」

広い公園。

美桜たちとは反対側の広場に、アンジュとオルディスは来ていた。

「それじゃあ、わしらも始めるかの。」
「はい、先生。」

「かかって来なさい。」
「いきます!」

「ウインドバレット!」

風の弾丸がオルディスをとらえた。

バシュッ!

「アクアミラージュ。」

オルディスは霧散むさんしアンジュの後方にあらわれた。

「ほっほっほ。こっちじゃよ。」
「くっ!」

鎌鼬かまいたち!」

幾重いくえもの風のやいばがオルディスを襲う。

バシュシュシュシュッ!

「アクアウォール。」

水の壁が刃を飲み込んだ。

「ほっほっほ。こっちの番かの。」
「アクアランス。」

水のやりがアンジュを狙う。

「ウインドミル!」

風の力で槍が泡と消えた。

「ほう。これならどうじゃ?」
「アクアチェイン。」

水のくさりでアンジュを拘束こうそく

「タイダルウェイブ。」

巨大な水流すいりゅうがアンジュを飲み込んだ。

ゴボゴボゴボ・・・

「ブホッ!ゴホッゴホッ・・・」
「そろそろ、終わりかの?」
「ま、まだまだ!」

山嵐やまあらし!」

天空てんくうから吹き降ろす強風がオルディスを巻き上げた。

「むぅ・・・」

ストン

オルディスは軽やかに着地。

「ほっほっほ。やるではないか。」
「えへへ。」

「では、ちょっと本気を出すかの。」


オルディスの表情が変わる―――


海龍神かいりゅうしんーリヴァイアサンー」


空気中や大地から水分が集まり始める・・・

やがて、光りかがやく大きな海龍かいりゅうが実体を現した。

「ハッ・・・」

その姿を見たアンジュはおそれで震えている。

「どうじゃ?降参こうさんかの。」

「くっ・・・ウインドバレット!」
「ウインドカッター!」
「鎌鼬!」
「テンペストアロー!」
神風かみかぜ!」

リヴァイアサンは全ての攻撃を受け流し、口から巨大な水球すいきゅうを吐き出した。

アンジュはギリギリで水球をかわしたが、様子がおかしい・・・

「ぅわあああぁぁぁーーーー!!」

アンジュの無茶苦茶な攻撃!
パニックになっているようだ。

「アンジュよ、落ち着きなさい。」

「わあぁぁーーー!!」

バシュッ!

リヴァイアサンに攻撃が当たった。

「むっ!」
「わあぁぁーーー!!」

「アビスプリズン。」

水の監獄かんごくがアンジュを閉じ込めた。

「ヒーリングミスト。」

優しい霧がアンジュを包み込み、アンジュは眠りに落ちた・・・

「まだまだじゃの。しかし・・・」
「わしのリヴァイアサンに傷をつけるか・・・楽しいのぉ。」
「ほっほっほ。」


早朝の公園に、オルディスの笑い声が響いた―――


一方、真白はまだベッドの中だった・・・

「あぁ、可愛いパンツ・・・ムニャムニャ・・・」


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