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プロローグ
③
『さーてと、転校生がそろそろくるよな!!
正門前を見張れる場所…っていったら、木の上とかかな?』
聞いた話だと転校生の案内役は、予想通りというか。なんというか。
生徒会メンバーの副会長だとか。
いいねいいねぇ
最初は会長に頼まれて渋々行くものの、
転校生の彼と一言、二言話して
彼に魅せられた1人だ。因みに学園内では最初に惚れた男とも言える。
ここから2人の物語が始まるのか!?と、思いきや、副会長が気に入った彼を会長が気に入り大惨事。
あれよあれよと。
蝶の様にイケメン達の間をふわふわと舞う転校生は、いっけん優柔不断のように見えがちだが…彼が寄り添った人間は皆、幸せになれる。
そして、全員が彼に恋をする。
転校生に勝てる奴がいるのか!?否である
まぁ、ぶっちゃけBL好きの人達は副会長が惚れることで、生徒会メンバー、風紀委員と繋がりを持てるわけで。副会長は噛ませ犬じゃね?という意見は少なくない
だから俺はこの漫画、いやBLゲームみたいな現実で彼には頑張ってほしいのだ。
欲を言うならゴールインしてほしい。
もっと欲をいうのなら、
今日、この日に転校生と
『–––––––––…キスしてほしい!!!』
そんな事を口にしながら、トイレのドアを力任せに開けた。
今日はきっと転校生にとって薔薇色の人生になる!そんな予感がする。
ニヤニヤが止まりませんなぁー
そんな事を俯きながら考えていたから、
良く無かったのかもしれない。
まさかこんな所に人が居るとは思わなかったわけで、
視野に入った上履きを見ながら、
ただただ冷や汗が流れ出た。
待て待て待て。
な、…なんでお前が此処に居るんだよ!?
そう口に出して言ったかは定かではない
恐る恐る顔を上げて、秒で後悔したのは言うまでもないだろう。
(気を付けてた…はずだったのに、)
頭を抱えたくなる衝動をぐっと、抑える
コイツにだけは本当に気をつけていた。と言うのも、やたら俺に構ってくるからで
最近、色々とバレそうになっていた。
口先だけの出まかせに流されず俺を見てくる奴だから、
苦手だった。
『こんなところで…どうしたんですかぁー?』
取り敢えず、下手に墓穴は掘りたくなくて
普段浮かべる媚びた笑みを貼り付けた
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ーーーー
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