きちんと転生しなさいよっ

Neet42

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フォックス・テイルと初めてのテイム

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今日もニートはクエストをこなしていく

Dランクの依頼など 簡単な依頼しかないがそれでも毎日こなしていく

「お姉さん 今日も これお願いします」

依頼ボードから依頼書をはぎ取り 受付のお姉さんに渡す

慣れたもので 受付のお姉さんもいつも通り受理していく

「はい ワイルドボアの討伐ですね 今日も頑張ってください」

この前 ワイルドボアの討伐をしてからは依頼先に喜ばれて

最近はこればかり受けて間一日を過ごしていく

それでも以前の人生に比べればまともに生きてる感じがする

森に着いてからは ワイルドボアを見つけては狩っていくのだが

狩りすぎているのか見つかる頻度が減ってきた

「最近 ワイルドボアが見つかりにくくなってきた気がするなぁ

 ううん ちょっと狩りすぎたかな」

どうやってモンスターが生まれてるかはわからないが

狩りすぎていなくなることがあるのかと心配になってきた

とはいえ 早くも今日は3匹ほど狩っていた

休憩を入れていると  ドスン と大きな音が聞こえた

ワイルドボアが出す音ではなく 身構えてみるが

遠くでなってるらしく 肉眼では見えなかった

音のなる方に近づいてい見ると いつも狩っているワイルドボアの2周りほど大きい個体が

狐のようなモンスターと対峙していた 

周りは 二匹のモンスターが暴れたのか 気がなぎ倒されていたりと荒れていて

大きなモンスターの凶暴さが表れているようだった

「がぁぁぁ」

「きゅうう」

2匹のモンスターがうなりを上げて突進しぶつかっていく

狐のモンスターが力負けたのか 吹っ飛ばされ後ろの木をなぎ倒しながら吹き飛んでいったのだが

ワイルドボアはその狐のモンスターの止めを刺さずにその場を立ち去った

「嘘だろ どうしよう 退治したいと方がいいのかな」

自分のステータスなら倒せな事はないと思うが 先に狐のモンスターの方が気になった

吹っ飛ばされた方に向かってみると血を出しながら倒れていて

どうしようか迷っていた

「こっちはこっちでどうしよう モンスターとはいえ傷を負ってる奴に

 止めを刺すのは気がひけるしな」

かなり弱ってるのか 息が浅い感じがする

「ちょっとまった 退治するのは待って」

急に頭に中に声が聞こえてた いい加減になれてきたが

また神様から声が聞こえた

「何ですか 神様 慣れてきたとはいえ脅かさないでください」

「ごめん ごめん その狐なんだけど出来たら助けてあげて欲しいんだけど」

「何でですか? いや殺すには忍びないとは思っていましたけど 何かあるんですか?」

「いや 可愛そうだなと思ってさ いい事すればいい事が帰ってくるよ」

「何か 隠してません 丁度よく話しかけてきてますし タイミング良すぎません」

「そそそそそ そんなことないよ どどどど どうしてそう思うのかな?」

「動揺してません いや神様の事は信用してますけどね よく話しかけてくるから

 暇なのかなとも思いまして」

「暇ちゃうわ たまたまや たまたま」

何かすごい動揺してるのか 関西弁になってるし とはいえこれ以上 

追及してもしょうがないかなと思い 話を進めることにした

「助けるのはいいですけど どうすればいいですか?」

「このフォックス・テイル を助けるには アイテムボックスからハイポーションを取り出して

 飲ませてあげて欲しいんだ それで治るはずだから 頼むよ」

神様の言う通り アイテムボックスからハイポーションを取り出し狐に飲ませようとする

弱っているのか 特に抵抗もせずに 口からハイポーションを飲みだした

ごくごくと喉をならしながら ハイポーションをも飲み干すと 傷が治り出し血が止まっていった

「きゅーん きゅーん」

自分が直したのがわかるのか 鳴き声をあげながら近づいて体をあずけていく

昔飼っていた猫を思い出し頭をなでてやると気持ちいいのか目を細ませて

可愛い鳴き声を上げていく

「神様 それで どうすればいいですか 助けましたけど」

「どうやら そのフォックス・テイルは君になついたみたいだし どうだろう

 テイムしてみたら 役に立つと思うよ」

「やっぱり 何か変ですよね 何か隠してますよね」

この狐をやけに押すので何か隠していそうな気がして追及してみるのだが

「そんなことないよ 神様に隠し事なんてあるわけないじゃないか」

口笛を吹きながらごまかすのだが余計に怪しさ満点なのだ

「いつか 話してもらいますからね」

神様相手に問答してもしょうがないとあきらめて

この狐をテイムすることにした

「こっちでテイム出来るようにしとくから メニュー画面を見て

 パーティ扱いになっているから 意思疎通も出来るようにしとくから 良かったね」

やはり 神様は俺に戦わせたいのかというニュアンスの言葉を選んでいる そんな気がする

とはいえ この狐 いや フォックス・テイルも可愛いしな 

仲間に出来て良かったと思うことにした

「よろしくな フォックス・テイル」

「よろしく ご主人様 助けてくれてありがと」

「おお 神様と一緒か 声が頭に中に入ってくる感じって事は自分にしか伝わらないなら助かる」

街中で狐としゃべっているとか思われたら変人扱いされさそうだから

「ははははh それではまた用事があったら声をかけるからね」

神様の声が聞こえなくなった 今度会ったらもっと問い詰めてやる

「ご主人 出来たら名前つけてほしい フォックス・テイルは種族名

 僕だけの名前を付けてほしい」

「そっか まぁ フォックス・テイルとか狐じゃいいづらいしね

 それなら コン とかどうかな 短くて言いやすいし」

ちょっと単純かなと思いながらも呼びやすいので自分では気に入っていた


「うん コンでいい これからよろしく ご主人」

どうやら気に入ってくれたらしく 体をよせては自分がなでてやるを繰り返した

パーティーになった以上 街に連れて行かないとならないのだが

この大きさでは大騒ぎになりそうなので困っていたのだが

思っていたことが顔に出ていたのか コンが

「ご主人 大丈夫 小っちゃくなれる 神様 スキル 与えてくれた」

どうやら神様が 伸縮自在のスキルを与えてくれたらしく

目の前でコンが小さくなっていった 小さな猫ぐらいの大きさになって

肩の上に乗った

「これぐらいでよかった」

「ああ これで連れていけるよ よくやった 」

褒めてやって頭をなでてやると

「きゅーん」と可愛い声で鳴いてくるので

肩ににコンを乗せ 街に帰りながら

テイムして良かったと心の底から思った


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