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第七章 千年以上眠り続ける希望のダンジョンの宝
第313話 集いし盗賊団たち
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盗賊たちの集会所。
それはグラスが連れ去られてニ日後。
ロードたちはリョウたちと落ち合うために、盗賊団が張ったテントの郡へ来ていた。
小汚い荒くれ者たちが集う。
ここを堂々と歩く四人の若者がいた。ロード一行である。
ツルバシセン団の一員、以前グラスを連れ去ったフリスビという少年と共に大きなテントへ向かって行く。
そしてテントの入り口まで来て、バサリとカーテンのような入り口を開ける。
「団長連れて来ましたよーー」
ゴーグルにたれ耳のような髪形をしたフリスビがテントの中に向けて声を放つ。
「いいぜ!! 入って来な!!」
声の主はツルバシセン団団長リョウのものだった。
「へーーい、いいっスよ」
フリスビがテントの入り口を開け、ロードたちを中へ招待する。
許可が下りたのでロードたち三人は中へ入って行く。
「よう!! 友人たち!! 二日ぶりだな!!」
開幕早々大きな声でリョウが挨拶して来る。
「ようこそ、盗賊集会場ダメストへ」
そこには机を取り囲む名の知れた盗賊たちがいた。全員合わせて13名いる。
「悪いな、チュードオリとは別のところで……」
「私の荷船に手を付けてないでしょうね」
スワンがチュードオリに置いてきた荷船を心配する。
「安心しな誰も触れちゃいねーさ、まぁ座りな……これから会議だ」
ロードたちはリョウたちの取り囲む机とは違う机に向かい、椅子に腰掛けた。フリスビはというと入り口で棒立ちしていた。
「会議ねー気取ってんなよツルバシのボス、おいガキ共、騒がしくすんじゃねーぞ! 痛い目にあわすかんな!」
席に着いて早々煙草を咥えた目つきの悪い小さなサングラスをかけた男に怒鳴られた。
「ハァ!」
イラつくスワンだった。
「相手にしなくていいぞスワン」
ロードが落ち着かせる。
「オイ、ダイチ……オレの友人だ……絡むんじゃねー」
リョウが声のトーンを落として言った。
「ケッ……名乗りもしねー礼儀知らず共はどう扱おうが構いやしねー」
この男はスコップザラ団の団長ドン・ダイチ。身長が150くらいしかなさそうだった。
「外見も中身も器の小さいのは相変わらずか」
リョウに負けず劣らずの挑発をした左目を眼帯で覆った男が言った。そいつはシャベルマス団の団長リーダー・レトリバーという男だった。
「なぁチワ」
レトリバーはチワという女を抱きかかえてソファーに座っていた。
「ええ、レトリバー小さい小さい」
チワという女性が笑う。
「レトリバーテンメー今なんつった!! もう一度言ってみろ!!」
身長を気にしてるダイチが怒った。
「さぁーー忘れたなぁーチワ」
「ええ、レトリバー忘れた」
レトリバーとチワが話をうやむやにしようとする。
「上等だコラァ!! やれーツッチー殺せ!!」
ダイチは同じソファーに座っていた部下に命令する。2メートル以上はあるだろうか、ツッチーという大男が立ち上がる。
「ハァーーーー」
同じソファーに座っていたもう一人の男がため息をついた。そいつは以前、フォックスグリードに入国していた馬車に乗っていた顎の曲がった男だった。名前をドロという。
「オイ!! 何こんなところで戦争仕掛けようとしてやがんだ!!」
リョウが仲裁する。
「うるせー戦争前の大掃除だよ!!」
ダイチが叫ぶ。
「許してやれや……器のちいせーやつだなー」
「テメーらなぁ!!」
「ドン。殺すのは全部終わってからでいいだろ」
顎の曲がったドロがダイチの怒りを鎮める。
「チッ、さっさと始めやがれ!! オレの気が変わらねーうちにな!!」
ダイチが机を蹴る。
「ああ、わかってる。レトリバー無駄口はやめろ」
リョウが注意する。
「つまんないなーチワ」
「そうねレトリバー」
盗賊団同士のいざこざはひとまず終わった。
「大丈夫か? この集まりは……」
ハズレが不安を言う。
「本当にこの人たちと……?」
スワンは怪訝な顔をした。
「グラスの命が掛かってる。仲間割れしなければそでいい」
ロードが場の空気の治まりを感じて安心する。
ファーーーーとあくびするフリスビもいた。
「さて、全員揃ったところで確認するか」
リョウが仕切る。
「スコップザラ団、シャベルマス団、成り上がりの盗賊団共、オレの友人たち、全員魔王とやり合う覚悟は出来てるな? じゃ始めるか……奴らを追い落とす、第一回盗賊団連合集会を……」
打倒魔王に向けての会議が始まる。
それはグラスが連れ去られてニ日後。
ロードたちはリョウたちと落ち合うために、盗賊団が張ったテントの郡へ来ていた。
小汚い荒くれ者たちが集う。
ここを堂々と歩く四人の若者がいた。ロード一行である。
ツルバシセン団の一員、以前グラスを連れ去ったフリスビという少年と共に大きなテントへ向かって行く。
そしてテントの入り口まで来て、バサリとカーテンのような入り口を開ける。
「団長連れて来ましたよーー」
ゴーグルにたれ耳のような髪形をしたフリスビがテントの中に向けて声を放つ。
「いいぜ!! 入って来な!!」
声の主はツルバシセン団団長リョウのものだった。
「へーーい、いいっスよ」
フリスビがテントの入り口を開け、ロードたちを中へ招待する。
許可が下りたのでロードたち三人は中へ入って行く。
「よう!! 友人たち!! 二日ぶりだな!!」
開幕早々大きな声でリョウが挨拶して来る。
「ようこそ、盗賊集会場ダメストへ」
そこには机を取り囲む名の知れた盗賊たちがいた。全員合わせて13名いる。
「悪いな、チュードオリとは別のところで……」
「私の荷船に手を付けてないでしょうね」
スワンがチュードオリに置いてきた荷船を心配する。
「安心しな誰も触れちゃいねーさ、まぁ座りな……これから会議だ」
ロードたちはリョウたちの取り囲む机とは違う机に向かい、椅子に腰掛けた。フリスビはというと入り口で棒立ちしていた。
「会議ねー気取ってんなよツルバシのボス、おいガキ共、騒がしくすんじゃねーぞ! 痛い目にあわすかんな!」
席に着いて早々煙草を咥えた目つきの悪い小さなサングラスをかけた男に怒鳴られた。
「ハァ!」
イラつくスワンだった。
「相手にしなくていいぞスワン」
ロードが落ち着かせる。
「オイ、ダイチ……オレの友人だ……絡むんじゃねー」
リョウが声のトーンを落として言った。
「ケッ……名乗りもしねー礼儀知らず共はどう扱おうが構いやしねー」
この男はスコップザラ団の団長ドン・ダイチ。身長が150くらいしかなさそうだった。
「外見も中身も器の小さいのは相変わらずか」
リョウに負けず劣らずの挑発をした左目を眼帯で覆った男が言った。そいつはシャベルマス団の団長リーダー・レトリバーという男だった。
「なぁチワ」
レトリバーはチワという女を抱きかかえてソファーに座っていた。
「ええ、レトリバー小さい小さい」
チワという女性が笑う。
「レトリバーテンメー今なんつった!! もう一度言ってみろ!!」
身長を気にしてるダイチが怒った。
「さぁーー忘れたなぁーチワ」
「ええ、レトリバー忘れた」
レトリバーとチワが話をうやむやにしようとする。
「上等だコラァ!! やれーツッチー殺せ!!」
ダイチは同じソファーに座っていた部下に命令する。2メートル以上はあるだろうか、ツッチーという大男が立ち上がる。
「ハァーーーー」
同じソファーに座っていたもう一人の男がため息をついた。そいつは以前、フォックスグリードに入国していた馬車に乗っていた顎の曲がった男だった。名前をドロという。
「オイ!! 何こんなところで戦争仕掛けようとしてやがんだ!!」
リョウが仲裁する。
「うるせー戦争前の大掃除だよ!!」
ダイチが叫ぶ。
「許してやれや……器のちいせーやつだなー」
「テメーらなぁ!!」
「ドン。殺すのは全部終わってからでいいだろ」
顎の曲がったドロがダイチの怒りを鎮める。
「チッ、さっさと始めやがれ!! オレの気が変わらねーうちにな!!」
ダイチが机を蹴る。
「ああ、わかってる。レトリバー無駄口はやめろ」
リョウが注意する。
「つまんないなーチワ」
「そうねレトリバー」
盗賊団同士のいざこざはひとまず終わった。
「大丈夫か? この集まりは……」
ハズレが不安を言う。
「本当にこの人たちと……?」
スワンは怪訝な顔をした。
「グラスの命が掛かってる。仲間割れしなければそでいい」
ロードが場の空気の治まりを感じて安心する。
ファーーーーとあくびするフリスビもいた。
「さて、全員揃ったところで確認するか」
リョウが仕切る。
「スコップザラ団、シャベルマス団、成り上がりの盗賊団共、オレの友人たち、全員魔王とやり合う覚悟は出来てるな? じゃ始めるか……奴らを追い落とす、第一回盗賊団連合集会を……」
打倒魔王に向けての会議が始まる。
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